東方庇護録(旧作)   作:まほろばのーぶる

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第22話:館の門番~Grim Reaper Gatekeeper~


Elliy perspective

 

「今日も平和だなぁ」

 

今日も今日とて争いも何も無い平和な時間を館の門前のベンチに座りながらほのぼのと過ごす。

こんな妖怪の館に客人なんて来るはずもなければ、侵入しようとする者も皆無だ。

何せご主人様は眠れる恐怖と揶揄される程、人間達はおろか妖怪にまで畏れられているから。

 

そんな館で意味もなく門番をしている私の名前は〖エリー〗。

一応死神をやっている。

 

死神とはいえど彼岸に亡者を渡したり、不当に寿命を延ばす仙人達を地獄に送ったりといった仕事を積極的にやらないような不真面目な死神だ。

・・・自分で言うのもどうかと思うけど。

というか死神としての仕事なんてしたこともなければ、しようとも思わない。

今みたいな平和な時間をのんびりと過ごしながらシエスタに身を投じる事が私の性に合っている。

 

「ふわぁぁぁあ。」

 

あくびしながら暇をしている今の私を死神の同僚が見れば、羨ましがること間違いなしのサボタージュ具合だと思う。

我ながら良いご身分だと思う。

死神の仕事から逃げ出してかなりの年月が経ったけど未だに同僚の死神や上司の閻魔様にも多分見つかってないし、今の私は凄く悠々自適だ。

 

【挿絵表示】

 

そんな訳で私は閻魔様の目の届かなさそうなここ『夢幻館』で勝手気ままに門番をしている。

 

この夢幻館を襲う人妖は少ない。

なんなら訪れる人妖も少ない。

 

それは多分、ご主人様が恐ろしく力を持った妖怪だからだ。

周囲からは、眠れる恐怖、最強(最凶)の妖怪と呼ばれ畏れられている。

 

まぁ普段のご主人様は積極的に人や妖怪を襲うような妖怪じゃないし、眠っている間は凄く大人しい。

私が門番をサボって寝ていてもコツンと小突いてくるだけで凄く怖い妖怪かと聞かれてもそんな事はないと言える。

 

・・・まぁ優しく小突かれただけでもかな〜り痛いのだが。

 

たまに館を攻めに来る命知らずの人間や妖怪も、皆湖の門番のくるみちゃんが追い返しちゃうので私の門番としての仕事はぶっちゃけ皆無なのだ。

そりゃあ暇で四六時中シエスタに耽ってしまうわけだ。

 

今日も今日とて、そんな暇な門番業。

月の光が少ない今日は星が良く見えて綺麗だなぁと空を仰ぎ感傷に浸っていた時。

 

「エリー!!侵入者です!」

 

くるみちゃんが慌てた様子で、凄い速度で館に帰ってきた。

 

「ど、どうしたの?くるみちゃん。そんなに慌てて。も、もしかしてくるみちゃんでも対処出来ないような侵入者が来ちゃったの?」

「エリー!援護してください!相手は1人。吸血鬼なのです。恐らく私よりもかなり格上、それも多分スカーレット伯爵と同格の吸血鬼だと思うのです!」

 

え、えぇ!?

スカーレット伯爵と同格ですか。

か、かなり骨が折れそうですね。

 

最近は全然戦っていないので腕が鈍ってそうなんですよね・・・

で、でも、くるみちゃんもいるので大丈夫です・・・よね?

