Lyrical Lilyの子たちといろいろする   作:ユイトアクエリア

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ようやく4人分書けました。

たぶん次からはきっと人が偏ります。



竹下みいこに慰められる話

「あはは~もっと怖いのでもいいの~!」

「もう、勘弁して......」

 

俺、白神 壮馬(しらかみそうま)は、今ホラー映画を見ている。

で、今俺の隣でホラー映画見て笑ってるのは竹下(たけした)みいこ。

 

俺は、ホラーに耐性がない。

それはもう、見たあと一人では寝れない位には。

対するみいこは大のホラー好き。

どんなホラーを見ても笑う。

ホラーの度合いが強ければ強いほどめちゃ笑う。

まじで怖い。

 

とか考えてたら、いつの間にかエンドロールに入っていた。

最後の部分は覚えてないが、確か主人公が幽霊に囲まれて終わった気がする。

 

「すっごい楽しかったの!......あれ、壮馬君泣いてるの?」

「え、いや、そんなことは」

「涙出てるの。拭いてあげるの」

 

そう言って、俺の目元を軽く拭く。

 

「壮馬君、怖かった?」

「う、いや、えっと」

「無理しなくていいの。怖かったら怖かったって言ってほしいの」

「......うん。めちゃくちゃ怖かった」

「壮馬君に頼んだからもっと優しいものでもよかったのに、どうして泣くほど怖いの選んだの?」

 

正直、ホラーと銘打ったギャグ映画でもよかった。

ぶっちゃけ、そういうのもあったし、借りようとも思った。

けれど、彼女に何か言われるのが怖くて、怖いのを選んだ。

端的な話、見栄を張りたかった。

けれど、このざまである。

 

「......壮馬君、私のためにしてくれるのは嬉しいけど、自分のことも考えてほしいの。壮馬君がだめならやめてほしかったの」

「あ......ごめん、な。みいこ」

「ううん。あ、みいこのど湧いたの。飲み物取ってくるの」

 

そう言って、席を立つみいこ。

俺は無意識のうちに、みいこの袖を小さくつかんでいた。

 

「......?どうしたの壮馬君」

「......こわい」

「ふふっ、怖いの~?」

「......うん」

「じゃあ一緒にいくの」

 

みいこの後をついて、一緒に飲み物を取りに行く。

袖を握ったまま。

 

「壮馬君、袖離してほしいの」

「やだ」

「一瞬離してほしいだけなの」

「う、わかった」

 

やむなく離す。

そうすると、温かいものが俺の手を包んだ。

 

「......?」

「手、つなぐの。その方があったかくて、怖さも紛れるの」

「......ありがとう」

 

情けない。

男として、本当に情けない。

ホラー映画なんて、所詮フィクションで、そんなので怖がって、女の子の手を握って怖さを紛らわすなんて。

 

「壮馬君、ありがとうなの」

「......え?」

「みいこのために、怖いの選んでくれて、ありがとうなの」

「......いいや、俺こそ、ありがとうな」

 

みいこな笑顔なら、それでいいなって。

そう思えてしまうのはちょろいのかな、俺。

 




ホラー映画って子供じゃなくても怖がるよね?

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