「ふぁぁぁぁ~」
「眠そうだな!鬼咲!!!」
マイク越しの爆音が耳をつんざく
「すんません・・・・カフェインが補給出来ていないもんで」
「てめぇ!会議の内容きてたのか?」
「2ヶ月前のジェイソンと20区の大食いのいざこざがうんたらかんたら」
「ちっ!今まで成績が良かったからフリーにしておいたが感謝しろ!」
「あ?」
今はCCGの会議中なのだが丸手特等
コイツがまじでうるせぇ
「お前は今日から真戸、亜門と組め!」
「はぁぁぁぁぁ!!?」
「良かったな!クインケ狂いと優秀な新人・・・・20区のサボリ魔には丁度いいだろ!」
「ふざけんなハゲ!俺の珈琲ブレイクタイムはどうなるんだよ!!!」
「んなもんあるかボケ!!!!あと俺はふさふさだ!!!」
「知るか!クソハゲ!!!!」
この日俺の平穏は崩れた
「やぁ鬼咲一等」
「真戸上等・・・・・帰っていいですか?」
「ダメに決まってるだろう」
彼は怪しい視線で俺を眺めながら笑う
「初めまして亜門鋼太郎一等捜査官です」
「初めまして、鬼咲龍臣階級はこの前上がって上等なんで真戸上等、亜門君よろしく」
「おや、そうだったか・・・・それで、クズどもの巣に心あたりは?まさか本当に日がな1日珈琲を飲んでいた訳じゃないのだろう?別の区画を含めたくさん巣を潰しているのに」
「別に20区は巣や喰種が多いから担当してるわけじゃないんだけどね」
「そうなんですか?」
「彼は女好きだからね・・・・全く早く処分すれば良いクインケ沢山出来そうなのにねぇ」
「真戸さん処分とは」
「あぁ、君は新人だから知らんのか・・・・・コクリアは知ってるね?」
「はい、一部しか知らされていない喰種収容施設ですよね」
「私はすべて殺すからどんな気持ちかは知らんが・・・・・自身が捕獲した喰種には所有権が付与されるんだよ。そして倒した喰種の赫子にもね」
「それじゃあ・・・・彼は」
「女性喰種のみを捕獲して所有権をもったまま飼ってるなんていったいどういうつもりなんだか」
別にいいでしょうに
俺は真戸達とともにとある場所へと向かう
「・・・・そういえば君は今どんなクインケを使っているんだね?」
「これっすよ」
カシャ
アタッシュケースが変形し一本の鞘に収まった日本刀になる
「日本刀・・・・昔と変わらないんだね」
「生憎自分はこいつが一番馴染むんで」
「それは特殊なギミックとかあるんでしょうかやはり」
俺は箱に戻すと
「いんや?ただ固くて切れる刀」
「ただの刀でもないだろう?だってそれは龍鬼から奪った赫子からできているんだろ?」
「よく御存知で」
「龍鬼ってあのSSSレートのですか?」
「有馬特等からの貰いものだよ」
「有馬特等の・・・・・そういえば有馬特等からスカウトされた噂は本当なんですか?」
「そだよ~。お!良さそうな喫茶店、ちょっとよりません?」
「よらないよ」
「ちっ」
俺は黙って歩く
「ここは?」
「雑魚で大物が釣れる釣り場かな?」
そして着いた場所は
ボロい建物であった
そして壁が壊れ何かが飛んでくる
「ほらまったかいがあった・・・・・雑魚で外道が釣れた。13区の大物ジェイソン」
「コイツは・・・・・」
「えぇ・・・・めんどくせぇ」
あぁ、ジェイソンかどうしようかな?
怒られるかな?
でも俺コイツ嫌いだしな
中からはスーツ姿の大男が現れた
そして俺の足元には喰種
「大丈夫ですか?」
俺は足元の男を見る
「さて何故13区の大物がいるか本人に聞くとしようか!」
真戸は緑色のクインケを出しそれに続いて亜門と俺もだす
「ジェイソン!!!」
そして真戸と亜門は突っ込んでいった
はぁ
これ俺も戦わないといけないやつだよな
めんどくせぇな
しかし真戸もできれば死んで欲しいんだよな
あいつずっと俺が何者か怪しんでるそぶりがあるし
・・・・・まとめて二人を殺すか?
