ウイニングファーム興亡記   作:おたま

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ウイポの結婚条件って基本的に難しいですよね。

日本、欧州、アメリカの無敗三冠とか。BC全制覇とか。

個人的にはエマトラドさんがタイプなのですがなんやかんやめんどくさくなってメイドさんと結婚しちゃいます。



1993  菊花賞と弟

『ブルボン先頭でまもなくアスコットの直線!!

400の標識を切る!400を切る!

ここからはブルボン、世界頂上決定戦!最強の優駿が襲ってくるぞ!しかしブルボン先頭! ブルボン先頭だ!!ホワイトマズル!イタリアダービー馬ホワイトマズル迫るのか!控えたフランスダービー馬エルナンド!

エルナンド!キングマンボビッグストーン 外のほうからバラシアやって来た!バラシアやって来た!まだしかし2馬身から3馬身!

どうだブルボン!耐えてくれ! 残り200だ!1800を通過した!ブルボン先頭!ブルボン先頭!ブルボン先頭だ!ブルボン3馬身から4馬身!

おそらく勝てるだろう!おそらく勝てるだろう!

もう大丈夫だぞ!

ブルボン!

世界頂上決定戦!チャンピオンステークス!

10ハロンのアスコット!3馬身から4馬身、5馬身リードで逃げ切った!10戦8勝! 半年前の彼らに続いて!

9年前のシービー!4年前のオグリキャップに続いて!またもや世界頂上決定戦!日本馬3勝目達成であります!みたか世界よ!

これが努力をできる馬!「坂路の怪物」「サイボーグ」常識を打ち壊す!古島貞政(こしまさだまさ)、ミホノブルボン! 人馬の絆ここにあり!好スタートから2000を逃げ切りました!』

 

 

さてあの海外大遠征から早半年。行われた世界頂上決定戦。

イギリスのアスコット競馬場でのチャンピオンステークス。でミホノブルボンが勝利した。ブルボンはゴリゴリの欧州血統だし、坂路をものものともしないパワー。そして正確なラップタイム。間違いなく欧州向けだと思った。

過去に世界頂上決定戦で、欧州遠征を行った、サッカーボーイやスーパークリーク、ニッポーテイオーらはさすがに勝利を勝ち取ることができなかったがそれでもその経験がロイヤルアスコットの大勝利と今回の勝利につながったと思う。

 

もうアスコットは庭ですね。

 

頂上決定戦を出場したらいつもセシルさんの屋敷にお呼ばれされる。豪華な部屋でめちゃうまいご飯を食べながら好きな馬の話をできるんだから行かない理由はないのだ。

 

だが最近セシルさんがよそよそしい。いつもはもう喧嘩できるくらいには仲良くなったし、前には寝落ちするするまで通話したり、キャッキャウフフしているのだが、今年に屋敷に行ったらなんというか、顔が赤いのだ。目も合わせてくれなかったし。なんかしたかなと思って勇気を出して聞いたのだが「だだだいじょうぶです!何でもないですわ!!そんなに訝しまないでくださいまし!」とはぐらかされた。

 

セシルさんはなんと日本語を習得したのだ。ルドルフのころは英語でコミュニケーションを取っていたのだが、6年前くらいから日本語を勉強し始めたらしく、最近ぺらぺらとなった。

もう俺よりもうまいのよ。なに訝しむって。俺知らないのよ。その日本語。

 

後、夜にトイレで起きたら広間で竜胆さんとセシルさんが何か話していた。なんか真剣な様子だったから話しかけられなかったが何だったんだろうか。

 

あれか、深夜女子会ってやつか。

 

まあ仲良いことはいいことだ。うれしい。

 

 

そして、ビワハヤヒデの弟のナリタブライアンをアメリカの2歳GⅠブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフに出走させたいと黒井敏明(くろいとしあき)調教師から宣言があった。

ナリタブライアンは今3戦1勝2着2回。ブライアンはめちゃくちゃ怖がりなので2戦連続2着の後に試しにシャドーロールを付けたらまさかの7馬身圧倒で勝利した。

 

これを見た黒井さんは「これは兄貴超えがあるかも」と思ったらしく海外遠征に慣れさせたいということで早めに海外遠征に行かせたいのだと。

でもブライアンは怖がりなのでウイニングファームから引退功労馬のハードパージとミニチュアホースの黒豆君を連れて今アメリカ遠征に行ってもらっている。

 

俺は今結構多忙なのだ。イギリスでチャンピオンステークスを見て、すぐに日本に戻って菊花賞見て、そしてすぐにアメリカだ。

 

 

世界旅行だね!

