よろず短編集 作:機械学習はいいぞおじさん(仮)
「おならをするのだポッター、決闘の前だぞ!!決闘の作法は守らなければいけない」
「お、おなら?おじぎじゃなくて??」
「おならをするだポッター。そんなことも知らないのか?礼儀をわきまえない奴め!おならをするのだ!!」
「わ、わかったよ……」
ポッターは尻に力を込める。しかしなかなか出てこない。
「どうした?早くしろ!」
「うーん……出ないんだよ」
「出さんか!!」
ヴォルデモート卿は怒鳴り声をあげる。
「ええい、もうよい。俺様がしてやるから動くな!!」
「いやだよ!!汚いじゃないか!!」
「黙れ!!さっさと出すんだ!!」
「いやだ!!」
ヴォルデモート卿が杖を振り上げ呪文を唱える。武装解除の呪文を応用した魔法をポッターの尻めがけて放った。すると、ポッターのお腹がグルルルルと鳴った。そしてポッターの顔色が真っ青になった。
「あ……」
「ほう、出るではないか。さぁ出せ」
「ちょ、ちょっと待ってよ」
「待たぬ。さっさと出すのだ。でなければ決闘は始められぬ」
「待ってくれ!!僕まだ心の準備ができてないんだ!!」
「知るか!!さっさとしろ!!」
「嫌だ!!!」
ポッターが叫んだ瞬間、気が緩んだのかボフゥと音がし、白い煙があたり一面に立ち込めた。
「なんなのだこの煙は……まさか護りの魔法なのか!?」
続けてバフンボフンと響くような快音をポッターは尻から奏でる。
「良い音色だ、俺様も応えねばな」
ヴォルデモート卿もまた、ポッターと同じように尻に力を入れる。
「ふん!!!」
「ああ!!やめてよ!!」
「うるさい!!お前が先に出したのだろう!!大人しく聞け!!」
ヴォルデモート卿もまたポッターに応える最高の音色を響かせようと力む。
ボパーンと今まで聞いたことのない音を出しながら二人は決闘を始めた。
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その日、ホグワーツではポッターとヴォルデモート卿の決闘が行われたことは、瞬く間に学校中に知れ渡ることとなった。
「ねぇ、ハリー……それ何?」
ロンが震え声で尋ねる。ハーマイオニーが信じられないという目で見ているのは、もちろんハリー・ポッターだった。
ハリーの尻には包帯が巻かれ、痛々しい姿になっていた。
「……結局おなら合戦になっちゃってね」
「それでこんな大怪我をしたっていうのかい?君って馬鹿だな」
「うん……そうみたい」
「どうして決闘の最中におなら合戦なんて始めるのよ?あなたたち二人ともどうかしているわ」
ハーマイオニーは頭を抱えた。
「だって、決闘前におならをするのは礼儀だって言うから……」
「……まあそんなローカルルールが無いわけじゃないわ。でもあまり一般的なルールではないと思うけど」
「そうなの?知らなかったな」
「ヴォルデモート卿のお尻は無事なの?」
「大丈夫だと思う。決闘が終わったらいつの間にか消えていたから」
「そっか、よかったね」
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「それにしても驚いたわ。あなたのお父様とお母様にこのことを話したらどんな顔をするでしょうね」
「それは勘弁してくれよ」
「冗談よ。それよりヴォルデモート卿とはどんな関係なの?突然決闘だなんて言い出して」
「……うーん……、近所の魔法を教えてくれる変なおじさんかな?時々一緒に遊んでくれるんだ。僕の両親と仲が良いらしいよ」
「へぇ、不思議なこともあるものね」
「ほんとにね」
超短編なのだ