【悲報】起きたらウマ娘になってたんだが【助けて】 作:らっきー(16代目)
1:1
春だ!
2:名無しのヒトミミ
4月だ!
3:名無しのヒトミミ
トレセン学園だ!
4:1
ファン感謝祭だ!!
ノリが良くて助かるよ君ら
5:名無しのヒトミミ
鍛えられてきたからな
6:名無しのヒトミミ
それだけが取り柄だからな
7:名無しのヒトミミ
今年ももうそんな季節か
8:名無しのヒトミミ
桜と入学式とファン感謝祭といえば春の季語
9:名無しのヒトミミ
今年はイッチ何するの?
10:名無しのヒトミミ
むしろ去年何したっけ
11:1
……フリーハグ? (女性限定)
12:名無しのヒトミミ
間違っちゃいないけども
13:名無しのヒトミミ
執事喫茶って体でしょうが!
14:名無しのヒトミミ
握手会でしょ
15:名無しのヒトミミ
あんなに人が集まったのが悪いよ
16:名無しのヒトミミ
三冠バが三人も集まるのが悪いでしょ
17:名無しのヒトミミ
今年もトリオなの?
18:1
ざんねーん! 今年はブレーヴちゃんもいるので四人でーす!
19:名無しのヒトミミ
なんでテンション高いの?
20:名無しのヒトミミ
素直にウザイ
21:名無しのヒトミミ
イギリス最強を連れてくるな
22:名無しのヒトミミ
去年でアレなのにそんな事したらトレセン壊れちゃーう
23:名無しのヒトミミ
外国人まで呼び込むつもりか?
24:名無しのヒトミミ
まあキスシーンでイッチのファン減ってるだろうしいけるっしょ
25:名無しのヒトミミ
凱旋門賞勝利はその程度で揺るがないゾ
26:名無しのヒトミミ
むしろ増えたまである
27:名無しのヒトミミ
女性ファンに絶対キスしてって言ってくるやついるよ
28:名無しのヒトミミ
なんなら男でもいるよ
29:1
キスは流石にNG
ワイの唇はトレーナーちゃんのもんや
30:名無しのヒトミミ
キッショ
31:名無しのヒトミミ
一途でいいと思う
32:名無しのヒトミミ
百合なら許す
33:名無しのヒトミミ
顔がいいから許す
34:名無しのヒトミミ
凱旋門賞勝ったから許す
35:名無しのヒトミミ
握手会してくれたら許す
36:1
許せサスケ……今年は握手会や……
37:名無しのヒトミミ
はい許した
38:名無しのヒトミミ
もう喫茶店の体をとるのは止めたのか
39:名無しのヒトミミ
世界最強(メディア露出ゼロ)の握手会!?
40:名無しのヒトミミ
またエグい人が来そう
41:名無しのヒトミミ
シービーもルドルフもファン増えてるんだよ? そこにダンシングブレーヴも加わるんだよ? イッチも凱旋門賞勝ってるんだよ? どんだけ来ると思ってるの?
42:1
810人ぐらい?
43:名無しのヒトミミ
汚い
44:名無しのヒトミミ
性なる数字を出すな
45:名無しのヒトミミ
1人あたりに800人来てもおかしくない
46:名無しのヒトミミ
手が疲れちゃーう
47:名無しのヒトミミ
抽選形式にしろ
48:名無しのヒトミミ
なんとか厳選しろ
49:1
シービー先輩はともかくルドルフ先輩がそんな事すると思う?
50:名無しのヒトミミ
しなそう
51:名無しのヒトミミ
レース並みに本気で取り組んでそう
52:名無しのヒトミミ
全員に平等に愛を注いでそう
53:名無しのヒトミミ
シービーは疲れたら途中でも帰りそう
54:名無しのヒトミミ
イッチは仕事だからって時間中はちゃんとやりそう。定時が来たら途端に冷たくなりそう
55:名無しのヒトミミ
ブレーヴちゃんは……わかんねぇや
56:名無しのヒトミミ
お手並み拝見だな……
57:名無しのヒトミミ
誰目線?
58:1
ということで握手会(無制限)です。ワイが過労死しない事を祈っててくれ
59:名無しのヒトミミ
はーい! イッチせんせー! ワイらも行っていいですかー!
60:1
ころすきか?
