Re:ゼロから始める魔女教改革(旧題:魔女教大罪司教の『傲慢』)   作:サンタルチア

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暫く見てなかったら評価バーに光が……!それも赤!

ありがとうございます。四話です。


拠点は大事、はっきりわかんだね

パンドラ幼女事件から少し(と言っても年単位)経ち、魔女教の人員も増えてきた。

 

パンドラとジュースを初めて会わせて見た時何故かボクを見る目が子を育てる親を見るような感じで見られた。いや、そうはならんやろ。こちとら見た目ショタぞ?「いつからアルゴル殿は子供だと錯覚していた?」とかヨン様みたいに呟いているんじゃないよ全く。

アレ?ジュースってボケ枠だったっけ?

 

さて、因みに話題に上がっているそのパンドラは今こうなっている。

 

 

「ねぇアルにぃ!あのリンガ買って!」

 

「わかったから一先ず落ち着いてくださいね。リンガは逃げませんから…あ、リンガ二つください」

 

「おうよ。リンガ二つで銅貨八枚だ」

 

 

なんということでしょう。あんなに年不相応だった口調がこんなにも純粋無垢に!

私痴女ですというような服装は(ボク)の手によってボクと同じ白いローブという双子コーデのような服装に!

これが匠の手掛けた………じゃねぇよ。何この小動物系幼女。あ、パンドラだったわ。

 

一先ず店主に銀貨をいくつか支払いお釣りとリンガを手に入れたボクは二つあるうちのリンガの一つをパンドラへと渡し、パンドラはリンガに目を輝かせながらその実を食していく。

 

もきゅもきゅと幻聴が聞こえてくるようにリンガを頬張るパンドラを尻目にもう一度思う。

 

何この小動物系幼女。

 

いやほんとにどうしてこうなった?出会って直後はこんなに懐いておらずむしろ逆でめっちゃ警戒と恐怖心を持っていた。

話し掛けただけで肩をビクッと震わせて「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と機械のように連呼をしていたけど暫く(とは言っても50年くらい?)共に行動していたらこうなった。うん、訳分からん。

 

大したこともしていないのに何時の間にか懐かれていたという感じだ。果たしてパンドラの内にどのような心変わりがあったのかは彼女のみが知る。いくらボクでも他人の心情を100%理解する事は神ではないので不可能だ。食蜂操祈(心理掌握)なら出来るかもしれないがボクはその世界線にいない。まぁ嫌われるよりかは全然イイので放置しているが。

 

閑話休題(一旦置いといて)

 

ボク達は今何をしているのかというと人員の追加だ。

ジュースがめっちゃ張り切っているがボクは未だにパンドラ以外の人員の確保をしたことが無い。

その事を言うとジュースは「大丈夫ですよアルゴル殿。アルゴル殿はゆっくりと責務に捕われずに今の世を楽しんでください」と言ってきた。アナタ、勤勉デスね。じゃなくてそれだとジュースがただの社畜になるんだよなぁ……ボクがやらなきゃジュースへの負担がとんでもなくなるのでジュースには楽しみながら人員の確保も行うと伝えておいた。

 

 

「そういえばアルにぃ。今どこに向かっているの?」

 

「とりあえずここ(ルグニカ親竜王国)の王様に会いに行こうと思ってるんですよ」

 

 

なんかファルセイルがもうそろ亡くなりそうとの噂を聞いたから最後のご尊顔を拝みに来たけど流石に街には出向いてないか。あ、もう寝たきりか。

 

一先ずリンガを食べ歩きしながらファルセイルがいるお城に辿り着いたボク達はファルセイルに会いに来たとの旨を伝えると何故か衛兵に囲まれた。

 

 

「お前達は何者だ!ファルセイル様には近づけさせないぞ!」

 

「えっと…ボクはファルセイルの友人の関係です。ファルセイルがそろそろ亡くなってしまうとの噂を聞いたので会いに来ました」

 

