二人の女神の憂鬱   作:性別はヒデヨシ

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友達

俺たちが入学して2日目いよいよ授業が始まる。まぁ、授業と言っても始めだから中学の復習が多い。

さすがに三年生からだったとはいえ塾に通っていたからさすがにこのくらいはなんとか理解出来る。

 

「キョン、授業の内容はきちんと理解しているかい?」

 

「まぁ、この辺りは中学の復習だからな。まだなんとかなってる。」

 

「中学の授業がそれほど重要と言うことだよ。中学の授業をしっかり理解出きれば高校の授業にもしっかり着いていけるよ。」

 

「なるほどな、結局小学校や中学の基本が大事って訳か。」

 

勉強は基本的に基礎の応用だ。特に数学なんて、結局は足算、引算、掛け算、割り算の4つ分かれば後は公式に当てはめるだけだ。

まぁ結局は公式を覚える必要があるが

 

「そう言う事だね。さて、次の授業が終わればお昼だし。もうひと頑張りといこう。」

 

「だな。」

 

話が終わると次の授業の教師が入って来た。

教師の自己紹介とちょっとした確認テストという内容なのでまぁ楽な授業だった。

 

授業が終わりに近づくと昼休みについて考え始める。この昼休みの時間というのは長い学校生活において癒しの時間になる。飯を食べ友人と話し、遊ぶ。

しかし、入学仕立ての俺たちに取ってはかなり大事な時間となる。出会ったばかりの俺たちに取って友人を作る時間になるのだ。もちろん、佐々木や国木田、他にも北中だったやつらが居るから一人ぼっちというわけではない。ただ、ここで仲良くなった奴とはこの3年間ずっと付き合う毎になるだろう。そうすると、まず誰に話しかけるかだ。

ちょうど、前からプリントが回された為ついでにクラスの人間を改めて見る。

それぞれ、最初の授業と言うことで真面目に授業に取り組んでいる。

 

(まぁ、最初の授業で寝てるやつなんか居るわけないか。)

 

俺はそう思いながらプリントを後ろの人に回した。

だが、俺はその時目を疑った。

 

「Zzz ……Zzz …」

 

寝ている

 

まさか、最初の授業から堂々と寝てるとはな。あの自己紹介で変わってるとは思ってたがまさかここまでとわね。

しょうがない、プリントは後で渡すか。

 

そして、プリントの内容を先生が話し終えると授業終了のチャイムが鳴った。

 

ガバッ

 

涼宮さんは、チャイムが鳴ったのと同時に起きたようだ。

 

「あぁ、涼宮さんこれ今の授業で分けられたプリント。」

 

「そぅ、ありがとう。」

 

涼宮さんは、一言言ってプリントを受けとると直ぐに机にしまった。ふと自己紹介の事を思い出す。

 

「何よ?」

 

「いや、あの自己紹介は本気なのかと思ってね。」

 

ふと涼宮さんに訪ねてみる。

 

「なに?あんた宇宙人なの?」

 

疑問に疑問で返すのかよ、聞いてるのはこっちなんだが。

 

「いや、正真正銘の地球人の一般人さ。」

 

「そ、じゃあ興味ないわ。」

 

そう言うと立ち上がり教室から出ていってしまった。唖然としながら涼宮さんが出ていった入口をみていると

 

「なんだ?お前涼宮に興味あるのか?だったら止めといた方がいいぜ」

 

突然話しかてくる人物がいた。

 

「お前……確か谷口君だっけか?」

 

「おぉ、ちゃんと名前覚えてくれてるのか、嬉しいぜ。あと君付けなんていらないから気楽にいこうぜ。」

 

まぁ、自己紹介の時にクラスメイトの名前は代替覚えた。

 

「そうか、じゃあよろしくな谷口。俺は………だ。基本的にはキョンって呼ばれてる。」

 

「よろしくな!キョン。昼飯一緒に食わない?」

 

どうやら結構付き合いやすい奴みたいだ。谷口と昼飯を食べながら雑談をしているとふとさっきの言葉が浮かんだ。

 

「そういえば、さっきのはどういう意味なんだ?涼宮さんは止めといた方が良いってやつ。」

 

たしか谷口は涼宮さんと同じ東中だ。涼宮さんの事を知ってるらしいし聞いてみることにした。

 

「あぁ、俺も涼宮と同じ東中の出身なんだかな。中学時代の涼宮を知ってるからの意見だ。」

 

「どんな中学生だったんだ?」

 

「ん~、一言で言えば変わりもんだな。まぁ、それは自己紹介時に分かってるよな。」

 

「あぁ。」

 

未来人、宇宙人、超能力者、異次人だもんな。そりゃ変わり者だろうよ

 

「それと、あいつ顔は凄い可愛いだろ、それで中学の時に良く告白されてたんだ。」

 

「モテるんだな。」

 

確かに可愛い顔だ。

誰に聞いても可愛いと答えるだろう

 

「あぁ、モテモテだったな。だから、男をとっかえひっかえで付き合ってた」

 

「……それは凄いな」

 

それはそれで凄いな。そういう軽率なタイプには見えないが…

 

「あ~、一応言っておくが別に男好きって訳じゃぁない。暇潰しの一種みたいなもんらしい。現に最長で一週間、最短で5分だ。」

 

「5分ってのは付き合ったに入るのかね?」

 

「さぁ?気の持ち用じゃないか?」

 

「なるほどね。」

 

「おっと、昼休みももう終わりか。席に戻るぜ。」

 

「おぅ。これからよろしくな。」

 

「こちらこそ、よろしく。」

 

谷口か、こんど国木田にも紹介しよう。仲良くなれそうだ。




久しぶりの投稿
今回はヒロインじゃなく友達の谷口が主になった。
あんな悪友もいいよね

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