よろず短編集   作:機械学習はいいぞおじさん(仮)

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酔っ払ってりゃ多少のキャラ崩壊もよかろうもん理論です。


gdgd宴会 ガンダム編

「フィン・ファンネル!」

 

そう叫びながらアムロはシャアを殴り飛ばした。

 

「な、何をするんだ!この暴力男め」

「それはこっちのセリフだ!人の気持ちも知らないで」

「人の気持ちだと?私は君が喜ぶと思ってやった事なのに何故怒るのだ?」

「だからそれが余計なお世話だって言ってんだよ!」

 

酒場の一角で突然始まった酔っぱらい同士に喧嘩に、客達はざわめき始める。

 

「いいかよく聞けよ。俺とお前では住む世界が違うって事を」

「何を言うか!私には君の言っている事が理解出来ないぞ!」

「いいから黙れ!」

 

再びアムロはシャアの胸ぐらを掴む。

 

「ララァはお前の母親じゃない。なに年下の女の子にバブみを感じて母性本能くすぐりまくってんだよ!お前はオギャりたいのか!?」

「うっ…………」

「シャア、男として情けないとは思わないのか!?こんな小さい子に甘えて嬉しいなんて思うなんて、それじゃあまるで赤ん坊じゃないか!!」

「ぐぬぅ……」

 

シャアの顔がみっともないほど赤くなる。

 

「赤い彗星が赤くなったぞー!」

 

誰かが叫ぶ。

 

「わ……私はそんな事は思ってないぞ!ただその……ララァは優しくしてくれるし、色々と面倒を見てくれるからつい……」

 

シャアの言葉を聞いてランバ・ラルが口を挟む。

 

「確かに彼女は優しい子ですな。しかしいくらなんでもちょっとやり過ぎではないですかな?たしかに嫁というものは素晴らしいですぞ。ただあまりにも甘えすぎるのもどうかと思いますな」

「ほら見ろ!やっぱり甘えん坊じゃないか!」

「くそぉ……」

 

シャアは頭を抱えてテーブルに突っ伏す。そっとアムロはシャアにビールを差し出す。

 

「とにかく飲め。そして落ち着け」

 

シャアは無言のままジョッキを受け取ると一気に飲み干した。

 

「よしよし良い子だ」

 

アムロはシャアの頭を撫でる。

 

「おい兄ちゃん達、痴話喧嘩なら他所でやってくれないか?」

 

近くの席に座っていた男が言う。

 

「すまない。迷惑かけた」

 

謝りながらもアムロの目つきは完全に『こいつ殺していい?』と言っている目だった。男は慌てて訂正する。

 

「いや別に邪魔とかそういうんじゃなくてさ、あんまり騒がれると他の客にも迷惑だし」

「……あんたも一杯飲みな」

 

アムロは男のグラスにビールを注ぐ。

 

「ああどうもありがとう。ところでさっきの話だけどさ、シャア大佐もララァさんの事もう少し考えてあげてもいいんじゃないか?あの人はまだ子供なんだしさ」

「それは分かっている。でも私はもっとララァにオギャリたいのだ!」

 

シャアは拳を握って力説する。

 

「だからそれが駄目だって言ってんだろうがぁ!!」

 

再びアムロの怒りが爆発した。

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

それから二時間後、酒場の中は静寂に包まれていた。そこには酔いつぶれて眠っている者、ひたすら酒を飲み続ける者などがいた。そんな中、カウンター席では二人の青年が静かに飲んでいた。

 

「まったく……なんで俺がこんな目に合わなければならないんだ……」

 

ぶつくさ言いながらアムロはビールを飲む。

 

「貴様は自業自得だろう?」

 

シャアは呆れたように言った。二人は結局あれからも仲良く口論を続けていた。

 

「アムロ、貴様こそアルテイシア……セイラにチェーン、ベルトーチカと女に手を出したい放題ではないか。しかも全員美人ばかりときている。貴様には節操という物がないのか?」