「ファルセイル様の友人だと?貴様、名を名乗れ!」

 

()()ただのアルゴルです。そしてこちらはパンドラ。ボクの付き添い(パートナー)です」

 

 

すると衛兵はここで暫く待っていろとボク達へ伝えると確認をしに行ったのか城の中へと入っていった。

 

はぁボクのこと覚えているといいけど…もうあの人いくつだ?もう御歳八十歳になりかかっていた気がする。

 

 

「ねぇアルにぃ?ファルセイル国王に会って何話すの?」

 

「それはですね魔女教の設立の報告と王国の一部の領土を拝借する交渉をしに来たんですよ」

 

 

死にかけの状態で交渉を行うのはズルいかも知れないが相手はあのファルセイル・ルグニカだ。友人だからといってもボクには対等に交渉を行うだろう。

そう考えていると暫く待っていろと言った衛兵が戻ってきた。

 

 

「どうやらお前は本当にファルセイル様のご友人で間違いないようだな。よってお前をファルセイル様の元へと案内しよう」

 

「それはありがとうございます。ファルセイルもいつ亡くなってしまうのか分かりませんから急いで行きましょう」

 

 

はい、やってきました王城へ!城内にいる色んな人から奇怪な目で見られているよ!

そりゃそうやろ。衛兵に案内されているのがショタとロリの二人組だからね。それは誰からも変な目で見られるだろ。

 

 

「ここがファルセイル様がいる部屋だ。くれぐれも失礼が無いようにするんだな」

 

「えぇ、わかっていますとも。さてパンドラ、行きましょうか」

 

「うん!早く入ろ入ろ!」

 

 

此方を完全に舐めている衛兵に見送られたボク達はファルセイルのいる部屋へと入った。

 

そこは他の部屋と比べると随分豪華な部屋だった。まぁ国王の部屋だから当然か。

 

 

「やっぱり君か、アルゴル。もうそろそろ来る頃だと思っていたよ」

 

「───キミは相変わらずお元気…では無いわ。うん、死にかけだし」

 

「いくら僕でも寿命には逆らえないからね『超直感』でも僕はもう長くないと悟ったよ」

 

「その割には最後に会った時と比べて全く変わってないよな、老けてないし」

 

 

今のファルセイルは八十歳になる手前だが外見は二十代前半になっていて最後に会った時と全く変わっていない。えぇ…ボク(ハーフエルフ)が言うのもあれだけど本当にキミは人族か?

ファルセイルは寝ていた身体を起こしながら此方へと身体を向かせて話す。

 

 

「さて?君はなにやら僕へと話があるようだけどそれは何かな?」

 

「えっとねボクとジュースって言う人とここにいるパンドラで魔女教というものを設立したことの報告をしに来たんだよね」

 

「成程、ジュースとか。確かに彼は僕も知っている。何せフリューゲルの精霊だったしね。それで魔女教…それは具体的に何を目的にして設立したんだい?」

 

「いや、ね。サテラってさ。なりたくてあんなふうになった訳ではないじゃん?だって嫉妬の魔女因子が暴走したから『嫉妬の魔女』が暴れたってだけで『サテラ』自身はそれを望んでいなかったよね?だからその誤解みたいなものを解くために魔女教を設立したんだけど……名前についてはあんまり深く考えなくていいよ」

 

「──理解はした。けれどそれを設立したとして活動場所はどこで行うんだ?各地を転々としていても重要拠点がない色々と損をするのではないか?」

 

 

確かにファルセイルの言うことには一理ある。アニメ本編でもペテルギウスはルグニカ王国の森の祠を根城として活動していた。

拠点というのはあるだけで大事って古事記にも書いてあった。

 

だからこそ次の交渉はかなり大事になってくる。

 

 

「そこで次の話なんだけどさ。ルグニカ王国の領地の中で使われなくなった所を拝借したい」

 

