砂嵐巻き起こる荒野のフィールド。
対戦相手の駆る近接戦闘カスタムのプロヴィデンスガンダムが姿を見せる。
バックパックのドラグーンの代わりにガンダムハンマーを手にしたガチガチの格闘機だ。
さらにその脇にはGNバズーカをGNビームサブマシンガンに変えたガンダムヴァーチェと、砂色に塗装されたガンダム・フラウロスが続いている。
その3機はそれぞれスピードを調整し始めたかと思うと、次第に縦一列に並び方を変えているようだった。
「ジェットストリームアタックか!」
ジョニーさんがいち早く反応する。
相手の並びは前からヴァーチェ、プロヴィデンス、フラウロス。
先頭のヴァーチェはGNフィールドを展開しながら突き進んできていた。
三者が縦一列で突き進むことで後続の機体の姿を隠し、相手に自らの攻撃のタイミングや方法を読み辛くさせる戦法だ。
『機動戦士ガンダム』で黒い三連星が披露した戦法で、あまりにも広く認知されているが、逆を言えばそれだけ完成度が高い戦法でもある。
先頭のヴァーチェが全体的にドッシリとした機体であり、上手く後続の2機を隠していた。
だが感心している場合ではない。
このままだと向こうのジェットストリームアタックが完璧に決まってしまう。
まずは勢いを殺すことが大切だ。
「タカヤ、後詰をお願い!」
俺の横でクリスはそう言ったかと思うと、リュンヌガンダムのバラエーナプラズマ収束ビーム砲を展開。
高出力ビームを真正面から放った。
「止まったか!?」
砂煙が巻き上がる。
だが敵機の駆動音は止まっていない。
ヴァーチェのGNフィールドで相殺されてしまったのだろう。
「でやぁあああ!!!」
プロヴィデンスがジャンプで飛び出してくる。
両手で振り回しているのはガンダムハンマー。
棘付きの鉄球を鎖でつけた武装であり、使い勝手は良くないが、当たると文字通り必殺の一撃になるものだ。
小型スラスターがつけられたガンダムハンマーが弾丸のように俺達を狙っている。
「俺に任せろ!」
そんな状況の下、ジョニーさんが叫びながら前に突っ込んだ。
ギラ・ドーガにジ・Oとサザビーのパーツを混ぜ合わせたジョニーさんのガンプラ「ジオ・ドーガ」は言うなれば俺達の防御の要になる。
分厚い装甲に反する高い機動性はジ・Oとサザビーさながらだ。
ジョニーさんはサザビーの巨大な盾を前面に構えると、真っ直ぐにガンダムハンマーの一撃を止めた。
そしてそのままシールドごとガンダムハンマーを弾き飛ばすと、両手と腰の隠し腕でプロヴィデンスを掴む。
プロヴィデンスは逃れようともがいているが、ジオ・ドーガが完全に抑え込んでいた。
こんな時、普通のプロヴィデンスガンダムならドラグーンシステムで簡単に切り抜けられるだろう。
だがそれを排除してしまった目の前のプロヴィデンスはなす術がなかったようだ。
「いくぞ!」
ジオ・ドーガの腹部にある拡散メガ粒子砲が輝き始める。
そして次の瞬間、プロヴィデンスは爆発四散した。
爆風の中びくともせずに立っていたのは、真紅に映えるジオ・ドーガだった。
「タカヤ! 今がチャンスだよ!」
クリスがそう言いながら腰のビームライフルショーティーを手にする。
確かにクリスの言うとおりで、ジェットストリームアタックは1機撃破されると逆に仕掛ける側が混乱してしまう戦法だ。
つまり勢いが死んだ今こそ俺達の好機なのだ。
「あぁ!」
そう言いながら俺もバックパックから対艦刀エクスカリバーを取り出す。
今のアブソリュートガンダムはインパルスガンダムのソードシルエットをつけていた。
たまたま付けただけのものだが、このタイミングなら最高の武器だろう。
「いくよ!」
「いくぞ!」
2人でそう叫ぶと、横並びで突撃を始める。
相手も迎撃の体勢で、ビームサブマシンガンとレールガンで弾幕を張り出した。
当たれば確かに危険だ……
だが、当たらなければどうということはない。
左右に移動させる形で回避しながら徐々に近づいていく。
俺の目標はフラウロスだ。
2本のうち左手に持ったエクスカリバーをフラウロス目掛けて投げる。
ナノラミネートアーマーを持つ機体にビームは通用しないが、エクスカリバーは同時に実体剣でもある。
投げられたエクスカリバーは、真っ直ぐフラウロス目掛けて突き進む。
ガンダム・フラウロスは射撃戦には強いが、逆に格闘戦に持ち込まれると辛い機体でもある。
そのためか、フラウロスは必死にエクスカリバーを撃ち落とそうとしているが、棒状のものを狙うのはなかなか難しい。
フラウロスの奮闘虚しくエクスカリバーが右肩に突き刺さってしまう。
そしてその衝撃でフラウロスは上を向くように背後に転倒したのだった。
そうなってしまうともうどうしようもない。
「なんだかちょっと申し訳ない気もするけど……」
俺はゆっくりと近づき、フラウロスの腰をアブソリュートガンダムの右足で踏みつける。
そしてそのままもう一本のエクスカリバーで上から胸部を突き刺した。
Battle Ended!
