Re:ゼロから始める魔女教改革(旧題:魔女教大罪司教の『傲慢』) 作:サンタルチア
では6話です。結構時代が飛びます。
リゼロの中で気持ち悪いといえば……ねぇ?
拠点を手に入れてからかれこれ約250年は経った。魔女教としての活動はぼちぼちといった感じです。あ、破壊活動とかはしてないのでご安心ください。
「おいカs…ごほん、アルゴル殿。最近ルグニカ周辺にあるとある国が壊滅したとの報告が私の教徒から入ってきました。如何なされますか?」
「今カスって言いかけたよね?キミもうボクに対して遠慮をどこかに捨ててきたね?」
「貴方は何を言っているんですか?」
「もうヤダこいつ」
こんなのが破壊活動とかする訳ないだろいい加減にしろ。てかほんとに誰だよコイツ。もうアニメで見た狂気な一面持ち合わせていないだろこれ。
「で?なんだったっけ?近国の国が壊滅しただっけ?ほっとけばいいんじゃないかな?ボク達はあくまでもルグニカに対しての助太刀しかしないんだから侵略とか戦争に発展しないなら放置でいいと思う」
「それがですよアルゴル殿。なんでもその壊滅の原因は一人の手によって行われたとの事です」
「ふーん…一人の手によって、ねぇ」
別に一国が滅んだだの戦争に負けただの昔からよくある事だったのでさして興味は湧かなかったがそれを一人で行いそしてそれを成したのだ。
「もしかしたら何らかの魔女因子が宿った者による犯行かもしれないね。じゃあその調査はジュースが行ってきてね」
「何のためにこれを貴方に伝えたと思っているんですか?絶対に嫌ですね。最近私は働きすぎなので貴方が行ってください」
「ゑ?」
「逆に貴方は働かなさすぎですよ。ここ一週間は何をしていたか振り返ってみてください」
ここ一週間?えっとパンドラが私用とか言って出かけるから出かける前に遊んだりしてたな。後は試したい魔法が出来たから魔獣で実験したりしてたな。あ、新しくなったルグニカの王様にも会いに行ったりもしたな。え?割と動いてない?
「ボク働いていると思うけど……」
「───はぁ?」
やっべぇジュースキレそう。(KONAMI感)
とか言ってる場合じゃなくてこれ逃げなきゃお説教ルートじゃん。
ジュースに背を向けて逃走を試みるがいつものジュースとは比べものにならないくらいの速さで近づかれ直ぐに捕まってしまった。
「HA☆NA☆SE」
「貴方がやる予定だった依頼を誰がやっていたと思っているんですか?」
「ジュース、止めてくれたまえボクの普段なら感じないはずの痛みを感じるんだ」
「今私の腕力はギャグ補正が入っていましてね…貴方を止めるくらいの力を手に入れることが出来るんですよ」
「凄いご都合主義な能力だね?!」
ジュースに掴まれている両肩からギチチチ…と真面目に良くない音が鳴り響いてるんですけど。
許してくださいもう抵抗しないので、お願いします。
§
結局お説教を回避できずに一時間ほど縛られた後に件の詳細を聞いたボクはジュースに急かされ壊滅した国の元へとやって来た。
うわー本当に国が終わっちゃってるよ。ざっと
「もうちょい都市部に行ってみましょうかねー」
歩く、死体、歩く、死体、歩く…と繰り返しているとどうやらここがこの国の首都なのか街の残骸や死体がとても多い場所に着いた。
ここにも生存者は……いや、いたぞ?