61:名無しのヒトミミ
ワイらだってイッチとおしゃべりしたいぞ
62:名無しのヒトミミ
前ハグしてくれるって言ったじゃん
63:名無しのヒトミミ
自分の言葉には責任を持て
64:1
ぐぬぬ……言ったけどさぁ……
君らにイッチって呼びかけられたら猫被ってるのがパァじゃん
65:名無しのヒトミミ
(˙◁˙)パア
66:1
やかましいわ
67:名無しのヒトミミ
猫被ってるイッチが悪い
68:名無しのヒトミミ
本性を晒せ
69:名無しのヒトミミ
男も抱き締めろ
70:1
じゃあ抱き締めたげるから何か見分け方考えといて。イッチって呼びかけるのは禁止ね。スレの人って分かったらやったげるから
71:名無しのヒトミミ
言質とったぞ
72:名無しのヒトミミ
何か合言葉決めるか
73:名無しのヒトミミ
周りに聞かれても不審に思われないやつな
74:名無しのヒトミミ
山、川?
75:名無しのヒトミミ
定番すぎる。あと握手会に来ていきなり山! って叫ぶ変な奴になってしまう
76:名無しのヒトミミ
みんなが言っても違和感の無い言葉じゃないとな……
77:1
なんでこういう時だけ真面目になるの?
78:名無しのヒトミミ
あ、思いついたかもしれん
79:名無しのヒトミミ
期待してないけど言ってみ?
80:名無しのヒトミミ
どうせボツだろうけど
81:名無しのヒトミミ
『アド街を見た』
82:名無しのヒトミミ
バカか?
83:名無しのヒトミミ
アド街でこんな痴女を出すな
84:名無しのヒトミミ
すまんイッチ! もっとマトモなの考えるから待ってくれ!
85:1
もうそれでいいよ。自分の番が来たらアド街を見たって行ってくれ。察するから
86:名無しのヒトミミ
いいんだ……
87:名無しのヒトミミ
いいのか……
88:名無しのヒトミミ
前の人がいきなりアド街を見たって言い出してハグされてたらビビるだろうな……
89:名無しのヒトミミ
サインもくれ
90:名無しのヒトミミ
自撮りもくれ
91:名無しのヒトミミ
欲張るな
92:1
色紙持ってきてくれたらサインはいいよ。自撮りは君ら売り飛ばしそうだからダメ
93:名無しのヒトミミ
サインも売るぞ
94:名無しのヒトミミ
オカズにするだけだぞ
95:名無しのヒトミミ
最悪だよ
96:1
まあ風呂にだけちゃんと入ってから来てくれ。なんなら銭湯寄ってから感謝祭来い
97:名無しのヒトミミ
あいあいさー
98:名無しのヒトミミ
美女のハグ美女のハグ美女のハグ美女のハグ
99:名無しのヒトミミ
ひえっ
100:名無しのヒトミミ
バグっとるヤツおる
フォルティシームにとっては二度目となるファン感謝祭。
相も変わらず大物が集まり──今年はそこに英国最強も加わった──トレセン学園で最大の集客率を誇るその空間。
去年の反省を活かして、もう余計な事はしないと合意が出来た。つまりは、人間のアイドルがやるような握手会。コスプレだとか喫茶店だとかの要素は排除された。
もっと別のこと。例えばレースを見せたり、体育祭のような種目を行ったりなどという案もあったのだが、なまじ去年の執事喫茶が驚異的な集客率を誇ってしまったばかりに学園にファンからの嘆願書が届いてしまった。私もルドルフ様にハグされたかったとか、シービーとお話したいとか、フォルティシームに蔑まれた目で見られた……これは少し毛色が違うか。
ともかくそんな訳で、去年と同じようにファンサを振りまくファン感謝祭が行われるということだ。
会場として用意された教室に入ると、世界的な知名度を持つウマ娘達が勝負服を着て笑顔でお迎えしてくれる。客はここで一回死ぬ。
その後四人の中から一人を選びそのウマ娘の下まで向かう。誰にするか決めた上で来ている筈なのに大体固まって歩けなくなる。そういう店ではない。
来ている客層としては、ミスターシービーには老若男女問わず様々な人が来ており、シンボリルドルフの所には上品な家柄の良さそうなウマ娘、ダンシングブレーヴの所には海外レースまで追うような熱心なファンとヨーロッパ圏の人々、それに外国のウマ娘の美人さに心奪われた者達。フォルティシームの所には……
「いや、多いね! 有難いことだけど!」
開始すぐに長蛇の列が出来上がった。容易に想像できたことだろうに、凱旋門賞勝利バという自覚をいい加減に持ってもらいたいものだ。
