ジョン:ポケモンGメンの諜報機関に所属していた元エージェント
イーブイ(♂):前のトレーナーに虐待されていたところを、ジョンに拾われた
アブソル(♀):諜報機関よりジョンのお目付役として与えられた殺し屋
シモンズ:諜報機関のチームリーダー、ジョンの元上司
スタイルズ:ミアレシティ警察の落ちぶれ刑事
クチート(♀):スタイルズの相棒、高飛車な性格
ベネット:ミアレシティ警察の新米警官、刑事を目指している
ルイス:若きバーの主人、元犯罪者
ポーター:素性不明、謎の運び屋
店主:退役軍人でバーの店主をしながら、ロケット団の下請けの仕事を斡旋している
ロケット団の下請けを担うバーと聞くと、さぞかし派手なパーティーを開いては、ドラッグやポケモンの売買で稼いでいるのだろうと思うところ。しかし店自体は平凡そのもの、今まで問題を起こしたことは一度もない優良店だ。ただし、客の目当ては酒ではない。
ロケット団も警察の目を気にしてか、表向きはおとなしい。かわりに、彼らの仕事が降りてくる。バーはそれを斡旋して、組織の報酬からマージンを抜くのだ。自分で手を下さず、金に困った連中に仕事を回せばいいのだから、店主にはローリスク・ハイリターンな儲けになる。だからどんな仕事でも気前よく引き受けていた。自分が何に加担しているのか、気に留めもせず。
深夜、店を閉めるギリギリの間際になって、黒い外套を羽織った男が訪れた。中には酔い潰れた客しかおらず、これから彼らを起こして片付けに入ろうとしていたところだった。
「兵隊は揃ったのか?」
男は入口に近いカウンターテーブルに陣取って、不躾に尋ねた。
黒髪をオールバックにして固め、額の傷跡を隠そうともしていない。自信に溢れた目をして、テーブルの上に指を組んでいる。歳は三十を越えた辺りか。爽やかな印象を受けつつも、眼光の奥に潜む深淵から、何かがこちらを伺っているような、得体の知れないものを感じる。ブリガロンも同じだろう、四六時中眠りこけている彼が、この時だけは目をうっすらと開けていた。何かが起きても、すぐに動けるように。
ロケット団カロス支部のNo.2と名高い若き大幹部、ローレンスに逆らってはならない。ひと回りもふた回りも歳下の相手に、店主は深々と頭を下げた。
「問題ありません。どいつも新顔ばかりですし、足がつかないように手を打ってあります。ご安心を、依頼は必ず果たします」
「大きく出たな」
店主の注いだブランデーを喉に流し込んで、ローレンスは壁棚の酒瓶を眺めた。
請けた仕事はシンプルで難易度も低い。彼らのご機嫌を損ねるようなことは起こらないはず。店主は背筋を伸ばしたまま、請けた内容を頭の中で再確認していた。
彼の視線は滑らかに酒瓶のラベルをなぞっていた。口を出そうか迷っているように見える。やがて鼻で笑って、「まあいいか」と呟いた。
「そっちは任せる。後片付けを忘れるなよ」
もちろん抜かりなく。
店主は薄ら笑みを浮かべながら、空になったグラスに酒瓶を傾けた。
*
揺れるワゴン車の助手席で、ジョンは不安そうに声を漏らすイーブイを腕に抱いて、穏やかになだめていた。
これから強盗を決行しようというときに、なんて可愛いポケモンを抱いているんだ。他の同乗者たちに散々笑われたが、ジョンはまったく顔色を変えない。まるで機械を相手にしているようだ。これでは面白くないと言わんばかりに、矛先が別の同乗者に向かう。
後部座席に座る男、デューイは、同じ後部座席のフランクに突っかかった。
「おい、どうした」
せせら笑うデューイに呼ばれて、フランクはビクッと震えた。
「なんだよ」
「足が震えてるぞ」
