よろず短編集   作:機械学習はいいぞおじさん(仮)

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ちょっと長めです。


鬼滅の刃 炭治郎立志編ぐらい

「炭治郎、鬼殺隊が鬼と戦うために様々な呼吸法と型を用いていることは知っているな」

「はい、鱗滝さん」

「お前にはワシが使っていた尻の呼吸を教えてやる。ワシの剣技を全て叩き込んでやるから覚悟しろよ?」

「はい! よろしくお願いします!」

 

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尻の呼吸とは、小腸が肺と同様に酸素を取り込むことができることを応用し、括約筋を利用し尻から空気を取り込みながら全身に巡らせることにより、通常の数倍の身体能力を得ることができるというものだ。

また、その呼吸法により筋肉や関節などの可動域も広がり、より柔軟な動きが可能となるため、あらゆる敵に対応しやすくなる。

だが欠点として、長時間使用すると括約筋が痙攣して動けなくなることや、脱糞により人としての尊厳を失う可能性などがあげられる。

 

(補足:鱗滝さんの尻の呼吸は、脱糞する度に強くなる)

 

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鱗滝さんに弟子入りしてから早一年経った頃だった。

 

俺はもう既に全集中の常中を身に付けていたのだが、この日初めて鱗滝さんから真剣での手合わせを申し込まれたのだ。

俺はまだ尻の呼吸を完全には習得していなかったが、それでも俺は負ける気は全くしなかった。何故なら俺は長男であり、何よりも鱗滝さんの弟子なのだから。

 

しかし結果は惨敗であった。鱗滝さんの尻の動きは今まで見たことないほど速く鋭いものであった。

 

正直全く目では追えなかった。

 

鱗滝さん曰く、「尻の呼吸を極めた者は、どんな攻撃にも瞬時に対応することができるようになる」らしい。そして「もし仮にこのまま鬼殺隊に入隊したとしても、鬼を殺すことは不可能だろう」とのことだ。

 

つまり、鬼滅隊の入隊試験である最終選別にて生き残るためには、尻の呼吸を完全に習得しなければならないということか…………。

 

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それから更に二年の月日が流れた。

 

あれから俺は一度も鱗滝さんに手合わせで勝ったことがなかった。尻の呼吸を極めようと必死になったが、どうしても勝てる気がしないのだ。

 

一体どうすればいいのか…… そんなことを考えていると、ある日突然お館様のお屋敷へ呼び出された。そこで衝撃的な事実を知ることとなる。

なんとお館様に会わせたい人がいると言うのだ。

 

まさかと思いつつ、恐る恐る座敷に入るとそこには懐かしい顔があった。そう、そこにいたのはかつて俺の妹の禰豆子を人間に戻すために共に戦った元水柱の冨岡義勇さんだった。

 

なんでも俺達兄妹のことをお館様はとても高く評価してくれていて、冨岡さんを師範代に任命してくれたそうだ。

 

しかも驚いたことに、これからは鱗滝さんだけではなく、冨岡さんも指導してくれるというのだ。これはとてもありがたいことである。

 

早速手合わせすることになったが、俺は尻の呼吸をまだ完全に習得していないどころか未だ発展途上の身であるため、圧倒的に不利であることに変わりはなかった。

 

しかし俺は諦めなかった。絶対に勝ってみせる。

 

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「始め!!!!!」

 

先手必勝とばかりに一気に間合いを詰め、尻の呼吸 壱ノ型『ケツだけ星人』の構えをとる。丸出しにした尻と特殊な歩調で相手を惑わすことで隙を作りだす技だ。(諸説あります)

 

俺は今出せる全ての力を出し切り全力で畳み掛けた。だが相手もさすがは元柱といったところだろうか。一瞬にして俺の攻撃を見抜き、余裕で回避されてしまった。その後反撃されそうになったところを何とか避けたが、今度はこちらが追い詰められてしまった。こうなったら最後の手段しかないようだな……。

 

「尻の呼吸 捨ノ型! 脱糞ッ!」

 

そう叫ぶと同時に俺は脱糞した。この型は文字通り脱糞することで相手の戦意を削ぐというものだ。(諸説あります)

 

すると案の定冨岡さんは戦う気力が削がれてしまい、呆然としていた。よし、勝負あったな!!

