#コンパス【戦闘摂理配信システム】 作:段ボールのようなもの
#コンパス世界と視聴者世界の差が書けてれば良いな
ジャンヌとコクリコが配信をしてから2日後オレを含めた7人が会議室へと集まっていた。
何故シェアハウスに会議室があるかは現在では特に疑問には思わない。もっと疑問に思うような設備があるからだ。
「サテ、ミナサンニアツマッテモラッタノハ オトトイノハイシンデ イワレテイタ トクベツナハイシンニツイテデス」
そしてオレ達を集めた張本人であるVoidollから今回オレ達を集めた理由が言われる。
特別な配信、それは2日前にあった配信で言われていて確かその配信があるのは今日だったか。
「ソノハイシンノナイヨウハ バトアリデミナサンガタタカウトイウモノデス」
そしてその配信はバトアリで戦うというものらしい。
それを聞いたオレには安心感があった。それは他の人達も同じらしく所々で安堵のため息が出ていた。
なんせバトアリで戦うのはオレにとってはレトロゲームをするのと同じくらいに日常的なのだ、今更その光景を配信された所で緊張なんてしないだろう。
「ねーねーボイボイ、カメラはどうするの?撃っちゃっても良い?」
集まった6人_Voidollは連絡に来ただけで参加はしないだろう_でどのようなチーム分けをするのだろうと考えているとメグメグが身体と同じ程の大きさのガトリングガンを片手で振り回しながらVoidollに尋ねる。
普段は暴発防止の為に弾は入れていないとはいえどうしても身構えてしまう。それは他の人も同じらしく表情が硬かった。
「カメラハキララサンノドローンヲツカイマス。コウゲキガアタラナイヨウニソウジュウシマスガ ワザトアテナイヨウニシテクダサイ」
だがVoidollはロボットである為か動揺する事なく淡々と答えていく。
それによると撮影にはオレ達が配信するより前に配信を始めていたきららが使っているドローンを使うようだ。
「シツモンハイジョウデスカ?」
メグメグの質問が終わり他に質問が無いかとVoidollが尋ねるも、ののいつもしている事と殆ど同じな為特に質問は思い浮かばない。
「デハ、ハイシンヲハジメルシチジハンニバトアリノマエニシュウゴウシテクダサイ」
一人一人に視線を移して質問が無いことを確認したVoidollは集合時間を伝えると他にも準備する事があるのでと言いこの会議室を後にした。
それを見送ったオレ達も後に続くかのように世間話をしながらそれぞれの部屋へと帰っていく。
だが顔を合わせたことのない人に見られるのか、応援してくれると嬉しいのだがな。
◆◇◆
【バトルアリーナ】特別な配信です
チャンネル登録者数 4728人
「ミナサンコンバンワ。キョウハハイシンニキテクダサリ アリガトウゴザイマス」
配信を開始してオレ達の視線の高さを飛んでいる撮影用のドローンに向かってVoidollが挨拶をするとその反応を映した浮遊するモニターに多くのコメントが寄せられてくる。
その量はオレやジャンヌ達が配信した時よりも明らかに多くすぐに流れていまう程だ。
いくら今の時間帯が配信に適しているとはいえこれ程の人がコメントしてくれるのはこの配信に注目しているからだろう。
「コンカイノハイシンハ バトルアリーナデポータルキージャックタイセンヲシマス」
「デハ、シチョウシャサンニセツメイヲスルノデ ミナサンハサキニカイジョウニイッテクダサイ」
Voidollにそう言われたオレ達はステージのリスポーン地点へと移動する事になった。
◆◇◆
『でらクランクストリート』。このステージは直角に曲がっている部分があり、ちょっとした高台へと繋がる横道が存在するものの一直線のステージと言っても差し支えないでしょう。
そんなステージの両端には赤チームと青チームに別れたメンバー達が軽い準備運動をしながら開始の合図を待っていました。
「サテ、ルールトシテハタンジュンデ 3フンノジカンデ5ホンノカギヲトリアイ サイシュウテキニオオクトッタチームノカチニナリマス。ホカノルールハ シアイノナカデカイセツシマスネ」
そんな中ワタシは視聴者の皆さんにルールの説明をしていました。
とは言っても普通のスポーツでも詳しいルールを知らなくても楽しめるものですし基本中の基本だけですが。
「ソシテコンカイノタイセンカードガコチラニナリマス」
そう言って空中に今回対戦するチームを表示しました。
今回の赤チームは拳のマークの付いた赤い服と大きなヘッドホンが特徴のアタリさん、紫色が部分に使われた学生服を着て2枚刃のチェーンソーを持った乃保さん、胸の高さまである火筒を持ちお腹が露わとなった服を着たまといさん。