──────────────────
「グループバトル淀川杯! 優勝はチームクルタ模型店!」
MCが叫び、歓声が俺達を包み込んだ。
クリスが俺の首を絞めるように抱きついてきたかと思うと、ジョニーさんは笑いながら俺の背中を痺れるほどの勢いで叩いた。
バトル自体は俺がガンダム・フラウロスを倒したのと同時にクリスもガンダムヴァーチェを撃墜したらしい。
残機は3対0、文句なしの勝利だった。
そして会場となった体育館で、俺達は表彰を受けた。
「すごーい! トロフィーまで貰えたね!」
クリスが嬉しそうに言う。
その腕の中でトロフィーが太陽の光を浴びてキラキラと輝いていた。
「大きくはないが公式大会だからな。十分に価値のある優勝だ」
ジョニーさんも満足げにそう言った。
店に飾る勲章が出来たのが嬉しいのだろう。
もちろん俺も優勝は嬉しい。
アブソリュートガンダムの強さも十分発揮できた。
バトルに関しては申し分ない。
だが……
「でも急に「明日出るから」なんて言わないでほしいな」
愚痴るようにそう言うと、クリスは「あはは」と苦笑していた。
びっくりするような話だが、俺に参加の話が来たのは昨日の夜7時だった。
「明日ジョニーさんとグループバトルの大会に出るから、タカヤも9時に集合ね」
そうメッセージが届いたのだ。
「グループバトルだからタカヤが来なかったら出場できなくなるからね」とおまけ付きだった。
そもそも今回の大会は小規模とは言え公式大会だ。
前のガンプラショップのように急な参加はできない。
きっと前からクリスとジョニーさんでエントリーはしていたのだろう。
だけど俺が断ることを考えて、ギリギリまで言わなかったと見える。
逃げ道を塞ぐために……
「なんか最近、クリスとジョニーさんに丸め込まれてる気がするんだけど……」
俺がそう言うと、クリスは勢いよく首を左右に振った。
「そんなことないって! それより、明日一緒に神戸に行かない?」
また突然なことを言われた。
「神戸?」
「そう! 実は明日、神戸のショッピングモールでガンプラバトルのイベントがあるの」
クリスがそう説明してくる。
いきなり何かとは思ったが、やっぱりガンプラバトルに関することだった。
そのイベントは公式大会ではないらしいが、クリスは興味津々のようだ。
「今日出たから、もう出ないって」
二日連続でバトルは流石に胃もたれがする。
そもそも目立ちたくない俺がそんなところに進んで行くわけがない。
恐らく今日もあんな不意打ちじゃなければ出なかっただろう。
だがクリスは俺の言葉にすぐに反応した。
「ちがうちがう、明日は見学だよ」
「えっ、見学?」
それは珍しい。
なぜならクリスが俺にバトルへの参加を促すことは多々あれど、他人のバトルを見に行こうと言ってきたのは初めてだからだ。
「実はそのイベントに兵庫県代表が出るらしいんだ」
クリスは耳打ちするように俺にそう言った。
「代表!?」
その意味がわからない俺ではない。
代表というのは、半年後に行われる公式大会の西日本選手権の県代表のことである。
聞くところによると、兵庫県の代表選考会は終わっており、代表も既に決まっているとのことだった。
「タカヤも大阪大会出るから、しっかり見ておかないとね!」
クリスは明るくそう言った。
俺としては今の時点で大阪大会には出る気はないのだが、ここでそれを言うと、また丸め込まれるだろう。
それに俺としても県代表の実力がどのくらいなのか気にならないわけでもない。
幸い、明日は予定がなかった。
「わかった、何時集合?」
「9時で!」
明日は日曜日なのに早い始動開始だった。
神戸までは大阪駅から電車で30分くらいだから、空き時間で観光でもするつもりなのだろうか。
そんなことを考えていた時だった。
「あっ、一応ガンプラは持ってきておいてね」
クリスが付け加えるように言った。
「えっ、見学でしょ!?」
「万が一、万が一だよ!」
「何があるかわからないからね」とクリス。
本当はクリスは何を考えているのだろうか……
──────────────────
そして翌日。
時刻は10時前、無事に神戸に到着した。
「こうして見ると海は綺麗だし、街並みもオシャレだ」
大阪とは違う風が吹いて心地よい。
神戸を感じていた時だった。
「いくよ〜、タカヤ!」
クリスが俺の手を引っ張って、歩き始めた。
風情もへったくれもない……
目的のショッピングモールは10分ほどでたどり着いた。
どうやら海の近くにはレストランエリアが広がっており、想像以上に大きなところだった。
「あっ、あったあった!」
クリスが指差す。
そこはショッピングモールのメインストリートの一角で、特設会場として区画されていた。
