Lyrical Lilyの子たちといろいろする 作:ユイトアクエリア
ザバーンという音と共に、俺の服が水分を含んで重くなる。
それとともに、全身が湿気る。
音源は上で、見るとバケツがひっくり返っている。
これが俺の全身を濡らした原因だろう。
あとは犯人だが、これは正直見当しかない。
こんなことを俺に、というか他人にやってくる俺の知り合いなんて限られ、なおかつターゲットが俺なら一人しかいない。
「隠れてないで、出て来いよ」
まだ姿を見せない。
大方まだ自分ではないと思っているのだろう。
だから、近くの物陰に隠れているつもりになってる白髪に軽く触れる。
「よ」
「あれっ!?なんでわかっちゃったの!?」
「なんでバレねえと思ったんだよ」
俺にいたずらを仕掛けた犯人は「
俺の幼馴染で、許婚契約を結んだ仲でもある。
ま、結んだのは俺たちじゃなくて親同士だけど。
で、故に俺たちは世に言うカップルという間柄にあるわけなのだが、そうなってからの悪戯のヒートアップがすごい。
この前なんて首に蛇のおもちゃを巻かれながら歩く道全てにバナナの皮、さらにはすべて避け切った先には回避不能の落とし穴。
派手な音をして落ちた先には蜂の大群。(襲われない安全な蜂)
いやぁ、災難だったなぁ。
「隠れてるつもりならもうちょいうまく隠れろよ。見えてるぞ、ツインテの端っこが」
「うぅ......うまく隠れる方法、本でいっぱい読んだのに~!」
「多分それかくれんぼのやつだな。まあだとしても見つかるが」
ほんとは一個二個お小言でも言ってやろうと思ったが、いかにも「反省してます」みたいな顔を見たら叱る気も失せてしまった。
「はぁ......」
「ごめんなさい」
「ん、珍しく素直だな。えらいえらい」
色々と溜め過ぎたものをため息として出すと、珍しく素直に謝ってきた。
いつもなら、「へへーん!うまく行ったー!」と、一切悪びれることなく、むしろ清々しい笑顔で言うのだけど。
「ん......うぅ......」
「どうしたよ。いつもみたいにうまく行ったって言わないのか?」
「だって......怒られちゃう......」
「誰に?」
「お義姉さん」
「あぁ......」
胡桃の義姉にあたるのは、俺の姉。
怒るときはめっちゃ怖いし、何なら普段でも怖い。
「いいよ。俺がドジ踏んで水溜りにドボンしたって言うから」
「......いいの?」
「胡桃から悪戯取ったらただの可愛い奴になるからな。アイデンティティは取らない主義だ」
「......えっへへ!じゃあこれからもそうやって言ってもらおっと!」
「......せめて月1にしろ。毎日は持たん」
確かこんな性格だった気がする。
リリリリの中じゃ多分ディグランクは低い方
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