青チームは部分的に着けた鎧と身長を越すほどの高さまである旗が特徴のジャンヌさん、黒いロングコートを着て何もない所から突如として氷の大剣を出したアダムさん、ウサ耳パーカーをパーカーの部分を被らずに着て身長程の大きさのガトリングガンを片手に1台づつ持って振り回しているメグメグさん。
となっており、ロールとしてはスプリンターorタンク+アタッカー、ガンナーという平均的な構成となっています。
「ソレト、キョクヲカケルノヲワスレテマシタ」
そして忘れていた曲をかけました。今回の曲は『レトロマニア狂想曲』。アタリさんのテーマ曲ですね。
それにしても曲をかけるのを忘れてしまうとは試合以外でワタシがうっかりミスをすることもあるのですね。
そうこうしているうちに両チーム共に準備運動を終えて試合開始を今か今かと待っていました。
それに気付いたワタシは撮影の為にドローンを2機飛ばしてもうすぐ始める事を伝えました。
「今回のゲームは神ゲーになる予感!」
「さあみんな、私に続いて!」
『バトルの始まりです』
試合開始と共に皆さんが駆け出していきます。ですがその中で一歩も踏み出していない方が一人、ジャンヌさんです。
コメントではそれを疑問に思う方がいるようですがこれにはちゃんとした理由があります。
「急ぎます」
「コノシュンカンイドウハ コノカードニヨルモノデス。イロイロナカードノナカカラ4マイヲエランデタタカイマス」
そう、直線上にあるポータルキーの目の前へと瞬間移動するカードを使って相手側にあるDポータルへと移動したのです。
そんなカードの名前は『どこにでもいけるドア』。それを解説しながら手元に出してみるとコメントは大いに盛り上がりになっています。
「御旗を掲げよ!」
そしてまだDポータルに赤チームが来ていない事を確認してからジャンヌさんはDポータルを取得しました。
「さ、ここを抑えるぜ!」
ですがその間にジャンヌさんを無視したアタリさんが中央にあるCポータルへと駆けていき青チームの残りの二人がまだ来ない事を確認してそのままCポータルを取得しました。
他のポータルはというとAポータルはメグメグさん、Bポータルはアダムさんの青チームが取り、Eポータルはまといさんの赤チームが取って現在は青チームが有利になっています。
そうなってくるとポータルキーを取っていない乃保さんの行動はこれしかないでしょう。
「斬る」
「この程度……」
ポータルキーを奪うために邪魔となるジャンヌさんへの攻撃。
それはワタシ達にとっては普通の事なのですが視聴者の皆さんはそのような事に対してあまり耐性がないようで少しコメントが慌ただしくなってきました。
そしてBポータルを確保し終えたアダムさんはDポータルで戦闘が起こっているのを確認し、取ったBポータルの防衛をメグメグさんに任せてDポータルへ加勢に向かいます。
その途中でアタリさんに攻撃を受けましたがそのダメージはそこまで大きいものではなかった為体力吸収カードで回復をすることはありませんでした。
まあ、ジャンヌさんのHAで回復できるというのも大きいですね。
「バリアハカードにヨルモノデ、マホウジンハ“ヒーローアクション”……ゲームデイウトタメワザミタイナモノデスネ。ジャンヌサンハ ジシントマホウジンノナカノミカタノタイリョクヲカイフクシテクレマスヨ」
そしてジャンヌさんと乃保さんの対面ですが、ダメージ50%カットの『帝皇機神ケーニヒ・イェーガー』と回復効果のある自身のHAによりジャンヌさんの体力を削る事に苦戦していました。
途中からはまといさんも加勢しましたがアダムさんがDポータルへと到着するまでに倒しきる事に成功しませんでした。
そうなってくると倒すべき順番が変わってきます。
それはアダムさんも分かっていたようでダメージカットの『イェーガー』を貼ろうとしますが……
「たあーっ」
「ぐほっ」
「カードノシヨウカラコウカハッキマデスコシジカンガアリマスノデ トチュウデテントウスルコウゲキヲウケルト キャンセルサレマス」
その状況を予測したのかはたまた偶然なのか、まといさんのHAである火筒による転倒効果のある爆発攻撃によってアダムさんはカードの効果を発動させる事ができなかった上に転倒してしまいました。
そしてこの状況を好機と思いアダムさんへと攻撃しようと飛ばされた所へと駆け出した乃保さんでしたが、何かが来ると思ったのか攻撃の前にダメージカットである『イェーガー』を貼ります。
