双面の転生喰種   作:チュパシャブリーノ四世

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双面7

ここ最近は篭もりきりだな

 

俺は百鬼夜行に狩ってこさせた人と喰種を喰らう

 

俺の鱗赫は消耗が激しい

 

「・・・・・あぁ、あんていくの珈琲が飲みたい」

 

「・・・・・龍鬼様今日もよろしくお願いします」

 

「あぁ」

 

そして・・・・・今日も鍛える

 

しかし予想よりペースがいい

 

「リョーコ」

 

「はい」

 

「これを」

 

「これは?」

 

「予想よりいいペースだ。ご褒美だ」

 

俺が渡したのは蝶の形のマスク

 

「お前は今日から胡蝶と名乗れ」

 

「はい!」

 

「明日からステップ2な?」

 

「・・・・・・はい」

 

そろそろ他にも顔を出さないとな

 

俺は20区へと向かう

 

PPPPPPP

 

「こちら休暇中の二枚目捜査官」

 

『あいかわらずふざけた返答だね、君が休暇を楽しんでいる間に一人の捜査官が死に昨日その星であるラビットの目撃情報があった・・・・・場所はクインケの使いづらい場所』

 

「臭うと?」

 

『今回は来るかい?』

 

「そうですね・・・・・怪我人でよければ」

 

『冗談はよしたまへ、君がグールとの戦闘で怪我したなぞ聞いたこともないどうせサボるための嘘だろう?前回は君の嘘に付き合ったまでだよ』

 

「組んだこと一度もありませんよね?」

 

『君については前から調べていたからね何も出ないことこの上なしなんだよねぇ・・・・・ふしぎなんだよねぇ?君・・・・・何か隠してる?』

 

「はて?俺なんかしましたっけ?とりあえず場所送ってくださいよ」

 

『場所は20区の小学校近くの水路だ』

 

「・・・・・なる程」

 

俺は電話をきり向かう

 

たく・・・・ムカつく野郎だぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が水路につくと

 

「遅かったね?」

 

「どうもすんません!女がなかなか離してくれなくて」

 

「安心したまえ君好みのがあそこにいるだろ?」

 

少し離れた先には雛実がバッグをだいて泣いていた

 

「あの中にはなにが?」

 

「彼女の父親の首と母親の両腕だよ」

 

「おぇ、趣味ワル」

 

俺は近くに座る

 

「で?あれをどうするんですか?」

 

「・・・・・しっ、そろそろ本命が釣れる」

 

それから真戸は息を潜め気配を溶け込ませる

 

「・・・・・」

 

驚いたなこれほどまで人は溶け込めるのか

 

「・・・・・・」

 

十分くらいたっただろうか

 

「雛実!!!」

 

あぁ・・・・世界はなんと残酷なんだろうか

 

「雛実それは・・・・」

 

「・・・・・お母さんとお父さん」

 

「・・・・・ねぇ、喰種って生きてちゃだめなのかな?」

 

「・・・・・・」

 

「お母さんに会いたいよ!!・・・・・お母さんとお父さんのところに連れて行って」

 

世界はなんと酷いのだろうか

 

「行こうか」

 

「・・・・・」

 

そして何故このタイミングなのだろうか

 

「・・・・・」

 

俺は哀れな男の背を見送りたたずむ

 

哀れか・・・・どんな口で言うのか

 

「なら連れて行ってあげようお父さんのところまで」

 

残酷な言葉だ

 

「親子は一緒にいないとねぇ・・・・・クインケとして親子一緒にいればいいさ!!!」

 

「貴様!!!!」

 

トーカちゃんの赫子初めて見たな

 

燃えさかるれっかのようでありつつ

 

宝石の様に美しい

 

そして真戸上等は鞭剣のようなクインケ

 

【笛口】

 

泣いて蹲る少女の父を使い

 

トーカちゃんと踊っている

 

俺は少女になんと声を掛けたらいいのだろうか

 

「・・・・・胃もたれしそうだぜ」

 

戦いは白熱していく

 

そんな中、真戸のクインケが水路の柱に絡まる

 

「いい加減一緒にゴミ掃除しないかね?鬼咲上等?」

 

「・・・・・俺、あんたの戦いかた嫌いだわ」

 

俺は頭をポリポリかきながら出ていく

 

「っ!?・・・・んで」

 

「残酷すぎるっしょ」

 

「クズ相手に感傷的になるなんてまだまだだね君も」

 

「今年就職したてなんですが?」

 

「おや?ついわすれてしまっていたようだ」

 

俺たちが呑気に話していると

 

「何であんたがいるのよ!!!」

 

悲痛な叫び声をあげるトーカちゃん

 

