IS~錬金術師は鈴と共に~   作:アイリエッタ・ゼロス

6 / 8
エキシビションマッチ

「....」

「(うるさい....)」

 あれから一週間が経ち代表戦の日になった。俺は今ピットの中でISが来るのを待っていた。

 だが、俺とピットにはブリュンヒルデとその弟、木刀の女、眼鏡の教師がいた。

 

「(....剣道だけか。この一週間でやっていた事は。セシリアをなめているのか?)」

 俺は聞こえてくる話を聞いてそう思っていた。すると、ピットの入り口の扉が開き、

 一人の女性が入って来た。その人は俺のよく知る人だった。

 

「す、すみません。ここは関係者以外立ち入り禁止で....」

「あら。私はちゃんとした関係者よ。そこにいる彼のね」

 入って来た女性は俺の方を指差してそう言った。

 

「....待ってましたよヴァネッサさん」

「ごめんなさいねリアム君。ちょっと面倒が起きてそれの処理に追われてたのよ」

「そうですか。....それで、例のアレは」

「ちゃんと持って来たわ」

 そう言うと、ヴァネッサさんは持っていたアタッシュケースの鍵を解除してケースを開いた。

 アタッシュケースの中にはひし形の形をした機械が入っており、四つの宝石が埋め込まれていた。

 

「さ、手を翳してみて」

 そう言われ、俺は機械に手を翳した。すると、機械は光り輝き、俺の周りで浮遊し始めた。

 

「これで一応設定は終了よ。....それよりも、まだ勝負は始まってなかったの?」

「えぇ。そいつの機体がまだ届いてないとかで....」

「へぇ....納期を守れない企業は信用に値しないわね。ウチだったらサンジェルマン様が

 カンカンに怒ってるわね」

「でしょうね....てかヴァネッサさん、暇だったら俺と撃ち合いしてもらえません? ずっと

 ここにいてストレスたまって来たんですよ」

 俺は横目で眼鏡の教師以外を見てそう言った。

 

「そうねぇ....だったら私よりもちょうど良い相手がいるじゃない。そこのあなた、少し

 そこの場所借りるわよ」

 ヴァネッサさんは眼鏡の教師にそう言うと、端末を操作してどこかに通信を繋げた。

 

「こちらピット1。聞こえるセシリアちゃん?」

『その声....もしかしてヴァネッサさんですか?』

「そうそう。久しぶりねセシリアちゃん。突然なんだけど、リアム君と一戦やらない? どうやら

 もう一人の男のISがまだ届いてないらしいのよ。それでリアム君が暇を持て余しちゃって」

『リアムさんと....! もちろん構いませんわ! 私自身、リアムさんと円舞曲(ワルツ)を踊るのは

 とても有意義なものですから』

「そう。じゃあすぐに始めましょうか。そういわけだからリアム君、アリーナに向かった

 向かった」

「わかりました」

 俺はそう言って、機械を自分の周囲に浮かせてアリーナに降りた。

 

「待っていましたわリアムさん。さぁ、私と、ブルーティアーズによる円舞曲(ワルツ)。楽しんで

 くださいな」

「できればお手柔らかに頼みたいがな」

 そう呟きながら、俺は浮いていた機械の赤い宝石に触れた。すると、機械は赤い光を放ち、

 俺の身体には赤い装甲が纏われていた。そして、俺の両手には小銃が握られていた

 

「それがリアムさんのISですか。相手にとって不足無しですわ」

「そいつはどうも。....じゃあ、始めようか」

『それではエキシビションマッチ。三組リアム・ヴァイスハウプト、一組セシリア・オルコットの

 試合開始!』

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。