当然ガンプラバトルのシミュレーターも、しっかり用意されている。
まるでヒーローショーのように、観客席まで並べられているという力の入れようだった。
そして運営側だけでなく、見学者も親子連れが結構おり、その人気の高さが窺える。
「公式バトルじゃないのにすごいな……」
思わずそう言ってしまうほどだった。
大勢いる観客に紛れるように、俺達も空いているところに着席した。
そして予定時間が来た。
「お待たせしました! それではガンプラバトル特別イベントを開始します!」
MCを務めるスタッフがマイクでアナウンスする。
ポップなBGMが流れ出したかと思うと、設置されたバトルシミュレーターが一気に起動した。
比べては失礼だろうが、いつもぐだぐだで始まるクルタ模型店ゲリラチャンピオンシップスとは大違いだ。
MCがイベント概要を説明している間にも、見学者は増えていっているようだった。
俺とクリスは座っているからいいが、立ち見の人も結構いた。
ざっと見たところ観客は100人くらいはいるだろうか。
イベントはすごい注目を受けていた。
「それでは特別ゲストにご登場いただきましょう!」
MCがそう言うと、シミュレーター脇のゲートにスポットライトが当たる。
観客席から拍手が聞こえ始めた。
「ガンプラバトル西日本大会、兵庫県代表。三代ユイ選手です!」
音楽が変わり、ゲートが開く。
いよいよだ。
俺とクリスが今日ここに来たのは、その人のバトルを見に来るためなのだ。
拍手喝采に包まれて、兵庫県代表が姿を見せた。
「えっ……」
その姿を見て、思わず驚いてしまった。
ゲートから出てきた兵庫県代表の選手、三代ユイという名のその人は、若い女性だった。
もっと言えば俺と同い年くらいの高校生に見えるのだ。
黒髪をストレートに伸ばし、レザージャケットとスレンダーなデニムジーンズを組み合わせた服装は、街中で見かければ普通の女子高生だろう。
クールな雰囲気を出すその人が、ガンプラバトルの実力者だという事実に、俺は驚きを隠せなかった。
県代表はもっとガチガチな人が来るものだと、俺が勝手に思っていたのもあるが……
「あれれ〜タカヤ君、じっと見つめちゃって。ユイちゃん可愛いから、好きになった?」
クリスニヤニヤしながら俺の横腹を肘で小突いてくる。
どうやら周りから見ると、俺は彼女を凝視していたらしい。
クリスの指摘で耳が熱くなるのを感じた。
「それでは第一バトルを始めます! 三代ユイ選手VSチャレンジャー!」
事前に募集されていたチャレンジャーが三代の前に向かい合う。
チャレンジャーとしてバトルシミュレーターに姿を見せたのは大学生くらいの男性だった。
圧という点ではチャレンジャーの方が大きく見える。
そのチャレンジャーが用意したガンプラはΖΖガンダムに装甲を重ねたオリジナルフルアーマーカスタムの機体だった。
スピードは完全に死ぬことになるが、その防御力は凄まじいだろう。
意気揚々とチャレンジャーはΖΖガンダムを発進させる。
ドシン! とフィールドに降り立ったΖΖガンダムはまるで自らが王者であり、チャレンジャーを迎え撃とうとするそんな雰囲気すら出していた。
それに対して、本当の王者である三代ユイもフィールド上に姿を見せた。
彼女が駆る機体は……
「トールギスだ……」
思わず呟いてしまった。
三代のガンプラはトールギスをベースにカスタマイズされた機体だった。
全体的に普通のトールギスをベースにしているようだが、腕はトールギスIIIのものに変えられている。
近接戦を想定してか、手にはガンダム・キマリスのランスが握られていた。
何より特徴的なのは、トールギスのアイデンティティとも言える背面のスラスターがガンダムウイングゼロ(EW)の羽に変えられていることだった。
だがその変更はガンプラの魅力を損なうことはなく、むしろ気品と優美さを与えていた。
全体的に白色の塗装だが、頭部のトサカや羽の一部はキラキラと紫色に輝くメタリック塗装がされている。
そんなトールギスがゆっくりと羽を動かしながら、戦場に舞い降りる。
そしてトールギスとΖΖガンダムが向かい合う……
次の瞬間だった。
トールギスが大きく羽ばたき、飛翔する。
そのまま真っ直ぐ移動し、気がついた時にはΖΖガンダムの背面を取っていた。
俺もクリスとのバトルで高速戦闘は慣れていたが、それでもそのスピードは目で追いかけるのがやっとのほどだった。
ΖΖガンダムを操縦するチャレンジャーは完全に反応が遅れてしまっていた。
トールギスに背面を取られてから、振り返ろうとしていたのだ。
もちろんトールギスはそんなチャンスを逃すわけがない。
手にした大きなランスをΖΖガンダム目掛けて突き放った。
ガンッ!!
