苦手な方は注意してください。
Asyl perspective
「お、お姉さん!?ど、どうして!?出口閉じちゃったよ!?」
閉じられた出口を背にして、再度アンユさんと向かい合った私に夢月さんが驚く。
「ハハハハハッ!滑稽だな!我が宿敵よ!逃げる事を諦めたか?まぁ、逃げたとしても貴様には、我が目的の為に、何がなんでも消えてもらう必要があるがな。」
そう言って、アンユさんは、邪悪な力を黒い剣へと具現化させ、夢月さんが創り出した私達を護る為に張っていた結界を切り裂いた。
「ハハハハハッ!これで貴様は逃げも隠れもできないだろう?貴様は死んでも死なない存在であるのは、我は十分に理解している。だから、二度と顕現できぬよう、魂ごと滅する為に、何度も、何度も苦しませて殺してやるぞ。」
そんな恐ろしい事を言いながら、黒い剣をぶら下げたアンユさんがにやにやと邪悪な笑みを浮かべながらゆっくりと私に近付いてくる。
「お姉さん!!なんで!?どうして逃げなかったの!?私たちの事なんか見捨てて、逃げちゃえば良かったのに!!」
夢月さんは私を逃がせなかったからか、興奮して涙目になって私に
そんな興奮している夢月さんの頭にポンッと左手を置いて優しく撫でながら、安心させるように、ニコリと微笑んで言う。
「友達を見捨てるわけないじゃないですか。ここは私に任せてください。」
「あぅ…///」
私の言葉に夢月さんは驚いた様に口をパクパクさせながら赤面して固まった。
顔を真っ赤にして固まった夢月さんは、頭を撫でている私の左手をガッチリホールドして放してくれなくなっちゃったが、とりあえずは夢月さんを落ち着かせる事に成功した。
・・・夢月さんにお願いしてホールドされた手を放してもらおう。
「夢月さん。私を信じて少し下がっていてください。」
「えっ。で、でもお姉さん・・・」
「・・・大丈夫!あっちの夢月さんも救ってみせます!・・・ね?良い子だから手を放して?」
「う、うぅ〜。」
しぶしぶ手を放してくれた夢月さんを庇う為に、私が前に出てアンユさんに話しかける。
「私は
私自身も全ては知りえてはいない、前世の記憶の中の
その秘密の1つをどうやら、アンユさんは知っているようだが、何故知っているのかはひとまず置いといて・・・
「私の見守る物語には、貴方が生み出そうとしている不幸せはいりません。貴方には早々に退場してもらいます。」
そう言って、力を行使する準備をする為に一息吐いて、右手をアンユさんに
「ぬ?来るか!!力を封じられている貴様ではあるが、今までの経験上、我は貴様相手には絶対に油断などしないのだ!!」
そう言って、アンユさんは具現化した黒い剣を、目にも見えない速度で私目掛けて振り下ろした。
ザシュッ
「あぐぁあ!!!」
「お姉さん!!!」
私の後ろにいる夢月さんが、私を見て悲痛な叫びをあげる。
振り下ろされた黒い剣は私の右腕を、肩口から綺麗に切り落としていた。
切られた右腕は妖力が封じられている今、吸血鬼の超速再生も機能せず再生する事ができない状態だ。
「な!?き、貴様、わざと右腕を切らせたな!?一体、何の為に!な、何を考えているのだ!?」
アンユさんはわざと右腕を切り落とさせた私に気付き困惑している。
さっきから、何故か必要以上に私を警戒している様子だが、今はちょうど都合が良い。
「ぐぅ。はぁ、はぁ。ふふ、ふ。腕を切られるのは、かなーり痛かったですが、狙い・・・通りです。」
「・・・ッ!?な、なんだ!?」
アンユさんが困惑している隙に、能力を発動させる。
発動とほぼ同時に、黒い剣は消失し、操られていた夢幻世界そのものである夢月さんが脱力してバタリと倒れた。
「え!?何!?何が起こったの!?」
「む、夢月さん。あっちの、夢月さんを・・・介抱して・・あげて・・ください。恐らくアンユさんの
「え!?あっ、わ、分かった。」
夢月さんが倒れた夢幻世界そのものの夢月さんへと駆け寄る。
・・・ややこしいので、操られていた夢月さんを〖紫月〗さんと呼称しちゃいましょう。
瞳が綺麗な紫色ですし。
夢月さんに紫月さんを介抱するように頼んだ私は、切り落とされた私の右腕を左手で拾い上げる。
すると、突如、私の脳内に声が響いてきた。
『おっと!懐かしいお客さんだね♪』
『き、貴様ァ!!なんだ、その力はぁ!?そんなもの、前まで持っていなかったではないかぁ!!』
『ほんと、そうだよねぇ』
「うわぁ!うるさい!頭の中がガンガンしますぅ!!」
急に頭の中で大きい声?思念?でアンユさんが叫ぶので思わずビクッと驚いてしまう。