 

「!?も、もう追い付いて来たのですか!?さすがは私と同じ吸血鬼ですね!」

 

そう言って空を睨むくるみちゃんの視線の先を追って見てみる。

 

そこには暗い闇に映える真っ白な髪を持ったくるみちゃんくらいの小さな女の子が浮いていた。

 

 

その少女を目にした途端、死神としての本能が、まるで強迫観念とでも言えるかのような使命感を私に与える。

 

 

彼女を彼岸に連れ戻さなければ。

 

 

無意識に、でも本能的に私の中で彼女への警戒度が急激に上がっていく。

それほどまでに、彼女が背負う死の気配は濃厚で重く感じられる。

 

私は今まで死神としての仕事なんて無関心だったのだが、死神として生まれてしまった本能から、死を背負った目の前の少女を何としても彼岸に連れ戻し、川を渡らせなければいけないといった使命感がとめどなく溢れてくる。

 

・・・こんな風に死神としての本能に取り憑かれるのは、はるか昔にあの胡散臭いスキマ妖怪と出会った時以来だ。

 

でも、あの胡散臭い妖怪以上に目の前の少女が持つ死の気配は濃く、私に警戒心と使命感をひっきりなしに与える。

 

そんな無意識に警戒心を抱いてしまう、可愛らしい白い少女は口を開く。

 

「くるみさん!!誤解です!話を聞いてください!」

 

まるで聞くものの警戒心を和らげる、優しい魔性の声音。

 

「う、うるさいのです!何だかお前の声を聞くだけで変になるのです!語りかけるんじゃないのです!!」

 

そんな魔性の声で取り乱すくるみちゃんとは対称的に死神としての本能に取り憑かれかけていた私は正気に戻る。

 

ふ、ふう!

わ、私ってばどうしてしまったのでしょうか?

 

落ち着いた私は改めて真っ暗な空に浮かぶ白い少女に目を向ける。

 

とにかく、彼女はくるみちゃんいわく侵入者。

門番として、侵入者は排除しなければならない。

私を拾ってくれた幽香さんに報いる為にも・・・。

 

「これ以上の問答は不要なのです!ここならエリーもいるし負けないのです!もう一度勝負なのです!」

 

そう言って、くるみちゃんは凄い速度で白い少女に突撃する。

 

くるみちゃんが得意の体術で戦ってると言う事はそれほどまでに余裕がなく、その相手が格上で強いという事だろう。

 

私も続いてくるみちゃんの援護の為に遠距離から攻撃を加える。

 

「せぃやー!」

 

私が持つ死神の鎌を久方ぶりに取り出し、ぶん回し、投げ付ける。

その鎌はクルクルと素っ頓狂な方向に飛んで行った。

 

・・・あ、あれ?

 

バカー!大事な武器をどこ投げてんですかー!!」

 

体術は、相手よりくるみちゃんの方に軍配が上がるらしく、くるみちゃんは激しく打ち合いながらも私の方を見るくらいには余裕はあるらしい。

 

「しかたないじゃない。しかたないじゃない。戦うの久しぶりなんだもん!」

 

だって鎌を扱うのも久しぶりだもん。

いつもは杖代わりに使ってるから、久しぶりに持ち上げるだけでもしんどいもん。

 

っつ!!本当にこの方、硬すぎなのです。・・・エリー!もんもんうるさいのです!とにかく、援護は頼みますよー!」

 

再びくるみちゃんと白い少女が、目に見えない速さで打ち合い始める。

 

先程からくるみちゃんの打撃は白い少女に当たっているが、どうやら相手の防御が異様に硬いらしく、逆に攻撃する側のくるみちゃんにダメージが入っているようだ。

 

う、うぅ〜。

今度こそしっかりと援護しよう。

 

とりあえず、門前の青いタイルを剥がして持ち上げる。

うん。

これなら軽くて投擲し易いかも。

 

人間には知覚できないであろう速度でぶつかり合う2人の吸血鬼のうち白い少女の方に狙いを定める。

 

「そこだぁ!とりゃあ!!・・・っあ!!」

 

「ぐえっ!?」

 

タイルを剥がして白い少女に向かって投げ付けたつもりが手が滑って、投げたタイルがくるみちゃんの後頭部に綺麗に直撃する。

 

・・・や、やっちゃった。

 

私が投げたタイルはクリーンヒットしたらしく、そのまま失神した様子のくるみちゃんはクルクルと回りながら落ちていく。

・・・湖に。

 

「やばい!くるみちゃん!!!」

 