見下ろせば、本当だ、ガクガク震えている。飛び交う嘲笑に耐えかねて、フランクは自らの膝を何度も叩いたが、震えは一向に収まらない。情けなくなって、しまいには目尻に涙を浮かべていた。
ジョンはルームミラー越しに後ろの男たちを見やった。ひとりはデューイと言い、短い金髪をツーブロックに仕立てて、稲妻のようなラインが走っている。こうした仕事にも慣れているらしく、筋金入りのワルを体現したような奴だ。
一方で、もうひとりの男フランクは対照的に大人しい社会人のように見える。ブラウンの髪がボサボサになっている辺り、長らく理髪店にも行っていない。おそらく金に困って、止むに止まれずここに来たのだろう。
まだフタを開けていない水のボトルを、後ろのフランクに回してやった。
「水を飲めば緊張が解れる」
「ありがとう」
フランクはジョンに礼を言うと、オドオドしながらも水に口をつけた。大して量は減っていないが、それでもひと息ついたのだろう、震えはさっきよりも小さくなっていた。
続けてジョンは尋ねた。
「この仕事は初めてか?」
「あぁ」
フランクが口を開くと、デューイが嬉々として割り込んできた。
「こいつ、フレンドリーショップの店長だったんだよ。笑えるだろ?」
せっかく心を開きかけていたのに、デューイに嘲笑われて再び塞ぎ込んでしまった。ジョンが「こんな奴のことは気にするな」と励ますと、イーブイも「いぶいっ!」と鳴いて続いた。
つまんねえ奴ら、と言いたげにデューイが不貞腐れると、フランクは申し訳なさそうに気弱な笑みを浮かべた。
「いいんだ、よくある話だから。不況で店舗は削減、俺の店も潰されてクビになった。どこに行っても上手くいかず、妻と娘にも見放されて、最後に残ったのは……こいつと、借金だけ」
手のひらにモンスターボールを転がして、フランクは目を細めた。身の上を語るうちに、震えは止まっていた。覚悟を決めたと言うより、人生を諦めたように見えた。
ひと言なにか言ってやろうと、ジョンが口を開きかけたところで、ワゴン車がブレーキをかけた。
運転手の屈強そうな男がぶっきらぼうに言い放った。
「着いたぞ」
ジョンは窓から外を見上げた。
ポケモンセンター、サウスサイド支部。イーブイを診てもらった、あのポケモンセンターだった。
店主から強盗のターゲットを聞かされたとき、少なからずため息が漏れた。まさか世話になっている場所を襲う羽目になるとは。イーブイもこれから起こる出来事を予感してか、ジョンを見上げては不安そうに鳴いていた。
「ぶい……」
「お前はここでジッとしていろ、絶対に動くなよ」
助手席の足元に下ろすと、イーブイも小刻みに頷いた。そして奥に身を丸めて、息の音すら聞こえなくなった。気配を押し殺すことに慣れているようだ。また強いることになって申し訳なく思いつつも、ジョンは黙って目出し帽をかぶった。
黒い革の手袋をはめたところで、後ろからジャキッと聞き慣れた音がした。銃を装填するときに立つ音だ。ルームミラーには、得意げに拳銃を握るデューイが映っていた。
「銃を使うとは聞いていない」
「なんだよ、ガキとポケモンバトルでもすると思ってたのか?」
言い返したかったが、運転手の男に睨まれて、それ以上は追及しなかった。ズボンに銃を突っ込んでいるような男だ、トラブルは起こしたくない。
全員が目出し帽をかぶって準備を整えると、互いに頷き、決行の意思を確かめた。運転手がストップウォッチのボタンを押すと同時に、ワゴン車のドアが一斉に開いた。
「全員床に伏せろ! 今すぐだ!」
ポケモンセンターに正面から押し入るなり、拳銃の発砲音と、モンスターボールの炸裂音が轟いた。
強盗だ!
