KING MEETS LITTLE QUEEN   作:ジャンボス

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皆様、大変長らくお待たせいたしました。KING MEETS LITTLE QUEENの続きを投稿致します。今回はランカから離れたゴジラと隕石の正体についてのお話です。亀更新にも関わらずこうして私の物語を楽しみにしてくださっている皆様には感謝の言葉も見つかりません。本当にありがとうございます!




KING MEETS LITTLE QUEEN -PART 11-

 

 

ランカから離れたゴジラはその後海へ逃げた。

途中、下水道を通りさらには野良猫や野良ヒュドラの子供に襲われるも返り討ちにするなど困難にもぶつかったが無事に海にたどり着いた。

 

そして現在ゴジラは海中を泳いでいた。久方ぶりに海を自由に泳いだのは実に心地よかった。ランカといた頃はカバンに入って外出ができたが窮屈すぎてゴジラには辛かったが、今は違う。もう自分を縛るものはない。

しかし喜んでばかりもいられない。既にあの隕石はこの地に落ちているであろう…。

とはいえ現状自分には何もできない…。

 

残念ながらもし隕石の中の何かが目覚めた場合、この星の生命は終わる…。

ゴジラがその考えに至った時、ふとランカを思い出した。

 

(あの人間も死ぬのか…)

 

だとしてももう自分には関係ない。

あの人間には助けられたが自分が頼んだわけではない。

もしこの星が滅亡の危機に立ったとしても、今の自分は助けられないし、どうする事もできない。

それでも、ゴジラはランカの事が少しだけ気がかりだった。

勝手に離れたがそれで良かったのかと自問もしていた。

 

だが、もはや後戻りはできない。ゴジラはまず今の状況を理解して自分がこれから何をすべきかを模索していくしかなかった。

 

一方のランカは携帯のSNSを駆使して少しでもゴジラの情報を得ようとした。

自分のミスでゴジラを見失った事を引きずりそうになるが、そんな事をしている場合よりも一刻も早くゴジラを見つけようとした。

 

(クロちゃん、どこだろう。どこかに目撃情報ないかな…)と未確認生物、黒い生き物、などのキーワードで検索したがヒットはしなかった。

 

「クロちゃん、見つかりましたか?」とナナセは心配そうにランカに聞いた。

 

「ううん…、やっぱりネットには出ていない…。はあ、あの時私が目を離さなければ…」

ランカは肩を落とすも、ナナセはランカを励ました。

「大丈夫です。きっと見つかります。諦めずに探しましょう」

気休めに聞こえるかもだが、ランカはそれを真剣に聞き気持ちを前向き切り替えた。

「うん、そうだね。きっとどこかにいる。ありがとう、ナナセさん!」

 

すると突然ランカの携帯が鳴った。

ミシェルからの通知からだった。

「もしもし、ミシェル君? えっ!?」とランカが驚く声を上げた。

 

「クロちゃんが、見つかった!?」

 

 

 

 

 

時は15分前に遡る-

 

ゴジラがいるのはアイランド1のサンフランシスコエリア フィッシャーマンズワーフの桟橋エリアで、周囲には先日の隕石落下など関係ないかのように観光客でごった返していて、それに応じて出店も多く見られる。そこにはミシェルとクランもいて2人は姿を消したゴジラについて相談した。

 

「しかし、参ったね…。まさか騒ぎに紛れて逃げ出すとは」

「あの生物、今までランカの側にいたのに何故また急に…」

「知るかよ。隕石に怯えていたのかもだし。それにルカにも手伝ってもらおうと思ったが肝心のアイツはその隕石の調査で忙しいからな…」

ルカは数日前に落下した隕石の調査を開始していて、現在ミシェル達とは別行動をとっている。隕石落下直後からルカは隕石の正体の事を気に掛けていた。

ミシェルもクランもマクロス・キャノンの直撃を喰らって傷一つも付けられなかった隕石の正体は気になった。だがそれと同時にクロちゃんことゴジラの失踪が起きたため役割を分担せざるを得なかった。

ランカも探そうとしたが有名人がそう簡単に市街に出られる訳もなく結局のところミシェル達に頼むしかなかった。とはいえ、探そうにもどこにいるか分からないし手掛かりは何一つなかった。目撃情報も得られず八方塞がりの状態だった。