「守らないと斬れないのおかしいよ」
「下がりなさい!」
「サキホドジャンヌサンガウッタノハ スタンコウカノアルシュウイコウゲキデス。アタルト5ビョウウゴケナクナルノデスガ ガードデフセガレマシタネ」
その直後、ジャンヌさんが周囲の敵を5秒スタンさせる『*絢爛の美*ボラ&アルヒコ&アペイロン』_通称は緑号令なのですがその理由は時期が来れば分かるでしょう_を使ったのですが微量のダメージを乃保さんに与えたものの追加効果であるスタンはダメージカットである『イェーガー』によって防がれてしまいました。
「顧みる返り血最高……!断つ」
「命賭しても、届かぬというのか……」
「お願い死なないでもっと斬らせて」
そして転倒した状態のアダムさんに乃保さんは防御貫通の連続攻撃である『ライバル狂刃忍者-幽々院ゆらら-』からの通常攻撃を加えます。
それに対してジャンヌさんはHAで回復させようとしたものの回復が攻撃を上回る事ができずアダムさんの身体は小さな立方体の集合体となった後飛び散っていき、すぐさま空気に溶けるようにして消えていきました。
これに対して初めてのことで耐性の無かった視聴者の方々は困惑の表情をしているのが分かるほどにコメントが流れる速度が早くなっていきました。
このままだとコメントが荒れてしまうのは火を見るよりも明らかなのでそれをどうにか抑えるためにカメラをリスポーン地点に浮かぶドローンのものへと移してアダムさんがリスポーンするのを待ちます。
「セントグラード騎士団の力は、この程度ではない!」
そしてやられてから数秒たち、アダムさんが光を放ちながらリスポーン地点で復活してそのまま駆けていきました。
その光景を見ていた視聴者は安心する方も居れば現状を不思議に思う方も居ましたが復活に安心したようで困惑するコメントは徐々に減っていきました。
「投下開始!こっちこっちー!きゃはっ♪奥の手出しちゃうぞー?」
そうしてアダムさんへと注目していても他の場所で試合が動いているのです。
現に必殺技とも呼んで良いようなHSを発動させるために必要なスキルゲージが溜まるのが早いメグメグさんはスキルゲージを溜め終えてすぐさまHSを発動させています。
その事に気付いたワタシはすぐさま画面をメグメグさんを捉えているドローンへと切り替えて今回の配信で初めて使われたHSについて解説する事になりました。
「イマメグメグサンガツカッタノハ ヒッサツワザデアルHSデス。ヒッサツワザナノデハツドウサセルタメニハ キホンテキニハ ジブンノチームガトッタポータルキーノマワリノジンチニイルトタマル HSゲージヲタメルコトガヒツヨウニナリマス。メグメグサンノHSハ シャセンジョウニイルアイテニダメージヲアタエル セッチガタガトリングガンヲセッチスルモノニナリマス」
その後メグメグさんはアダムさんが到着してから動こうとしているのか特に攻撃するような事は無いため今熱く戦っているDポータルへと画面を戻そうとすると、
「たあっ!」
「派手にやりすぎたかね?」
それより少し前にジャンヌさんがやられてました。
そして敵が居なくなりポータルキーを取れるようになり乃保さんとまといさんでポータルキーを取ろうとしたのですが、丁度乃保さんが立っている所がメグメグさんが置いたガトリングガンの射線上になり、
「あたし悪くないどうして殺すの」
「バラバラにバイバ~イ!」
そのまま連続する銃撃でやられてしまいました。
ですがまといさんは特にダメージを受けることが無かったためそのままDポータルを獲得します。
これで赤チームが有利になった為Dポータルへと走ろうとしていたアダムさんはBポータルへと
戻り、アタリさんはDポータルへと戻って少しHSゲージを溜めてからHSを展開します。
「8bitの底力ー!見せてやる!ドットモンスター軍団、参上!」
「アタリサンモHSヲツカイマシタネ。アタリサンノHSハ イッテイノダメージヲウケルマデ ジシンノシュウイニダメージエリアヲテンカイスルモノデス。ソレニアワセテ アタリサンノデッキモ ダメージヲケイゲンスルモノニナッテマスネ。」
そして両チームともHSを溜めている間に試合時間の半分となる1分30秒が過ぎ前半戦は赤チームの有利となっていますが、どちらのチームのも戦況を覆す程の力を持ったHSが温存されておりまだ勝敗は分からない状況となっています。
長くなるので後編に続きます。
後編の掲示板パートが書きたい!!
ここがおかしいとかありましたら是非教えて下さい。