吸血鬼は水に弱いので、全身が浸かるぐらい水に触れるとその存在維持に関わるくらいの大ダメージを受けると聞いたことがある。

 

くるみちゃんは吸血鬼なので例に漏れず水で大ダメージを受けてしまうだろう。

 

彼女を助けないと。

でも、私では彼女が湖に落ちるまでに間に合わない。

ど、どうしよう・・・。

 

ドボンッ

 

湖にくるみちゃんが落ちる音を聞き半ば絶望したその時、先程まで戦っていた白い少女が凄い速度で、湖に落ちたくるみちゃんを追いかけて飛び込んだ。

 

ドボンッ

 

「え!?」

 

確か、あの侵入者の方も吸血鬼だと聞いた。

そんな彼女が迷いなく湖に飛び込んだ事にびっくりして固まってしまう。

 

ザバァ

 

そうして固まることほんの1秒。

 

湖からくるみちゃんを抱き抱えた白い少女が飛び出す。

飛び出したまま白い少女は、フラフラと門前に落ちてくる。

 

白い少女は相当弱っている様子で落ちる勢いを押し殺せず、くるみちゃんを庇いながら背中から地面に激突する。

 

急いで、彼女達の元へと駆けつける

 

「きゅ~。」

 

くるみちゃんは目を回しているだけで後頭部以外は特に怪我もなくピンピンしている。

 

うぐぁっ。はぁ、はぁ、はぁ。

 

一方で白い少女はかなり弱っており意識も朦朧としている様子だ。

 

・・・今なら死神の本能に従って、この少女を彼岸に渡すことができるだろう。

 

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。んぐぅ。

 

苦しそうに呻く彼女を見て死神の鎌を構える。

死神の本能に従ってこの鎌を振るえば確実に少女の魂を刈り取る事が出来るだろう。

 

「・・・・・・・」

 

構えた死神の鎌をそっと降ろす。

 

・・・はぁ。

やめとこう。

 

彼女は親友とも言えるくるみちゃんを助けてくれたのだ。

そんな彼女の魂を弱っている間に刈り取ろうなんて恩を仇で返すみたいなものだ。

 

それに職務に忠実な真面目な死神ちゃんなら、まず間違いなく少女を彼岸に連れ戻すのだろうが、生憎私はサボりで不真面目な死神だ。

今更彼岸に帰ろうなんて思わないし仕事をしようとも思わない。

 

完全に意識を失った様子の白い少女とくるみちゃんを抱き抱えて館へと運ぶ。

 

・・・先程から上空からの圧が凄い。

少女に手を出した途端に、私なんてすぐに吹き飛ばしてしまえるような力の本流を感じる。

 

そんなにもこの白い少女は大事な存在なのだろうか。

 

「とりあえず、門前で野ざらしも良くないでしょうし、館に入れます。それで良いですね?スカーレット伯爵様?」

 

「あぁ。よろしく頼むよ。」

 

 

 


Asyl perspective

 

 

The scene rewinds・・・

 

 

くるみさんを追って高速で館へと向かう。

 

館に近付くにつれて、夢幻館の全容が見えてくる。

 

まず、目につくのは館の門。

珍しい綺麗な青を主体としたタイルが敷き詰められている。

 

門の先にある館はかなり大きく、紅魔館ぐらいあるんじゃないだろうか。

赤一色の紅魔館とは違い、夢幻館は赤を主体としたチェック柄が特徴的な不思議な雰囲気の館だ。

 

「!?もう追い付いて来たのですか!?さすがは私と同じ吸血鬼ですね!」

 

眼下に見えるのは先程のくるみさんともう1人。

 

先程からじっと真顔で私を見つめているちょっと怖い人。

 

歳は18歳くらい。

この世界に来て、初めて見る発育が良いお姉さんのような風体だ。

服装は柔らかい赤色を主体とした上下が繋がっているワンピース。

髪は明るい金髪で左右でカールを巻いている。

白い帽子を被っており、その帽子に赤いリボンが添えられている。

 

まるで一昔前の貴族のお嬢様のような出で立ちだ。

 