・・・・・いやいや、ヤモリも鎖に繋ぐのはだりぃからなあいつを殺すか
俺が悩んでると亜門がこちらに滑ってくる
「よっと・・・・どうした亜門君、スキーか?」
「くっ」
そして中からでてきたヤモリは俺をみて舌なめずりをする
「お前変わった匂いがするな・・・・・旨そうだ」
そして
「鬼咲上等!!!」
亜門の声と共にヤモリの蹴りが俺の頭に向かう
「あ?」
「上等?」
うん正当防衛
「俺に手を出すなら死んどけや」
ブシャ!!!とこ気味良い音と共にヤモリの胸を切り裂く
暖かい血が俺に被さる
マズイな俺は右目を閉じながらヤモリを見る
「おや?君がやってしまったのかい?」
「いんや?まだ生きてますよ」
俺は自身のクインケ紅桜を見る
黒い刀身に紅い血管の様な線血を吸いより赫くなっていいきフィィィィンと甲高い音をさせている
「この音は・・・・・」
「俺の紅桜の能力、血を吸うと超高速振動する・・・・・つまりゲームとかにある高周波ブレードなんだよ」
「どんな赫子もバターのように斬るカラクリはそれか・・・・・どうだい?今度私のクインケをいくらでも選んでいいから交換しないかね?」
「お断りします。他のクインケってデザインセンスが好みじゃないんですよね」
「それは残念」
話していると
「白鳩がぁぁぁ!!!」
「うおっ???」
「鬼咲上等!!!」
俺は襲って来た何かを刀の柄で抑えるが体ごと吹き飛ばされ近くのビルの窓ガラスにぶつかる
「やれやれ・・・・かなり飛ばされたな」
「お前だけはぶっ壊す!!」
そして顔まで赫子で隠した上裸の男
やれやれ萎えるね
「うおおおおお!!!!」
そして赫子を腕に纏わせて殴りかかってくるが
遅いよ
退屈だな
「ふぅ」
俺は刀でいなし、刃を滑らせる
「うおおおおお」
「残念だね」
そしてすれ違う
「ぐああああああああああ!!!!」
ヤモリの腕をと赫子は文字通り真っ二つにスライスされ地面に半分落ちた
「よっと」
「ひぎゃあああああああ!!!!」
そして両足を切り落とす
「・・・・・どうするか」
こいつ・・・・食っちまおうかな?
「あら?ダメよ?」
「あ?」
俺は脇腹に衝撃を受けて吹き飛ぶ
「随分とやられたわね?」
「・・・・ニコ」
「さぁ帰りましょ」
声の方を見るとピエロマスクが大男に自分を食わせると担いで帰る姿だった
「まぁいいか・・・・さてと」
俺は何も無かったように立ち上がると手鏡を懐からだし目を確認する
「よし」
そして電話をかける
「あ、もしもし真戸上等?」
『やぁ、ジェイソンはどうだね?』
「いやぁ、オカマ口調のピエロに持ち帰られちゃいました」
『そうか、まぁ二体一なら仕方ない。君は無事かね』
「そうでもないんで病院に行きますわ」
『わかった。お大事に』
「亜門君は無事ですか?」
『問題ないよ』
「あとジェイソンの欠損部位が落ちてるから後片付けよろしくでーす」
『赫包が残ってることを期待しているよ』
やれやれ
これでやっとさぼれる
数日後
俺は右目に包帯をして左足にギプスをして、あんていくに訪れる
「お母さん早く行こう」
ドン!
「おっと」
俺はこしにあたった衝撃で尻餅をつく
「あ・・・・ごめんなさい」
「こら雛実!すいません大丈夫ですか?」
「えぇ、雛実ちゃん怪我はない?」
「・・・・・うん」
「ならよかった・・・・今日はお出かけ?」
「うん!」
「そっか、気をつけるんだよ?」
俺は雛実ちゃんを撫でると席につく
「その怪我・・・・どうしたんですか?」
トーカちゃんが珈琲をだしながら聞いてくる
「喰種にやられたよ・・・・・20区では見ない喰種だったから他から厄介なのが入り込んだみたいだ」
「それって・・・・・どんな喰種なんですか?」
「ん?気になるの?」
「ほら、私たちも襲われるかもしれないから」
「13区のジェイソンのマスクをつけているやつだよ。白スーツで指を鳴らす癖のある大男には気をつけてね」
「っ!!!?」
「まぁ、俺が君を命に変えても守るよ」
俺が笑い掛けるとトーカちゃんは驚いた顔をする
「だったら・・・・・嬉しいな」
その微笑みはどこか寂しそうであった