「ちょいとした用事で司令部に居ただけなのに、ココに呼び出された。さっさと済ませてくれ」ジロリ
鋭い視線を摩耶から向けられる俺。呼び出したのはお前だな、という苛立ちがハッキリと伝わってくる。さあ、やっとここまで来たんだ。彼女の険しい目が少しでも柔らかくなるよう、慎重に進めよう。
第五-34話
ガタッ
腰掛けていた椅子から立ち上がり、摩耶の方へと少しだけ歩み寄る俺。
「特務分室室長だ。初めて会えたのは嬉しいし、せっかく来てくれたのに悪いんだけど……先ずは摩耶の勘違いを訂正しておく」
「あん? なんだと」
あからさまに不機嫌な声。まるで室内の温度が下がったみたいだぞ。
「ここに摩耶を呼び出したのは任務遂行の一環だ。別に気まぐれで呼び出したわけでもなければ、取るに足らない用件で呼び出したわけでもない。とある特殊な任務を片付けるために来てもらったんだ。司令部から俺に与えられている権限に基づいて、だぞ。摩耶にはそのために協力してもらう。いいね?」
「この摩耶様はな、第三艦隊に所属してるんだ。初対面で、しかも第八艦隊のお前がこの摩耶を呼び出す権限なんてドコにある?」
ん? 第八艦隊所属ってのは言ってないんだけどな。そうか、もう既にマークされてたってわけか。この前、課長から言われた通りだな。
「人事課の説明を受けただろう? 俺には正当な権限があるって納得したからこそ、呼び出しに応じたと思うんだけどな。違うのか?」
古鷹と加古には出発前に、一通りの手筈を説明しておいた。第三艦隊の艦娘を呼び出す際には、人事課に連絡して権限の説明をしてもらうように伝えておいたんだけどなあ。何か手違いでもあったのかな。
「したさ。でもな、人事課の課長が不在だったんだ。説明してくれたのは別の職員だ。内容はよく分からなかった」
ああそうか……忙しい人だもんな。課長なら事細かに説明できるけれども、他の人じゃそうはいかないだろう。何しろ今日、ほんの数時間前に頂いたばかり……言わば出来たての権限だし。
すると……摩耶は来てくれたというよりも。
「加古? もしかして摩耶のさっきのセリフは、この場に限ってたわけじゃなくて、司令部でも?」
「あ………え~っと。エヘヘ~」
「同郷の摩耶が相手だから強引にいけたんだろうけどな。そのパワーは戦闘だけで、ね」
「はぁい」
「提督、私も悪いんです。どうか、加古だけじゃなく私にも…」
「大丈夫だよ古鷹、今のは叱責でも注意でもない。お願いだよ。俺のために二人が行ってくれたんだ。感謝してる。これからもこうやって距離を詰めていこうよ」
「はい、分かりました提督」///
「摩耶、事情は分かった。最終的な確認は摩耶のほうで済ませておいてくれ……もしもその積りがあれば、だけどね。先ずは俺から説明しておこう。ざっくり言うと、もっと艦娘みんながお互い仲良くなれるようにするための権限だ。そのためなら、俺は艦娘をいつでも呼び出すことができる」
「仲良く? 何だよそれ。幼稚園じゃあるまいし」
「何言ってる、幼稚園てのは喜びや楽しみ…要するに生きるチカラを身につけるための大切な場所だぞ。艦娘だってそういう場は絶対に必要だ。お菓子にお茶…そうだ、一緒にゲームってのも良いな。あとはみんなでどこかに出掛けたり、だな」
