東方庇護録(旧作)   作:まほろばのーぶる

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第37話:狂夢は続くよどこまでも~n回目のリスタート~


Asyl perspective

 

Continue 3rd time

コンティニュー3回目

 

さて、今夜私が頂くのは、〖オオムカデとオオトカゲの紫鍋〗です。

 

・・・・・・・・はい。

 

この間の夢の中で思い出した前世では、貧しい時に野草を食べていた私ですが、そんな私も真っ青になる程のゲテモノが今、食事として、私の前に差し出されています。

 

「また一段と料理の腕が上がったわねー。偉いわよー夢月。(なでなで)」

「えへへー♪ありがとう幻月お姉ちゃん♪」

 

そんな微笑ましいやり取りを目の前で見せてくれたのは、夢月さんと幻月さんの仲良し夢幻姉妹。

そんな微笑ましい姉妹が食べているのは、おぞましい謎の紫鍋。

 

作った夢月さんは、恐らく味覚が狂っているので、平気で食べているのは理解できる。

・・・いや、まぁ本当は理解できていないけれど。

 

でも、姉の幻月さんまで平気で、あの紫鍋を食している。

もしかすると、悪魔にとっては、この謎鍋は標準の食事なのだろうか?

 

でも、謎鍋を食べた幻月さんの口元は、まるで痙攣しているかのようにひくつき、口の端からはダラダラと紫の液体が垂れているが・・・

 

「はい♪お姉さんもどうぞ♪口に合うかなぁ?あ〜ん♪」

 

私は今、ふかふかで豪華なベッドに、横たわらされており、鎖で繋がれている。

夢月さんと幻月さんはわざわざ私が寝ているベッドの横まで机を持ってきてご飯?を一緒に食べている状況だ。

 

そんな私は手枷まで付けられている訳でして、自分でご飯を食べられないので、こうして夢月さんが食べさせてくれるのですが・・・。

 

ひぅ!?いや、あの。もう、私お腹いっぱいで・・・」

「・・・え・・・私の料理、口に合わなかった?」

 

スプーンであ~んをしてくれる夢月さんは、ニコニコ笑顔でとってもキュートなのだが、そのスプーンに乗せられている紫鍋ははっきり言って、料理ではなく毒物に見える。

 

ビクビク震えて、嫌がる私に少し悲しそうに眉根を下げる夢月さん。

そんな時、私の左手側からものすごい視線を感じた。

 

ひぃ!!いや、あの。食べます!・・・わあ、すっごくおいしそーだなー。おなかすいてくるなー。」

 

私の左手側で、私にくっついてくる幻月さんが、まるで『夢月を悲しませたら許さない』と言わんばかりに、視線を送ってきた。

 

怖すぎて、夢月さんのあ〜んを断る事なんてできない・・・。

 

「本当?えへへー♪たくさんあるから、いっぱい食べさせてあげるね♪」

「ひぐ、えぐ、うぇぇ。うれしいなぁ。うれしいなぁ・・・」

「良かったわね、夢月。アズールちゃんは泣く程、夢月の料理が美味しそうみたいよ。」

「えへへ♪嬉しいな♪はい、どーぞお姉さん♪」

「ぐむぅ!!?」

 

ニコニコと喜んでいる夢月さんの手によって、私の口の中に紫鍋が投入される。

 

まず、口いっぱいに土の香りが広がった。

そして、何の肉かは分からないけれど、ゴムの様でいて、納豆のようにネトネトした食感のお肉。

噛めば噛む程にねちゃねちゃした、苦い肉汁が溢れてくる。

トドメに舌先が本当に痺れるような、まるで毒、というかそのまんま毒のように刺激的な風味。

 

そんな料理を必死で口の中で咀嚼する。

不思議と涙が止まらなくなった。

 

吐き出したら、幻月さんに何されるか分からないので、必死に、こくっ、と飲み込む。

 

・・・やった、やりました!

耐えた!!

耐えきりました!!!

 

1口食べ切った達成感は、まず間違いなく、今まで食べてきた料理の中で、1番だ。

 

飲み込んでしまえば、吸血鬼の強靭な胃袋はなんとかしてくれる・・・はず!!