とにかく、一か八かの試みだったけれど、どうやら成功したみたいだ。
私の能力は「庇う程度の能力」。
アンユさんは、紫月さんを操っていた事から今は実在していない、概念のような存在となっていたので、紫月さんから引き剥がして、自分の身体に庇う事ができると考えたのだ。
なので、今はアンユさんは私に取り憑いているという事になる。
『それに、何だ!?何故、貴様の中に・・・』
『シーッだよ?アンユちゃん?今はまだ、私が見つかるには時期が早すぎるよ』
「?私の中?何の事ですか?」
『・・・』
急に黙ったアンユさんを
『その調子でこのお方の身体を操って欲しいところだけど・・・』
『ふむ、よかろう。貴様の未知の能力により、我は悪魔からは引き剥がされてしまったようではあるが、今の貴様は我が支配にはろくに抵抗出来ぬようだぞ?自由自在に操れるなぁ!ははは、滑稽だな!あの悪魔に代わって貴様を操ってくれるわぁ!!』
「うひゃぁ!!ど、どこ触ってるんですかぁ!?それと、頭の中でおっきな声で叫ばないでください!」
『う〜ん。やっぱりそうだよね・・・。案外このお方はちゃっかりしてるし。』
動き出した右腕がいきなり私の胸を鷲掴みにして、私の胸を揉みしだいてきた。
『うぇ!?あ、いや、こ、これは、ちがっ・・・っではなく!!な、何故だ!?何故、我が支配下で貴様は意識を保てるのだ!?何故、我は貴様の右腕しか操れぬのだ!?』
『マユちゃんも、もうこのお方の術中だねぇ。くふふっ。』
「ぐぅ。自分の手に胸をまさぐられるのは、すっごく変な感じです・・・。アンユさん!貴方を庇い受けた場所は私の切り落とされた右腕です。私の能力〖庇う程度の能力〗は、その庇う場所が〖私の魂に帰属するもの〗であるならば、何をどこに庇うかまで、詳細に決められるんです。切り落とされた右腕の魂への帰属の接続を切り落とされると共に切断して、そこに限定して庇う事ができれば、右腕自体は操れても右腕の魂への帰属を切断している私自身の魂は操る事はできません!」
このまま、私の右腕で大人しくしてくれるんだったら、これで万事解決なのですが・・・。
『ぐぬぬ。〖庇う程度の能力〗だと!?なんだそのふざけた能力は!・・・だが、貴様という存在の右腕だけあれば十分だ!・・・貴様自体を操れずとも、
『アンユちゃんも便利な能力を持ってるだろうけど、今回はアンユちゃんの負けだよ。』
まぁ、大人しくしてくれませんよねぇ・・・
「あぁ、もう!!うるさいですって!!もうちょっとボリューム落として下さい!!」
『うぁ。あ、あの、ご、ごめ・・・って違う!!急に怒るでない!!ビックリするであろうが!!』
叱るとすぐに萎縮しちゃう様子のアンユさんの、キャラのブレ具合に困惑しながら私の操られた右腕が暴れださないように、考えていた術の準備を始める。
「大体、そんな感じで私の右腕を操られて、周りに迷惑が掛からないようにする術も用意していますし。」
『な、なんだと!?』
そんな感じに頭の中に響いてくる、アンユさんの声と会話をしていると・・・
「あはははは!傍から見るとあの銀髪の子って、1人で悶えながら1人で喋ってるから、変なあほの子みたいだね。おかしくなっちゃったのかな?」
「!貴方もまだ逃げてなかったの!?」
いつの間にか夢月さんの隣に立っていた緑髪の女の子が私を指差して可笑しそうに笑っている。
夢月さんは、その緑髪の女の子がまだ逃げていなかった事に驚いている様子だ。
うぅ。
緑髪の女の子が変な人を見る目でこっち見て笑ってる・・・。
誤解されないように早いとこ済ませよう・・・。
「アンユさん。貴方は夢月さん達に多大な迷惑をかけました。罰として、封印させていただきます。」
『なっ!?封印?ど、どういう事だ!?』
『おっと。しばらく君とは同居できるみたいだねぇ』
「貴方みたいな強大な存在を封じるには
『おぉ。
そう言って、私の中に眠る霊力を練り上げる。
『な、なんで今回はそんな便利な能力を持っているのだ!?ズルいぞ!!!』
『そうなんだよねぇ。
アンユさんが、若干幼児退行しながら頭の中でわめいている間に、封印術の準備は整った。
後は、代償を捧げればいいだけだ。
「知りませんよ。そんな事。・・・でも、私はこの能力があって良かったと、心から思いますよ!」
残った左手を右目にかざして封印術の行使を始める。
右目に激痛が走る。
「あがぁ!!ぐっ。うぅぅあ。」
目を開けると視界の右半分が見え辛くなっていた。
・・・ははっ、やっぱ視力を恒久的に失っちゃうのはショックですね・・・。
でも、後悔も何も無いです!
