よろず短編集   作:機械学習はいいぞおじさん(仮)

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いつものテンプレからの派生です。


鬼滅の刃 柱合裁判─その8

炭治郎は目を覚ますと鬼滅隊本部、お館様の屋敷前の庭にいた。鬼となった妹を隠していた罪で、拘束され連れてこられたのだ。

 

「ここは鬼殺隊の本部です。あなたは今から裁判を受けるのですよ。竈門炭次郎君」

 

蟲柱───胡蝶しのぶが話しかける。炭治郎が慌てて周りを見回すと他にも人の姿があった。

 

炎柱──煉獄杏寿郎。

音柱──宇髄天元。

恋柱──甘露寺蜜璃。

岩柱──悲鳴嶼行冥。

霞柱──時透無一郎。

蛇柱──伊黒小芭内。

水柱──富岡義勇。

風柱──不死川実弥。

 

 

そして……セクシーコマンドー部、部長──花中島マサル。

 

「柱ですらない!?」

 

ガビーンという効果音と共に、炭治郎は衝撃を受けた。一体のこの人は誰だ?いや、何者なんだ!?

 

「この方はセクシーコマンドー部の部長であらせられます!」

どこからか現れた隠の一人が言った。

 

益々意味がわからない。セクシーコマンドーとは!?

 

「セクシーコマンドーって何ですか?」

 

思わず尋ねた炭治郎に答えたのは、やはりマサルさんその人だった。

 

「俺達のスポーツだ!!」

「スポーツ……」

 

ますます意味が分からない。

 

「炭治郎だからあだ名は……ゲロシャブか、ターザンかな?どう思う?」

「どっちかっつぅとターザンじゃねぇのかァ?」

「えぇ~私ターザンも好きだけど、ゲロシャブの方が可愛いと思うわ」

「……僕はどっちでも構わないけど」

「…………」

 

皆勝手な事を言っている。しかしこのままではゲロシャブに決まってしまいそうだ。炭治郎は慌てて叫んだ。

 

「待ってください!!俺はターザンでお願いします!!」

 

「決まりましたね」

 

そういうことになった。

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

「では、これから裁判を始める!そこにいるのは鬼を連れた隊員ターザンではないか?どういう事なのか説明してもらおう!」

炎柱・煉獄杏寿郎が声を張り上げた。

 

「はい!それは俺の妹でして、二年間人を喰った事はありません!」

炭治郎ことターザンはきっぱりと言い切った。

 

「そんな事が信じられるかぁ!嘘をつくんじゃあないよォ」

音柱・宇髄天元が怒鳴る。

 

「本当です!それにもし禰豆子が人に襲いかかった場合は、俺だけでなく鱗滝さんにも責任が及びます!どうか信じてください!!」

必死に訴えかけるターザンの言葉を聞いて、恋柱・蜜璃が顔を赤らめた。

 

「まぁ……そうなの?鱗滝さんっていうのはどなたかしら?」

「水の呼吸を使う剣士です!俺の」

「いい人なのね!」

「違います!」

「男同士の友情という名の純愛なのね!!」

「全然!!!違います!!!そういうんじゃないから!!」

 

蜜璃は少し天然と腐が入っているようだった。

 

「うむ!ターザン少年、君の言うことはわかった!だがそれでも俺は納得できない!」

「どうしてですか?」

「やっぱり君はゲロシャブの方が似合ってる気がするぞ」

「その話題は終わってます!」

「三角関係なのね!」

「違うから!!本当に!!」

 

「うるせぇ!黙れェ!話が進まねぇだろうがァ!」

不死川実弥の一喝により、その場はしんとなった。

 

「とにかく、だ。俺はお前を信用しちゃいない」

「何故ですか!?」

ターザンこと炭治郎は食い下がった。

 

「まず第一に、妹が人を襲うか否かの判断は、俺には出来ないからだ」

「確かにそうですね」

「第二に、仮に襲わないとしても、人の血肉を口にしていないだけで、飢餓状態になれば、いずれ人間を襲い出すかもしれない」

「それも……そうですね」

「第三にゲロシャブよりターザンを選んだって事だ」

「それ関係ないですよね!?」

「以上三点から、君達兄妹を認める訳にはいかない」

 