鈍い音が響く。
勝負アリ……と思われたが現実は違った。
トールギスのランスをΖΖガンダムの装甲が防いでいたのだ。
「伊達に硬さを磨いてきたわけじゃねえ!」
ΖΖガンダムを操縦するチャレンジャーが叫んだ。
その装甲の厚さはまさに自慢だったのだろう。
背面から左肩を狙った突きの一撃は、装甲の一部にヒビが入ったものの、腕自体は全くダメージが無いようだ。
「今度はこっちの番だ!」
ΖΖガンダムがトールギスを両手で掴みこむ。
そしてそのまま勢いよく回転し始めたかと思うと、その勢いのままに盛大にトールギスを投げ飛ばした。
「トドメだ!」
空中に放られたトールギスに向かってΖΖガンダムが狙いを定める。
ΖΖガンダムの切り札とも言えるハイメガキャノンは当たれば一撃必殺のビーム兵器だ。
だが同時にハイメガキャノン砲はチャージに時間がかかる兵器でもある。
トールギスは空中で体勢を整え直すと、力強く羽ばたいて旋回するように照射ビームを回避した。
「……っ!」
そしてこの瞬間に三代が大きく動いた。
トールギスの右肩に装備されたメガキャノンを切り離したのだ。
メガキャノンは空中から勢いよく落ちていき、そして地面に突き刺さった。
当然ながらメガキャノンはこれでもう使用できない。
恐らくΖΖガンダムの最大火力は今見たハイメガキャノンだろう。
メガキャノンもハイメガキャノンに負けず劣らずの火力を誇るが、射撃戦は避けたと見た。
むしろ大きく旋回しながら、再チャージをするΖΖガンダムに方向を合わせる。
そして両手で巨大なランスを抱えるように握りしめた。
「タカヤ、しっかり見てて」
そう言いながら、クリスが俺の横腹を突いた。
何が起こるのか俺にはわからないが、どうやらトールギスの必殺技が出るらしい。
瞬きする暇もなく、じっとモニターを見つめる。
次の瞬間だった。
「そこ!」
三代が操縦桿を握りしめ、トールギスが高速で突撃を始めた。
トールギス自体がベーシックというよりはピーキーな機体ということもあり、直進飛行ですぐに最高速度に達する。
ランスを前面に突き出したそのフォルムは、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する禁止された兵器、ダインスレイヴさながらの巨大な弾丸のようだった。
一方ΖΖガンダムは回避は不可能と判断したようで、両腕のシールドをクロスさせて防御の姿勢に入る。
トールギスの突撃か、ΖΖガンダムの装甲か。
勝負は一瞬だった。
「なっ……!?」
トールギスのランスはΖΖガンダムのシールドを貫き、そして機体の腹部に巨大な穴を開けて貫き通した。
「あのΖΖを……」
会場にどよめきが走った。
バトルの中でΖΖガンダムの装甲はかなりの頑丈さを見せており、その衝撃は大きかった。
「あれがユイちゃんの必殺技、通称『天使の一撃』」
クリスが俺にそっと説明してくれた。
そもそも三代ユイという選手はここ半年くらいに大会に出場し始めたばかりのニューフェイスらしい。
兵庫県のガンプラバトル界に急に登場した彼女だったが、持ち前の操縦センスでその勢いのままに兵庫県代表にまで上り詰めたらしい。
高速戦を得意とするファイトスタイルとガンプラの造形から『神戸の高速天使』と呼ばれているようだった。
クリスの話通り、三代は続く第2バトルも第3バトルも簡単に勝利を収めた。
「強い……」
彼女のバトルを見るだけで、いつの間にか俺の手は汗に濡れていた。
いつの間にか熱くなっていたらしい。
「タカヤ、バトルしたいんでしょ」
横のクリスにそう言われて、驚くように我に帰った。
そしてよく見るといつの間にかクリスは俺の鞄からアブソリュートガンダムを取り出していた。
「やって来い」と言わんばかりに……
確かにバトルはしてみたい。
あのトールギスに俺のアブソリュートガンダムがどこまで通じるか試したかった。
「でも飛び込み参加なんてできないだろう……」
クリスからアブソリュートガンダムを取り上げて、鞄に戻し始めた。
だが……
「うーん、そうでもないみたいだよ」
クリスが前を向きながら、俺の手を掴んだ。
クリスにつられて顔を上げると、イベントのスタッフが何やら慌ただしい様子を見せていた。
どうやら三代ユイと彼女のトールギスが強すぎたようで、イベント終了まで時間が残っているのに、対戦者が残っていないようだった。
「チャンスだね、タカヤ」
クリスはそう言うと意地悪そうな笑みを浮かべた。
「えっ?」と驚くまもなく、俺は左手をクリスに引っ張り上げられた。