 

「なあ、クラン。生物学者の観点からみてあのクロって芹沢博士達が探しているゴジラなのか?」

「分からん。単純に似ているだけかもしれないし確実な事は言えないが…、その可能性も頭に入れておいた方が良い。もしあれが博士達の探しているゴジラと同族の幼体だとしたら、最悪ランカから引き離さなければならない」とクランは少し暗い顔になった。

 

「そうなるよな…。もしランカちゃんが匿っているってばれたらスキャンダルどころじゃなくなるかもだし、それに考えたくはないが、もしあいつの親が子供を探しているとしたら…最悪の事態も想定する必要もあるか」

クランとミシェルは今後の事を考えていた。

 

(いっそランカちゃんと芹沢博士に伝えた方が良いか…?)とミシェルは考えた。

オズマにばれて大目玉をもらうのはこの際仕方ないとして、ランカの将来性、芹沢博士の目的なども考慮する場合それが最善かもしれない。

ただこうも予想外の事態が立て続けに起きている事にミシェルは辟易していた。

怪獣、並行世界からの訪問者達、そして隕石…。偶然か否かはともかくこれらの一連の出来事の奇妙な繋がりを2人は感じていた。

(この時奇しくもミシェルはギャレス大統領と同じ事を苦悩していた。)

 

「ねえ、ママ。あれ何?」

ふと子供の声が聞こえた。母親に聞いているだけで何の他愛のない会話だが、不意にもミシェルとクランはそちらの方へ視線を向けた。

「さあ、見た事ない生き物ね…?」と母親も知らない感じだった。

 

その時、目の前の桟橋に2人の視線が釘付けとなった。フィッシャーマンズワーフでは当時のカリフォルニアを再現するためアシカなどの地球の動物も連れてきていて、その桟橋の上にはアシカの群れが休んでいる。それらもこのエリアの名物だ。

 

しかし、注目すべきはそこではない。

 

その桟橋の上に…、アシカと並んで休んでいるゴジラがいた。

 

「なっ!? おい、クランっ! あれって」

「ああ、間違いない!クロちゃんだ!」

「あいつ、こんなところにいたのか!?」

ミシェルとクランは突然の出来事に焦るも、すぐにランカへ連絡した。

 

「もしもし、ランカちゃん? 見つけたよ。場所は…」

 

ランカとナナセは急いで向かったが、ランカは正体がバレないよう変装して向かった。

しかし多くの人が常に行きかっているため目立つ行為も避けなければならない。

桟橋エリアに着きミシェル達と合流するが、周りにはゴジラを見るため人だかりができていた。

多くの人が見た事ない生物を見ようと集まって来たのだ。

 

(まずいな、どうしよう…)

 

もしゴジラに注目が集まれば捕らえられる可能性が高く、ランカ達が匿っていた事がばれるのもありえる。

 

しかし、一方のゴジラは人間の視線などお構いなく桟橋の上で休んでいた。当初アシカ達に警戒されるも自分達には害はないためと判断したのか今はそっとされている。また、いざという時は海に潜ればいいため安心しているのもあった。

 

すると、覚えのあるにおいがした。

ゴジラはにおいでランカが近くにいるという事が分かった。

起き上がって周囲を見渡すと僅かな距離だが海を隔ててランカが向かい側の陸にいるのを目視でも確認した。

(まずいな…)

しかし、ゴジラとしてはこの再会を喜んではいなかった。

まさか追いかけてくるとは…。

何故追いかけくる?

ほっとけばいい…。

ゴジラはランカの行動に疑問と若干の呆れがあった。

 

お互いの目が合った時、ランカは思わずゴジラの名を呼びそうになるも必死に抑えた。

するとゴジラはすぐに海に飛び込んだ。

(そんなっ、待って!)

ランカは体をフェンスの外に乗り出してまでゴジラの潜った先を見ようと既に奥深くまで泳いでいき、とうとう目視では確認できなくなった。

 

やっと再会できたのに逃がしてしまった結果にランカは落胆した。

 

(どうして、クロちゃん…。何で私から逃げるの…)

自分に原因があったのか、何か怒らせてしまったのか…、徐々にゴジラに対する罪悪感が大きくなった。

今まで特に逃げる事は無かったのに、何故突如として自分の元から去ったのだろうか?