ミスターシービーと同じように老若男女バランス良く、強いて特筆するならこちらに来ているウマ娘はお嬢様然としたいかにもなウマ娘ではなく、普通の学生といった様子の──言葉を飾らずに言うのならいかにも寒門といった雰囲気の──ウマ娘が多い。
血筋に頼らず勝ち抜いてきたフォルティシームは、血の無いウマ娘達にとっては希望の星だから。本人はそんな事気づいてないだろうけれど。
「昔から応援してました!」
「憧れなんです!」
「写真撮ってもいいですか?」
「ルドルフに勝って!」
概ね反応はこのような感じ。ダービー辺りから応援してくれた人が多いか。写真はメディア露出が無いせい。マスコミに撮られるのは嫌がるくせにこういう時は笑顔でツーショットを提供するフォルティシームである。
「貴方の三冠を見て、ステータス『憧れ』を獲得しました。私も、夢というものを見つける事が出来ました」
「ふふっ、頑張りなさい若人よ。トレセンに来たら仲良くしようね」
「……つきましては、お願いが。サインを……」
「おっけー! 君、名前は?」
「ミホノブルボンです」
基本的に年下には優しいフォルティシーム。特にウマ娘にはサインをせがまれる事が多く、最早手馴れたものである。
無表情の目の前のウマ娘も尻尾の様子からして喜んでくれているようだ。
テキパキと客を捌いていって、とうとうと言うべきかその男はやってきた。
「アド街見ました!」
何言ってんだお前、という目を一瞬だけして思い出す。そういえばそんな合言葉を決めたっけ。流石にこんなアホな発言を無関係な人がしてくる訳は無いだろう。
「とうとう来たね。君が一番最初だよ」
すんすんと臭いを嗅いで、僅かに香るボディーソープの香りにほんとにちゃんと銭湯に入ってから来たのだなと感心する。
「ところで君はいつからスレに居た人? 三冠辺り?」
「あー……最初から。名前の安価踏みました、はい」
「わお、名付け親じゃん。かなり気に入ってるよ、ありがとね……最初からって事は、結構罵倒してくれちゃった人?」
「……本当だと、思わなかったので……!」
「もう許せるぞおい! なんてね。さて、幾らでも話せそうだけど、列も長いしそろそろやりますか」
そう言って腕を広げて、いわゆるハグ待ちの姿勢を取る。
「ほら、おいで? ……顔真っ赤じゃん、緊張しすぎ」
数秒の逡巡の後、覚悟を決めたのかフォルティシームの元に飛び込む。ウマ娘の少し高い体温と、恵まれたスタイルの柔らかさを堪能して──
「はい、おしまーい」
パッと離れる。満足感を得られる程度には長く、名残惜しさを感じる程度には短い時間。またあそこで話そうねと言って終わる。そして次の客。
「アド街を見た!」
「わ、連続。さてはみんなで集まってから来たね?」
バイト先に友達が来た時のような気恥しさをおぼえつつ、仕事は仕事としてしっかりスレ民を含めた客を捌いていく。
メディアを名乗る人物に首を掻っ切るジェスチャーをした以外には特に何事も無く、無事に感謝祭の終わりを迎える事が出来た。
お疲れー! と一日の労を労って。撤収とか無いから楽でいいなどと話していた時、トレーナー達がやってきた。勿論ミスターシービー、シンボリルドルフ、フォルティシームとダンシングブレーヴのそれぞれの担当である。
だが、一人明らかに様子がおかしい。怒っているというオーラを漂わせている。
「フォ〜ル〜ティ〜?」
声を聞いただけでビクッと怯えるフォルティシーム。尻尾も耳もピーンと立ち上がり、恐る恐るトレーナーの方に顔を向ける。
「どうしたんだい、トレーナー? そんな顔してたら折角の美人が──」
「男の人に、ハグ、したんだって?」
終わった──と直感した。煙に巻くのも無理だし、惚けるのも無理だ。
「いや、アレは……そう、古い友人で。会えたのが嬉しくてつい……」
「だとしても、やっていい理由にはならないよね?」
単純に少しその辺りが緩い事への心配と、私以外の人にするなんてという嫉妬の混じったお説教。
他の三人から哀れみとそりゃそうなるという感情が込められた視線を向けられながら、床に正座して叱られる事となった。
〜〜が見たいって感想に投げられちゃうと流れて追えなくなるので、なんかあったら活動報告に投げといてください
あと高評価くれ!!!
男トレ×フォルティシーム
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焼き直し部分はカット
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