私はこの呪われた私の能力を死ぬまで愛し続けますよ!
「この能力で、私が見守る物語を、不幸せから護る事ができるのですから!」
右目を代償に発動させた封印術は問題なく発動し始める。
前世の記憶にある幻想郷についての記憶。
その中にあった封印術の記載を事細かに思い出していく。
『おっと、しばらくは君と同居できるみたいだね♪』
『や、やめろ!いやだ!こんなやつと同居だなんて、絶対にいやだ!!!やめろ!やめろ!!やめて!!!』
『嫌がらないでよアンユちゃん。悲しいじゃないか・・・仲良くしよ?』
前世で何度も読んで復唱していた封印術。
・・・さて、準備は整った。
後は術を起動させるキーワードを唱えるだけだ。
「〖封印術・・・・〗」
『ようこそ。これからよろしくね?・・・じゃあ、さっそく間取りを決めようか♪』
『いやだああぁぁぁぁぁぁ』
「〖夢想封印〗」
Countess Scarlet's perspective.
「なんで!?どうして開いてくれないの!?」
幻月ちゃんが夢幻世界と夢幻館の間に張られている結界に縋りついて叫んでいる。
幻月ちゃんの拳は何度も結界を叩いて、痛々しくボロボロになっている。
でも、それでも構わずに結界をこじ開けようと、幻月ちゃんは必死に結界を叩き続ける。
「・・・幻月ちゃん、焦る気持ちは分かるわ。でも、貴方じゃあ、この結界に穴を開ける事は難しいわ。だって貴方は〖夢幻世界の修繕者〗。穴を塞ぐ事は得意でも、開ける事は不得意なのだから。」
「うるさい!!そんなの関係ないもん!・・・待ってて、夢月、夢月ちゃん!お姉ちゃんが助けてあげるからね・・・」
私の制止の声に言葉を荒らげながら、幻月ちゃんは震える声と身体で、なおも結界を殴り付ける。
見ていて可哀想であるが、世界を見通す私の瞳には夢幻世界が壊れゆく残酷な結末が見えている。
私の瞳に映ってしまった決まりきった残酷な未来を見てから、この事に関して、私はできる限り不干渉でいると決めたのだ。
今更、私がこの結界を切り裂いたとして、いつものように私の能力で垣間見える残酷な結末は変わらないのだから。
「幻月ちゃん・・・っ!!??」
再度、幻月ちゃんを制止する為に声を掛けようとした、その時。
夢幻世界を起点に、世界に
その何かは確実に、世界に何かしらの作用を与えながら、世界を変化させ、未来を再構築させてゆく。
変わるはずがない物語の帰結が書き換えられてゆく。
これは、世界を見通す目を持つ私とグニールにしか分からない異変だ。
「み、見えない。・・・見えない・・・」
元々、アズールちゃんが関わっている事は見通す事が困難で、朧気にしか見通せなかった。
しかし、今、この瞬間をもって夢幻世界の中で起こっていた事象が、まるで黒く塗り潰されたように何も見通せなくなった。
こんな事、今まで経験した事がない。
「っ!レーヴァ!?一体何を!?」
何が起きたか、能力でまったく見通せない事に焦りを覚えた私は、幻月ちゃんが驚く中、あらゆるものを燃やし尽くす炎剣を顕現させた。
「幻月ちゃん、少し下がっていてちょうだい・・・。」
「わ、分かった。」
幻月ちゃんが私の後ろに下がった所で、炎剣に力を込め、結界に向けて振り下ろす。
できる限り不干渉でいると決めた、なんて今はもう関係ない。
世界のバランスを保つ為に存在している、私達の目で見通せない異変が夢幻世界の中で生じているのだ。
30年前のアズールちゃんの異変の時と同じ様に・・・。
超速度で振られた炎剣は、光速の斬撃となる。
放出された炎による光の粒子が虹の様に
「スターボウブレイク」
バキバキバキバキバキバキバキバキ
圧倒的なエネルギーとなって放たれた斬撃は夢幻世界との間に存在する、あらゆる壁を切り裂き、夢幻世界との間にあった境界を切り開いた。
炎剣の熱により、空気中の水分が水蒸気となっているからか、切り開いた結界の入口は、水蒸気によって視界は通らなくなっている。
この穴の先には、奴がいる・・・はずだ。
鬼が出るか蛇が出るか・・・
・・・十分に注意しなければ。
「幻月お姉ちゃん!!」
「幻月姉さん!!」
蒸気の中から、2人の夢月ちゃんが現れ幻月ちゃんに走り寄って行った。
2人とも邪悪な気配もなく奴の気配も感じない。
「む、夢月!?」
幻月ちゃんは何が何だか分からないといった様子で呆然と立ち
・・・ど、どういう事?