「ははっそりゃイイや。でも残念だったな、そんなのは絵に描いた餅さ。訓練と戦闘の繰り返し…それが鎮守府ってモンだ。お前だって室長なんだから、それぐらい知ってるだろ……」
いま………少し笑ってたな、摩耶。ほんの一瞬だけど。ようし。
(頑張れよ。ちゃんと見てるから)
(ありがとう木曾。お前はいつも俺にチカラをくれるね)
「ウチは最近、艦娘がドンドン増えてる。もう知ってるだろうけどね。そんな時には必ずパーティーだ。摩耶の第三艦隊はどうだ……いや待ってくれ、答えなくていいぞ……当ててみせるからね。艦娘のことを戦闘機械みたいに扱うクソッタレな指揮官が……いや、違うな。そんなヤツに指揮官なんて呼び名は相応しくないね……クソッタレな野郎が、お前たちに威張りちらすだけの毎日ってトコだろう。どうだい?」
「て、提督!?」
「加古、ダメだってば! 静かに!」
「あ……悪りィ」
「……………あんた」
摩耶が目を見開いてこちらを見詰めている。今の俺の発言は、得体の知れない初対面の俺がどんな奴なのかということを理解するための判断材料を彼女に与えたことだろう。少なくともさっきまでの態度は、影を潜めること間違いなしだ。
「いまの発言は第三室長への侮辱だよ。分かってんの」
「それは質問じゃなくて単なる確認だな。もう摩耶は理解している筈だぞ。俺は自分の意思で発言しているんだ。部下である艦娘を大切にしない上司なんて最低だからな、遠慮なんてしないぞ。俺の発言を司令部に報告したいのなら今すぐそうするといい。暴言による侮辱は重大な規律違反だからね。アユム、悪いけどさっきの古鷹と加古みたいにタクシーを………」
「え、えっと…兄さん……。そんな……」
「待ってよ、待てってば!! そんなことしないから!!」
さっきまでの氷みたいな声とは打って変わった響き…感情の宿った声。うん、やっぱり言葉ってのはこうでなくちゃ。日本は言霊の国。低温で空虚な言葉が世の中に溢れてしまえば、人のココロも国のチカラも荒んでいくだけなんだ。
「ありがとう摩耶、さっきまでとは別人みたいだよ。さてと……摩耶はウチの大黒柱を見て、まだ何も思い出さないのかい? 彼女は天龍だよ……ソロモンで共に同じ第七戦隊所属だったろう」
「え………」キョトン
「よぉ。今日は懐かしい顔に縁があるな」ガタッ
立ち上がる天龍。この時代での見た目はお互い初めてだ。でもそんなことなど問題にならないほどの絆があるから、彼女たちはお互いのことを直ぐに思い出すことができるんだ。たとえ70年以上が過ぎていても。
「天龍姉さま!? …………その…えぇっと……」
緊張の色がありありと浮かんでいる…無理もない。天龍より7つ年下の古鷹……その古鷹よりも、摩耶はさらに5年と8ヵ月ほど年下なんだ。長幼の序が今とは比べものにならないほど厳しく重んじられていた時代に誕生した艦娘たち。今でもその気風を忘れていない艦娘は多い。
「その…ご無沙汰……してた…ね。これは、その…」
「肩の力を抜け、摩耶」ポン
「………」///
「あら~カオ真っ赤ね~。天龍ちゃんと一緒に飛行場攻撃の作戦に従事したんだっけ~」
「ああそうだ。…考えてみりゃヘンな話だぜ。こんなに次々とアッサリ再会できるんなら……もっと早くできててもおかしくなかった筈なんだ。ボウズの言う通りだな………オレたちゃ作為的に隔離せられていた」
