ポンコツ勇者 VS クソガキ魔王 VS ダークライダー 作:やーなん
115:名も無き住人
とりえあず、状況説明してくれ
余裕が無いなら、感覚共有モードで
116:名も無き住人
修羅場か?
修羅場か?
117:名も無き住人
おちょくってる場合か!!
118:運び屋
わかった!!
[感覚共有モードを開始します]
クラリス『信じてたのに、信じようと思ったのに!!
やっぱりあなたは魔王の手下だった!!』
『魔力を纏った輝く剣が、視界をかすめる』
119:名も無き住人
うわッ、迫力満点やな
120:名も無き住人
なんかメッチャ怒ってない?
121:名も無き住人
運び屋、なんかしたんか?
122:運び屋
運び屋『いきなり何するんだ!!
俺がお前に何をした!!』
クラリス『とぼけるな!!
お前が、お前が、教団の人たちを惨たらしく殺したんだろ!!
あんなひどい化け物どもに襲わせて!!』
123:名も無き住人
ああー
124:名も無き住人
マジかぁ
125:名も無き住人
真実なのが性質悪いな、これ
126:名も無き住人
殺された方も殺されて当然だったし
運び屋も四天王として作戦を実行した責任がある
諦めて戦え、運び屋
そいつは結局テロリストだ
127:運び屋
運び屋『弁明はしないぞ!! 事実だからなッ!!
だがあいつらはお前も怒りを抱いた外道どもだ。
そんな連中の為に、お前は居場所を捨てるのか?』
クラリス『もとより、私は戦って死ぬ身!!
もう迷いは要らない!! お前を殺して、魔王も殺す!!』
128:名も無き住人
ワンちゃんの顔、覚悟ガンキマッてますな
129:名も無き軍人
おい、運び屋!!
形振り構うなッ、リーパー隊を呼び出せ!!
130:名も無き住人
せやせや、テロリスト相手にまともに戦う必要あらへん
131:名も無き住人
流石ロリコン軍人ニキ、判断が早い
132:運び屋
くそッ、正直嫌だがやむを得ないか
『召喚用の端末装置を掲げ、ゲートが開いた。
その中から、異形の群が即座に現れた』
133:名も無き住人
出た、マジでリーパー隊やん
134:名も無き住人
数多の世界に悪名轟く外道どもだ
面構えが違う
135:名も無き住人
勝ったな、風呂入ってくる
136:運び屋
隊長『ほー、流石は単独で魔王様に挑もうって奴だ。
我が精鋭たちを物ともしていないか』
運び屋『暢気かッ、滅茶苦茶やられてるぞ!!』
『クラリスに隊列を組んで襲い掛かる108の魔の軍勢。
しかし、彼女は目にも止まらぬ速さで既にリーパー隊の三割を斬り捨てている』
137:名も無き住人
何あれ、つよッ
138:名も無き住人
マジで単身魔王に挑んだだけあるわ
139:名も無き住人
だが、リーパー隊は不死身なんだよなぁ
140:名も無き住人
でもあれ、復活してなくね?
141:運び屋
運び屋『なあ隊長、お前ら不死身なんじゃなかったのか?
全然復活してないぞ』
隊長『ああ、当然だろ。俺らは懲罰部隊だ。
こっちだけズルして無敵モードなんて許されない。
俺たちが全滅したら、復活は次の戦場なのさ。戦争はルールあってこそ、違うか?』
運び屋『お前らマジでイカレてるよ』
142:名も無き住人
不死身って、そういう不死身かよ・・・
143:名も無き住人
まあそのままじゃ懲罰にならないだろうけどさ・・・
144:名も無き住人
大丈夫かよ、あいつら!!
もうほとんどやられてるぞ!!
