Lyrical Lilyの子たちといろいろする 作:ユイトアクエリア
たぶん次からはきっと人が偏ります。
「あはは~もっと怖いのでもいいの~!」
「もう、勘弁して......」
俺、
で、今俺の隣でホラー映画見て笑ってるのは
俺は、ホラーに耐性がない。
それはもう、見たあと一人では寝れない位には。
対するみいこは大のホラー好き。
どんなホラーを見ても笑う。
ホラーの度合いが強ければ強いほどめちゃ笑う。
まじで怖い。
とか考えてたら、いつの間にかエンドロールに入っていた。
最後の部分は覚えてないが、確か主人公が幽霊に囲まれて終わった気がする。
「すっごい楽しかったの!......あれ、壮馬君泣いてるの?」
「え、いや、そんなことは」
「涙出てるの。拭いてあげるの」
そう言って、俺の目元を軽く拭く。
「壮馬君、怖かった?」
「う、いや、えっと」
「無理しなくていいの。怖かったら怖かったって言ってほしいの」
「......うん。めちゃくちゃ怖かった」
「壮馬君に頼んだからもっと優しいものでもよかったのに、どうして泣くほど怖いの選んだの?」
正直、ホラーと銘打ったギャグ映画でもよかった。
ぶっちゃけ、そういうのもあったし、借りようとも思った。
けれど、彼女に何か言われるのが怖くて、怖いのを選んだ。
端的な話、見栄を張りたかった。
けれど、このざまである。
「......壮馬君、私のためにしてくれるのは嬉しいけど、自分のことも考えてほしいの。壮馬君がだめならやめてほしかったの」
「あ......ごめん、な。みいこ」
「ううん。あ、みいこのど湧いたの。飲み物取ってくるの」
そう言って、席を立つみいこ。
俺は無意識のうちに、みいこの袖を小さくつかんでいた。
「......?どうしたの壮馬君」
「......こわい」
「ふふっ、怖いの~?」
「......うん」
「じゃあ一緒にいくの」
みいこの後をついて、一緒に飲み物を取りに行く。
袖を握ったまま。
「壮馬君、袖離してほしいの」
「やだ」
「一瞬離してほしいだけなの」
「う、わかった」
やむなく離す。
そうすると、温かいものが俺の手を包んだ。
「......?」
「手、つなぐの。その方があったかくて、怖さも紛れるの」
「......ありがとう」
情けない。
男として、本当に情けない。
ホラー映画なんて、所詮フィクションで、そんなので怖がって、女の子の手を握って怖さを紛らわすなんて。
「壮馬君、ありがとうなの」
「......え?」
「みいこのために、怖いの選んでくれて、ありがとうなの」
「......いいや、俺こそ、ありがとうな」
みいこな笑顔なら、それでいいなって。
そう思えてしまうのはちょろいのかな、俺。
ホラー映画って子供じゃなくても怖がるよね?
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