 

「勝者 竈門炭治郎!!」

 

こうして俺は無事に最終選別に向かう許可を得ることができた。

やっとここまで来たんだ。必ず生きて帰ってやるぞ!!!

 

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⿴⿻⿸大正コソコソ噂話⿴⿻⿸

実は鱗滝さんは炭治郎が尻の呼吸を身につけるまでずっと待っていたんだよ? 本当は鱗滝さんの方が先に最終選別に行っていてもいいはずなのにね〜。だって弟子が最終選別に行くまで待ってあげるなんてすごく優しいよね(笑)

 

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ついにこの時が来た。今日は鬼殺隊の最終選別が行われる日だ。

 

俺は今まで鱗滝さんの元で修行してきた日々を思い返しながら藤襲山へ向かった。

 

この一年間様々なことがあった。特に最終選別が始まるまでの間は本当に大変だった。鱗滝さんに何度も殺されかけたし、鱗滝さんの尻を見て吐きまくったこともあった。

 

でも俺はめげずに頑張ってきた。全ては妹のために。俺は絶対合格してみせる!!!

 

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しばらく歩いていると、とうとう藤の花が咲き乱れる美しい場所へと辿り着いた。ここが鬼滅隊最終選別の会場か……。 だが、その美しさとは裏腹に、会場の雰囲気は非常にピリついていた。それもそのはずだ。ここには何百人もの鬼殺隊員候補達が集っているのだ。皆、鬼への復讐心で溢れているのだろう。

 

そしていよいよ最終選別の説明が始まった。

 

要約すると、ここから七日間生き残れば晴れて鬼殺隊の一員になれるということだ。まず初めに七日間の食料として各々好きなものを持ち寄るように言われた。もちろん俺も握り飯を大量に持ってきた。

 

そして次に鬼について説明された。何でも人を喰らう化け物らしく、奴らは人を殺すことを快楽としているらしい。許せない…… そう思った時、誰かが言った。

 

「おい見ろよ、あいつなんか変じゃねえか?」

 

何やら他の参加者たちがヒソヒソと話をしているようだったので気になってそちらの方へ耳を傾けてみると、「あいつ……何か臭くないか?」という声が聞こえた。……えっ!? 俺そんな臭いかなぁ? 確かにちょっとおならは出ちゃうけどそこまで酷くないと思うんだけどなあ……。

 

そう思い自分の腕を鼻の前に持ってきて匂いを嗅いでみた。クンカクンカ……スーーハースーーハァ…… やっぱり俺そんな匂わないような気がする……。

 

もしかしたら別の人のことを言っているのかもと思って周りをよく見てみたところ、どうやら俺のことを言っていたみたいだった。……ん? 俺はその時あることに気づいた。

 

この場にいるほとんどの人が俺のことを見ながらひそひそと話していたのだ。しかも何故か俺の顔ではなく下半身の方を見ていた。

 

そこで俺はハッとした。尻の呼吸の使い手は、口とともに尻でも呼吸を行う。尻から排出された空気は放屁に等しい。つまり、俺の尻から漏れ出る空気は、必然的に悪臭となるのだ……。そう考えると急に恥ずかしくなり顔が真っ赤になってしまった。

 

「それでは行って参ります」と言い残し、俺はその場から逃げ出した。

 

そして夜が明けた頃、俺はまた集合場所である広場に戻っていた。幸いなことに、俺はあの後一度も鬼に出くわすことなく、朝を迎えることができた。

 

俺は改めてこの試験の内容について考えた。鬼は日中は日陰に潜んでいるため、基本的に出てこないらしい。だから俺は日が出ている間は安全だと思った。

 

しかし、問題はこの後だ。鬼殺隊は鬼を殺すための組織である。

 

つまり鬼を殺す術を身に付けていなければならない。そのためには、自らの手で鬼を殺し、その首を切らなくてはならないのだ。

 

俺は覚悟を決めた。必ず生きて帰るためにも、俺は必ず試験に合格しなければならない!! こうして俺は決意を新たに、最終選別に挑むことにした。

 

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⿴⿻⿸大正コソコソ噂話⿴⿻⿸

炭治郎は最終選別中一度たりともおならは漏らさなかったよ!