145:運び屋
運び屋『おいッ、もう全滅するぞ』
隊長『まあ、落ち着けよ。おい』
『隊長の呼びかけに、いつの間にかリーパー隊の一人が子供を連れて来た』
146:名も無き住人
おい、まさか
147:名も無き住人
やめろ、マジ止めろよ
148:運び屋
隊長『おい、そこのお前。
武器を捨てな。こいつがどうなっても良いのか?』
運び屋『何やってんだよ、お前!?』
『首根っこを掴まれた少年が、泣き喚いている。
隊長は心底楽しそうに笑っていた』
149:名も無き住人
まさに外道!?
150:名も無き住人
絵に描いたような外道だわ
清々しいほどの悪役だこいつ
151:運び屋
クラリス『卑怯だぞ、その子供は関係ないだろ!!』
隊長『違うな、お前が巻き込んだんだ。
お前が戦い始めなければ、この子供を盾にすることはなかった。
お前の所為だよ。お前のエゴが起こした事態だ』
『悠然と勝ち誇る隊長と、歯噛みしているクラリス』
152:名も無き住人
精神攻撃は基本
153:名も無き住人
まあ一理ある
戦いなんてものが、周囲を巻き込まない保証はないからな
154:名も無き住人
そこで人質が効果あるって思われた時点で、思うつぼなんだよなぁ
155:運び屋
隊長『お前の覚悟が本物なら、子供ごと斬ればいい。
殺し合いは、戦争は、犠牲の押し付け合いだ。
お前だけ、何も痛みを得ないのは不公平だろう』
クラリス『お前は何も痛みを得ないくせに、ほざくな!』
・・・もう、我慢できんわ
156:名も無き住人
あッ、運び屋お前!?
157:名も無き住人
マジかよ、隊長殴ったぞ
158:名も無き住人
お前ならそうすると思ってたぞ!!
159:運び屋
隊長『へえ、あんたはそうするのか』
『運び屋に殴られ、血を吐き捨てながら笑う隊長を視界に収め、彼は子供を逃がしていた』
あの子、俺の配達先の孤児院の子供なんよ
保身で顔見知りを見捨てるほど、腐ってないっての
160:名も無き住人
カッコいいぞ、運び屋!!
よくやった!!
161:名も無き住人
だけど・・・ああ、隊長もやられた
162:名も無き住人
あの精鋭どもも肉壁にしかならんか
163:運び屋
もういい、覚悟決めた
俺が戦う
164:名も無き住人
頑張れ、運び屋!!
・・・
・・・・
・・・・・
「にぃに、まだかな」
ローティは自室で見たかったドラマを見ていた。
だから今日はワガママを言わずに家主の家でお留守番だった。
『どうして、あなたは私のモノになってくれないの!!
こんなにも、あなたを愛しているのに!!』
『わかってくれ、俺の心はあいつのものなんだ』
『どうしても私のモノにならないなら、あなたを殺して私も死ぬわ!!』
「おお~、しゅらばだぁ」
お菓子を食べながら、昼ドラの最終局面を鑑賞している彼女だったが。
『警報、警報、重大なレギュレーション違反を検知しました。
大規模破壊兵器の可能性を考慮し、市民の皆さんはシェルターへ避難してください』
その時、突如として空に真っ赤な警報映像が投影される。
それを見て住人たちは、やれやれまたか、最近多いな、と地下シェルターへ避難していく。
彼女も家主に有事の際は備え付けのシェルターに入るよう言われていたが。
『ローティ様ッ!!』
彼女の携帯端末に着信が入り、反射的に応答ボタンを押した。
すると、そこには四天王のハイティが立体映像になって画面に現れる。
「ハイティ、どうしたの?」
『近くにレジーさんは居ませんか!?』
「わたしはひとりだよ」
『そうですか、御身がご無事で何よりです』
「ねえ、にぃにがどうしたの?」
ローティの知能の発達、学習能力は並外れている。そう作られている。
だから彼女の剣呑な雰囲気を察することが出来た。
『既に、スズ様が対処をしております。
ローティ様はそこでお待ちくださいませ』
「にぃにがアブないの? そうなの? そうなんでしょ!!」
『お願いです、今はそこにいらしてください』
それだけ言って、ハイティは通信を切った。
「…………」
彼女はうなだれた。
どうすれば良いのか、分からなかったのだ。
「――我が子ローティよ」
「ママ!!」
闇が床から吹きあげ、ヒト型を模った。
彼女は知っている。全てを忘れても、決して消えない母の慈愛を。
「私は、邪悪の女神。
悪とはそれと対になる正義があってこそ成り立つのだ」
奈落の双眸が、慈しむように我が子を見ていた。
「我が盟友がお前から奪った叡智を返そう。
我が子であるお前が、証明するのだ。
光が強ければ、闇もまた濃くなることを」
黒い靄のような腕が、ローティの頭を撫でる。
その直後だった、彼女の瞳に知性が宿ったのは。
それを見届けると、闇の人型は霧散した。
「あはッ☆」
ドンッ!!