「はい! 彼が三代選手とバトルしたいそうです!」
クリスがいきなりそう叫んだ。
「えぇええええ!?」
クリスの行動に驚きと恥ずかしさが込み上げてくる。
客席から立ち上がった俺達はいつのまにか会場内の注目を集めてしまっていた。
真っ先にこの場から消えてしまいたい……
オドオドと着席しようとした時だった。
「ふーん、面白そう」
他ならぬ三代ユイがそう呟いた。
どうやら彼女はまだバトルをしたがっているようだった。
突然の出来事だったが、三代が希望したということで、会場の空気は俺と彼女のバトルへと向かっていた。
「そ……それでは、そこの男性の方。前へお願いします」
スタッフがマイクで会場にアナウンスした。
「やったね!」
クリスが俺の背中をグッと押す。
こけそうになりながらも、俺はバトルシミュレーターの前へ上がった。
突然の出来事に、スタッフが俺の名前やガンプラ情報を確認し、シミュレーターへ慌てるように登録していく。
三代はその様子をただ見つめていたが、クールな彼女の口角は少し上がっているように見えた。
「それでは三代ユイ選手と鈴門タカヤさんの特別バトルを始めます! ガンプラをセットしてください!」
スタッフの声が会場に響き渡る。
ここまで来てしまったら、もう道はひとつしかない。
ただガンプラバトルを全力で楽しむだけだ。
──────────────────
「アブソリュートガンダム、出る!」
操縦桿を押し込む。
トップスピードでバトルフィールドへ飛び出した。
舞台は雪原だった。
地表の雪はまだ固まっておらず柔らかい。
場所によっては足を取られるかもしれない。
だが今のアブソリュートガンダムはソードシルエットで、飛行能力はない。
やむを得ず着地をした。
ソードシルエットで出撃した理由は単純だ。
昨日のグループバトル淀川杯のコンディションをそのまま持ってきたから、でしかない。
そしてそれはトールギスの対策が何一つできていないということでもある。
例えば射撃戦に持ち込まれると苦戦を強いられるだろう。
本来トールギスは高機動と火力を備えた機体であり、大剣エクスカリバーがメイン武器となっている今のアブソリュートガンダムでは相性が良くないだろう。
だが一方で考えが全くないわけでもない。
それは三代ユイのカスタムしたトールギスの機体特徴だ。
両腕部はトールギスIIIのものに変えられており火力は依然として高いものの、彼女が先のバトルで頻繁に見せたのは巨大なランスによる刺突攻撃だった。
本来ランスは扱い辛い武器になる。
それを最も簡単に振るう彼女は少なからずその武器に自信を持っているのだろう。
加えて、彼女の必殺技だという『天使の一撃』は機体全体で高速突撃する刺突だ。
そういう近距離戦を得意としている彼女が、遠距離からのメガキャノン照射だけでバトルを終わらせることはないと思われる。
間違いなく姿を見せるはずだ。
そう踏んだ俺はバックパックにマウントしている2本のエクスカリバーうち、1本を左腕で取った。
右手はすでにビームライフルを握りしめている。
「どこからでもかかってこい」
その思いで待ち構えていた。
そして時はきた。
「ヴィー! ヴィー! ヴィー!」
接近アラートが鳴る。
トールギスは前方から真っ直ぐこちらに迫ってきていた。
やはり右手には巨大なランス。
メガキャノンは握られていない。
間違いない、格闘戦だ。
向こうもこちらを視認したようで、ランスの向きを僅かに変える。
上空から真っ直ぐ降下しながら刺突できる角度だった。
だが俺だって大人しく待っているわけではない。
「まずはこれで」
ビームライフルを上空に向け2回、3回と発射する。
何も当たるとは思っていない。
だがアブソリュートガンダムに対する上空からのロックオンを少しでもズラせればそれで良い。
トールギスは飛行角度を僅かに変えて、ビームを簡単に回避する。
そして僅かに角度を変え直すと、勢いをつけて突撃してきた。
だがその変えられた僅かな角度が、俺にとっては大きな価値がある。
「いくぞ!」
俺は左手に握りしめたエクスカリバーを地面に叩きつけた。
その衝撃で足下の雪が舞い上がる。
そしてそのまま操縦桿を大きく引き、両足裏のスラスターで勢いよく後ろに跳ねた。
熱された雪は一気に水蒸気となり、あたり一面が雪と混じり合って真っ白に視界を奪う。
タイミング的にはトールギスが着地したのだろうが、これほど何も見えないと状況がわからない。
