Lyrical Lilyの子たちといろいろする   作:ユイトアクエリア

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筆が...筆が滑って...()

今回はちょっとエッチ目


春日春奈に成人向けの本が没収される話

「ちょっと白斗(はくと)さん!これはどういうことですか!?」

「あぁいや...その...結構長めな理由が...」

 

 

俺は今、とある理由により春日春奈(かすがはるな)に正座をさせられていた。

その理由とは、春奈の手の中にある2冊の本、表紙がちょっとあれなやつ。

つまりまあ、あれだ。世間一般的に言うエロ本ってやつだ。

俺がそれを持っている理由は少し前にさかのぼる。

 


 

「頼むよ黒闇!お前しかいないんだ!」

「だからなんで俺がそんなの預からなきゃいけねえんだっつってんだよバカ!」

 

 

友人Aの手の中には2冊の本。

成人向けコーナーで買ったのだろうが、しかし俺らは高校一年生。

果たしてそんなものが身分証無しでも買えただろうか?

まあ、この際そんなことはどうでもいい。

 

 

「だからって俺に押し付けようとすんな!罪ならお前が一人で被れバカ!」

「嫌だよ!あの風紀委員怖いんだよ!だから任せた!」

「あっ!?テメおい!待ちやがれ!」

「俺は逃げるぞぉぉぉ」

 

 


 

...というわけなんだ。

この状態の春奈に話してもきっと信じてもらえないだろうということは、俺が一番よく知ってる。

 

 

「ちょっと白斗さん!聞いてますの!?」

「聞いてる、聞いてるから...ごめんよ」

「謝っても許しませんわ!これは没収です!」

「...うん、持ってって...」

 

 

別に俺のじゃないから痛くもかゆくもないし...。

痛い目見るのはあのバカだから。

そう思いながら生徒指導室を出る。

 

 

ただ...一つだけ。

 

 

「どんな話だったんだろ、2冊目」

 

 

それだけ、気になった。

 


 

 

「まったく、白斗さんったら...こんなもの持ち込むなんて...」

 

 

先の問答で押収した二冊の本。

 

 

「...これは没収品ですわ...こんなもの...」

 

 

春奈はそれらを置こうとして、少し踏みとどまった。

 

 

「こっちは良いとして...こっちは...?」

 

 

春奈の手にあるのは風紀委員が題材らしい本。

 

 

「少しなら...読んでも...」

 

 

本来ならすぐに処分するべきではあるが、タイトルが気になってしまった春奈は、少しだけ読んでみることにした。

 

 

「...それにしてもこの方...私にそっくりではありませんか...?」

 

 

表紙のヒロインはあまりにも春奈に酷似していたし、『お堅い風紀委員』というのも、春奈に類似するものを感じている。

 

 

「...この場面も...なんだか...」

 

 

春奈はページを読み進めるごとに、だんだんと自分の体温が上がっていることに気付いた。

 

 

「...や、やはり破廉恥ですっ!こ、こんな場所で...こんなことを...」

 

 

場面は体育館の倉庫に男女で閉じ込められ、そこで致すというシーンだった。

 

 

「な、なな...だめです...そんなこと...!」

 

 

お互いのすべてをさらけ出し、ついに挿入するシーンに突入するところで、最終下校のチャイムが鳴った。

 

 

「...はっ!...わたくし、そんな時間まで読み耽っていましたの...?行けませんわ、早く、帰りの準備を...」

 

 


 

 

「...春奈のやつ、何してんだ...?いつもなら「遅いですわよ!」とか言うのに...」

 

 

白斗は携帯を弄りながら、珍しくここにはいない春奈を待っていた。

いつもなら正門前にいるはずの春奈が、今日はいなかったので、待ってるところだ。

 

 

「...白斗、さん?」

「お、春奈。遅かったな、珍しい」

 

 

小走りで来た春奈。

心なしか顔が赤いように感じる。

 

 

「待ってて、くださったんですか...?」

「ん?いつも待っててもらってるからな。今日ぐらいはとか思ったんだけど...どうした?」

「え...何がですか?」

「顔赤いぞ?熱でも...?」

「へっ!?...い、いや、何でもありません!」

「そうか?ならいいけど...」

 


 

ひと悶着あったが、俺たちは帰路を共にしている。

 

 

「あ、あの...白斗さん」

「ん?」

「あの本...没収したのに、返せとか、言わないんですね...てっきり、それを言うがために待ってたのかと...」

「え?あぁ...まあ気になる内容ではあったけど...実はあれ、俺のじゃなくてさ」

「え....で、では、どなたの...?」

「あのバカ」

「あぁ...」

 

 

バカで通じるあたり、春奈も毒されてるなあって思う。

 

 

「ん、どうした春奈?また顔赤いぞ?」

「い、いえ!なんでも、あり、ま...せん...」

「...?どうした春奈。やっぱおかしいぞ?」

 

 

さすがにこの状態になってまで、何もないは嘘が過ぎる。

絶対になんか裏がある。

 

 

「なぁ春奈。よかったら話してくれ。なんか、春奈がそんな調子なの、おかしい」

「何でも...ないんです。ただ、その...」

「その?」

「白斗さんの持ち物じゃないと知って...安心と一緒に...その...不安、も...」

「不安...?...もしかして、読んだか?」

「え!?いや、あの...その...」

 

 

予想的中。

たぶん俺も気になってた方を読んだのだろう。

あの本の表紙はあまりにも春奈過ぎた。

 

 

「...わかるよ、それ。それ見て、ちょっと春奈だなとか思った」

「...はしたない事をしているということは...その...重々、承知していたのですが...」

「タイトルと表紙にひかれて読んじゃった、と」

「は、はい...」

「ま、いいんじゃないの」

「...え?」

「一冊や二冊、読んだってことが分からなきゃ、お咎めはねえと思うよ」

「で、ですが...」

「じゃあ、こうしよう。俺と春奈は共犯者。春奈が怒られたら、俺が一緒に怒られてやる。これでいいだろ?」

「で、では、白斗さんが怒られているときは、私が...」

「そっちのパターンは俺一人でいいよ。春奈まで怒られる義理はないさ」

 

 

まだ申し訳なさそうな顔をする春奈。

まあ、別にいいだろ。

 

 

後日、たっぷり胡桃とみいこに弄られて、俺と春奈共々赤面したのは、別の話だ。

 

 

 

 




えー...うん。
はい。

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