「……」

「……」

 

沈黙を破ったのは蟲柱である胡蝶しのぶであった。

 

「では、こうするのは如何でしょう?ターザンくんの裁定はお館様に任せましょう」

「はい」

「ならば、さっそくお館さまを呼んでこよう!!」

 

風のように走り去った煉獄の後を追って、皆一斉に駆け出した。

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

半刻後、産屋敷耀哉は柱合会議の場に姿を現し、そしてそのまま倒れた。

 

半透明な産屋敷耀哉が体からふわりと浮かび上がると「良し、逝ける!」とグッと親指を立てて天に消えそうになっていく。

 

「逝くなー!」

 

ターザンは慌てて耀哉の体を抱えると、その両頬を思いっきり叩いた。

 

「痛い!何をするんだ!」

「いや、なんか死にそうだったので……」

「まだ死んでないよ」

「いや明らかにお迎えが来てましたよね?あとちょっと遅かったら間違いなく行ってましたよ」

「大丈夫だよ。私は死なないから」

「……」

 

柱達は困惑していた。今目の前で起きている光景の意味が理解できなかったのだ。

 

「えっと……お館様?」

蛇柱・伊黒小芭内が恐る恐る尋ねる。

 

「何だい?小芭内」

「今、何が起きておいでなのでしょう?」

「気のせいだよ?」

「いえ、しかし」

「何も起きてない、いいね?はい、この話はこれで終わり」

 

柱達はお互いの顔を見合わせた。

 

「今日は空は青いのかい?剣士達も元気そうで何よりだ。私の子供達は今日も可愛いね」

産屋敷耀哉はにっこりと微笑んだ。

 

「さぁ、会議を始めようか」

 

そういうことになった。

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

「というわけで、ターザンはセクシーコマンドー部に入部させることにした」

マサルさんが宣言した。

 

「ええええええ……どういうことなんですか!?」

「俺に聞くな、ターザン。俺はセクシーコマンドー部の部長だからな!」

「えぇぇぇぇ……」

 

ターザンは頭を抱えた。一体自分はどうなってしまうのだろうか?

 

「あの……一つ質問してもいいですか?」

「なんだ、ゲロシャブ」

「違いますターザンです。いやターザンでも無いです炭治郎です」

「ゲロターザン?」

「だから炭治郎です!!」

「何の用だ?」

「えぇと、俺がここに連れて来られた理由がよく分からないんですけど……」

「ああ、それはな。お前の妹は危険だし、その辺に放り出しておいても誰かに殺される可能性があるだろう?なら、セクシーコマンドー部で預かろうという事になったんだよ」

「そんな殺伐とした部活があるなんて知りませんでした……」

「ちなみに部員は全員男だ」

「……」

「お前も入部すれば、男ハーレムが出来るぞ」

「入りません!」

「遠慮すんなって。大丈夫だって、すぐ慣れるって」

「男同士の純愛なのね!素敵だわ!!」

「甘露寺、落ち着け」

「……」

 

(富岡さん無言の圧力かけてくるのやめてくれ)

 

「俺は嫌ですよ!絶対に入りません!」

「じゃあターザンは死刑、禰豆子ちゃんはセクシーコマンドー部入りという事で」

「えっ……いやいやいや」

 

「いい加減にしろォ!そんな馬鹿げた話が通ると思ってンのかァ!?」

不死川が怒鳴る。

 

「お前はセクシーコマンドー部入りかァ、死ぬかだよォ」

「どっちかっていうと、ターザンはゲロシャブだと思うぞ」

「黙れェ宇髄ィ!」

 

「えぇ、じゃあどうするの?」

蜜璃は尋ねた。

 

「……俺は禰豆子とセクシーコマンドー部に、入ります……。あとターザンじゃなくて炭治郎です」

「決まりだね」

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

こうして、炭治郎ことターザンは鬼滅隊本部の地下にある、謎の地下格闘場、通称・セクシーコマンドー部の道場で修行する事になったのだった。めでたし、めでたくもなし。




マサルさんあまり活躍せず。
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