マリオン・ウェルチになりまして   作:陸戦強襲型ガンダム

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仕事が再開する前に、少しでも投稿しなくては


陸戦高機動試作型ザクとかないんですか

アルマの運転する車の中に揺られ、私たちは目的地へとたどり着いた。自動で開く門、広い庭、そしてデカい城のような建物を目にし、私はあれ?ここ秘匿部隊じゃなかったのかという疑問を抱いた。こんなの直ぐにバレそうなものだけど。

 

「素敵なところ~。マリオンもそう思うよね?」

 

「まあ、素敵ではあるね」

 

確かに素敵だ。空気も澄んでいる方だろう。いやでも……あそうか、まだ制空権をジオンが支配してるから場所がバレてないのかな?上はがら空きだけど、周りは森に囲まれてるから、周囲からは見えないだろうし。

 

「ようこそ、ティルナノーグへ。新兵器テストから引き抜いちゃって悪かったわね」

 

「いや~あの子全然動かなくて、やることなくなっちゃたんですよ~」

 

アルマにそう話しかける金髪の美女。へぇ、アルマは新兵器のテストパイロットだったのか。ん?でも動かないってのはどういう意味?普通のMSなら動かすこと自体は出来るだろうし……まさかサイコミュ兵器?いや、まさかね。そんなわけないか。

 

「マリオン・ウェルチ准尉です!」

 

ま、それは気になるけどとりあえず置いといて、挨拶をしよう。私に続きハッとしたアルマが自身の名前と階級を名乗った。それを見て笑みを浮かべる金髪美女。絵になるね。

 

「「ただいま着任しました!」」

 

私とアルマの声が重なった。

 

     *

 

その後、金髪美女に連れられて私たちはホールへと案内された。楕円形の机……いやテーブルか……を囲う用に椅子が配置され、その椅子の横にここの隊のメンバーか数名の女性が立っていた。本当に女性しかいないんだな。とりあえず敬礼されたから、敬礼を返しておこう。

 

「はいはい。座って座って」

 

金髪美女のその一言で、敬礼をしていた彼女たちは席に着く。成程、この人がここの隊の隊長か。指揮官って言った方が良いのかな?

 

「今日から合流することになった三人目、四人目のパイロットのアルマ・シュティルナー少尉とマリオン・ウェルチ准尉よ」

 

「アルマって呼んでください。キリーさんに呼ばれてここに来ました」

 

「マリオン・ウェルチ准尉です。異動を命じられてここに来ました」

 

え、アルマ金髪美女と知り合いなの?私は時間が無いからと殆ど説明受けてないから名前さえ分からないのに?あ、でもキリーさん?に呼ばれてって事は、直々に引き抜いたって可能性もあるのか。それなら名前くらいは知っててもおかしくないね。

 

「キリーさん?ギャレット少佐と呼べ、シュティルナー少尉。……私は副隊長のバルバラ・ハハリ中尉だ。ウェルチ准尉を見習って、誇りあるジオン軍人として振舞いなさい」

 

「あたしは良いと思うけどね。ここって軍ってよりは女子寮みたいだし。……ここの整備班長のイルメラだ、よろしくな」

 

「パイロットのヘレナ・ヘーゲル曹長……です」

 

「同じくパイロットのミアです。ミア・ブリンクマン。技術少尉です」

 

「「よろしくお願いします」」

 

曹長の子がいるのね。私と同じ学徒兵かな?あと、棚ぼた的にキリーさんのフルネームと階級を知れたのは良かった。

 

「四人目が来るのは少し予想外だったけど、でもこれで我々も本格的に始動することになるわ。正式部隊名もあるけど、そっちは長いしなによりうちは対外的に秘匿部隊だから、コードネームのノイジ―・フェアリーを使うように」

 

私やアルマが席に着いたのを確認すると、キリーさんはそう言った。まあ、そうでしょうね。本来は私今、絶賛意識不明の真っ最中だし。しかし、ノイジ―・フェアリーか。そう言えば、バトオペがコードフェアリーなるものを発表してたような?でも確認のしようがないし、気にしない方向で行こう。

 