「うっさいわボケェ!!お前なんかロリコンじゃねぇか!!」

「認めよう、若さ故の過ちというものを。私は確かにロリコンではあるが何か問題でもあるのか?」

「開き直ったぞこの野郎!!」

 

また始まったかという顔をしてバーテンは二人から離れていく。

「だいたい貴様はいつもそうやって自分の欲望を満足させておいて……。だから女性関係が上手くいかないのだぞ!」

 

シャアは勝ち誇った顔で言う。

 

「アムロ、ひとつアドバイスしておく。バブみはいいぞ。ララァもクェスも私の母になってくれた人だ。君も一度試してみるといい」

「死ねっ!!」

 

アムロはジョッキに残ったビールを全て飲み干すと勢いよくテーブルに置いた。その衝撃でジョッキが割れてしまう。

 

「アムロ、セイラに、私の妹に手を出した君は私の義弟となるのだよ。お兄ちゃんと呼べ」

 

シャアはニヤニヤしながら言う。

 

「ならここは義兄の奢りだな」

シャアは驚いたような表情を浮かべる。

 

「……ふむ、それもそうだな。よかろう好きなだけ飲むといい」

シャアは財布を取り出すと数枚の札を取り出した。それをアムロに差し出す。

 

「シャア、それはエゴだよ」

アムロは差し出された金を握り潰した。

 

「僕は金が欲しいわけじゃない。ただお前が羨ましいだけだ。俺にはもう家族はいないからな」

シャアは何も言わず黙ってアムロを見つめていた。

 

「……君のお父上はこの間『このパーツをつければガンダムの機能は数倍になる』とマ・クベと変なツボを持ってきたでは無いか?」

「俺にはもう家族はいないからな!」

「……アムロ、君は誤魔化すことが下手だな。そんなに分かりやすい嘘をつくものではないぞ」

 

シャアは立ち上がる。そして店の入り口に向かって歩き始めた。

 

「シャア、どこにいくつもりだ?」

「少し風に当たってくる。心配はいらんすぐに戻る」

 

シャアは店の外に出ていった。

 

「全く……何しに来たんだよあいつは……」

アムロは残ったビールを飲み干す。

 

「大佐は坊主と飲んでる時だけ素直になれるお方だからな」

ランバ・ラルが話しかけてきた。

 

「そうなんですか?」

「ああ、昔からあの人はああいう性格だったからな。他人を寄せ付けない感じがあって、部下にも友達と呼べる奴はいなかった。だが坊主と出会ってからは少しずつ変わっていった」

「そうだったのですか……」

「取っ組み合いの喧嘩が出来る友達が出来たのは大佐にとって初めてだったのかもしれんな」

「……」

「まあ、たまにああやって爆発することもあるけどな。それくらい許してやれ」

「ええ……」

「それとな、大佐の事は頼むぞ」

「え?何をですか?」

「バブみトークに付き合ってやるのも友人としての務めだ」

「はぁ!?」

「俺はこれから女房のところに行くが……くれぐれも大佐の事を頼んだぞ」

「ちょっと待て!どういう意味だそれは!」

「じゃあな」

 

店を出ようとするランバ・ラルをアムロは引き止めとするが酔っ払ったブライトと黒い三連星に絡まれてしまい、カウンターに引き戻される。

 

「ブライト、アムロ、マッシュ、オルテガ、ガイア、ジェットストリーム乾杯を仕掛けるぞ!」

「誰!?」

「ジオンの栄光に」

「いらねぇ!」

「連邦の勝利に」

「違う!」

「我らのシャア達に」

「シャアは一人しかいない!」

「ガンタンク万歳!」

「ドムの出来損ない!」

「うるせぇ!」

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

こうして夜は更けていき、翌朝アムロは酷い二日酔いに悩まされる事となった。




dgdgはいいぞ杏寿郎
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