大きな鎌さえ持っていなければ・・・。

 

先程のくるみさんの話からして、この方がエリーさんだと思われる。

恐らく、くるみさんの仲間、夢幻館に住む3人のうちの1人だろう。

 

「くるみさん!!誤解です!話を聞いてください!」

「う、うるさいのです!何だかお前の声を聞くだけで変になるのです!語りかけるんじゃないのです!!」

 

誤解を解くためにくるみさんに話しかけるも、彼女は聞く耳を持ってくれない。

その間にもくるみさんは更に力を溢れさせ、戦闘の準備をしているようだ。

 

「これ以上の問答は不要なのです!ここならエリーもいるし負けないのです!もう一度勝負なのです!」

 

そう言って、先程よりも素早く私に近付き接近戦を仕掛けてくる。

 

くっ!

さっきのがトップスピードじゃないんですね!

 

先程よりも速い攻撃を必死で受け流す。

吸血鬼の超速思考と身体能力のおかげで、ある程度のくるみさんの攻撃は(さば)ける。

 

しかし、経験値の差からか、やはりくるみさんの体術は洗練されており、何度かクリーンヒットをもらってしまう。

 

ダメージは少ないが、このままでは防戦一方で現状を打開できない。

 

「せぃやー!」

 

そんな時、掛け声とともにエリーさんが逆刃になった大きな鎌を投擲する。

 

まずい。

くるみさんに対処している今、エリーさんの攻撃に対処できない。

 

そんな焦りとは裏腹にエリーさんの投擲した死神の鎌はあらぬ方向へと飛んでいく。

 

あれ?

 

バカー!大事な武器をどこ投げてんですかー!!」

「しかたないじゃない。しかたないじゃない。戦うの久しぶりなんだもん!」

 

どうやら、くるみさんとは違いエリーさんの方は戦い慣れていないようである。

 

再び、私とくるみさんはぶつかり合う。

 

っつ!!本当にこの方、硬すぎなのです。・・・エリー!もんもんうるさいのです!とにかく、援護は頼みますよー!」

 

防御力には自信がある。

この防御力のおかげで傍から見て殴られっぱなしだろうが、ダメージは少ない。

 

くるみさんの攻撃を防御しながら、更なるエリーさんの攻撃に意識を向ける。

すると彼女は門前の綺麗な青いタイルを剥がして持ち上げ投擲する。

物を投げて戦うスタイルのようだ。

 

「ぐっ!」

 

それと同時にくるみさんに蹴り飛ばされ5mほど吹き飛ばされる。

 

エリーさんからの追撃が来る!

投擲を対処しなければ・・・。

 

「そこだぁ!とりゃあ!!・・・っあ!!」

 

「ぐえっ!?」

 

エリーさんから投擲されたタイルはかなりの速度で飛来し私・・・ではなく、なぜかくるみさんの後頭部に直撃する。

 

えぇ!?

 

くるみさんはタイルがぶつかってもさすがは吸血鬼、軽い怪我だけで済んでそうだ。

 

それでも、クリーンヒットしたらしく、失神して湖に落ちていく。

 

ま、まずい。

 

彼女は吸血鬼、無抵抗に全身が水に沈んでしまえば衰弱し最悪で死んでしまう。

 

私が、何とかしないと!!

 

直前に飛ばされていた私は、超速度でくるみさんに近付き手を伸ばすも届かない。

くるみさんは今にも湖に落ちそうだ。

・・・こうなったら奥の手を使うしかない。

 

ドボンッ

 

くるみさんが湖に落ちる。

それと同時に、襲い来る全身の脱力感に耐え、彼女を引き上げる為に私も湖に飛び込む。

 

ドボンッ

 

水に沈んで更にかなりの力を失うが、何とかくるみさんの体を抱き抱え空へと浮上する。

 

ザバァ

 

水によるダメージに意識が朦朧とする中、抱えた彼女を守りながら地上へと落下する。

 

