よろず短編集   作:機械学習はいいぞおじさん(仮)

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前回はフリーザ様の出番が少なかったのでリベンジです。そのため序盤だけ全く前回と同じですがご了承ください。

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「ホッホッホ、炭治郎さん、あなたには今からスーパーサイヤ人になってもらいます」
「いきなり何言ってんですかフリーザ様!」


鬼滅の刃 柱合裁判─その7 (リベンジ)

炭治郎は目を覚ますと鬼滅隊本部、お館様の屋敷前の庭にいた。鬼となった妹を隠していた罪で、拘束され連れてこられたのだ。

 

「ここは鬼殺隊の本部です。あなたは今から裁判を受けるのですよ。竈門炭次郎君」

 

蟲柱───胡蝶しのぶが話しかける。炭治郎が慌てて周りを見回すと他にも人の姿があった。

 

炎柱──煉獄杏寿郎。

音柱──宇髄天元。

恋柱──甘露寺蜜璃。

岩柱──悲鳴嶼行冥。

霞柱──時透無一郎。

蛇柱──伊黒小芭内。

水柱──富岡義勇。

風柱──不死川実弥。

 

そして……ドラゴンボール柱──フリーザ様。

 

「ホッホッホ……全く不愉快な地球人ですね。煉獄さん、不死川さん、この方を処刑してしまいましょう。そうですね、わたし自ら汚い花火にして差しあげても構いませんよ?」

「むぅ!それは困りますぞ!」

「そうだぜェ、殺すなら俺にしろォ!!」

「えぇ!?ちょっと待ってください!!どういうことですか!?どうして皆さんで殺し合いをしようとしているんですかぁあああ!!!」

 

炭治郎は突然の不死川達の発言に混乱する。ここは俺が糾弾される流れじゃなかったのかと?

 

「簡単な話だよ、竈門少年。我々鬼殺隊は政府非公認の組織だ。つまり法も何も通用しない。それ故に我々は裁かれることもまたない。力こそがパワーなのだ。あと不死川は単にドMなだけだ、気にするな」

「そーいうことだァ。さっさと俺を殺せクソガキィイイ!!」

「ひぃいいいいいいいい!!!」

「あのぉ~話が進まないんで黙ってくれませんかね?というわけで炭次郎君は斬首決定です。早く首を斬らせてくださいよ、私こう見えて忙しいんですよね。なんたって私は鬼舞辻無惨を倒すためだけに生きているのですから……」

「ちょっ!まっ!うわあああああああ!!!」

「あらら……可哀想に……。でも安心してください。痛みを感じる暇もなく一瞬で楽にしてあげますからね」

「お待ちなさいしのぶさん、わたしが汚い花火に変えてやりますよ?」

「俺を汚い花火にするだとォ!?」

「……不死川さんは黙っててくれませんか?後でサンドバッグにして差しあげますから。さあ、誰に殺されたいか言いなさい。私が直々に選んであげますからね?」

「……(ブルブル)」

「まあまあ落ち着くんだしのぶ君!まずはこの少年の処遇を決めることが先決だろう!」

「それもそうですね。斬首、花火、サンドバッグ、どれがいいんでしょうねぇ」

 

(やばい……殺される……)

 

「では取り敢えず斬首ということで」

「いやいやいやいや!!おかしいですよ!!俺は一体何をしたっていうんですか!?そもそも俺は妹を連れて逃げようとしただけなのに何故殺されなくちゃならないんですか!?」

「フリーザ様よォ、早く殴ってくれェ♡」

「いい加減お黙りなさい不死川さん。これ以上騒ぐようであればあなたの身体を切り刻んでいきますよ?」

「ひゃっほうゥ!!」

「だからそういうところだって言ってるじゃないですか!もう嫌だこの人達怖いよおおおお!!!」

「まあいいではないですか、竈門君。落ち着いてください」

「……冗談はここまでにしておきましょう、お舘さんのお成りですよ」

 

そこに現れたのは産屋敷耀哉。鬼殺隊元締にしてこの国のトップである内閣総理大臣だった。

 

「よく来たね私の可愛い剣士たち、お早う皆。今日はとても良い天気だね。空は青いのかな?」

 

産屋敷耀哉は赤いジャケットにやたら高く襟の立ったシャツを来てサングラスを身につけている。世が世ならビックボスと呼ばれてもおかしくはない。

 

「サングラスを外さないと空は見えないとおもいますけど!?」

炭治郎は思わず突っ込む。

 

「うん?どうしましたか竈門炭次郎君?そんなに顔を赤くして息も荒くして風邪でも引いたのですか?大丈夫ですか?」

「違う!そうじゃない!そうじゃなくてですね!……と言うかここには誰も常識人は居ないのか……」

「早く俺を殴ってくれェ!」

「不死川さん、もうお黙りなさい」

 