だが俺が相手の立場だとしたら、次は俺が跳ねた方向に突撃するだろう。
その予想で俺は雪煙の中にビームを撃ち込んだ。
正直当たったのかどうかすらわからない。
闇雲に撃ち込んだその瞬間だった。
「ヴィー!! ヴィー!! ヴィー!!」
強いアラートが鳴り、ほぼ同時に視界が開ける。
アブソリュートガンダムに迫ってきたのは高出力のビームだった。
「メガキャノ……」
間に合わない。
咄嗟に機体を捻るが、近距離で発射されたビームは回避が間に合わない。
俺の必死の努力も虚しく、右腕の肘から先はビームライフルと共に溶けていった。
そして急な回避のせいで、体勢を崩し地面に倒れてしまった。
今の激突のせいで右肩のパーツが外れかけたのか、右手自体が操縦不能になっていた。
そんなアブソリュートガンダムに向かって、開けた雪の中からトールギスが姿を見せる。
特徴的だった羽は部分的にちぎれていた。
その切れっ端を見るに、どうやら闇雲に撃った俺のビームが直撃したらしい。
今までの鳥のような自由飛行は難しいのか、ランスを握りしめて歩きながらゆっくりと迫ってきていた。
状況で言うとお互いに被弾をしている。
相手の翼とこちらの右腕だ。
だがもともとこちらは飛ぶことができない機体ということを考えれば、戦局は向こうの方が有利だろう。
おまけを言うとこちらはビームライフルも奪われている。
だがここまでの戦いでトールギスの、三代ユイの戦闘の特徴もわかった気がする。
確かめるために俺は左手に握ったエクスカリバーを槍投げのように投げた。
真っ直ぐ投げられたエクスカリバーだったが、トールギスがランスを軽く捻って弾き落とした。
だが、おかげでランスで隠れていた機体の胴体が見えた。
「今だっ……!」
操縦桿を深く押し込む。
そのままラグビー選手のように左肩でトールギスにタックルする。
そしてそのまま左手で背中のフラッシュエッジビームブーメランを掴むと斜めに斬り払う。
その一撃はトールギスの胴体に、斜めの傷を刻み込んだ。
斬られた衝撃で、一瞬怯んだトールギスはジャンプで後方に下がった。
やはり思った通りだった。
三代のトールギスは近接機ではあるものの、懐に潜り込まれると弱いということだ。
トールギスの武装からわかるが、ランスもメガキャノンも小回りが効くものではない。
最低限の距離を取ることで真価を発揮する武装だ。
元々のトールギスはビームサーベルを装備しているが、三代はそれをオミットしたらしい。
右腕が破壊されたアブソリュートガンダムでも、最接近すれば勝機はあるだろう。
そんな作戦を考えていた時だった。
「見抜いたんだ、ブッドレアの弱点」
シミュレーターを通じて通信が入った。
三代からだった。
「ブッドレア……トールギスのこと?」
「そう、トールギスブッドレア。それが私の機体の名前」
三代がそう言ったかと思うとその機体、トールギスブッドレアは左手を前に突き出してきた。
そして左肩のシールドの先から柔軟性のある鞭が伸びてくる。
「ヒートロッド……っ!」
棘のような形状の鞭は、高熱で対象を溶かして斬る。
トールギスIIIのシールドに内蔵されているその武器は、素組のガンプラ相手なら一撃で撃墜できるだろう。
回避するために左手のシールドを前に構え、ほの僅か後に衝撃が走った。
シールドが真っ二つになったが、機体に影響はない。
即座にカウンターで、左手のビームブーメランを投げる。
ブーメランは真っ直ぐ飛んでいき、先程のヒートロッドを切った。
「畳みかける!」
操縦桿を前に押す。
牽制のマシンキャノンを放ちながら、アブソリュートガンダムが真っ直ぐに進んでいく。
バックパックに残っているエクスカリバーのもう1本を握りしめた。
対するトールギスブッドレアは羽を奪われた不自由さから、前身も後退もせずに左肩のシールドでマシンキャノンの球を防ぎながらランスを構えた迎撃体勢だった。
「いくぞ、アブソリュート!」
スラスターは全開。
アブソリュートガンダムとトールギスブッドレアの距離はどんどん詰まっていく。
こちらのエクスカリバーも相手のランスと並んで、大型の武器だ。
力負けをすることはないだろう。
「うぉおおお!!!」
アブソリュートガンダムがエクスカリバーを真上から振り下ろす。
だがトールギスブッドレアも即座にランスで受け止めた。
普通のランスだったらエクスカリバーのビーム刃で斬れるだろうが、目の前のランスはガンダム・キマリスのものだ。
ナノラミネートアーマーにビームは通用しない。