 

 

 

『第54回菊花賞!本日は晴天!良馬場であります。

今回もBNWの3強で間違いないでしょう!BNW対決は3戦各々が1勝づつであります!

ここでこの3強の中で”最も強い馬”が今!決まります!

大外のタマモハイウェイが収まりました!…スタートしました!BNWいいスタート。ナリタタイシンは下げます。ナリタタイシンはいつも通りの直線一気でありましょうか岳穣。マイヨジョンヌ。リワードプランダ。サンブリッジシチー。ステージチャンプもハナを奪いに行くという体制でありましょうか。

リワードプランダが先頭に立ちそうです。5番手マイネルリマークです、ステージチャンプは4番手に落ち着きました。6番手タマモハイウェイ。7番手にビワハヤヒデ。7番手に1番人気のビワハヤヒデ。ダービー馬のビワハヤヒデ。

ツジユートピアンがいて、ウイニングチケットはどこにいるのか。ウイニングはどこにいるのか。ネーハイシーザー。ロイヤルフェロー。キングファラオ。トップローモンド。ここであります。ここに日本ダービー馬。12番手でありますウイニングチケット新幡騎手はここであります。正面スタンドであります。

今年も多いぞ15万人。京都菊花は15万人。収容限界だ京都競馬場。熱気ひしめく京都競馬場。

シュアリーウィンは後方からだ。ラガーチャンピオンがいてロイスアンドロイス。リワードプランダー。トップローモンド。そして最後方にアイルランドダービー馬ナリタタイシン。であります。こ~れは面白くなったぞ54回菊花賞!』

 

 

 

 

 

『京都の第三コーナーを回ります!ビワ、ハヤヒデ!ビワ、ハヤヒデ!

もう三番手だ四角先頭か!ビワ、ハヤヒデは四角先頭か岡安騎手!

大外からナリタタイシン!真ん中ウイニングが仕掛けるのかやはり3強の争うとなるのか京都競馬場!第4コーナーを回ってビワハヤヒデが、先頭に、立ち、立った!

先頭に立ったのはビワハヤヒデ!ビワハヤヒデが先頭に立った。ステージチャンプが追いかけてくるぞ!リアルシャダイの直系だ!

ナリタタイシン凄い勢いで来る!ウイニング!ウイニング!勝利への追撃だ!残りは400!先頭はビワハヤヒデ!ビワハヤヒデ先頭! ウイニングチケット割ってこれるか!?ラガーチャンピオン来ている!ラガーチャンピオン来ている!

さあ、ウイニング来たぞ~!ウイニングチケットが2番手か! 外からステージチャンプか!外からステージチャンプだ!大外からナリタタイシン!ナリタタイシン追いつけるか!ウイニングチケットとナリタタイシンの白熱のデッドヒート!

だ、が!! 完全にビワハヤヒデ! 完全にビワハヤヒデ! 追いつけない!WとNは追いつけない!!菊の舞台で無念を晴らす!ビワハヤヒデ1着! 2着は2,3馬身後ろにWかNか!4着に3馬身くらい離されてステージチャンプ!!

菊の舞台で春の無念を晴らした、岡安とそしてビワハヤヒデ!

完勝~!完勝です!横綱相撲~!3分3秒9!3分3秒9!

これはレコードタイムか!恐れ入った!これがエプソムの優駿か!

やはり強かったのはビワハヤヒデ!』

 

 

 

 

 

『BCだサンタアニタ!1マイルの直線だ!

かん!ッぜん!ッに!

ナリタ!ブライアンが!先頭だ~~!!

圧倒的だぁ~!!リードは4馬身!5馬身!6馬身!7馬身!!!

なんという強さだ!!こ~れは強い!強いとしか!しか!言えない!!

強すぎる!強すぎる!これがビワハヤヒデの弟か!!グランドロッジ!ランフランコ・ディカプリオ!が追う!追う!コーリングランス!ループステイステイ!!残りは100か!追いつかない!追いつけない!圧倒だ!最強か!!

こ~れは!三冠馬の器じゃないのかナリタブライアン!!強すぎるー!!!

…圧勝でありました。2番手とは…何馬身でありましょうか。多分ですが少なくとも8馬身は離れているのではないでしょうか。これがビワハヤヒデの弟!

世界に響いたパシフィカス兄弟でありましょうか。

次走はナリタブライアン。朝日杯を予定しております。兄貴の敵討ち。こ~れは果たしてくれるでしょう!

…いやーそれにしてもこの走り方は…申し訳ないですが少し恐ろしいですね。馬具のシャドーロールを身に着けているからか頭が低くなって、まるでうなりを上げる怪物みたいな…。この馬に勝てる馬はいるのでしょうか。

来年のクラシックも楽しみになりそうであります!』




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