マリオン・ウェルチになりまして   作:陸戦強襲型ガンダム

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どうも皆さん、お久しぶりです。お待ちして申し訳ない。クソほどリアルが忙しくて執筆が出来んのです。


フラナガンになんて行かないよ

程なくして、私たちの隊が任された地域の制圧は完了した。まあ、当然よね。相手にMSはいないし、私ニュータイプだし。寧ろザクが壊れないように動かす方がよっぽど苦労したわ。まあ、それでもザクの駆動系やらがボロボロになっていくし、戦闘を行えば行うほど私のニュータイプ能力は冴え渡るしで、結局ザクそのものに手を加えなければならなくなったが。

 

とりあえず、私の操縦に付いて来れればいいという考えの下参考にしたのはジム・ライトアーマー。装甲やらを限りなく削減・省略し機動性を向上させたが、代わりに被弾すればその時点でほぼアウトとまさに当たらなければどうと言うことはないを体現したと言えるかもしれない機体。

 

それと同様の事を私のザクにも施す。仲間や整備員等々の制止の声が無かったわけじゃないが、隊長権限で無理矢理実行した。これに関しては最低だと思ってるが、上手い事言い訳を考えられなかったから仕方ない。……ごめんね?

 

まず手始めに肩のスパイクやシールドを外し、装甲も出来るだけ削った。次に武装もヒート・ホークとザク・マシンガンを一回バラしてから作り直したヒート・ナイフとザク・ハンドガンに変更したし、推進エンジンの出力も5パーセントほどアップさせ、出来るだけ機動性が上がるように手を加えた……と言っても私は意見しただけで実際に弄ったのは私じゃないが。名付けるならザク・ライトアーマーと言ったところか。他には、ザクⅡ【軽装備仕様】なんて呼んでる子もいたな。

 

ザクについては応急処置的とはいえこれで良いだろう。だが、実のところ問題はもう一つある。キシリアについてだ。

 

ザク・ライトアーマーが完成して少し経った頃、キシリアから私宛に通信があった。キシリア本人からではなくその使いみたいな人経由だったが、内容を簡単に言えばニュータイプの可能性があるからフラナガン機関に赴いて研究に協力するか、北米にあるキシリア直属の部隊に異動するかのどっちかを選べという事だ。まあ、当然私が選ぶのは── 

 

     *

 

「それじゃあ、よろしくお願いします」

 

──部隊への異動に決まってるでしょ。フラナガンなんて言ったらEXAMコース一直線だし。そうならない為にジオン軍人になったんだから、一瞬すらフラナガン行こうかなとは思わなかったよ。

 

私と私のザク・ライトアーマーを送ってくれるファット・アンクルの操縦士さんに挨拶を述べて、機体を操ってファット・アンクルに乗り込む。

 

隊の皆との別れは済ませたし、後は揺られてれば現地に到着……とはいかないらしい。場所を特定されない様に離れた場所に下され、そこに迎えが来る手筈になっている。迎えと言っても、私と一緒に入隊する子に次いでに拾ってもらうだけだが。それとMSも一回分解して、細心の注意を払って運び込む様だ。手間がかかるが、秘匿部隊であるが故らしい。

 

「さて、ここで待ってれば迎えが来るはず……あれかな?」

 

飛び去って行くファット・アンクルを見送って、辺りを見渡した私はこちらに向かってくる一台の車両を見つけた。とりあえず手を振ってみると、その運転手も手を振り返してくれた。間違いない、アレが迎えだろう。

 

「よし、時間ピッタリ!貴女が迎えを頼まれたマリオン・ウェルチ……で合ってるよね?私、アルマ・シュティルナーよろしくね」

 

「はい、マリオン・ウェルチ准尉であります!よろしくお願いします、アルマ・シュティルナーさん!」

 

例え少尉であっても准尉の私からみれば上官なので、とりあえず敬礼と敬語を忘れずに。相手の階級は分からないけど、准尉の私より階級が下って事はそうそう考えにくいからね。流石にバーナード・ワイズマン伍長よりは上だけどさ。しかし、元気そうな女の子だなぁ。そう言えばこれから行く隊は女性しかいないんだっけか。……ん?何か困ったような顔してどうしたんだろ?

 

「准尉……?あれ?少尉があって中尉があって……?」

 

あ、これ准尉を知らないのか。さては授業ちゃんと受けてなかったな?まあ、他の階級に比べたらさらっと流され気味だったけどさぁ。

 

「少尉よりも下の階級ですよ。学徒兵ですからね私。シュティルナーさんが少尉以上であるなら私より上官です」

 

「え?し、知ってたよ?ちょっと度忘れしちゃっただけで、アハハ~って学徒兵!?それってまだ学生って事!?」

 

「そういうことですね」

 

「そうなんだ。……うん。よろしくねマリオン」

 

そう言って、彼女は手を差し出してきた。一瞬の沈黙が気になったが、特に何があるわけでもなさそうなので私はその手を取った。大方、学徒兵に対して思うところがあったんだろう。

 

「……?」

 

「どうかしました?」

 

握手をし終わった後、車に乗り込む私を尻目にアルマは握手をした自身の手を不思議そうに見ていた。不思議に思った私の問いにハッと我に返ったような反応を見せたが、何でもないとはぐらかされてしまった。気になるけど、無理に追及するわけにも行かないよね。

 

「ねえマリオン」

 

「はい?なんですかシュティルナーさん」

 

「その、出来ればアルマって呼んで欲しいんだけどダメかな?あとなんかむず痒いし、敬語も出来れば」

 

「やめて欲しいと……分かった。じゃあ改めてよろしくアルマ」

 

「うん。よろしくねマリオン」

 

そんな会話をしながらも、目的地はどんどん近づいてきている。はてさて、どんな所なのかね?

 

 

 

 

 

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