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自分「!?」
はい、という事で嬉しさ&筆乗り(再び)でまた投稿です。
現時点ではプールor海デートが1番、シャル猫化が2番、馴れ初めが3番。
やはり水着は人気ですね。猫化はまぁ天災原因でいけるはず…内容的には馴れ初めが1番頭使いそうです。
今回これまでの2話と違い、シャル視点からスタート、オリ主発言(回想のみ)しますのでご注意下さい。
それではどうぞ!
ーーー最近、彼といる時間が減っている。
「はぁ…」
「どうしたのシャルロット?ため息なんかついて」
放課後、食堂で夕食後のお茶を飲んでいるのだが、
気掛かりな事があって、ため息をついた僕を見て一緒にいた鈴が声をかけてくれた。
「あ、うん。ちょっと考え事というか…」
「ふーん。まぁ、シャルロットの考え事なんてアイツの事でしょ?」
その言葉に僕はドキッとする。その様子を鈴はニヤニヤしながら見ていた。
「うむ。そもそも最近、私達と夕食を一緒にする時点でそれ以外ないだろう」
「夕食は基本、シャルロットさんは彼とご一緒ですからね」
鈴の言葉に同席していた箒とセシリアもうんうんと頷き同意していた。
「で?いったいどうしたのよ?アンタ達いつもはこっちが見てて砂糖吐きそうな位甘々じゃない」
「喧嘩でも致しましたの?」
セシリアの言葉に首を振り否定する。
「その、いつもは放課後とかの空き時間は一緒にいるんだけど…
最近やる事があるって言ってあんまり一緒にいられなくて」
正直に言ってしまえばそれだけなのだ。
別に避けられている訳でもなければ一緒にいる時間が無くなった訳でもない。
ただ前に比べてここ数日、一緒にいられる時間が減っただけ。
「あはは…変だよね。ちょっと前より一緒にいる時間が減っただけなのに」
誤魔化すように笑ってみせた僕を3人はキョトンとした顔で見ていた。
「なんというか…」
「これは…」
「思っていた以上ですわ…」
「え?」
鈴、箒、セシリアの言葉が理解出来ず、疑問の声が口から零れる。
「そこまで気になるなら本人に直接聞いてみればいいんじゃない?
アイツの性格上シャルがどうしてもって言えば、そのやる事っていうのも教えてくれるでしょ」
鈴の言葉を聞いて、確かに彼なら真剣に聞けば答えてくれると思う。
最初は単に彼もしたいことがあると思って聞かないでいたけど、ここまできたら直接聞いた方がいいかもしれない。
「そうだね…うん、僕聞いてみる!それじゃ、また!」
そうして僕は小走りで食堂を後にして彼の部屋に向かった。
「会いに行くだけであんなに喜んじゃって。全く、似た者同士よね」
「似た者同士?あのおふたりってどこか似ているところありましたかしら?」
「簡単よ。2人とも相手の事への気持ちを抑えてるとこ」
「気持ちを抑えている?だが鈴、2人は恋人同士ではないか」
「逆よ逆。恋人同士だから抑えてるのよ。
アイツはシャルを大切にしたいから遠慮してて、シャルロットの方は今が幸せだからこれ以上求めるのに躊躇してるって感じ。
今1歩の所で甘え下手なのよ、あの2人」
「「あぁ…納得(ですわ)」」
◆
彼に会おうと部屋に行ったのだが、留守だったのでどうしたものかと考えていると、
通りかかったクラスメイトから、彼がラウラと共に多目的室に入っていくのを見たと教えてもらった。
「ラウラと、一緒…」
やる事があると言っていたが、何故ラウラと一緒なのだろうか。
まさかラウラと会うことが僕との時間を削ってやる事だったのだろうか。
「で、でもラウラは一夏の事が好きだし、そういう事じゃないはず…」
そう頭では思っていても、彼が僕以外の女性とふたりきりという事実が、チクリと胸に痛みを与えた。
そんな心情のせいか、いつもより早い速度で歩いていたようであっという間に多目的室に到着した。
多目的室は申請すれば誰でも使用可能な部屋でそこそこの広さがあり、室内スポーツも一応可能な部屋である。
「いったい何をしてるんだろ…」
そう思い扉に近づいた所で中から声が聞こえてきた。
聞こえてくるのはラウラの声だけで、彼の方は息切れしているのか時折呼吸音が聞こえるだけである。
「うむ、だいぶ良くなってきたな。
それにしても、こんなあられもない姿はシャルロットには見せられないな」
(息切れしてて、あられもない姿って…まさか、本当に?)