そもそも家に連れて帰ったのが良くなかったのか?

自分の家に置いたのが返ってストレスだったのか?

あらゆる事が原因かもしれないとランカは自責の念に駆られた。

 

すると突然風が吹き、ランカが被っていた帽子が飛ばされた。すると大勢の人々の視線がランカの方に向いた。

 

 

 

 

「「「ランカ・リーだっ!!!」」」

 

 

 

 

自分達の目の前に突如としてスーパースターがいる事に周囲は驚いた。

そして多くの人が押し寄せてきた。

 

「すげー!本人だ!」

「サインください!」

「ランカちゃーん!!」

 

ランカはしまったと後悔するも時すでに遅し。

「えっ、あ、どうも、いつも応援ありがとうございますっ…!」

ランカは動揺するも、とりあえずは丁寧に対応した。

するとミシェル達がすぐにランカを群衆から避難させた。

 

「ランカさん、こっちです!」

「すみませんね! 彼女これから収録なんですよ!」

ミシェルとクランはスタッフを装いすぐにランカを連れて現場を離れた。

 

(クロちゃん…)

ゴジラが逃げた海を悲しげに見つめるも、その場から離れざるを得なかった。

 

 

 

しかし、この様子を見つめていた者達がいた。

 

 

 

「あれは、ミシェル君とクランさん…?」

 

芹沢博士の助手であるグレアムは今回SMSのメンバーであり衛生兵のカナリアと行動を共に外出していた。

「あいつら今日は確か非番のはずだったが、何故ランカが一緒なのだ?」

 

ミシェルとクランが一緒なのは分かるが、ランカも一緒だったのは意外だった。今のランカは銀河でも知らない人はいないと言っても過言ではないほど多忙の日々を送っている。そんな彼女が親しい友人とはいえ、そう簡単に会えるかとカナリアは少し疑問にも思ったがそれ以上は特に考えなかった。

(まあ、あいつらが一緒なら特に問題ないだろう)と自己完結した。

 

「今2人と一緒にいたのって、まさか、ランカ・リーさん?」とグレアムは驚いていた。

「ああ、ランカとミシェル達は学友だ。よく一緒にいるぞ」とカナリアは説明した。

 

「そうなの…、もしできたら直接会ってみたいけどあの様子じゃ無理ね…」とグレアムは残念そうに呟いた。慰問ライブ以降、グレアムはランカのファンになった。もし叶うならば会ってみたいという気持ちもあったが、自分達が本来この世界の住人ではなく、更にはSMSの監視下にあるためそう簡単には外出できない(今回はカナリアが同行するという形で外出の許可が下りた)。またランカのスケジュールの都合も考えるとまず会う事自体不可能だ。

 

「…実はまた今度の週末、前回の慰問ライブとは別のイベントにランカは出演する事になっている。その時お前達がもし良かったら、観に行く事も可能だ。運が良ければ少し会えるかもしれない」とカナリアは伝えた。

 

「えっ!? 本当に? もしできたら是非行きたいけど…、博士が今忙しいからね」

 

「確かルカと一緒に例の隕石の調査をしていると…」

 

「ええ、芹沢博士は何故かあの隕石の事が気になっているみたいで、自分には構わず行っても大丈夫っていうけど…」

 

現在芹沢はルカと行動を共にし、隕石の調査も芹沢自ら志願した。

芹沢曰く「あの隕石には何かある」と説明していた。

 

「博士は冗談でそうゆう事は言わないわ。もしかしたら本当に…」

グレアムは拭えない不安があった。

説明していた時の芹沢はいたって真剣だった。いや、それ以上に警戒していたようにも見えた。

 

「明日からは私も博士と合流するわ。私もあの隕石が気になるし…」

 

「そうか…、確かにあの隕石には何かいるかもしれない。ルカも同じ事を言っていた」

カナリアも例の隕石の事は気になっていた。

重量子反応砲が当たる瞬間にピンポイントバリアと似たような現象を発生させ、まるで身を守る様に防いだ。そして周囲に発生していた電磁波はバルキリー2体を葬った。普通の隕石とは明らかに違っていたのは確かだ。

ルカはあの隕石は生物ではないかと言っているがまだ定かではない。

 