飛び交う悲鳴と混乱の中で、真っ先に敵意を向けてきたポケモンたちに、ジョンのアブソルとデューイのヒヤッキーが襲いかかる。反射神経は見事だったが、一手遅かった。先ほどまでくつろいでいたポケモンたちが、襲う気満々のアブソルたちに敵うはずもなく、決着は一瞬でついた。
ざっと制圧を終えると、ジョンはフランクに視線で合図を送る。残ったポケモンもいつ牙を剥いてくるか分からない。フランクはキレイハナに命じて、味方にかからないよう気をつけながら、痺れ粉の散布を始めた。
「デスクから離れろ! 死にてえのか!」
「やめてぇ! お願い撃たないで……」
泣きじゃくる受付の女性に容赦なく銃を突きつけて、デューイは声を荒げた。
「てめえら持ってるモンスターボールを全部床に転がせろ! いいか、妙な真似するんじゃねえぞ! そんときは頭を吹っ飛ばしてやるからな!」
ジョンが見る限り反応は多々あれど、総じてボールの回収は滞りなく始まった。歯を食いしばって打開策を探っている少年もいれば、ひたすら嵐が過ぎ去っていくことを祈る少女もいる。だが、顔見知りのジョーイが見当たらない。その事にはデューイも気づいたらしく、運転手に報告を促した。
「四十秒経過」運転手がストップウォッチを見ながら淡々と答える。
「警察無線は?」
「通報された、三分で駆けつけてくるぞ」
「回収を急げ!」
襲撃犯たちに焦りが見え始めた。大きなショルダーバッグに次々とボールを放り込んでいく。そのうち、だんだんとトレーナーたちから意識が外れ始めた。デューイも回収に邪魔な銃を腰に差して、手当たり次第にボールを集めていた。ポケモンたちが見ているから十分だと思ったのだろう。
しかしたった二匹でフロアを完全にカバーできる訳もなく、ふとジョンの目に隙を伺う少年が写った。視線の先は、一番弱そうなフランクに向いていた。
危ない!
叫ぼうと口を開いた寸前の出来事である。遅かった。
「うわぁ!?」
少年がフランクに飛びかかった。その瞬間、他のポケモンたちも一斉に蜂起した。アブソルは片っ端からポケモンたちの足を狙って攻撃するも、起きた混乱は収まらない。
飛びかかってきた警備員の肩を撃って、デューイは叫んだ。
「ずらかるぞ!」
「まだ彼が残っている」
ジョンが混乱の只中にいるフランクを視線で指したが、デューイは早々に足先を外に向けていた。
「ほっとけ、どうせ逃げられねえ」
「仲間を見捨てるつもりはない」
「じゃあ好きにしろ!」
冷凍パンチで文字通り血路を開くヒヤッキーに続いて、デューイと運転手が逃げていった。
幸いなことに、キレイハナの痺れ粉はしっかりと効いていた。ジョンは襲ってくるオオタチを投げ飛ばし、ちょうど背後から殴りかかってきたゴロンダはアブソルが斬り捨てた。
戦いに残った連中は制圧したが、他のトレーナーたちは一目散に外へ逃げていく。もうワゴン車はとっくに走り去った後だろう。静けさを取り戻したフロアの中で、ジョンは倒れていたフランクに手を差し伸べた。
「立てるか?」
「お、俺のキレイハナは……」
「無事だ」
振り返ると、頭から血を流しているものの、フラフラとこちらに歩いてくるキレイハナが見えた。
助け起こしてもらったフランクは、相棒の無事を確かめた後、今にも泣き出しそうな顔で微笑んだ。
「ありがとう」