尋常ではない脚力が、家の床を粉砕する。
その力で得た推進力で、彼女は天井を突き破る。
「けほッ、あんたマジでヤベェな」
運び屋、レジーは実感した。
目の前の女は、尋常じゃなく自分とは戦闘能力の差があると。
「……ゴハン、おいしかったです。
今までありがとうございました」
「なんだ、お前。迷いは捨てたんだろ?」
剣を振り上げた彼女の表情は、涙でぐずぐずだった。
それを見て、今際の際にレジーは笑ってしまった。
彼が全てを諦め、目を閉じたその時だった。
――砂嵐が、吹き荒れ始めた。
「これは……」
彼女は知っていた。
一度たりとも忘れたことのない、故郷を襲ったおぞましい災厄を。
「きゃはッ、きゃはッ、きゃははははは!!」
砂嵐と共に、彼女はやって来た。
──その、名も。
「お前、私の持ち物に手を出すとか、死にたいんだ♪」
中学生女子くらいの矮躯に、膨大な魔力を秘めたその少女。
「魔王、ローティ!!」
「んん? あれあれ、もしかして♡」
少女は今、頭がとてもスッキリしていた。
それこそ、忘れていた記憶が鮮明に思い出せるほど。
「お前、あの時の双子のハズレじゃん!!
なになに、アタリの仇を討ちに来たの? 健気じゃーん♪」
にんまりと、少女の姿をした邪悪の化身は目の前の復讐者を嘲笑った。
「お願い、お願いですから、お姉ちゃんだけは助けてー、だっけ?
お前みたいなハズレを助けたって、何の意味も無いのにね!!
ほら、こうしてわざわざ死にに来るんだから!!
お前の妹も、無駄死にじゃん、かわいそー♪」
「――安心したよ」
「んん~?」
「お前が元に戻って、安心したと言ったんだ。
これで心置きなく、お前を殺してやれるッ」
「きゃははッ、出来ないことは口にしない方がいいよ。お姉ちゃん♪」
直後、轟音が重なり合い、衝突した。
「おい、止めろ!! やめてくれ!!」
レジーの叫びも、砂嵐にかき消される。
もう既に、周囲の建物は消し飛んでいる。
彼が今無事なのは、ひとえに優れた義体と頭部を保護する特注のヘルメットのおかげだった。
「ねぇねぇ、いまどんな気持ちなの?」
常人では目で追うのも難しい攻防が、砂嵐の中心で巻き起こっていた。
「私の兄貴は、自分に挑みに来る勇者をいつも待ってた♪
それがどんなゲームで遊んでる時よりもずっと楽しそうに♡
それが魔王なんだって。お前はどうなの? 楽しいの?」
「お前たちのような化け物の気持ちなど、知るかぁ!!」
「必死になっちゃって、かわいい♡」
魔王が、一歩踏み込んだ。
クラリスの剣が袈裟懸けに肩口からその矮躯に食い込んだが、その代わりと言わんばかりに魔王の細い剛腕がパイルバンカーのように彼女の腹部に激突した。
「……見えた、この砂がお前のタフネスの正体か」
クラリスは何とか衝撃を受け流し、踏みとどまった。
彼女はアホだったが、その戦闘センスは常人より遥かにずば抜けていた。
今ローティを斬った時の感触は、まるでサンドバッグを相手にしているようであった。
そして、事実ローティは切り裂かれた部位を切り離すと、そこから失った部位が生えて来た。
地面に落ちた彼女の一部が、砂となって砂嵐に消えた。
「そうそう。えらいでちゅねー♪
わかる? 足元とか周囲の砂にダメージを分散してるの☆
砂地が存在する限り、お前は私に傷ひとつ付けられないの!!」
ローティは子供が親に買ってもらったおもちゃを自慢するように勝ち誇る。