「私も合流しよう。いざという時衛生兵もいた方が良い」とカナリアは提案した。

「ありがとう。あなたも来てくれると、とても心強いわ」

グレアムもカナリアという心強いメンバーが協力してくれる事を嬉しく思った。

 

 

 

 

 

-フロンティアシティから西へ500km、隕石落下地点-

 

 

ランカ達がゴジラを探している時と同じ頃、芹沢とルカは隕石を調査していた。

落下地点には巨大なクレーターがあり、その周囲は完全な不毛地帯になっていて、辺りの植物は全て落下した際の熱風と衝撃波で根こそぎ無くなっていた。

クレーターの底には隕石が形を保ったまま残っていた。

通常隕石が落下する際、大気圏に突入すれば空気による摩擦ではなく断熱圧縮により隕石は爆発で砕けて本来の大きさよりも小さくなる事が多い。断熱圧縮とは空気が圧縮されると熱が発生する現象の事を指す。この現象は高圧によって空気中の分子が激しくお互いぶつかり合う事により熱が発生する。その時の温度は6,000℃以上にもなり、その高熱によって隕石は砕けていき地表に落下する前には消滅するか、バラバラに砕かれる事も多い。しかしこの隕石はその様子が見られず、ほぼ完全な形を保ったまま残っていたのだ。

 

「…改めて見ると大きいな」

芹沢は隕石の大きさに息を呑んだ。

しかし、ルカはデータを眺めながら怪訝な顔をしていた。

 

「やっぱり、この隕石は変です…」

 

「どうした、ルカ君? 変とは?」

 

「はい。数日前からこの隕石を観察しているのですが、その…、隕石が大きくなっているみたいなのです」

ルカの出した答えに芹沢は疑問を感じた。

 

「隕石が大きく?」

芹沢はルカがこのような場で冗談をいう性格ではない事はしばらく同行していくうちに分かってきていた。

軍人としてだけでなく、科学者としてもルカは優秀なのは知っている。

しかし、ルカの答えに芹沢はさすがに信じられなかった。

 

「本当か? 隕石が大きくなっている?さすがに計測の見間違いでは…?」

 

「いえ、本当です。僕も当初は間違いだと思ったのですが…、見てください。隕石の直径を日ごとに計測してみたのですが、やはり少しずつ大きくなっています。今日なんて計測2日目の時より既に1mも大きくなっています!まるで…、成長しているように…」

 

ルカの顔はこわばり、悪い予感が的中してしまうのではという不安に駆られた。

芹沢もルカと同じように、徐々にこの隕石に対して拭えない恐怖が生まれつつあった。

 

すると更に追い打ちをかける知らせが来た。

「主任、これを聞いてください!」

ルカの部下の一人が声を上げた。

彼は隕石の内部を音響によって調査していたが、その時隕石の内部から本来有り得ない音が聞こえたのだ。

 

ドクン…

 

ドクン…

 

ドクン…

 

一定のリズムで音がスピーカーから流れ出ていた。

まるで、心臓の音の様にも聞こえたそれはこの場にいる全員に衝撃を与えた。

 

「これって…」

ルカは絶句していた。そして自分の不安が的中してしまった事に焦りが見えてきた。

「隕石の内部をスキャンできるか?」すると芹沢が部下に提案した。

 

「…主任如何いたします?」

「やってくれ。もうここまで来たら全部確認する必要がある」

「…分かりました」

 

不安を抱えながらも隕石内部をスキャンし、それをモニターに映し出した。

徐々に隕石の内部が明らかになってきた。

隕石の内部の中心には何か巨大な塊が存在していた。

この塊を更に3Dスキャンし、立体的に見ようとした。

するとルカはある奇妙なものを見つけた。

 

(あれ、この塊の中心の部分…)

よく観察してみるとルカの顔は青ざめた。

 

(これは…、まさか頭か!それによく見ると、頭が3つもあるっ!)