「───ほう、何を言い出すかと思えば領地の拝借ときたか。先程話に出てきた重要拠点を僕の国の領地にすると遠回しに言っているな」

 

「うん、まぁそんなところ。だから交渉をしよう、ファルセイル・ルグニカ。ボクは領地が欲しい。キミは王国内の魔獣をどうにかしたい。ならこうしよう。ボクに領地を貸してくれたら定期的に魔獣の殲滅を行う。この契約はキミが亡くなっても永続的に続く。更に国内の反乱や他国による悪意ある攻撃を受けた場合全面的に王族側に支援をする。一先ずこんなところだけどキミは何かないか?」

 

「君が何故僕が魔獣について悩んでいるのを知っているのかは置いておくが……ふむ、悪くないメリットではあるが果たしてこれを僕が亡くなった後も守るのかが懸念してるな」

 

 

まぁ確かにこの契約はボクとファルセイルの間で結ばれるのでファルセイルが亡くなった後に勝手に破るとなったとしてもそんな契約結んでませんが?と、言ってしまえばそれまでだ。

 

 

「それに関してはもうボクを信じろとしか言えない……と、思っていたけど一つ手がある。それは…これだ」

 

「これは…?石碑か?」

 

 

ボクがファルセイルに見せたのはスケッチブックくらいの大きさの石だ。ここにはずらずらと文字が書いてある。

 

 

「そう、石碑。ここにはさっき言った契約内容が書いてある上にボクの名前とボクと王族の魔力のみに反応するとある仕掛けを施した」

 

「とある仕掛けとは?」

 

「んー…()()()には教えておこうかな。その仕掛けっていうのはね、今この交渉の全貌の記録映像が映るようになっているんだ。因みに今も記録されているからね。いえーい国王様見てる〜?って見てる全員国王だったか」

 

「そのような仕掛けとは…凄いな」

 

 

いや本当に作るの苦労した。めっちゃ試行錯誤しながら作ってたからこんなに時間がかかってしまった。ファルセイルよ、すまないな。

ボクが心の内で謝っているとファルセイルは暫く悩んだ末に結論を出した。

 

 

「アルゴル。君との契約を飲もう。僕は…いや、ルグニカ王国の国王は『敬虔の魔人』と契約を結ぶことに賛成した。よって一部の領地を明け渡すことにする」

 

「ありがとうファルセイル。さて、ボクはキミにこの石碑を渡すよ。大事に保管してもらってもいいかな?その石碑の仕掛けは教えたから次の代の王様やその次の王様みたいにその石碑の内容を説明して貰えると助かる……っていってもボクは毎回毎回キミの子孫に挨拶しに行くと思うけどね」

 

「君はハーフエルフだったかな?願わくば君と僕の子孫も良い関係を築けて行って欲しいと願っているよ。あぁ、友人の中で最後に会えたのが君で良かったよ。ボルカニカとの約束の為に君を誘わなかったのもボルカニカのけじめが原因でね……おっと、今のは失言だったかな?」

 

 

どういう事だ?ボルカニカのけじめ?全くわからん。

そして何でキミはそんな謎のキャラムーブをかましているんだ?「君にはまだ早い」とか変なこと言っちゃっているよそんなお茶目な感じで言わなくていいからなんだこいつ?

 

結局ファルセイルに投げるように石碑を渡したボクは食べかけのリンガを全部食べながら王城を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、パンドラは長い交渉が暇だったのかボクの隣で寝てました。何だこの小動物系幼女は。

 

 




自分の中のファルセイルの人物像はこんな感じになりました。
というかこのまま行くと亜人戦争の時亜人族陣営が一瞬で終わるな…まぁいいか(諦め)

皆さん遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
新年早々ウマ娘で正月ハルウララ当ててるやつがいましてね……誰なんだろうか(すっとぼけ)

今後とも2022年もよろしくお願いします。
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