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1990~1992 プロローグ
あの二度の死闘から早くも4年。
メジロラモーヌが初のトライアルレース込みでの一代目三冠牝馬となったり、タマモクロスとサクラスターオーが三冠レースでのライバルとなり、「雷桜対決」と白熱していた。
そして、オグリ世代である。父が言っていた地方の素質馬はなんとイナリワンとオグリキャップであった。
中央入りしたらウイニングファーム預かりになり、ウイニングファームがとんでもないことになっていた。まあ、今もなのだが。
最近、オグリキャップに24時間密着取材をしてもいいかという申請があったほどにはアイドルホースになっているである。
丁重にお断りしておいた。
連戦連勝をして地方からやってきた「葦毛の怪物」は第一次競馬ブームの「地方の怪物」ハイセイコーを彷彿とさせ、途轍もない人気が出たのだ。
シービーとルドルフのライバル対決も非常に人気が出たのだが、少し少年漫画感があったので若い男性層に刺さりまくっていたのだ。
オグリ世代は綺羅星のように個性派が集まっており、「四白流星」ヤエノムテキ。ダービーの骨折から復帰して、常に掲示板には乗るがギリギリ勝てない「不屈の桜」サクラチヨノオー。「ガラスの脚」メジロアルダン。「もう一頭の地方の怪物」イナリワン。「電撃シュート」サッカーボーイ。そして、オグリのライバル筆頭と言われている、若き天才
今年のクラシック世代にもイケメンと言われている「メジロの秘蔵っ子」メジロライアンがいる。他にはウチと共同馬主の「風神」アイネスフウジン。まだ頭角は現してはいないが、同じく共同馬主のメジロマックイーン。イクノディクタス。
一個上にも俺はアメリカから土下座して懇願し、連れてくることができた「三代目ビックレッド」イージーゴア。やイージーコアのライバルの「川崎の英雄」ロジータ等、ダート馬が活躍している。他だと、ゴールドシチーと同じ雄花栗毛の「歩く芸術」。トウショウファルコ等であろう。
イケメンが多いので女性人気も増えており、最近厩務員と馬主との恋愛シンデレラストーリーのドラマが放送されていたり、また更に競馬人気は加速しているといってもいいだろう。
というか、オグリの世代からとんでもなく加速した。
シービーの世代もすごい。いや滅茶苦茶すごかったけど、さらに伸びた。
シービーのころがF1カーとするなら、スターオーの世代はスーパーカー。オグリの世代でジェット機。いやロケットだろう。世界を一周してまた、一蹴したのだ。
シービー世代の時はウイニングファームの観光は夏だけとしていたのだが、応募してくる人が多すぎて、一年中観光を許可したほどだ。
観光のスタッフ等は父の会社と連携しており、本社と観光系の子会社の経済成長は右肩上がりらしく、父はその功績が現社長の先輩に誘われ、社長就任という話もあるらしい。今は断っているらしい。理由を聞いてみたら、「長期休暇が取れなくなる。」からとのこと。俺はそもそも長期休暇なんてとれんわ!
ウイニングファームはこの4年ですごく変わった。
まず国際色が豊かになった。
まず日本人。アメリカ人。オーストラリア人。イギリス人。フランス人。イタリア人。ドイツ人。ハンガリー人。ロシア人。アルゼンチン人。ペルー人。中国人(香港出身)。トルコ人。アラビア人。インド人。
もうね。たくさん。ウイニングファームはいまセリ会場。種牡馬繋養施設。高齢馬繋養施設もあり、人が慢性的に足りていないので、セシルさんを始め色々な人に相談をしたらグローバルになった。
最近よくセシルさんがウイニングファームに訪れる。それに、よく電話もしてきて、いつの間には2,3時間ずっと話していることなんでざらにあるようになった。
今俺もしかして青春しているのかもしれない!