「そうね~ボウヤが動き始めてから、なんだかイロイロ変わってきたわ~。ねぇボウヤ、課長はもっと早くボウヤにこの権限をくれることだってできたんじゃないですか~?」
「残念ながらそうじゃなかったんだよ龍田。さっきの司令部での会話を思い出してみて。みんなが戦闘に勝利したという実績。みんなのお陰で入手した手掛かりを元にして俺が今まで考えてきた仮説。この二つを課長に示したからこそ、課長は俺に二つの権限を与えてくれたんだ。以前の俺は戦闘の指揮経験に乏(トボ)しく、そして考えも纏まっていなかった……深海棲艦の正体や司令部の暗部にも気付かず、命令された業務をひたすら片付けるだけの毎日だった。そんなヤツには課長どころか、誰も肩入れするワケにはいかなかったんだよ。実績のない者を重用しちゃうと、組織では吊(ツル)し上げを食らうからね」
「アネゴ。課長が誰かに内線を掛けてただろ。あの相手も多分、課長と同じくオレたちの提督を見守ってる派閥の一人だよ。彼らはきっと待ってたのさ、この子がきちんとした結果や決意を示すのをな」
「ふぅ~~組織っていうのは複雑怪奇なものね~。あの戦いもきっとそうだわ。内閣や軍部の偉い人たちがきっと、足の引っ張り合いとかしてたのよ。間違いないわ、その混乱が最前線をメチャクチャにしたの。戦場で血を流した彼らの本当の敵は、果たしてどちらだったのかしらね~」
あ。龍田、怒ってるな。
「俺が言えた義理じゃないけど、問題発言だぞ龍田…司令部では今の話、絶対にしないでね」
「はぁい。大丈夫ですよ、ボウヤを困らせたりはしないから~」
「ありがとう龍田。あのね摩耶、俺たちの任務に話を戻すけれど……こちらはもう、お前の艦隊で何が起きているかを知ってるんだ。もともとの発端は俺なんだけど、課長からもお墨付きを頂いてるぞ。任務ってのは第三艦隊のパワハラをやめさせること。そのために、本来は艦娘交流を促進するための権限を使って、あの艦隊に所属するお前を呼び出した。いつでも艦娘を呼び出すことができる権限で、ね」
「さっきの言葉、取り消すよ……あんたが使えばスゴそうなチカラだな。あたしは何をすればいい?」
摩耶の態度がすっかり柔らかくなっている…みんなのお陰だな。イイ感じだ。
「実態の詳細を。それと、こちらが第三に乗り込む際には摩耶に同伴してほしい。お前が居てくれたら、きっと他の第三メンバーも協力してくれるだろうし」
「分かった。あんたって何でもスラスラ喋るんだね…あ、誤解しないでよ、褒めてるんだ! 今まで苦労してきたんだろ?」ニヤッ
「課長からも似たようなことを言われたよ。でも苦労したことはないな。艦娘や職員のみんながいつも助けてくれるから」
「へぇ………あんたって変わってんな。あのクソ野郎に聞かせてやりてぇよ」ニッコリ
「俺は艦娘が好きだからな。いつも彼女たちを見てい………」
バタン!
「提督さんいらっしゃあああああああい!!」
!?
ズドオオオオオオン!!!
「ぐぼはああああああああッ!!?」
「兄さあああん!?」
「鈴谷でえええええええええすぅッ!! なになに、鈴谷のコトが好きって言ったのおお!?」ギュウウッ!!!