 

そんな、1口食べ切って内心大喜びしている私に、【悪夢はまだ醒めないよ?】とばかりに絶望的な言葉が掛けられる。

 

「まだまだあるからね♪い〜っぱい、食べさせてあげるね♡」

 

「ひぐ、うぇぇ。ひぅぅ。えぐ、えぐ。」

 

「そ、そんなに美味しかったの!?お姉さんのお顔が涙でびしょ濡れだよ!?ちょっと待ってて、拭くもの持ってくるからね。」

 

この世界に生まれてから、初めてのガチ泣きである。

 

一種の拷問の様に続けられる食事。

拭き物を取りに慌てて夢月さんが部屋を出ていってから、幻月さんがニコリと笑って、こちらを向いて、こう言った。

 

「可愛い妹でしょ?お料理は独特だけど、何千年も食べ続けたら私みたいに慣れるから、我慢してね?・・・後、夢月を悲しませたら、絶対に許さないからね?

 

ハイライトが消えた目で、ニコニコとこちらを見ている幻月さん。

やっぱり、姉妹は似た者同士だなぁ、と思った私の目の前が真っ暗になった。

 

 


 

 

A little while ago・・・

(ちょっと前の事)

 

Continue 2nd time

コンティニュー2回目

 

「さぁ、困りましたね。・・・まさか、首輪をはめられて、鎖で繋がれるとは・・・。」

 

前世の記憶を、夢の中で追体験し、宇佐見蓮子さん、マエリベリー・ハーンさんの事を思い出した私は、鎖で繋がれた首輪を見て、鎖をいじりながら、どうしたものかと思考を巡らせていた。

 

先程は脱出しようと玄関で四苦八苦している所を夢月さんに捕まってしまい、今度は首輪をはめられて、部屋に連れ戻された次第である。

 

とにかく、夢月さんの家から脱出する為にも、現状を整理してみましょう。

 

まず、先程の脱出チャレンジで玄関出口の場所は把握しました。

何故か内側に鍵が掛かっていましたが、その鍵もピッキングで開ける事のできる錠だったので、ピッキングすれば脱出は可能です。

 

次に玄関までのルートですが、厄介な事に、リビングとキッチンを通らないと玄関には到達できない間取りになっています。

夢月さんの生活スペースは分かりませんが、リビングは夢月さんと遭遇する可能性大です。

 

何とか、夢月さんに遭遇せずに玄関まで辿り着かなければ・・・。

 

そもそも、まず、第1の問題は、ピッキングの道具が無い事である。

 

これが無ければ、ベッドに繋がれた鎖からさえも逃れられない。

なんとか道具を見つけなければ・・・。

 

そんな事を考えながら、周囲を注意深く観察してみる。

 

可愛らしい人形や観葉植物がいっぱいのお部屋は、見た所ピッキングの道具になりそうな、細長く硬そうな物は無い。

 

・・・あれ?

これ詰んでないですか?

 

そう、半ば諦めかけていた、その時。

 

可愛らしい人形の髪にヘアピンが2本とめられているのを見つけた。

 

やりました!

ヘアピンが2本あれば、十分にピッキングできます!!

 

そう思った私は、鎖で届くギリギリに置いてある人形に必死で手を伸ばす。

 

「んぎぎぎぎ。・・・よし!取れました!」

 

そうして人形の髪にとめられているヘアピンを、人形にごめんねと謝りながら外して、手に入れる。

 

さっそく、鎖で繋がれている首輪の錠をヘアピンでちょちょいとピッキングして開ける。

 

ふふん♪

これが私の数少ない得意技、ピッキングです!

これくらいの錠なら、ちょちょいのちょいですよ♪

 

鎖から逃れて、解放された私はぐーんと背を伸ばす。

 

まずは、ベッドから解放されました!

脱出に向けての第1歩です!

次は部屋の扉ですね。

 

部屋は案の定、夢月さんに捕まる前とは違い鍵が掛けられていた。

部屋の外は静かで物音1つたっていない。

 

これはチャンスです!

誰もいない内にピッキングで開けて部屋から出ちゃいましょう!

 

ピッキングで難なく鍵を開けた私は、そっと部屋の外を覗く。

少し薄暗い廊下には人の気配はまったく無い。

 

ゆっくりこそこそと、気配を頑張って消しながら、玄関へと向かう。

 

そして、夢月さんがいないように祈りながら、リビングをこっそりと覗く。

 

そこには、夢月さんはいなかった。

 

ふぅ、と一安心していると、リビングのソファーから何やら『すぅ、すぅ』と寝息が聞こえてきた。

 

ソロリソロリとリビングを移動して、ソファーを見てみると、あちこち擦り傷だらけでぐったりとした幻月さんが倒れていた。

 

「!!幻月さん!どうしたのですか!?その怪我!大丈夫ですか!?」

 

怪我をした幻月さんを見て、心配になった私はすぐさま幻月さんに近づいて声を掛けた。

 