ランスがビームをすり抜ける。
そしてガンッ! と音がして、刃のない部分でエクスカリバーはランスとぶつかった。
「まずい……」
今の状況でエクスカリバーは剣として機能していない。
エクスカリバーをすぐにでもランスから離したいが、三代は簡単に逃してくれないだろう。
アブソリュートガンダムがとトールギスブッドレアが鍔迫り合いで硬直していた。
だが……
「これで終わり……にはさせない。私は勝つ!」
三代がそう力強く言う。
そのままトールギスブッドレアは、エクスカリバーにぶつけているランスを右腕だけで支え始める。
片腕だけになり、一瞬トールギスブッドレアが後ろに押されたものの重心をかけるような立ち方で踏みとどまった。
そして空いた左手を曲げながら後ろに引く。
そして次の瞬間、トールギスブッドレアは左手でランスを思い切り殴った。
これが県代表というのだろうか、意表を突いた衝撃的な攻撃だった。
そしてそれは驚きだけでなく、物理的にもアブソリュートガンダムが持つエクスカリバーを砕いた。
目の前でエクスカリバーが折れる。
俺自身思わず固まってしまいそうになったが、寸のところで踏みとどまった。
そしてなんとか三代の追撃から避けるべく肩のマシンキャノンを放つ。
咄嗟に放った攻撃だったが、トールギスの頭のトサカや肩に命中する。
決定打ではないが、追撃は避けられた。
トールギスブッドレアのランスから回避するように横に飛びはねる。
だが逃げたのは良いが、アブソリュートガンダムに残された武器はない。
右腕とライフルはメガキャノンに消され、ブーメランも投げてどこかへ行ってしまった。
エクスカリバーはまさに今折れて、もう1本も牽制で投げてしまった。
……いや、確かに投げてしまってはいるが牽制で使ったエクスカリバーは折れてない。
ブーメランと違い大きいエクスカリバーは目立つだろう。
左の方を見ると、ランスで回避されたエクスカリバーは雪の上に確かに落ちていた。
「あれを掴めればなんとかなるが……」
距離として機体2機分はあるだろう。
走って取りに行こうものなら、メガキャノンで撃ち落とされてしまう。
だが位置がバチか。
同じ作戦が2度も通じるかわからないが、やるしかない。
「そこだ!」
肩のマシンキャノンを地面の雪に向かって放つ。
球が着弾し、その勢いで雪が舞い上がる。
アブソリュートガンダムとトールギスブッドレアは再び雪に包まれた。
だがその間に俺はスラスターを全開にする。
転げ落ちるような形だがなんとかエクスカリバーに手が届く範囲までたどり着いた。
「よし、これで……」
俺がエクスカリバーを拾おうとした時だった。
「それは、読んでるから……!」
三代の声がする。
上を見るとトールギスブッドレアが小さくなった羽で空に立っていた。
飛翔というよりはジャンプしたくらいの高さだったが、それでもランスをこちらに向けている。
よく見ると右のメガキャノン、左のシールドを外しており、機体を軽くしたようだった。
「決める!」
上から落ちるようにランスで刺しにくる。
エクスカリバーを拾ってから、トールギスブッドレアを迎撃するのでは間に合わない。
拾ってる間にランスで串刺しにされてしまう。
何かないか……
マシンキャノンが残っているが、これで撃ち落とせるとは思えない。
使えない右手で受け止めて衝撃を和らげる方法もあるが、攻撃の衝撃で背面に転倒しようものなら結局は負けてしまう。
だったら……
「こっちから捨てるしかない」
左手でアブソリュートガンダムの右肩を掴む。
そしてそのまま引っ張ると、パーツが外れかけていた右腕は簡単に抜けた。
あとはこれで……
「あたれぇええ!!」
上からくるトールギス目掛けて投げつけた。
石のように飛んでいったアブソリュートガンダムの右腕は、奇跡的にトールギスブッドレアの頭部にヒットした。
突然パーツをぶつけられたトールギスは体勢を崩し、雪の上に落ちた。
「今だ!」
この一瞬を無駄にはしない。
エクスカリバーをすぐに拾い上げる。
だがトールギスブッドレアも目の前ですぐに立ち上がった。
投げた右腕がぶつかったとはいえ、人間で言えば顔にドッジボールが当たったくらいでしかない。
バトルに影響はないのだ。
だが互いに武器はエクスカリバーとランスしか残されていない。
ならばもう勝負はこれで決まる。
勝つのは……
「俺だぁあああ!!」
「私っ!!」
交差するエクスカリバーとランス。
そして互いの武器は、相手の機体の胸を貫いた。
Battle Ended!