すごいね〜♡ さすが長男だね〜。

 

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最終選別開始から六日目の昼のことだった。俺は遂に鬼と遭遇してしまった。相手は四足歩行型の鬼で、見た目はかなり醜悪であった。俺はすぐに刀を抜き戦闘態勢に入った。

 

鬼は俺の存在に気づくなり襲いかかってきた。俺は咄嵯に身をかわすと、そのまま勢いよく地面に着地した瞬間を狙い、すかさず壱ノ型『ケツだけ星人』を放った。

 

しかし、次の攻撃へ移ろうとしたところで、突如背後から強烈な痛みが走った。俺は驚いて後ろを振り向いた。するとそこには先程俺が放った技を真似たかのような体勢をとる鬼の姿があった。

 

まさかこいつが俺の技を…… 。俺は焦りながらも冷静さを装い、再度攻撃を仕掛けようとした。

 

「尻の呼吸 弐ノ型──放屁ッ!」

……しかし、またしても俺の攻撃をそっくりそのまま返されてしまった。このままではいけない。そう感じた俺は、一旦距離を置くことにした。

 

だが、相手も同じ考えだったようで、お互い一定以上の距離を保とうとしていたので、一向に決着がつきそうな気配がなかった。

そして日が暮れ始めた頃だった。

 

「ガアァァァ!!」という叫び声と共に、突然目の前の鬼が苦しみ出したのだ。

 

俺は何が起こったのかさっぱりわからなかったのだが、とにかくチャンスだと思い、もう一度壱ノ型『ケツだけ星人』の構えをとった。

 

しかし、相手が苦しんでいた時間はほんの僅かで、やがて平静を取り戻してしまった。どうやらこいつにも俺と同じように独自の呼吸法があるようだ。おそらくそれはさっき俺が使ったものと全く同じものであるだろう。ということは、やはり相手の方も同じように考えているようだな……。どうしたものか……。

 

俺は悩んだ末、一つの作戦に出た。

 

「尻の呼吸! 参ノ型! 握りっ屁!!︎」

 

掌の中で圧縮された屁は、投げつけた相手に衝撃を与えることができる。しかも相手の攻撃を利用して放つことにより、より威力を増すことが可能なのだ。

 

俺が放ったその一撃は見事相手の頸に命中した。

 

これで勝負がついたと思い、急いで相手の様子を見に行ったところ、なんと相手の首は胴体から離れてしまっていた。そしてそれと同時に身体が塵となって消えていった。

 

やったぞ!! 俺は遂に鬼を倒せたんだ!! 俺は嬉しさのあまりその場で飛び跳ねた。そのせいか腰の辺りに強い衝撃を感じた。

 

……いってぇ!! しかし、ここで立ち止まってはいられない。

あと一日生き延びるだけでいいんだ。絶対に生き残ってみせるぞ!!!

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

⿴⿻⿸大正コソコソ噂話⿴⿻⿸

実は最終選別が始まって以降炭治郎は一度もおならをしていないよ! すごいね〜♡

 

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最終選別最終日の夜がやってきた。

 

昨日あれほど意気込んでいたものの、結局俺は誰一人として殺すことはできなかった。情けない……。だが、こうして生き残れただけでもよしとしよう。

 

それにしても、今年の最終選別は例年に比べて参加者が多いな。まあそれだけ鬼が蔓延っているということなのかもしれないな……。そんなことを考えながら俺は眠りについた。

 

翌朝目を覚ますと、隣で寝ていたはずの同期達はもう既にいなかった。どうやらみんな早くに出発してしまったようだ。俺は慌てて準備をし、その後すぐに出発した。

 

「尻の呼吸、壱ノ型──ケツだけ星人!」

 