今回の奴の依り代は夢月ちゃんでは無かったの?
今の夢月ちゃん達からは、まったく奴の気配を感じない・・・
幻月ちゃんに飛び付いた2人の夢月ちゃんを、幻月ちゃんは、わなわなと震える手で抱き締めた。
「よ、良かった!夢月!無事なの?・・・怪我は無い?」
「「・・・うん、私は大丈夫。でも、お姉さんが・・・」」
夢月ちゃんと幻月ちゃんが抱き合って無事を喜んでいた、その時。
蒸気の奥から、こちらに向かう邪悪な気配を察知した。
!
間違いない。
奴だ。
「っ!出たわね!」
「ちょ、ちょっと。タンマ!タンマですぅ!!!」
「あら?」
奴の気配がある方へと、高速で炎剣による斬撃を放った私の耳に、聞き覚えのある可愛らしい声が聞こえてきた。
「夫人!その炎剣下ろしてください!めっちゃあっついんですがァ!!」
「あら!ごめんなさいねぇ、アズールちゃん。」
能力を用いなくても、可愛らしい声から分かってはいたが、出てきた影の正体はアズールちゃんだった。
必死なアズールちゃんの声に1度炎剣を下ろす。
だが、構えは解かない。
「夫人。助けに来てくれたんですね。ありがとうございます!」
「・・・アズールちゃん?」
「はい。何でしょうか?」
蒸気が晴れて、アズールちゃんの姿が見えてきた。
現れたアズールちゃんの姿は数日前に見た姿とは大分と違っていた。
「・・・その
アズールちゃんの右腕はなくなり、右目は光と色を失い灰色にくすんでいた。
「あ、あはは。ちょっと色々ありまして・・・」
「・・・それに、今の貴方からは邪悪な気配も感じるの・・・。説明して欲しいわね。一体・・・中で何があったのか・・・」
アズールちゃんの消失した右腕と色が抜け落ちて灰色になった右目を見て問いかける。
「・・・はい。実は・・・うぐっ。」
説明を聞こうとしていると、急にアズールちゃんが、右目を押さえてふらりとふらついた。
「あ、アズールちゃん!?大丈夫!?」
「だ、大丈夫じゃないです・・・説明の前に、少し・・疲れました・・・休ませて・・・くださ・・・」
そこまで言うと、アズールちゃんは気を失ったようで、くたりと力が抜けて倒れ込んだ。
「あ、アズールちゃん!?た、大変!あぁ!ど、どうしましょう・・・」
今まで、能力に従えば自分の行動の最適解が得られていたが、アズールちゃんが関わる事に関してはどうしても正しく能力が機能しない。
倒れたアズールちゃんにオロオロして涙目でパニックになっていると、誰かに頭を撫でられた。
「ふぇ!?」
「大丈夫だよ〜。この銀髪の子は気を失ってるだけだよ?あったか〜いベッドで寝かせてあげたら大丈夫!よしよし。お姉ちゃんがついてるからねぇ」
「ふぇ、あ!?ひ、ひゃい!」
見知らない緑髪の可愛らしい女の子が、私の頭を撫でて落ち着かせるように声を掛けてくれる。
まったく気配を感じなかった緑髪の少女にびっくりするやら、頭を撫でられたのが初めてで、撫でられるのが気持ち良すぎてびっくりするやらで、思考が渋滞してゆく。
「・・・結局、貴方は何者だったのよ・・・」
そんなこんなで頭を撫でられながら、ボーっとして固まっていると、夢月ちゃんが近付いてきて緑髪の女の子に問いかけた。
緑髪の女の子は立ち上がって、くるりと可愛らしく、身体を回して両手を上げてバンザイして答える。
「私はお姉ちゃんの妹の古明地こいし!私も妹が欲しかったんだぁ!ねぇ!綺麗な宝石の翼を持った貴方?私の妹にならない?」
「ふぇ!?」
落ち着いてきた思考が再度ぶん殴られるかの如く、緑髪の女の子からとんでもない言葉を掛けられて、またまた混乱する。
「あははは。レーヴァがこんなに取り乱す姿なんて、何万年振りに見たよ!」
緑髪の女の子に詰め寄られて、今までにない程に取り乱していた私の背後から愛する人の声が聞こえた。
振り返ると、グニールが楽しそうに笑いながら立っていた。
「ぐ、グニール!?」
「あははは!取り乱したレーヴァはなんだかとっても可愛らしいね!はじめまして、かな?こいし嬢。それと、この人は僕の
「ひゃあ...///!?」
そう言って、グニールが私を抱き寄せてくる。
こ、こんなにぐいぐいくるグニールは初めてで、な、なんだか、す、すっごく恥ずかしい!!