「・・・・・・泣かないでよ。可愛い顔が・・・・いや、泣いていても可愛いよ」

 

こちらを親の仇をみるように睨むトーカちゃん

 

涙が溢れている瞳

 

いつからだろうか君をこんなにも愛おしく思ったのは

 

「私を守ってくれるならリョーコさんも守ってよ!!!」

 

「クハハハハハハハ喰種が恋愛ごっこか!?これは愉快!」

 

「・・・・・・・」

 

わかったよ君の大切な者も今度はできる限り守ろう

 

「雛実も守ってよ!!!!」

 

「君は喰種まで落としていたとはとんだ色男だ!こうやって今まで狩っていたのかい?」

 

「・・・・・・・・」カチッ

 

俺はクインケ【紅桜】を腰に構え居合の形を取る

 

いいよ君が守ってほしいと望めば極力全てを助けだそう

 

「・・・・・・私にそんなもん向けるくらいなら守るっていうなよ!!!」

 

「いやぁ、笑わせてもらったよ・・・・君が前衛、私が後衛で行こうか」

 

「・・・・・・いつでも」

 

真戸は俺の半歩後ろにさがる

 

「・・・・・ふざけんなよクソが」

 

「最高の見世物だったぞクズが!」

 

「ふっ!」

 

真戸が笛口を振るおうとする

 

「お父さんをそんな風につかわないで!!!!!」

 

俺の目の前に血しぶきがまい

 

俺の斬撃で腕と首が胴と別れる

 

そして少女から伸びる赫子が胴を貫いていた

 

ついさっき迄生きていたが

 

今は骸である

 

「・・・・・俺の嫌いな者を教えてやるよ」

 

俺は転がる死体の目を見て言う

 

「女子供を平気で泣かせる奴・・・・・それとパンドラの匣を開けようとする奴」

 

「俺は匣・・・・であんたは最後に残った希望を見る前に死んだ哀れな人間」

 

俺は転がる男の瞳を見て吐き捨てる

 

「え?」

 

「・・・・・言ったでしょ?俺は死んでも君を守るって」

 

「・・・・・・」

 

トーカちゃんは歩いて俺のところまで来る

 

パンッ

 

俺の頬から乾いた音がする

 

「・・・・・・何であんなマネしたの」

 

「しら・・・・止められなくてゴメン」

 

「・・・・っ」

 

トーカちゃんは俺の胸ぐらを掴みながら胸の中で泣く

 

「何で・・・・リョーコさんは何もしてないじゃん!雛実は何もしてないじゃん!人殺しの私なら殺されても仕方ない!!なのに何で二人が!!!」

 

「・・・・・そうだね。君が望むのなら雛実を守ろう・・・・・すべては無理でも極力多くを守るよ」

 

俺は啜り泣く彼女を優しく抱きしめる

 

「ねぇ・・・・お兄ちゃん」

 

少女は泣きながら近いてくる

 

「私達は生きてちゃいけないの?」

 

俺は少女に合わせてしゃがむ

 

さあ・・・・・マスクをつけよう

 

心に仮面を

 

「・・・・・そんな事ないよ」

 

「ならお母さんを返してよ!!!」

 

少女の拳は俺の胸を捉える

 

「お父さんを返して!!!」

 

その拳は今まで受けたどんな拳より痛かった

 

「お願いだからお母さんに合わせてよ」

 

涙声のその言葉はどんな物よりも重く俺にのし掛かる

 

「・・・・・」

 

「一人は寂しいよ・・・・・・」

 

「そうだね。一人は寂しいよね」

 

その場で泣く少女に打ち明ければ救われるだろう

 

しかしそれではダメだ

 

だから・・・・・嘘吐きの仮面を被ろう

 

「・・・・・君が成人した時まだ寂しかったら俺を殺していいよ。それでも君さえ良ければ君の寂しさを埋めてくれる人が現れるまで俺がその努力をしよう」

 

「・・・・・・」

 

俺は泣き続ける少女を尻目に電話を掛ける

 

「こちら鬼咲上等捜査官」

 

掛けている相手はCCG

 

「真戸上等と共に地下水路でラビットと戦闘・・・・途中SSSレート隻眼の龍鬼が乱入しラビットと共に逃走、真戸上等は殉職。これより龍鬼を追います。俺が明後日までに戻らなければラビットと龍鬼は共闘関係にあるとし20区だけでなく一つの区を残し全区域を捜査してください龍鬼は捜査官のいないところ、もしくは少ないところに現れています。・・・・・遺言書は既に預けてますので」

 

それを言い俺は雛実を抱きあげる

 

「急いで逃げるぞ」

 

「・・・・・なんで」

 

「・・・・まぁ、守るっていったから」

 

トーカちゃんの手を掴み走り出す

 

 

 

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