「礼なら後にしろ、じき警察が乗り込んで来る。外はもう野次馬に囲まれているだろう、正面から逃げるのは無理だ」
「ど、どうするんだ?」
ジョンが口笛で合図すると、アブソルが駆け寄ってきた。警戒しながら奥の通路を進んでいく。強盗の前に予習しておいた図面によれば、この先は集中治療室と倉庫に繋がっている。倉庫は左手のドアにある。鍵がかかっていたので、アブソルの『辻斬り』でドアを切り裂いた。
倉庫に立て篭もる気だろうか。不安そうについてくるフランクをよそに、ジョンは床に耳を押し当てる。コンコン、コンコン。床をノックして音を確かめる。ここだ。当たりをつけると、ジョンはフランクたちと一緒に下がった。
「少し臭うが、我慢しろ」
アブソルが三日月のツノを大きく振り上げる。床に目掛けて。
それでフランクにもピンときた。
「あんた、下水道の位置なんて分かるのか?」
「下水道台帳では、この下1.5メートルの場所に走っている」
「いくらポケモンの技でも、そんな地下まで簡単には……」
ただでさえ狭い倉庫に突風が吹いて、積んでいた段ボールが音を立てて崩れていく。
まさか『かまいたち』を使うのか? 確かに強力な技だけど、そんなので分厚いコンクリートを破れる訳がない。フランクは早くも諦めかけていたが、それを目撃したとき、まるで敬虔な信者のように畏れ慄いた。
ツノに集う大気が厚いほど、白い色を帯びていく。テレビでポケモンリーグの試合を見たときも、ツノが白く輝いていた。そこから放つ『かまいたち』も凄まじい威力であったが、このアブソルのそれは、輝きを超えて神々しくすらあった。
まるで天使の鎌だ。思わず見惚れてしまうほど美しく、見る者の目を惹きつけて離さない。あんな技なら、この身に受けても恐怖すら忘れてしまうだろう。
フランクが我に帰ったのは、凄まじい閃光と轟音による衝撃波を浴びてからのことだった。土埃が少しずつ晴れるにつれて、床に空いた大きな裂け目が露わになってきた。
「……漫画かよ」
フランクはキレイハナをボールに戻すと、裂け目に躊躇なく飛び込んでいくジョンとアブソルに続いた。
*
ワゴン車の追跡は小一時間ほど続いたが、とうとう警察のファイアローも姿を見失った。カメラ付きの首輪をして空から追っていたものの、ワゴン車が地下道に潜ると、降下して続こうとした。そこを狙われた。待ち構えていたヒヤッキーが『水の波動』を放ち、ファイアローは直撃を喰らった。
ヒヤッキーを乗せて、ワゴン車は再び走り出した。もはや追跡の影がないことを見計らうと、立体駐車場に入り、七階の駐車スペースにようやく駐まった。
「大漁だったぜ」
助手席の窓を開けて、駐車場で待っていた店主を見つけると、デューイは得意げに笑った。
店主は満足そうに頷きながら、窓に腕を乗せて、座席の後ろを見やった。
「さすがリーグ上位にいただけのことはあるな。他の面子はどうした?」
「あいつらは間に合わなかった。今頃は警察に捕まっているだろうよ」
「取り分を増やすために見捨てたのか?」店主が訝しげに眉を上げると。
「言っただろ、間に合わなかったんだ」デューイは開き直って、運転手と一緒になってせせら笑った。
店主は目元に手を当てて失望していた。
話は簡単に終わるはずだったのに、面倒な後片付けが残ってしまった。それもこんな連中のせいで!