鈴谷……? この子も確か…メリメリィ……ソロモンの………ゴキッ……あ……出てきちゃいけねぇ音が……
「ねえ提督! 言ったよね! ねえってばあああああ!!」ギシギシ……ギュウウウウ
「確かに……言った…よ。というか…みんなすき………もうちょい……やさし…く」ゴフッ
……夢中になると手加減てのをどこかに置き忘れる性格みたいだな。俺がMだったら最高のご褒美だったかも。
「え……? あ、ゴメンゴメン! やだなー、鈴谷ってばちょっとだけやり過ぎた!? あれ……おかしいなー、なんだかいつもよりチカラ溢れてる感じー! ゴメンね、これならどうかな?」フワッ
あ……。
「気持ちいい……な…。えっと…鈴谷? 鈴谷も第二艦隊の……」
「そうだよー、よろしくね提督!」ニコッ
朗らかな笑み、そして制服と覚しき衣服に身を包んだその姿……どこからどう見ても高校生だな。
「あ、コレ? 似合うでしょー、少しだけなら触ってもいいよー!」
いけね、目線があからさま過ぎたか。
「今日はこのハグでいいよ。これからよろしく、鈴谷」ギュウッ
「んふふ~提督にギュッてされちゃったー!」///
お互いの抱擁を解いた鈴谷と俺。この明るさ……あの偉大な作戦の指揮を執られた、静岡出身のあの人譲り……なのかな、もしかして。あの作戦よりも以前に鈴谷の艦長を務めていらっしゃったんだよな。
「鈴谷、扉のトコで立ち聞きしてたね?」
アユムの咎めるような声。
「ごめんねー、久し振りのお客様でしょ~気になっちゃってね」ニコリ
「もう…兄さん大丈夫?」
「ああ大丈夫、タックルには慣れてる。ココは明るい艦娘が多いな…毎日楽しいだろ?」
「兄さんならピッタリだと思うよ……僕は…ついていくだけで精一杯」
あーそうか。アユムには物静かな艦娘のほうが……。
「吸収させてもらうから。これからは変わるよ」
「うん。これで、やっと僕も…」ホッ
「愛情たっぷりの抱擁じゃねえか、気に入られたみたいだな」ニコッ
北方棲姫の時とは異なるリアクションの木曾。あの時は彼女もビックリしてたけど、二回目だからさすがに慣れたんだな……俺に対して好意的な人物が現れると木曾は何故か喜んでくれる。
「艦娘は大勢の兵士の人々を守っていた艦船だからな……男に優しいんだよ。木曾、お前に縁のある鈴谷だ……鈴谷、ウチの重鎮が一人、木曾だよ。二人ともお互いのことは知ってるよね」
「ああ、勿論だ。あの人の指揮は神業だ……これからよろしくな、鈴谷」ニコリ
「あの島で活躍した一人、木曾だね。もちろん知ってるよー! こちらこそよろしくー」ニコッ
そして
「天龍、今さらだけどさ…お前って一体、どんだけ艦娘と絆あるのかな……天龍とおんなじ第七戦隊所属だった鈴谷だよ。鈴谷、ウチの大黒柱の天龍だ」
「ああ覚えてるさ。鈴谷、久し振りだな」
「天龍じゃーん!! おっぱいデカっ!! 元気にしてたー!?」パアアアァ
「お前も充分大きいだろうが。元気そうだな」ニヤッ
加古と同じこと言われてる。でも流石に二度も同じ狼狽は見せないか。こういうトコ、天龍らしいな。
「鈴谷はいつも元気だよー! きょうは素敵な日だね!! 同窓会? て言うのお? ね、提督。こういうのイイよねー?」///
「鈴谷ってほんと明るいんだな。うん同感だよ、艦娘はもっともっと一緒になるべきなんだ」
「だよねー。今ってなんだかバラバラ。なんで~?」
「この組織に悪い奴がいるからだ。しかもたくさん。今日ココに摩耶が来てくれたのは、そいつらの一部を何とかするためだよ…鈴谷、同じ第七戦隊だった摩耶だよ。摩耶、僚艦の鈴谷だ。二人はソロモンで重巡コンビだったね」
「え………ま…や…? あー! 摩耶だああ!!」ドゴオ!