「う〜ん。・・・あれ?アズールちゃん。お久しぶりだね。」

「あ、お久しぶりです。・・・じゃなくて、どうしたのですかその怪我!翼もボロボロですし、何があったのですか!?」

「あぁ、この怪我は大丈夫。ちょっと、化け物を説得するのに難儀しただけだから。」

 

そう言う、幻月さんは案外余裕そうに微笑んでいる。

本当に大丈夫そうだけど、やっぱり心配だ。

 

能力を行使して、自分の左手に幻月さんの怪我を背負い込む。

 

うぐっ。

ズキンと左手が痛む。

・・・しまった、妖力が封じられてるから再生ができない・・・。

 

「!?・・・あらあら。ありがと。アズールちゃん。」

 

みるみるうちに、全身に負った傷が回復していく幻月さん。

 

その様子に少し驚いた様子の幻月さんは、私の左手を見ながら、納得したように微笑み、私に感謝を伝える。

 

そんな視線から左手を隠し、愛想笑いを浮かべていると、幻月さんは不思議そうに私に問いを投げかけてくる。

 

「ところで、アズールちゃんはどうしてここにいるの?」

 

微笑みのまま、首を傾げている幻月さん。

 

「あ、そうです。幻月さん、助けて下さい!実は夢月さんに監禁されてて、力も何故か封じられてるんです。なんとか、夢月さんを説得してくれませんか?」

 

とにかく幻月さんに、夢月さんを説得するように頼み込んでみる。

 

「それは、難しい相談ねぇ。夢月は1度決めた事は中々覆さない頑固な性格だから、私じゃあ説得は難しいわよ?」

「うぅ。・・・でしたら、この家から脱出するのを手伝って頂けませんか?」

 

・・・夢月さんを説得するのは諦めよう。

とにかく、まずはこの家から脱出しなければ。

その為にも幻月さんに協力を求めてみる。

 

しかし・・・。

 

「う〜ん。それも、できない相談事だなぁ。」

「えっ?」

 

ニコニコと微笑んでいる幻月さんからの、思いがけない、拒否の一言に思わず固まる。

 

その時、夢月さんが言っていた言葉を思い出した。

 

『幻月お姉ちゃんは今は留守だけど、お姉さんを飼って・・・匿っても良い?って聞いたら良いよって言ってくれたから、お姉さんを、匿ってるの。』

 

「あっ。」

 

今更ながらに気が付いた。

幻月さんも、夢月さんサイドである事に。

 

「じ、じゃあ、私を見なかった事にしてください。さよなら〜。」

 

ニコニコと微笑みながらじわじわ近付いてきていた幻月さんに危機感を覚えて、くるりと背を向けて、出口方向にあるキッチンへと走る。

 

「それもだ〜め♪」

「ひあぁ!?」

 

ガバリと後ろから、幻月さんに羽交い締めにされる。

ガッチリと悪魔の馬鹿力で捕らえられては、人間の少女並に弱体化している、今の私では抜け出す事は困難だ。

 

「あ、あの!?幻月さん!?私は帰らなくちゃいけないんです!は、放してもらえないですかね?」

「だめだよ。夢月が()()悲しんじゃうじゃない。私が初めどうしてここにいるのか聞いたのは、お部屋からどうして出てきているの?っていう意味で言ったのよ?勝手に出てきちゃだめだよね?ふふふ。悪い子にはおしおきが必要だよねぇ♪」

 

そう言って幻月さんは、私の服の隙間から服の中に手を突っ込んできた。

へ?

一体何を・・・

 

「んあ!!?ひゃあ!!?んあぁ//んうぅ//ひっ///ちょ、やめ///」

「あら、だめよ逃げようとしちゃあ。おしおきなんだからね♪」

 

魔法によって、両手が拘束されて、宙ぶらりんになる。

 

「ひぅ//ごめ、ごめんなさい、んいぃ!?//も、もうやめ//へぇ///そ、そこは!ら、らめぇ!!//」

 

幻月さんによって、魔法で拘束された私は全身をくすぐられる。

 

脇腹をつつつと、繊細な指で撫でられたかと思えば、おへその辺りをトントンとつつかれたり、敏感な部分をクリクリと指でこねくり回されたりする。

み、耳は敏感なんです。

クリクリとこねくり回さないでぇ...///。

 

弱体化された身体では思うように抵抗できず、バタバタと弱々しく暴れながら、為す術なく全身を撫で回された。

 

「あらあら、アズールちゃんはやっぱりお肌がすべすべだね。くるみちゃんもそうだったし、吸血鬼は皆そうなのかな?」

「ひぐ、ひぅ、ひっ、ひぐぅ」

 