走りながら技を放つ。尻の呼吸の最大の特徴は、移動しながらでも戦えるという点にある。だが、技を出しながら走るというのは非常に難しいもので、俺は何度も転びそうになりながら必死で食らいついた。

 

そして、なんとか集合場所まで辿り着くことができた。

俺は安堵の表情を浮かべ、大きく息を吐いた。よかった……無事生きて戻れるんだ…… そう思うと涙が溢れそうになった。

その時だった。

 

「おいお前、何か臭くないか?」

 

聞き覚えのある声が聞こえてきた。俺は恐る恐る振り返った。

 

「やっぱりそうだ、あいつだ。あいつ絶対臭えよ……」

 

そう言って指差す先には、俺が殺し損ねた鬼がいた。俺は震えが止まらなかった。嘘だろ……どうしてここに…… 全身から冷や汗が吹き出し、膝が笑い出す。

 

だが逃げる訳には行かない。俺はこの三年間死ぬ気で頑張ってきた。俺はやればできる子なんだ!! 俺は自分に言い聞かせ、再び鬼に立ち向かっていった。

 

しかし、鬼の攻撃により、俺はまたもや窮地に立たされてしまった。まずいな……これ以上長引かせるのは危険すぎる……。

だが、ここで俺が死んでしまったら、誰が妹を守るというのだ?

……仕方がない。ここは俺も奥の手を使うしかないようだな。

 

俺は覚悟を決め、最後の力を振り絞り叫んだ。

 

「尻の呼吸 捨ノ型! 脱糞ッ!!」

 

すると、どういうわけか俺の尻から大量のガスが放出されたのだ。その途端鬼の動きが止まった。一体何が起きたのかわからないが、これは千載一遇の好機である。

 

「うおおぉぉ!!!」

俺は雄叫びをあげ、鬼の首めがけて刀を振るった。

 

「グワァァ!?」

鬼が断末魔の声をあげると同時に、奴の体は崩れ落ちていった。

 

俺は勝ったのか……? 信じられない……俺は生き残ったというのか? その時だった。

 

「おいあいつ、何か臭くないか?」

 

またか……今度はどこだ? そう思い周囲を見渡したところ、最終選抜の生き残り達全員が俺のことを見ていた。

 

「やっぱりあいつだ……あいつ絶対臭えよ……」

 

そう言った奴の顔を見てみると、見知った顔だった。……ん? この男どこかで見たことがあるような……あっ!! この男は確か初日に話しかけてきてくれた人じゃないか!!ということは…… ?

 

この男が臭いと言ったことによって他の人達も一斉に騒ぎ出したようだった。そして皆口々に、「あいつは臭い」「あんなやつと一緒に行動したくない」「近づかないでほしい」などと言っているようだ。

 

どうやら俺のせいで他の人の士気を下げてしまったらしい……。申し訳ないことこの上ないが、それでも俺はこの試験に生き残ることができて本当に良かったと思っている!! こうして最終選別は幕を閉じた。

 

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⿴⿻⿸大正コソコソ噂話⿴⿻⿸

炭治郎君はあまり鬼を狩れなかったけど、代わりに沢山の人や鬼に臭いと言われたから、プラマイゼロだよ!

 

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「それではこれより、鬼滅隊入隊試験の結果を発表する!!」

 

ついにこの時が来てしまったか…… 俺はゴクリと唾を飲み込んだ。正直言うと、かなり自信があった。

 

鬼殺隊の剣士になるためにこれまで死に物狂いで修行してきたのだ。俺はやれば出来る子だと信じている。だからきっと大丈夫だ。そう信じていた。……しかし、現実は残酷なもので、俺の点数はかなり低かった。

 

最終選別が終わった後、俺は改めて自分の実力不足を思い知らされた。もっと強くなりたい。俺は強くそう思った。

 

だからこれからも俺は努力し続けるつもりだ。

 

つづかない。

 




尻))

尻)ε:) ニョキ♡

尻)ε:) どうしてこうなった?

尻))彡 サッ
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