地上に激突するも、物理的なダメージは少ない。

腕の中のくるみさんを確認して、後頭部以外に怪我はなく安堵する。

 

うぐぁっ。はぁ、はぁ、はぁ。

 

無理をして湖に飛び込んだ反動が襲う。

 

長風呂しちゃった後みたいに、全身が焼かれる様に痛い。

 

力が上手く入らない。

視界がぼやける。

 

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。んぐぅ。

 

自分が思っていたよりもかなりのダメージを受けてしまったようだ。

ボヤけた視界が徐々に暗転していく。

 

意識が消失する直前にボヤけた視界に映るのは、逆刃の鎌を持った赤い服を着た死神のような姿。

 

ふ、ふふふ。

もしかして、()()()()お迎えですかね・・・

 

・・・でも、まだ、魔法の研究も、し足りないですし、前世の記憶も、完全には思い出せていない。

 

それに・・・。

 

スカーレット伯爵、夫人、小悪魔、リヴェリーさん。

今生の私の友人達。

 

ヴァルター、大妖精、妖精メイド達、チルノさん、ルーミアちゃん。

今生の私の家族達。

 

あぁ、今生に()私、未練タラタラですねぇ・・・。

 

 

迫る死神に、死を覚悟しながら、私は完全に意識が消失した。

 

 


Count Scarlet's perspective

 

「アズール様っ!!」

 

小悪魔が悲鳴をあげるかの如く叫ぶ。

 

眼下ではアズール嬢が、湖に落ちたくるみ嬢を追って自らも湖に飛び込んでいた。

 

見ず知らずの妖怪の為、吸血鬼にとっては火中に飛び込むような真似をするなんて、お人好しにも程がある。

 

その後は1秒足らずで浮上してきて小悪魔と共にホッと一息、安堵する。

 

・・・安心したのだが、どうやら様子がおかしい。

思ったよりもアズール嬢が衰弱している。

 

吸血鬼は確かに水、特に流水にとても弱く、触れるだけでも力を失い衰弱してしまう。

 

だが、多少の水に触れるくらいなら問題ではない。

だから少しお風呂に入っても力をそんなに失う事なくいられるのだ。

 

それでも確かに湖に飛び込むのなら飛び込んだエネルギー分の水が全身を覆う訳だから、吸血鬼にとっては辛いだろう。

 

でも、たかが1秒程度だ。

1秒程度ではダメージは少ないはず。

 

少ないはずなのだが、今アズール嬢は意識も朦朧とする程にかなり衰弱し、大ダメージを負っている様子だ。

 

まるで何秒も湖に沈んでいたかのように。

 

でも、流石に衰弱しているだけで死ぬ事は無いだろうとは思う。

吸血鬼がこれくらいで死ぬのなら、太古より人間から畏れなど集められないだろう。

 

小悪魔共々そう判断して、安心しながら空から様子を伺っていたのだが、どうにもエリー嬢の様子がおかしい。

 

死神の鎌を持ち出し、今にもアズール嬢の魂を刈り取ろうとしているかのようだ。

 

そんな様子を見ていつでも飛び込めるように小悪魔共々、魔力、妖力を高める。

アズール嬢に手を出すなら、いかにエリー嬢でもタダでは済ませられない。

 

・・・そんな杞憂(きゆう)もどこへやら。

 

どうやら、エリー嬢も落ち着いたようで死神の鎌を降ろし、アズール嬢とくるみ嬢を抱えて夢幻館館内へと運んでいく。

 

「とりあえず、門前で野ざらしも良くないでしょうし、館に入れます。それで良いですね?スカーレット伯爵様?」

 

どうやら、気付かれているようだ。

 

「あぁ。よろしく頼むよ。」

 

とりあえず、番人を突破し、夢幻館の門を潜る事が出来た。

 

最近はくるみ嬢に追い出されてばかりだったから久方ぶりの快挙である。

 

恐らく、今の時間帯は幽香は寝ているだろうが、アズール嬢も寝ているし起きるまでは気長に夢幻館にお邪魔するとしよう。

 