それが続けられて、1分程経った時。

なんかもう、こそばゆすぎて過呼吸になり始めた私に、色々と幻月さんが暴走し始めた時分。

 

ガチャりと玄関の扉が開き夢月さんが帰ってきた。

 

「幻月お姉ちゃんただいま〜。って、何してんの!?」

「あら、夢月おかえり。どうだった?」

「大丈夫だったよー。ひとまず、帰ったみたい。っじゃなくって!これはどういう事!?お姉さんの顔がすっごくエッチなお顔になっちゃってるんだけど!?」

 

ひぅ。

ひ、ひぐ。

うぇぇ。

もうお嫁に行けません・・・。

 

「ほら、お姉さん泣いてるじゃない。放してあげてよ!」

 

幻月さんの魔法によって、持ち上げられていた身体が放され、重力に従ってストンと身体が落ちて、ペタリと座り込む。

 

「う、うわーん。む、むげつひゃん。たしゅかりまひたぁ。」

「おー。よしよし。辛かったねぇ。こんな悪い事した幻月お姉ちゃんは、しっかりと叱っておくからねぇ。」

 

ポンポンと背中を優しく叩いてくれる夢月さん。

うぅ。

天使のようですぅ。

惚れてしまいそうですぅ。

 

「ちょっと幻月お姉ちゃん!いくら幻月お姉ちゃんでも、お姉さんをいじめたら許さないんだからね!」

「あらあら、ごめんね夢月。アズールちゃんは夢月のものだもんね。勝手におしおきしちゃったわ。」

「え?・・・おしおき?どうして?」

「アズールちゃんが勝手に部屋から出てきちゃってたから・・・」

「・・・・・・」

 

ふぅ、ふぅ。

やっと落ち着いてきましたぁ。

でも、腰が砕けちゃって立ち上がれません・・・。

 

「ねぇ、お姉さん?」

「んう?・・・っぴ!!?」

 

夢月さんに声を掛けられて、惚けた頭で顔を上げると・・・

 

目の前で、ハイライトを失った目をした夢月さんがこっちを見つめていた。

 

「お姉さんは私の言い付けが守れないような悪い子?」

 

勢いよくブンブンと首を横に振る。

 

「じゃあ、大人しく私の言い付けを守れるのかな?」

 

勢いよくブンブンと首を縦に振る。

 

「・・・次に逃げようとしたら、さっきのおしおきよりも、もっとすごいおしおきしちゃうからね?」

 

耳元で、私の耳を甘噛みしながら、夢月さんは囁くように、恐ろしいことを言ってきた。

 

そんな恐ろしい言葉に恐怖する余裕などなく、いつものように意識が混濁し、視界が暗転していく。

暗くなった視界に最後まで映っていたのは、悪魔の微笑みを浮かべてこちらを見てくる悪魔の姉妹だった。

 

 


 

 

「っ!!!!・・・はあ、はあ、はあ。・・・夢・・・ですか・・・。」

 

悪魔の姉妹に捕まって酷いことをされる悪夢を見ていた私は、ガバリと飛び起きた。

 

ふと身体を見ると、怖い夢を見ていたからか、全身が汗だくになっている。

深呼吸して、自分を落ち着かせる。

 

・・・すごい夢を見てしまいました・・・。

私の中では常識人枠だった幻月さんが、まさか夫人と同じ、女の子をくすぐって喜ぶ変態キャラだったなんて・・・。

優しいお姉さんみたいな幻月さんが、まさかあんな事なんてしないですよね・・・。

きっと、夢に違いありません。

 

そう自分に言い聞かせながら、ふと、天井を見る。

 

「あれっ、知らないはずなのに、知ってる天井です・・・。」

 

寝起きで曖昧となっている脳が現状把握のためにフル回転し始める。

そもそも、ここはどこだろう?

月光館のいつもの私のベッドとは大分違う。

 

そんなとき、ふと左手に温かいものが触れた。

 

現状を把握し始めた私は、恐る恐る天井に向けた視線を、そのまま左手の方へと向ける。

 

「あら♪おはよう!アズールちゃん♪」

 

そこには、()()()()()()()()を愛おしそうに撫でている幻月さんがいた。

 

ギギギと音がなるかのように、そんな光景を現実逃避するかのように、視線を逸らして部屋の扉の方を向く。

すると、ガチャリと扉が開いて、というか、不思議と部屋自体にふわりと大きな穴が空いて、夢月さんが大きな机を軽々と持って入ってきた。

 