「痛ッてー!? タックルなら提督だけでいいだろ! てか、陸上制約あんのに何だそのスピードは!!」
「ありゃ。いけない、鈴谷ったらナゾのパワーアップしてるの忘れてたー! 痛かった? ゴメンね~摩耶!! 」
「……た、大したことねぇよ。…久し振りだな鈴谷、ここの艦隊だったのか」
「まーね。摩耶、元気にしてた? 今のはゴメンね、提督みたいに摩耶からもギュッとされたかっただけなの」
「だったらタックルはやめとけ……いいよ、もう気にすんな。ま、それなりに元気だよ……いろいろあるけどさ」
「さっき提督が言ってた悪い奴?」
「そうさ。その点、お前たちの艦隊は問題ナシみたいだな。羨ましいよ」
「指揮官がイイからね。でも、もうちょいグイグイ引っ張ってほしいかな」ジーッ
「う……鈴谷、ムチャ言わないでよ」
「ムチャなことなら言わないよ、キミならできると思うから言ってんの!」
「それは……うん、ありがと」
へえ……アユムを応援してるのか。
「それなんだけどね鈴谷。この第二艦隊は暫くの間、俺たち第八艦隊との交流期間に入る。決めたのはアユムだから、これはもう決定事項だ」
「そうなの!? それならもう、みんなバラバラじゃなくなるじゃん!! うわあ……素敵!!」
破顔する鈴谷。彼女の表情を見て、太陽のもとでスクスクと大きく育ったひまわりがふと思い浮かんだ。
「でもさ、そんなことできるの? 司令部が許してくれる? 鈴谷たちをずっとバラバラにしてきたんでしょ、悪い奴が」
「できる。俺は今日、司令部で課長…人事課の課長、良心派の筆頭格だよ……課長から新しい権限を与えられたんだ。これからは俺が任意に、どの艦隊からでも艦娘を呼び出すことができる。艦娘同士を交流させるためにね」
「すっごーい!! 人事課の課長って権力あるんだね。すごいや」
「艦娘みんな、それと俺たち職員の日常生活とか役職に関しては人事課が掌握しているからね。艦娘の交流は重要な問題だと判断してくれたんだよ。艦娘をバラバラになんてさせない。先ずはココ、第二艦隊から変えていく」
「……ね、初霜」
「なんでしょう、鈴谷?」
「あの戦争さあ、鈴谷たち、なんで負けたのかな?」
「唐突な問いですね、それは……。情報漏洩、物資不足、戦争末期における正体不明集団の跳梁跋扈(チョウリョウバッコ)……でも鈴谷。あなたの言いたいのは、そういうことではないのでしょう?」
「うん。鈴谷はね、みんながもっともっと、結び付いていれば良かったのにって思うよ」
「結び付き……ですか?」
「うん、そう。人が人を大切にするの。仲間を仲間として大切にするの。軍人がね、部下の市民を大切にするんだよ」
…………………。
「鈴谷」
「いろいろあり過ぎたよね。鈴谷たちの心の中には、今でもあの人たちの魂が生きている。天龍だって初霜だって古鷹だって、たまに声が聞こえるでしょ? ひとつひとつの声はそんなに大きくないけど、でもね……それが大きな声になって聞こえることもある」
「…………………」
「………………」
さっきまでの賑やかさは何処へやら、みんな口を開くことなく鈴谷の言葉に耳を傾けている。彼女の言葉に心あたりがあるからだ。
「みんなを大切にしろって。いま生きてる鈴谷たちが。そんな風に言ってる気がするんだ。だからね、提督のこと……鈴谷は信じられる。艦娘はもっともっと一緒にならなくちゃいけないって提督の言葉ね、鈴谷の心の中の声にそっくりだもん。そいつやっつけてくれるよね? 悪い奴なんだよね」
「相手のあることだから、どうなるか断言はできない。でもな……当たって砕けろさ。絶対に許さない。俺は直接、第三艦隊に乗り込む積りだよ……手ぶらで帰るなんてことだけは、絶対にしない」
「ボウズ」
「………」
「お前がやるって決めたんだ。とことんやるべきさ」
「フフ……提督って熱いんだね。断言できないなんて予防線張っておいてさ、でも実はやる気いっぱいじゃん」ニッコリ
「艦娘のことに関しては頑固だからな俺。艦娘にパワハラとか俺の天敵だよ。ヤツを追い詰めていけばラスボスに辿り着く。ヤツは暗部の下っ端だ。そういう確信があるんだ……」
よし決めた。もう少し先にする予定だったが、鈴谷の言葉がテンション上げてくれた以上は直ぐに動くべきだな。こういうのは間を空けちゃダメだ。
「摩耶、詳しい話を頼む。今から乗り込むよ」
続く