ラウラの言葉に僕の不安はどんどん大きくなっていく。
2人の会話は続いているようだが、動揺してる僕に内容まで聞き取る余裕は無かった。
そうして暫くその場に立ち尽くしていると、不意に多目的室のドアが開きラウラが出てきた。
「ん?」
「ぁ…」
どう声を掛けていいかわからず、黙ってしまった僕を見てラウラは何か察したのか、耳元まで近づいて小声で呟く。
「事情を話す。ここにいては片付けを終えたアイツと鉢合わせてしまうから部屋に戻ろう」
◆
「……くん、れん?」
「あぁ、CQC…近接格闘を教えて欲しいとアイツに頼まれてな」
ラウラと一緒に使用している寮の部屋に戻ってきた僕に、ラウラが彼と多目的室で行っていた事を教えてくれた。
ここ数日、放課後彼は毎日先程の多目的室でラウラに近接格闘を教わっていたそうなのだ。
「始めた当初はまるっきりの素人だったが、毎日訓練した結果ある程度マシになった。
おかげで今日は多少厳しくしすぎて酷い有様だったが」
それなら確かに僕が聞いたラウラの台詞と彼が息切れしていた事にも納得できる。
「でも、どうして急に近接格闘の訓練を…」
僕がそう疑問に思うと、ラウラは少し言いずらそうにしていたが、やがて口を開いた。
「まぁ、これは口止めされていたのだが、致し方ないだろう。
訓練して欲しいと言われた時に私も理由をきいたのだがなーーー」
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「ふむ、近接格闘訓練か…別にいいぞ。私としても相手がいる方がやれる事も多いからな」
ーーーありがとう、ラウラ。助かるよ。
「だが、何故急に訓練…しかも近接格闘を?」
ーーー…この前、3人で買い物行った時に、殆ど何も出来なかったから。
ーーーあんな機会もうないかもしれないけど、もし次似たような事があった時の為に、ね。
ーーーシャルを守る…は今の時点では無理でも、この先守れるようになりたいから。
ーーー俺も男だから…好きな人を守れるようになりたいんだ。
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「と、言うことだ。全く…おかげで最近は糖分過多だ」
ラウラはやれやれといった風にしていたが、正直僕の方はそれどころではない。
(彼が、僕のために…)
彼が僕を想って訓練していた事への嬉しさや、そんな彼を疑ってしまった罪悪感…もう色んな感情が湧き上がってきて、頭が沸騰しそうだ。
「取り敢えずの目標だったレベルは今日で達成したから、頻度は減る。
明日からの放課後は前と同じように一緒にいれる筈だ」
そう言ってラウラは訓練での汗を流しにシャワーに向かった。
「うぅ…明日どんな顔して会えばいいの……」
そんな僕の呟きは誰にも聞こえることなく霧散した。
◆
シャルに内緒でラウラと近接格闘訓練を始めて数日。
なんとか昨日目標としていたレベルに達したので、今日からは前のようにシャルと放課後一緒にいれる。
その代償に身体の至る所に湿布が貼られているが。
そうして放課後、シャルに声をかけたのだがーーー
「あ、あの、えっと…な、何かな!?」
何故か凄い挙動不審である。
目は泳ぎっぱなしだし、声も裏返って手もわちゃわちゃしていて落ち着きがない。
明らかに何かあったのだろうが、聞いても何でもないとしか言われないので、
気にはなるがこれ以上追求するのも悪いので一旦置いておくことにした。
渡したい物があるからこれから一緒に部屋に来て欲しいと伝える。
「?う、うん。いい、よ」
そうしてシャルと2人で部屋に向かう。
何となく話しずらくて部屋に着いてお茶を出してからも、暫し無言の状態が続いた。
だがそもそも自分から声をかけ部屋に呼び、何時までもこのままでは駄目だと思い、
引き出しの中に大切に保管していたある物を取り出して、シャルに見えない様に後ろ手に隠して持つ。
ベッドに腰掛けているシャルにやる事が一旦目処がついて、これまで通り放課後は一緒にいれることを伝える。
「っ!そ、そう、なんだ。うん、よかった…」
シャルは俺の言葉を聞くと複雑な表情をしている。
それに疑問を覚え、
手に持っていた物をシャルに差し出す。
「?えっと、これ、は?」
突然差し出された箱に疑問を持つシャルに、前に買い物した際に買ったシャルへのプレゼントだと告げる。
「あ、開けてもいい?」
シャルへのプレゼントだから勿論と答える。シャルは恐る恐るといった感じでラッピングされた箱を開ける。
そこに入っているのは以前ラウラを含めて3人で買い物に行った際に買ったペアネックレスである。
買った当日にタイミングを逃していつ渡そうか考えていたが、
訓練でお墨付きをもらったこのタイミングしかないと思い、渡すことにしたのだ。
ペアネックレスを見て驚いた顔をしているシャルに、喜んでくれると嬉しいと告げる、がーーー
「うぅ…うぁぁぁ…」
突然シャルが大粒の涙を浮かべ、泣き出してしまったのだ。
あまりの事に一瞬頭が真っ白になり、どうしていいか分からなくなる。
もしかしてペアネックレスが気に入らなかったのだろうか、それともここ最近放課後一緒にいられなかったからなのか…
色々な事を思い浮かべるが結局どれが正解かわからずあたふたしてしまう。
しかも追撃するかのようにシャルが俺に抱きついてきた。
「ごめ、ごめんなさい…う、疑って、ごめんなさい…!」
そして何故かひたすら謝ってくるシャル。
シャルが何故俺に謝っているのか全くわからないのだが、
兎に角今はシャルが落ち着けるように大丈夫と言って抱き締め返し、ゆっくりと頭を撫でた。
◆