「幻月お姉ちゃんも、机運ぶの手伝ってよぉ。」

「今お姉ちゃんは、アズールちゃんのお世話で忙しいの。夢月は良い子だから、机くらい一人で運びなさいねぇ。」

「えぇ~。幻月お姉ちゃんはいっつもずるいよぉ。」

 

そう言いつつ、素直に机のような大きいものを部屋に運び入れている夢月さん。

 

「よいしょっと。ふう。これで、準備完了だね!あっ、お姉さんおはよう!ちょうど良かった!今からご飯だから、一緒に食べよ♪」

 

そう言って、机に得体の知れない紫色の液体が入った鍋を置いて、ベッドに横たわる私の右隣に座る夢月さん。

鍋からはムカデの足やトカゲの尻尾が見えている。

 

「ひあぁ!!!っつ!・・・!?」

 

悪夢を全て思い出した私はあまりの恐怖で混乱し、後ずさろうとして失敗する。

 

ジャリジャリジャリジャリ

 

魔法でできているであろう堅牢な鎖は私をベッドに縛り付け、手枷まで付けられている。

・・・身動き1つ取れなくなっている。

 

1つ前の拘束よりも大分ランクアップしている拘束に驚愕する。

 

そんな唖然とする私の両隣で、夢月さんと幻月さんは耳元で囁いた。

 

「もう逃げられると思わないでね?お姉さん?」

「もう逃げられると思わないでよ?アズールちゃん?」

 

姉妹瓜二つの顔で、ハイライトが消えた怖い目をした悪魔のような彼女たちは、私を見て天使のような微笑みを浮かべた。

 

 

だ、誰か・・・助けて・・・。

 

 

Start of 3rd continue

 

(冒頭に戻る)

 

 

 




【後書き】
どうも、最近東方紅魔郷を再度遊び始めたまほろばです。
以前クリアしたときはNormalだったので、思い切ってHardクリアしちゃうぞ~と、気合を入れたのは良いものの、Stage4のパチュリー・ノーレッジさんにボコボコにされています・・・。

それはそうと、35話です!
今話も、また夢幻世界からの脱出回でした!

イメージしたのは、バイオハザード7のDLC『ベッドルーム(BedRoom)』です。

夢幻姉妹の家からの脱出はとっても難しい脱出ゲームのようです。
そして、コンティニューするたびに難易度が上昇していくシステムのようです。
・・・なんだ、この鬼畜ゲーム・・・。


今話で夢幻世界から脱出するまでを書きたかったのですが、思ったようにまとまらず、結局、夢幻世界脱出ゲームは3コンティニュー目を迎えたところで、次話に分けることになりました。
そのせいで、今までにないような、難解で、わかりにくい話になっていて申し訳ありません。
落ち着いたら、再度確認し改稿する予定です。

そして、夢幻姉妹の悪魔的な可愛さや、狂気を表現するために、夫人に近いキャラ設定にしてみました。
夢幻姉妹は原作では詳しく描かれてはいませんが、キャラ解釈違いがあれば申し訳ありません。

そして、くすぐられる主人公アズール↓

【挿絵表示】


正直、くすぐられて、恥ずかしがる女の子というのは、作者の性癖なので、この物語ではその描写は多くなっていると思います。
書き始めたら止まらなくなるので、気分を害される方がいれば申し訳ありません・・・。
できるだけ、少なくするように努力してみますん。

ところで、活動報告に、この物語を読む上での秘密のコツについて紹介しています。
それとともに、表紙のリメイク、主人公アズールのイメージ図もDairi様の絵を改変させて頂き、修正しています。
是非ご覧になってみてください。


さて、恒例ですが、今話での作業用BGMを勝手ながら紹介させていただきます。
まずは、東方原曲から
東方音楽CD「夢違科学世紀 ~ Changeability of Strange」より
『夢と現の境界』

そして、DOVA-SYNDROME様より
MATSU様が手掛けるフリーBGMから
『魔女の小部屋』『奇妙な案内人』『珍妙なお店』


さらには、フリーBGMを数多くYoutube上でアップされているふたば様より
『紅葉堂閉店』
を作業用BGMに使用させていただきました。

これらの神曲を今話の作業用BGMに使用した理由や、感想など、活動報告にあげさせていただきますので、宜しければ御覧になってください。


・・・次回も夢幻世界からの脱出編となり、難産になること間違いなしで、さらにはプライベートが忙しくなってきているため更新が遅れるかもしれません。

ですが、プロットは組めているので、できる限り1週間ちょっと以内には更新できるように、頑張ります!

庇護録はまだまだマイペースに続いていきますので、これからもよろしくお願いいたします!!

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