そ、それに、か、可愛らしいって...///
「えぇ〜。私は本気なんだけどなぁ。・・・ま、いーや。また、気が向いたら、私の妹になってね?・・・ん~っと、じゃあ、あなた!あなたが私の妹になって?」
「え!?わ、私!?」
そう言って緑髪の女の子は、今度は夢月ちゃんの方に絡みにいった。
「さて、と。説明してくれるかな?一体全体何があったのか。」
そう言って、グニールが倒れたアズールちゃんをちらりと見てから、紫色の瞳の夢月ちゃんを見て問いかけた。
「ちょ、ちょっと、変な所触らないでよ!」
「えー?お姉ちゃんはここを撫でたら気持ち良さそうにするんだけどなぁ。とにかく妹になってよぉ!それかペットでも良いよ?」
「どっちも嫌よ!」
こいしちゃんに絡まれてキャッキャとはしゃいでいる金色の瞳の夢月ちゃんを尻目に紫色の瞳の夢月ちゃんが口を開く。
「・・・分かったわ。説明は私がするわ。アイツに操られていた間の記憶もあるし、何があったか全部知っているから・・・どうして、銀髪の吸血鬼のお姉さんがこんな事になったのかもね。」
そう言って、もう1人の夢月ちゃんが夢幻世界の中で起こった出来事を説明し始めた。
【後書き】
どうも、1週間に1回投稿を目標にしていましたが、さっそく間に合わなかったクソ野郎ことまほろばです。
すみませんでしたぁぁぁ。m(__)m
リアルで体調不良と仕事関係とプライベート関係でいきなり多忙になって時間が取れなくて、投稿が遅れちゃいました!
かなり体調が悪かったのですが、今の私は元気です。
皆さんも夏バテには注意しましょう!
その他にも色々ありましたが、今後はおそらく1周間に1度投稿に戻せるかと思います。
それはそうと、43話です!
今話は、起承転結の『結』のお話。
この物語のフィクサーである『アンユ』さんが退治・・・とまではいきませんが、懲らしめられるお話。
この先再登場はある予定ですが、しばらくはでてきません・・・多分。
そして、能力が上手く機能せず、あたふたしてパニックになってるレーヴァさん。
そこへ、何故か惹かれた様子の古明地こいしさんが、自身の妹になってほしいとお願いしますが、グニールさんの登場によって事なきをえます。
しかし、いつか、アズールが言っていたように、グニールさんと攻守が逆になって、レーヴァさんはドッキドキ。
レーヴァさんは攻めは凄いですが、守りは弱いようです・・・
という訳で、今話では、極悪なセクハラ吸血鬼のレーヴァさんも懲らしめられるという、構成となっていました!
そして、右腕と右目を失ってしまったアズールですが、本人はあんまり気にしていない様子。
こんなこともあろうかと、魔法を準備しているようなので・・・
以後お楽しみに・・・
それは、そうと恒例ですが、今話での作業用BGMを勝手ながら紹介させていただきます。
まずは、東方原曲から
東方Project第11弾『東方地霊殿 ~ Subterranean Animism.』の1面道中曲。
『暗闇の風穴』
そして、作詞:「工藤順子」様、作曲:「大島ミチル」様
「河井英里」様が歌っておられる名曲。
『時の汽車』
を作業用BGMに使用させていただきました。
これらの神曲のプレイリストや、今話の作業用BGMに使用した理由や、感想など、活動報告にあげさせていただきますので、宜しければ御覧になってください。
今回投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
次回はなんとか1周間以内には投稿したいと思います。
今後も庇護録はまだまだマイペースに続いていきますので、これからもよろしくお願いいたします!!