(見間違いではない。これはやはり生物だ。それだけじゃない、フォールド波、マクロス・キャノンにも耐えられるバリアを発生させる…)

その顔つきはよくおとぎ話に出てくる「ドラゴン」の様にも見えた。

角が生え、頭が三つの「ドラゴン」の様な顔つき、そしてその頭の両側には何か大きなものが覆っていた。それは恐らく巨大な翼で、更に尻尾が二股に分かれていた。

子宮にいる胎児のように体を丸めて動いていなかったが、それでも心臓の音がはっきりと聞こえる…。

 

「博士、もしかしたらこれはとんでもない代物かもしれません…」

そして、ルカは続けてこう言った。

 

「この星の脅威になる可能性があるかも」と。

 

芹沢は息を呑んだ。

すると空が急に曇り始めた。先ほどまで晴天だったはずなのに急激に天候が崩れ始めた。

 

(何だ? 先ほどまでは晴れていたのに?)

ルカも突然の天候の変化に驚いた。

そして徐々に風も強くなり雷も聞こえてきた。

 

「まずい! 嵐になる。全員すぐに撤収して!」

ルカが指示を出すとスタッフは急いで撤収作業に入った。

「博士、ここは危険です!一旦フロンティアに戻りましょう!」

 

芹沢もすぐに戻ろうとした。

その時だった。

 

 

 

キュロロロ…

 

 

 

 

不気味な音が聞こえた。

すぐに雨と雷の音で聞こえなくなったが、芹沢にははっきりと聞こえた。

(何だ、今何か聞こえたような。あの隕石の方からか…?)

芹沢に悪寒が走った。

(まさか…我々がここにいる事に気付いている!?)

隕石の中にいる何かは、見えないはずの芹沢達を視認していると芹沢は確信した。

 

(今は眠っている様に静かだが、もしかしたら既に…)。

嫌な汗が額から滲み出ていた。

しかし芹沢の意思とは関係なく嵐は強くなっていき芹沢は急いでその場を去った。

 

 

 

-隕石内部-

 

 

 

(外で何かしていたようだったが、どうでもいい)

 

隕石の中にいたものは特に気にしなかった。

外の者がどうしようとこの星の運命は変わらない。

あと少しで適応が終わる…。

その後にさっきの奴らも消せばいい。

 

かつてこの銀河には「プロトカルチャー」と呼ばれる異星人達によって築き上げられた高度な文明を持つ一大星間国家が繁栄していた。しかしのちにこの星団国家は2つの勢力に別れ戦争に繋がった。その2つの勢力が自分達の損害を抑えるべく、代理戦争として自分達の手足となるべき巨人型生体兵器・代理兵士であるゼントラーディを作り上げた事により戦争は続いた。さらにプロトカルチャーはゼントラーディより更に強力な生体兵器であるプロトデビルンを作り上げたがこれがプロトカルチャーの滅亡に繋がった。これが今までの通説だった。

 

だがプロトカルチャーは他にも新たな生体兵器を作り上げていたのだ。

 

実は2つの勢力以外にも第三の勢力が同時期に存在していた。この第三の勢力は他の2つの勢力を一網打尽しようとゼントラーディ、プロトデビルン、果てはバジュラよりも強力な生体兵器を作っていた。

元の素体は異次元宇宙より手に入れた「知的生命体」の死骸で、この死骸から作り上げたクローンは圧倒的な力を持つ兵器になった。プロトカルチャーの高度な科学力ならばその生物のクローンを作り上げる事は簡単だった。

 

しかし、彼らにとっても予想外の事が起きてしまった…。

 

その生物は強力過ぎたが故に創造主達でさえコントロールが出来なくなってしまった。

 

結果、第三の勢力は破滅し、さらにはプロトデビルンとも生存競争と言う形で長い間戦った。その後プロトカルチャーによってプロトデビルン共々、銀河の彼方へ封印された。

以来、この怪物の正式な名前を知る者はいない。

 

そして、その怪物を記した記録も全て失われている。

 

 

その怪物の素体となった生物は異次元の地球では、他の惑星の生態系を壊滅させ、人類からは「恐怖の象徴」として恐れられ、そしてあの「怪獣王」の宿敵でもあり、その地球の古代文明ではこう呼ばれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一つにして無数」

 

 

 

 

「ギドラ」と…。

 

 

 




はい、コメント欄でも見られましたが、隕石の正体はやはりあの怪獣でした。ただこのギドラは今回オリジナルの設定を加えているのでKOMのギドラとは違う特徴が今後見られますので何卒ご了承ください。
今後もよろしくお願い致します。
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