フリーザ様は素早く不死川の後ろに回り込むと、トン!と首に一撃を与えて気絶させる。その動きはまるで瞬間移動しているかのように速かった。

 

「ふぅ……。やっと静かになりましたね。それで、話はどこまで進みましたでしょうか?確か炭次郎君の斬首でしたっけ?私としては炭治郎君は汚い花火にした方が見応えがありそうなのですが」

「そうだね、ただまずは炭治郎君、彼がどうして鬼になった妹を連れていたかを説明して欲しいな。あと、君が妹萌えだと判明したらすぐに処刑だからね。発言は慎重にね」

 

「はい分かりました!!えっとどこから話せばいいんだろうか……。俺には6人の妹弟がいるんですが、ある日下の弟達が鬼に襲われてしまって……。その時はそこのフリーザ様に助けていただいたんですが……」

「……たしかにそういう事もありましたね。そうですか、あなたがあの時の……。しかしあれは別にあなたを助けるためにやったわけではありませんよ。たまたま通りかかった時に、襲われていた地球人達を保護しただけですよ。無辜の民を保護するのもフリーザ軍の義務ですから」

「それでも!ありがとうございました!!」

「いえ、当然のことをしたまでです。それにしても……まさかあの時助けた地球人が鬼殺隊に加わるとは驚きですね。世の中何が起こるか分からないものですね」「そういえばあの時フリーザ様は『お前は一体何を考えているのだ?』とか仰ってたような気がしますが、あれは何のことだったんでしょうか?」

「ああ、それはですね、あなたがあまりにも愚かな行動を取ったものですから、つい口を出してしまったのですよ。あなたのあの時の戦闘力はたったの10。ゴミクズ以下でした。そんなあなたが戦闘力100以上の鬼に勝てるはずがないでしょう?それなのにどうしてわざわざ戦いを挑むのか理解に苦しみます。あんな雑魚相手に命を落とすなんて本当にバカですね」

「えぇええええええ!?嘘でしょ!?あの時俺って10しかなかったんですか!?」

「炭治郎さん、あなた鬼殺隊に加わってから戦闘力を測る方法を習ったんじゃないですか?それなら自分の戦闘力くらいおよそ検討がつきますよね?どうしてそこまで無知なんでしょう?」

「いや、えぇと、それはですね、その、……すいません」

 

「まあいいです。話を続けなさい」

「はい。その後俺は死にかけながらもなんとか生き延びることができまして、でもその時俺を助けてくれたのが妹の禰豆子なんです。彼女は鬼になってしまったんですが、人を襲わずに俺を守ってくれたんです!信じてください!」

「あなたの妹が鬼になっていたこと、人を襲わないことは鬼殺隊も、フリーザ軍も把握していましたよ」

「竈門少年、問題は君がそれを報告せずに我々に隠してたことにあるんだ。君を庇っていた柱達やお館様、そしてフリーザ様にもね」

「煉獄さんの言うとおりだぜ。俺達は知っていたんだ。鬼舞辻の呪いを解くことができたんだから、妹を人間に戻すことができるはずだってこともな」

「しかし炭治郎さん。あなたはそんなわたし達の信頼を裏切った。これは許されざる裏切り行為です。切腹だけでは生ぬるい。極刑に値する大罪です」

「まあ待て甘露寺、フリーザ様。炭次郎君は鬼舞辻無惨を倒して、妹を救いたい一心で我々に内緒で戦ってきたんだ。そこは汲んでやってもいいんじゃないか?」

 

「でもお兄ちゃん、『禰豆子萌え~』ってこの間言ってました」

ビックボス産屋敷に連れられてやってきた禰豆子は炭次郎を指差す。

 

「うわああああああ!!なんで知ってるんだよ!?」

「私はお兄ちゃんのことなら何でも分かるよ。なんせお兄ちゃんの妹だからね」

「なんでそこでドヤ顔するの!?」

「炭次郎さん、妹萌えというのはどういう意味ですか?」

 

「はい!それはですね!炭次郎君は女の子大好きで、中でも特に妹属性を持つ子が好みということなのです!間違いありません!!」

甘露寺が早口で説明する。

 

「なるほど、地球人というのはなかなかに面白いですね、ホッホッホ」

「うわああ!!恥ずかしくて死にそうだああああああ!!」

「まあ、そういうわけで炭次郎君。君が我々の信頼を裏切っていたことについては1回目はお咎めなしとする。ただし、今後は気をつけるようにね」

「はい……」

 

「しかし、先程『君が妹萌えだと判明したらすぐに処刑だからね』と伝えたね。よって炭次郎君、君を今から処刑したいと思う」

「うわあああん!!やっぱり殺されるのかああ!!」

「安心してください竈門君、殺しはしませんよ。ただちょっと汚い花火になってもらうだけですからね?」

「結局死ぬのと同じじゃないかあああ!!」

 