「ウルサイ妖精……ですか?」

 

「ニッポンには女三人寄ればかしましいって諺があるそうね。まあ、実際は四人なわけだけど失礼極まりない話よね。でも、妖精は悪くないでしょ?」

 

「貴女達は、この部隊が必要とする特別な才能持ってる。それを証明してほしい。じゃあ、バルバラお願い」

 

「はい。既に各員MSは準備してある。ウェルチ准尉のMSは今まで使用していたものを持ってきてもらったが、それ以外は我々が個々の特性に合わせて割り当てさせてもらった」

 

机にあるモニターに誰にどのMSが割り当てられたのか表示されていく。あ、アルマのMS陸戦高機動型ザクじゃん、良いなぁ。私もその試作機で良いから使いたかった。

 

「まずはお互いに知り合うことが必要でしょう?だから、早速だけど模擬戦を行うわ」

 

「いきなり?ケガさせても知りませんよ?」

 

「アルマは十分訓練を積んでいるし、マリオンは日本制圧で活躍した腕前らしいわ。心配は無用よ」

 

それを聞いて緊張するアルマとそれを心配するミア。しかし、キリーさんに押され私たちは訓練場に向かうのだった。……しかし、特別な才能ね。まさか皆ニュータイプとか言い出さないよね?

 

     *

 

 

「それじゃ、よろしくね」

 

ザク・ライトアーマーのコックピット内、通信で繋がった模擬戦相手のミアに私はそう声をかける。イルメラさんがああ言っていたので敬語は止めてみた。そうそう、アルマはヘレナと戦う様だ。ただ、ヘレナのザクは狙撃仕様らしく、陸戦高機動型ザクを改修が入ってるだろうとは言え普通のザクでスナイプするのは難しいと思うけどね。

 

「ちょ、ちょっと待ってください!マリオンさん本当にそれで戦うんですか!?」

 

ミアから返ってきた通信は予想と違うもので、彼女はとても狼狽えていた。いや、言いたいことは分かるよ?ミアのMSはザク・ハーフキャノンの多分改修機。ガトリング背負ってるし、脚部にミサイルポッド、下部にグレネードが装着されたザク・マシンガンと次いでにビックガンまで持ってるいかにも火力重視と言ったMS、これでヒート・ホークまで持ってるんだから大したものだ。そんなのに当たったら、こんな紙装甲の私のザクなんて一撃だろう。当たればね。

 

「確かに火力は凄そうだよね。そのザク」

 

「そうですよ!そんな機動力の為に防御を捨てたような機体じゃ、万が一があります!」

 

「そうは言われても、これが私のMSだからねぇ。それに当たらなければ良いんだよ」

 

「当たらなければって……ど、どうなっても知りませんからね」

 

「話は済んだようだな?それでは模擬戦を開始する」

 

そうして始まった模擬戦。先に動いたのはミアだ。牽制のようにミサイルポッドから放たれるミサイルと回転を始めるガトリング。ミサイルはステップで避け、ヒート・ナイフを手に取る。そして、ガトリングから弾が放たれるがステップで再び避ける。

 

色々積んでる障害かミアのザクは動き回る私のザク・ライトアーマーを捉えきれていない。これ相性悪いんじゃない?ガトリングは無理と考えたのか、ザク・マシンガンとビックガンを構えそれぞれを交互に打ち込んでくる。今は速度で翻弄しているから何とかなってるけど、慣れてきて回避先を予測されると落とされる可能性もあるから早急に決着をつけよう。

 

「今!」

 

ビックガンが撃たれた瞬間、私はステップジャンプに足底のバーニアとメインスラスターを組み込み、さながらホバーの様にザク・ライトアーマーをスライド移動させた。瞬間、ミアから一瞬の思考の空白を読み取った私は、そこを見逃さず距離を詰め、コックピット辺りにヒート・ナイフを突きつけた。

 

「ザクでホバーを再現するなんて……」

 

繋がったままだった通信からそんなミアの声が聞こえた。何はともあれ、私の勝ちだ。アルマとヘレナの方も決着が付き、アルマが勝利を収めたらしい。

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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