きっとあっちには恋愛感情なんでないだろうが、すごく充実している。
協力はとてもありがたいけど従業員割合が日本人が60%しかいないの。
こんなに国際色豊かになったのですべての従業員に簡単な英語を喋れるスキルも必要になった。
大変なの。元々いた弐式さんとか、頭抱えて勉強してたよ。
そして上記で書いた観光なのだが世界中からくるので、いつの間にかウイニングファーム。いや、新冠町は一大観光地になっていたのだ。浅草。京都。新冠である。
観光客が娯楽としてくる理由は種牡馬や馬とのふれあいであろう。
うちはもう高松医師の監修のもと、心身ともに健康で人懐こくてくそ可愛い動物しか基本居ないのである。
外国からの馬主も多く来て、最近パーソロン系も世界に拡散しているらしい。絶滅寸前だったからね。広がってくれると嬉しいな。
そして、ふれあい動物コーナーに新しくもふもふキツネ館ができた。名前の通りにキツネがたくさんいて、寝っ転がると黄色いモフモフがわさわさしてくる天国である。かわいい。
でもやはり一番の見どころは種牡馬見学であろう。今いる種牡馬はカツラギエース、ニホンピロウイナー、ミスターシービー、シンボリルドルフ、サクラユタカオー、サクラスターオー、タマモクロス、シェリフズスター、そしてセントシンザンだ。
うーん、スターホースしかいないな。
サクラユタカオーはシービー引退後、宝塚記念と、天皇賞秋を勝利した。スターオーは皐月賞の後に骨折で休養したが菊花賞でタマモクロスとゴールドシチーとの壮絶な叩き合いののちに勝利。
『雷の末脚がサクラに襲い掛かる!最内からは金の鬣なびかせて!
ゴールドシチーが突っ込んでくる!先頭はスターオー!タマモクロスどうだ!どうだ!
…………………スターオーだ!また伸びたぞ~!
菊の季節に桜が満開! 菊の季節に桜! サクラスターオーです!
そして2着にタマモクロス!3着ゴールドシチーです!菊の季節に9番サクラスターオー! 桜が満開になりました京都競馬場です!』
と、二冠馬になった。まさか杉元アナ。叩き合いで黙るとは…。すごい度胸だ。心臓がきゅってなった。
タマモクロスは皐月3着。ダービー2着。菊花2着と、まさかの2着2回3着1回。惜しすぎる!二式さんが財政破綻するくらいに心血注いだ馬だったので、勝ってほしいと祈っていた。
レースが終わるたびに隣で勝てなくて号泣する弐式さんの姿はカメラマンに取られて「惜敗の涙」と新聞に載ったのは有名な話だ。
だが、4歳新年の京都金杯から破竹の6連勝。宝塚記念ではサクラスターオーとニッポーテイオーを抑え、初のG1勝ちとなった。その時の口取り期と表彰式では、弐式さんに牧場主の台を譲りたいと朝比奈さんに言われたので、グリーンシャトー産駒の馬は弐式さんが表彰台に上がるとなった。
G1を勝ってくれて号泣しているところ見ると、あぁ。牧場に残ってくれて本当に良かったと心から思った。
シェリフズスターは2000で活躍して香港カップを勝った。あんまし主流ではない血統をしているので頑張ってほしい。
ゴールドシチーとトウショウファルコにはウイニングファームで誘導馬をしてもらっている。両頭気が荒い馬なので、心配したが無事に仕事を務めている。
セントシンザンは中山記念を勝ってくれた。それ以外はさっぱりだったが、血統保護と父の要請により種牡馬入りをしている。
そして、最近繁殖牝馬も何頭か買ってきた。
パシフィカスとダルタワだ。
そして、一か月前にこの馬から生まれたのが、ビワハヤヒデだ。生まれた瞬間にピン!ときて名前を付けた。
ビワは冠名なので、その馬主さんの勝負服を着れるように交渉中だ。
ダルタワは不受胎だったので来年が楽しみだ。
内に元々いる繁殖牝馬で一番の素質馬はパワフルレディの90だ。
親父が毎年のように幼駒を買ってつれて来た。タイシンリリィの90とタケノファルコンの90だ。
そして1990年。クラシックのウイニングファーム所有の素質馬はトウカイテイオー、ヤマニンゼファー、ナイスネイチャ。ツインターボ、イソノルーヴルだ。
自家生産で強い素質馬はスカーレットブーケ。
今年も競馬が楽しくなりそうだ。
次は1991年。来年のクラシックのウイニングファーム所有の素質馬はサクラバクシンオー、ミホノブルボン、ライスシャワー、アーバンシー。
共有馬主はアイルトンシンボリ、シンコウラブリイ、ニシノフラワー、トロットサンダー。マチカネタンホイザ。
92年はビワハヤヒデ、パワフルレディの90だった、ウイニングチケット。タイシンリリィの90。ナリタタイシン。タケノファルコンの90はホクトベガ。
共同馬主はベガ、ノースフライト、ユキノビジン。
さてこの92。俗にいう1993世代。のちの世でTTGと並ぶ最高の三強。BNWとなるのだが、それはだれもまだ知らないのである。
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