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シミュレーターが暗くなり、フィールドが消えた。
モニターに表示された文字はDrawだった。
そしてその瞬間、ドッと歓声が沸き起こった。
そう言えばバトルの間は夢中になっていたからわからなかったが、もしかしたらバトル中も観客席は盛り上がっていたのかも知れない。
ふぅっと、一息ついていた時だった。
「私のブッドレアがここまでやられたのは初めて」
対戦相手の三代ユイが俺に握手を差し出していた。
「いや。俺のアブソリュートガンダムも相当自信あったんだけど、まだまだだったみたいだ」
そう言って三代に握手を返した。
「鈴門タカヤ、貴方とはまた本気でバトルしたい」
「こちらこそ」
勝ちこそできなかったものの、大満足できたバトルだった。
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「いや〜すごいバトルだったね! 私も久しぶりに手に汗握ってさ〜」
帰りの道中、豚まんを片手にクリスがそう言った。
クリスはすっかり俺と三代ユイのバトルのことに夢中になっていたのだ。
「本当にすごかった、ユイちゃんがパンチでエクスカリバー折るとことか、タカヤが右腕引きちぎって投げたり!」
どうやらシンプルなバトルに収まらず、限界を超えたバトルを見られたことにクリスは満足のようだった。
「それにしてもクリスは俺にバトルをさせるために、今日ガンプラを持ってこさせたんでしょ」
俺がそう言うと、クリスは「あはは」と笑っていた。
「でもタカヤも満足だったでしょ。あんなに熱いバトルができたんだから」
クリスが俺の方を見ながらそう言ってきた。
「それは確かにそうだけど……まぁ、あんな強い相手とバトルできるならイベントとかも悪くないかも知れないな」
クリスにそう言うと、彼女は嬉しそうな表情を見せていた。
「じゃあタカヤさんは大阪大会に出場するんですね〜?」
見え見えの芝居でクリスが尋ねてくる。
確かにイベントが楽しいとは言ったが、まだ出ると決めてはいない。
「気が早いよ」と答えたが、クリスは楽しそうだった。
「でもさっきのバトルはもう話題になってるよ! SNSとかでも、ほら!」
そう言いながらクリスは自分のスマホを俺に見せてきた。
誰かの投稿らしく、確かにそこには写真つきで投稿がされていた。
「えーっと、『兵庫県代表の三代ユイ選手と大阪大会に出場する鈴門タカヤ選手のバトルだって〜すっごい激しいバトルでもう大満足!』」
観客席にいた誰かが投稿したのだろうか。
ちらほらといいね! がついていた。
「観客席も盛り上がってたんだ……って、あれ? なんで俺が大阪大会に出ることを……」
不思議なことだった。
俺の名前が大阪大会にエントリーされていることは、今日は一度たりとも言っていない。
どこかから情報が漏れたのだろうか……
「って、あれ? これよく見たらクリスのアカウントじゃん」
名前やIDとか見ると、どう見てもクリスのアカウントだった。
要はクリスが自作自演していたようだ。
「大阪大会はまだ出るって決めてないから、その投稿消して……」
クリスにそう頼んだ時だった。
「あっ、やったよタカヤ! 大阪大会の運営からいいねがもらえたよ!」
クリスがそう言いながら、俺に再びスマホを見せてきた。
まさに今、大阪大会の公式アカウントがクリスの投稿にいいねをつけていたのだ。
「ちょ、えぇえええ……」
これで恐らくクリスは投稿を消さないだろう。
もしかしたら俺は大阪大会から逃げられない運命なのかもしれない……
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◯主要キャラクター紹介2
①三代 ユイ(ミシロ ユイ)
年齢:16歳
性別:女性
使用機体:トールギスブッドレア
兵庫県神戸市在住の女子高生。
高校入学までガンダムには縁がない生活を送っていたが、病気がちな弟に付き合う形でガンプラを始める。
ガンダムの知識は少ないが、持ち前の操縦センスで兵庫県代表まで上り詰めた。
これまでに見たガンダムシリーズで一番好きな作品は『新機動戦記ガンダムW』。
好きな食べ物は寿司。
◯登場ガンプラ紹介2
①ジオ・ドーガ
頭:ギラ・ドーガ
胸:サザビー
腕:サザビー
脚:ジ・O
背中:ギラ・ドーガ
色:真紅で部分的に黒。
ジョニーさんの切り札の重量級機体。
サザビー開発前の総帥専用機の試作機というコンセンプトで作成された。
上半身と下半身の接続に苦労したが、そこはジョニーさんの長年の経験でなんとかしたらしい。
普通に完成度は高い。
②トールギスブッドレア
頭:トールギス
胸:トールギス
腕:トールギスIII
脚:トールギス
背中:ウイングガンダムゼロ(EW)
色:白をベースとして、部分的に銀または紫のメタリック塗装。
三代が駆るトールギスのカスタマイズ機。
基本武装として手にガンダム・キマリスのランス「グングニール」を手に出撃する。
トールギスの機体性能と三代の操縦センス(特に操縦のきめ細やかさ)がマッチして、三代に『神戸の高速天使』の異名を与えることになった。