アズール嬢の衰弱の件は気になるが、理由は今はまだ分からない。

まぁまた今度考えてみよう。

 

そうして、久しぶりの夢幻館に懐かしい気分になりながら、館の住人の気配がいつもより、2()()()()()に憂鬱になりながら、小悪魔を連れて僕達は夢幻館に入った。

 




〖後書き〗※今回、後書きが長いです。
旧作キャラクター『エリー』さん登場です。
サブタイトルのGrim Reaper Gatekeeperとはそのまま死神の門番という意味です。
エリーさんはくるみちゃんと同じく東方幻想郷に登場するキャラクターで、3面ボスを務めています。
また、東方幻想郷3面の道中曲はすごく有名な曲です。

今回の作業用BGMとして聞かせて頂いた曲は、東方幻想郷3面道中曲『Bad Apple!!』、3面ボス戦曲『霊戦~ Perdition Crisis』、東方Project オペラ「幻想郷への組曲」より『序曲』を作業用BGMとして聞かせていただきました。

『Bad Apple!!』は皆さん知る人は多いでしょうが、影絵のMVで神ボーカルアレンジ曲でお馴染みの曲の原曲です。
アレンジボーカルも素晴らしくて毎回鳥肌ですが、その原曲もまた素晴らしいです。
原曲にしかないメロディがあるのですが、私はそこが大好きでよく原曲を聞いていました。
願わくば、その部分を含めたボーカルアレンジがあれば聞きたいのですが、影絵BadAppleが強すぎて検索に引っかからないのです・・・。

次に『霊戦~ Perdition Crisis』ですが、この曲は東方幻想郷3面ボスを務めています、エリーさんのテーマ曲です。壮大で厳格なメロディでいて所々に可愛らしい要素も垣間見えるとても素晴らしい曲です!(個人的見解です)
私事ですが、この曲を聞くと小さい頃遊んでいた「ポケモン不思議のダンジョン」を何故か思い出し、またまたノスタルジックな気持ちになります。
とにかく素晴らしいので、皆さん是非聞いてみてください。

最後に東方Project オペラ「幻想郷への組曲」より『序曲』ですが、この曲はOpera dots様が手掛ける東方Projectをオペラにするという前代未聞の組曲から冒頭5:09の部分をリピートで聞かせていただきました。
冒頭含む全編はレンタルで¥982、購入すると¥6328とお高いですが内容は、un.オーエンは彼女なのか?、ハルトマンの妖怪少女、Badapple等、大人気曲を壮大なオペラアレンジで1:19:00の大容量で聞く事が出来るので、お財布に余裕のある方は是非買って聞いてみてください。
私ももちろん購入し聞いてみましたが、男性のカウンターテナーによる、高音域の綺麗な声に驚き感動しました。
もちろんメゾソプラノの女性の方や演奏団の方達、独特すぎて凡人の私には理解できなかったパフォーマンスをしていた画家さんやその他の方達も楽しそうで見ていてほっこりしました。
『序曲』はその中でも無料でYoutubeなどで公開されている冒頭5:09の東方アレンジメドレーですが、とても素晴らしく何度もリピート再生しながら小説を書いていました。
特に2:40からのBadappleのアレンジが大好きです。
またまた私事ですが、私は大正浪漫風の曲が大好きで、よくそんな曲を探してネットサーフィンしています。
そのBadappleのアレンジ部分も大正浪漫風なのでフルで演奏して頂きたいぐらい、好きになりました。

・・・おっと。後書きが1000文字を超えてしまいました。(゚o゚;
好きな事を書き始めると止まらなくなるのは私の悪い癖ですね。
お見苦しい文章であれば申し訳ありません。m(_ _)m

それはさておき、東方庇護録:夢幻館編は残す事大体3.4話になりました。
更新をお楽しみに!(≧∇≦)/

沢山のUA、お気に入りありがとうございました!
お気に入りが100件を超えて喜び狂っていましたが、早くも110件を超えて更に喜び狂っております。
これからも庇護録をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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