暫くして落ち着いたシャルから話を聞くと、どうやら昨日のラウラとの訓練で聞いた声で俺の浮気を疑ったらしい。
その後ラウラの説明で直ぐに間違いだったと気付いたはいいが、
今日俺がプレゼントまで渡した事で疑っていたことへの罪悪感が一気に襲ってきてしまった、と。
ちなみに先程まで泣いていたシャルは泣いた事と羞恥心で顔が赤くなってしまっている。
だがそれはこちらも同じで、ラウラから余さず聞いたということは訓練の理由まで聞かれているということ。
本人に聞かれないからと思ってあんな恥ずかしい台詞を吐いたのに、しかも目標達成した昨日というタイミングで聞かれるなんて…
お互い顔が真っ赤のまま目を逸らしているが、その手は抱き合っていた時にどちらからともなく恋人繋ぎで握られたままだ。
意を決して、恥ずかしかったとはいえシャルに詳細を伝えなかった俺にも非があるからすまなかったと、矢継ぎ早に伝える。
「ううん、キミは何も悪くないよ。僕がその、勘違いしてただけなんだから。
それに、僕のことを想っての事だから…聞いた時、凄く嬉しかったんだ」
その言葉と共に握られていた手が感触を確かめるように、再度握り返される。
俺もそれに応えるようにシャルの手を握り返した。
「ねぇ、このペアネックレス、キミにつけて欲しいな」
そう言ってシャルは受け取ったペアネックレスを見せる。
分かったと言って1度手を離し、自分の名前が彫られたペアネックレスを持つ。
「それじゃあ、お願い」
シャルは後ろ髪を手で持ち、背中を向ける。
シャルの白くて綺麗なうなじを間近で見てドキリと心臓が高鳴ったのを感じた。
「…?どうかした?」
固まった俺を不思議に思ってシャルが掛けてきた声に何でもないと答えて、
ペアネックレスをシャルの首につける。
人にネックレスを付けたことなんてなかった為、少しもたつきながらもつけることに成功した。
「わぁ、ありがとう!さっきは言えなかったけど、プレゼント…すっごく嬉しいよ!」
シャルはペアネックレスーーー特に裏面の俺の名前ーーーを見ながら凄く嬉しそうに笑顔を浮かべている。
やっぱりシャルには笑顔でいて欲しいと改めて思う。
「そうだ、キミのは僕がつけてあげるね!」
そうしてシャルは俺に後ろを向くように言ってくる。
わかったと俺用のシャルの名前が入ったペアネックレスをシャルに渡して後ろを向く。
だが一向にネックレスをつける気配がない。
どうかしたのだろうかとシャルに声をかけようとした時ーーー
「…えいっ」
ーーーむにゅり。
突如背中に柔らかい感触が襲った。先程シャルが泣いた時とは別の意味で頭が真っ白になる。
以前男子の為に大浴場が解禁した時にも似たことがあったが、ここでは割愛させてもらう。
「え、えっと…その…キミのこと疑っちゃったのは事実だから、これはその、お詫びってことで…」
声からしてシャルも恥ずかしいのだろうが、
耳元にシャルの甘い声と吐息、現在進行形でシャルの女性特有の柔らかい感触に背中を襲われている俺は、
上擦った返事をするので精一杯だった。
「僕のこと想ってくれて、本当にありがとう。……大好き」
その後10分程の天国を味わった後、つけたペアネックレスをお互い見せ合ったりしてただただ一緒に過ごした。
ちなみにシャルとはまだ
勿論したい気持ちはあるが、そもそも寮でそんな事しようものなら一夏の姉で寮長の織斑先生が黙っていないだろう。
今日あの感触に耐えた自分の理性には賞賛を贈りたいと思う。
翌日からシャルと俺の首には常にペアネックレスが見られ、
ここ数日間の穴を埋めるように、1週間いつも以上に一緒にいる俺たちの姿があった。
余談だが、その1週間でブラックコーヒーの1日売上最高額が何度も更新されたとかなんとか。
読んで頂きありがとうございます。
アニメで一夏がシャルに他人に甘えることを覚えた方がいいと言ってるのですが、
シャルは境遇的に幸せになったら無意識に満足してそれの幸せ以上望むのを遠慮しそうだと個人的に思ってます。
ただ、それでも受け入れてくれる人が居たらアクセル全開になるとも思ってます(笑)
この話では丁度その分かれ目の部分を書いたイメージです。
次の話はドストレートに甘々な話書こうと考えてます。
アンケートで投票頂いたお題も書いていくつもりですので暫しお待ち頂ければ。
最後にお気に入り、評価して下さった皆様、ありがとうございます。
それでは、また!
短編お題
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シャルとプールor海デート
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シャルとお家デート
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シャルの看病
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シャルと学園祭
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シャル猫化(猫耳・尻尾のみ)
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シャルとの馴れ初め
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いつメンに聞くシャルとキミ(読み手)
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上記以外