首都のど真ん中の広場なのだろう。残骸が散らばっておらず、そこに人間が佇んでいた。
腕を天へと掲げ「僕を憐れむな!」と叫んでいる明らかにヤベェやつが、いた。
なんだあいつ?(思考停止)
幸いにも今あいつは此方へと背を向けている。逃げるなら今しかないな、うん。ボクは何も見ていなかった。
「そぉーっと」
「おい!そこで何をしている!」
バレてら…バレちゃったなぁ〜。本当にめんどくさい事になった。えぇ?あれに意思疎通を行うの?無理じゃん。
改めてボクは彼の姿を見据えた。
白い髪に中肉中背の至って普通な男だ。
ボクがずっと黙っているのに腹が立ったのか謎の青年は顔色を赤くして叫んだ。
「あのさぁ!君と僕って初対面だよね?それなのに君は名乗りもせずに僕の背後に立っているのは可笑しいよね?普通さ、後ろに立つなら一声かけるべきなんじゃないかな?社交辞令としても挨拶は大切なはずなのに君は常識ってものを知らないのかい?そんなことは無いはずだ!わざわざ僕に挨拶をしないなんてそれは、それは僕の権利を侵害するってことだ。僕の僕に許されたちっぽけな僕という自我を、私財を、僕から奪おうってことだ。そうに決まっている」
きっしょ。なんだコイツ?散々長ったらしくぶつぶつぶつぶつ喋りだしたと思ったら完全に悪者扱いされているんだけど。
これはまたジュースとは別ベクトルでヤベェやつだな。
「とりあえずキミの主張は置いといてこれは確認だ。キミがこの国を壊滅させたの?」
「僕の意見を無視するのか?!君は…君は神様にでもなったつもりなのか?ありえないありえないありえない!僕の僕という個人の意見を無視するという人として出来てない君はとてもじゃないが真っ当な人間のすることとは思えない。異常者、そう!お前は異常者だ!」
絶望的に話が噛み合わないんだけど…どうして質問したことに対して神とか異常者とか言われなきゃアカンのよ。悲しいよボクは。
未だずっと喋り続けている青年を見て不覚にも憐憫の眼を向ける──否、向けてしまった。
「ッ!その目を……そんな目で僕を見るなぁ!」
「ゑ?」
もうやだこの人…めっちゃ馬鹿にしてくると思ったら急にまたキレだしたし。この人怖いよぉ。
「──それは、いかに無欲な僕でも許せないなぁ!」
「ふぁ?」
なんということでしょう。砂を持った謎の青年がボクに向けてその砂を投げてきた。攻撃か?と思ったがとてつもないスピードで此方へと向かってくる砂だったがボクの領域内に入った途端に地面へと落ちてしまった。と、なると?
「──『権能』の類かな?若干
「───は?……なッ?!なんで!?なんでなんでなんでなんで!お前は、お前なんかが、どうやって何をどうして、『強欲』の権能を!僕の権利を!お前は何なんだよもう!?理解が出来ない!」
あ、この能力『
「はぁ…やっと此方の話を聞く体勢に入れたかな?では自己紹介といこうかな。ボクはアルゴル。ただのアルゴルだよ。世間では『敬虔』の魔人とも言われているね。あ、後ねキミが宿しているその能力ね。ちょっとキミが持つとロクでもない事しそうだからコチラ側で管理させることにしたよ。うん、今決めた」
「な、何を言い出すのかと思えばお前たちで管理だって?そんな事をさせてたまるか。これは僕の、僕の僕というちっぽけな僕に許された僕だけのチカラなんだよぉ!」
そう言いながら戦闘態勢へ移行する謎の青年。はぁ、穏便に物事を進めるのって難しいんだな。
完全に殺る気MAXな謎の青年を見据えながら此方も魔法を生み出すためのマナとゲートを機能させる。
「一応もう一度名乗っておくよ。魔女教創設者が一人、『敬虔』の魔人アルゴル。出来れば供養してあげるから名前を聞きたいな。大丈夫、楽に逝かせてあげるから。心配する事なんて何にも無い。ただキミはその運命に身を任せれば良いだけだから」
「──ふざ、けるなぁ!お前が、僕を殺すだって?何を不可能な事を言っているんだ?僕の能力を突破したよく分からない能力もどうせ一度きりの、ハッタリだ!そうに決まっている。何故なら僕は『強欲』だから!覚悟しろよ愚図が。無惨な肉塊へと変えてやるよ!」
戦いの火蓋が今、切られた。
あ、因みにボクは『権能』は最後だけ使うつもりだよ。ホントダヨ?
キリが良かったのでここで一区切りしました。
例の
テレテンテンテテン♪
止めて!
次回、レグルス死す
デュエルスタンバイ!
という訳でアンケートします(一応ね)