「さて、そろそろいいかな?炭治郎君、君の処分についてだけど、……君には2つの選択肢がある。ひとつは鬼殺隊を辞め禰豆子ちゃんとも別れ、どこか遠いところでひっそりと暮らす。もうひとつは……」

「もうひとつは?」

「ホッホッホ、わたし自らの手で汚い花火にして差しあげます」

「どちらも嫌だよおおおお!!ていうかなんでこんな目に遭わなければならないんだ!?」

 

「炭次郎さん、これも全てあなたが悪いんですよ?さあ、覚悟はよろしいですね?ではいきますよ?」

「いやだああああ!!助けてくれえええ!!誰か助けてくれええ!!俺はこれからどうすればいいんだぁああ!?」

「炭次郎君、君の来世に幸多きことを祈っているよ」

「フリーザ様、お願いします!やめてくだ─」

 

「デスビーム」

炭次郎の身体を貫いた光線は一瞬にして彼を焼き尽くした。

 

「あっけない最期でしたねぇ」

「いやはや、全くその通りだ!竈門少年、君のことは忘れないぞ!君が死んでしまった悲しみは一生癒えることはないだろう!だが安心して欲しい!君の分まで我々は戦い続ける!君の思いは無駄にはならない!だからどうか安らかに眠ってくれ!」

「お兄ちゃん、どうか安らかにお眠りください」

「……」

「竈門炭次郎君、君の魂は地獄へと堕ちるが良い。さらばだ」

 

こうして炭次郎の短い人生は幕を閉じたのであった。

 

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「さて、これで一件落着だね。つぎは禰豆子ちゃんの処遇だけど……フリーザ様、鬼の治療の研究はそろそろ目処が立ったのかな?」

「はい、あと少しというところですよ。珠世さんは素晴らしいですね。鬼を人に戻す薬の開発にも協力してもらっているので助かっていますよ。彼女が居なければこの研究はもっと遅れていたことでしょう」

 

「そうか、それは良かった。禰豆子ちゃんは暫くフリーザ様に預かってもらうことにする。もちろん監視付きではあるが、自由に暮らせるようになるから安心してくれ。それまでに鬼殺隊のみんなが、彼女を人に戻してくれると信じている」

「はい!私頑張ります!」

 

「炭次郎君は汚い花火にしてしまったけど、この娘は綺麗な花火に、我々の希望にしたいものだね。」

「そうですね。私もそう願っております。炭次郎さん、あなたのことは決して忘れません。あなたの想いは必ず私達が引き継いでみせますからね」

「私も炭次郎さんと過ごした日々を忘れることは絶対にないでしょう。私にとって彼はかけがえのない存在でした。だから、きっと彼も私達の想いを引き継いでくれるはずです」

「炭次郎君、君には感謝している。君のおかげで鬼殺隊は救われたようなものだからね。だから今度は私達が君を助ける番だ。どうか草葉の陰で見守っていてくれ」

「炭次郎さん、あなたは私の誇りです。あなたは私に生きる目的を与えてくれた。あなたがいなかったら、今の私は存在しなかったでしょう。あなたのことは決して忘れません。そして、あなたが繋いでくれた命を決して絶やすことなく、未来へつなげていくと誓います」

「ホッホッホ、炭治郎さん、あなたは本当に良い仕事をしました。あなたがしてくれたことを、わたしは生涯忘れることはないでしょう。ですからわたしもあなたの遺志を継いで、あなたが守った命を絶やさず、次の世代に繋げていきましょう。それがあなたへの手向けとなるのですから」

 

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『いや、俺処刑したのあなたたちですから!』とは草葉の陰から突っ込めなかった炭次郎だった。

 




【登場人物】
・竈門炭治郎(かまどたんじろう)
主人公。ツッコミ担当。苦労人気質。ボケ倒される運命にある。妹萌えの変態紳士。

・不死川実弥(しなずがわさねみ)
風柱。ツンデレヤンキー。今回はドM化していた。

・ビックボス産屋敷耀哉(うぶやしきかがやく)
お館様。ラスボス系男子。変態紳士は見逃さない。

・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)
恋柱。胸キュン大好き少女。今回はオタク気質の解説役。早口。

・フリーザ様
宇宙帝王。ギャグカオス組の中では常識人枠。今回もあまり出番はなかった。

・禰豆子
ヒロイン。鬼化した状態で登場。この後人間に戻る予定。

・炭次郎の弟妹達
鬼に襲われたところをフリーザ様に助けられた。
炭治郎が妹萌えが原因で汚い花火になったことを聞いた時はとても納得した。

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あとがき登場人物まとめものべりすと先生産です。
それなりにフリーザ様の出番があってカオスになったので勝利です。(✌՞ټ՞ )✌
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