それこそが、魔王の特権。母なる邪悪の女神から与えられた、固有スキルに他ならない。
それはさながら大魔王を守る、闇の衣であった。
「……だけど私の家族は、闇を切り裂く光を私にくれた。
――聖鎧よ、起動せよ!!」
クラリスの纏う実用性が疑われるハーフタイプのプレートメイルから、手足に魔力のラインが幾つも伸びる。
鎧から、ラインをを通じて手足にエネルギーが集中する。
正眼から縦に一振り。
ぶおん、とたったそれだけで砂嵐が消し飛んだ。
正常な空気が戻り、不自然なほどの静寂が訪れる。
手足に集中した力が宿る剣は、光の柱のような高密度のエネルギーの塊と化していた。
それは、疑似的な太陽そのものだった。
「ママッ、ママ!! どうしよう、すごくドキドキしてるよ♡」
ただそこにあるだけで周囲を溶かし、砂地を真っ赤なガラスへと変えていく。
魔王ローティの固有スキルは折り込み済み。その為の専用装備だ。
命の危機だと言うのに、この少女は高揚していた。
「愛したいから、奪うんだね!!
自分の物にしたいから、殺すんだよね!!
私、あの
少女の体が、異形と化していく。
龍人、人間タイプといった魔王一族にある通常形態とは別に、神の権能を執行する本気モードと言える第二形態へと、彼女の身体が移行していく。
世界を滅ぼす、怪物への姿へと。
「――――ようやく分かったよ、兄貴。
自分を殺しに来る相手に、どうしてこんなに恋焦がれるのか」
光の剣を手にした勇者と、本性を現した魔王が対峙する。
都市レベルなんてちっぽけな話ではなく、地球という惑星が何割壊れるかという話の戦いが始まろうとしていた。
「やめろって言ってんだろ、この馬鹿野郎どもがぁぁああああああ!!!」
その未曽有の天変地異の如き女同士の戦いは、しかしそれに割り込んだ男によって阻止された。
「あッ」
「危ない!?」
結果として、両者の衝突の際の攻撃が直撃した彼はこの世から一瞬で蒸発して消滅した。
250:名も無き住人
そんな、嘘だろ
251:名も無き住人
運び屋が、二人の争いを止めて死んじまった・・・
252:名も無き住人
あいつは、あの世界を救ったんだ
その身を犠牲にして
あいつこそが、真の勇者だ
253:名も無き住人
このスレは伝説になるな
俺たちはあいつの雄姿を語り継いでいこう
254:名も無き住人 ID:AnZCan
でもまさか、ここで終わったらROM勢の方々も興覚めですよね?
255:名も無き住人
>>254 なんだこのIDは? 管理人呼んだ方がいいか?
万人受けしないとは思ってましたが、需要には応えたいと思って頑張って更新してきましたが、平均評価も芳しくなくて悩ましいです。
もしかしてこれ、スランプなんでしょうか。読者の皆さんの期待に応えられないのは辛いです。
とりあえず、アンケート取るので、モチベーション維持の為にご協力お願いします。
一話から前話と、今回からの二つです。よろしくお願いします。
ローティ様の性格はどちらがお好き?
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ワガママロリっ子モード
-
魔王少女クソガキモード
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両方ですって? 欲張りですねぇ