「バカなことをしたな」
「え、なんだって?」
デューイが聞き返した。そのひと言が、彼の発した最期の言葉になった。
車のフロントガラスが割れて、デューイの脳天を何かが貫いた。あまりに一瞬の出来事で、運転手の男も何が起きたのか分からぬまま、呆然と死体を見つめるうち、頭に大穴が空いて事切れた。
今起きた出来事に動じる様子もなく、店主は頭を掻きむしって、しぶしぶ携帯電話を出した。これも想定していたシナリオの内だが、起きて欲しくはなかった。まあいい。生き残った二人は警察に捕まったのだろう、勾留中なら始末は簡単だ。
「問題が発生しました。揃えた面子のうち、二人まだ生きています」
電話の向こうにいる男は、穏やかな声でこう言ってきた。任せて大丈夫か、と。
店主は引き攣った笑みを浮かべて言った。
「えぇ、必ず処理します。ご期待は裏切りません」
頼んだぞ。
それだけ言って電話は切れた。
まったく厄介なことになったものだ。これだから素人を雇いたくなかったのだが。店主はトランクを開けて、ボールの詰まったショルダーバッグを引きずり出すと、ため息を吐いてから声を張り上げた。
「おい行くぞ! バカのせいで余計な仕事ができた」
別の車の影に隠れていたテールナーがひょっこり顔を出してくると、「てなっ!」と鳴いて駆けだした。
立ち去る寸前、ギョロリと鋭い目つきがワゴン車を睨んだ。なにかが匂う。怯えた獲物の匂いがする。気のせいか? 店主に「早く来い!」と呼ばれて、不審に思いながらも去っていった。
*
閑静な郊外の道路の一画で、ひと気のない空き家のドアを破り、まずアブソルとジョンが乗り込んだ。思ったとおり誰もいない。郵便受けに配達物がぎっしりと詰まっているままだ。夜逃げでもしたのか、とうの昔に亡くなったのか。おかげで身を隠すにはちょうどいい。
フランクは最後に入って、びしょ濡れのシャツを脱ぎ捨てた。
「うええ、酷い臭いだ。かわりのシャツがあるといいけど」
アブソルがブルブルと身を振るって、汚水がリビングに飛び散る。「お前もシャワー浴びるか?」と、フランクが手を差し伸べると、アブソルが低く唸って応えたので、慌てて手を引っ込めた。
ふと見かけたジョンが、固定電話を手に取っていた。
「誰かに連絡を?」
「デューイだ」
番号は覚えている。電話もまだ使えるようだ。
ジョンは電話を掛けたが、一向に相手が出てこない。知らない番号だから警戒しているのか。仕方がない、一度店主に連絡を取ってみるか。切ろうとした寸前、電話が繋がった。
「俺だ。フランクと一緒にサウスサイドの郊外にいる、適当な着替えを持って迎えに来てくれ」
ところが、期待した返事はいくら待っても来なかった。聞こえていないのか。
「デューイ?」
再び呼ぶと、まったく予想していなかった声が漏れてきた。
『ぶぃ……』
ざわ、と嫌な予感がした。予感というより、確信だ。予定外の出来事が起こった。それも最悪の出来事が。
ジョンは声を潜めて、鬼気迫る声で囁いた。
「……そこは安全か?」
『いぶい』
「いい子だ。そのまま隠れていろ、絶対に鳴き声をあげるな。俺が必ず助けに行く」
電話は切らずに受話器を置いた。もはや濡れた服の異臭など気にもならないほど、ジョンの顔は静かに燃えていた。
一方のフランクはキョトンとした顔をしている。ジョンから事実を宣告されるまでは。
「おそらくデューイたちが死んだ。この次は俺たちも狙われる」
「しッ、死んだ……!?」
フランクは慌てふためいて騒いだが、とっさに口を塞いだ。その判断は正しい。ここは空き家でも周りはどうかまだ分からない。下手に騒いで通報でもされると、安全地帯がなくなる。今はとにかく落ち着くことだ。
彼が深呼吸をして平静を取り戻したと見るや、ジョンは頷いて続けた。
「どうやらバーのマスターは俺たちを生かして帰す気はなかったらしいな」
「まさか、ロケット団の報酬を独り占めするために?」
「ポケモン一匹につき一万円、レア物があれば時価相当で報酬が出る。よほどのレア物が見つかったとしても、大量のボールの中身を改めるには時間がかかるはず。だが、デューイたちを殺すのが早過ぎる」
「たまたま早く見つかったとか?」
「今日この時間にレア物が来ることをあらかじめ知っていたか、あるいは……」
強盗計画の裏に、別のシナリオが隠されている。