猫耳可愛いですよね。
前回記載のアンケート見てますが、お題リクエストに比べて圧倒的ですね…
それについてシャルから一言頂いてます。
シャル「……皆のエッチ」
ーーーとある休日の朝。
入学してから日課としてる筋トレを終え、シャワーを浴びて机に向かう。
IS学園に入学してからの休日の予定はシャルとのデートが無ければ、殆ど筋トレと勉強の予習復習に使用している。
そもそもISはマルチフォーム・スーツ。つまり操縦者がある程度動けなければそもそも真価を発揮出来ないため身体作りは必須。
しかも男である俺と一夏は女性しか動かせないIS自体の知識が乏しいため、学園の授業にまるでついていけていない。
入学前に分厚い参考書を貰ったが、内容を理解しようとするととても入学までに間に合わず、
放課後や空き時間、休日返上でどうにか食らいついている感じである。
最近だとISの操縦と基礎理論をシャルが教えてくれるのでかなり助かっている。
逆に俺からは日本語やお箸の使い方なんかを教えている。
ちなみに一夏は小テストの結果や授業内容を俺に聞いてくる辺り、知識は俺の方があるようなのだが、
何故かISの扱いに関しては一夏は代表候補生と同等までになっていて、専用機の相性が良くなければ俺は勝てていないだろう。
そんな事を思っていると控えめにドアがノックされる。
俺は駆け足にドアに駆け寄り開くと、そこには予想通りシャルがいた。
「おはよう。今日も勉強だよね?朝ごはんも作ったから、一緒に食べて勉強しよ?」
シャルの笑顔にありがとうと返し、部屋に招き入れた。
その後は勉強を教えあって一緒にご飯を食べてと、いつも通りの休日を過ごすのだと、呑気に考えていた。
ーーーあんなことが起こるなんて、考えもしなかったのだ。
◆
シャルの手料理を食べ、いつも以上にやる気で勉強に取り組んでいたお昼過ぎ。
ーーーそれは、唐突に起こった。
「え、何これ、僕光って…うわっ!?」
何かする前に光は一際大きくなった後、光出した時と同じように唐突に止んだ。
何があったのか、シャルに声をかけようと目を向け、そこで俺は固まってしまった。
「うぅ、いったい何が…」
余程眩しかったのか、未だ目を開けられず状況を掴めていないシャル。
だがシャルを見ている俺はその異変に言葉が出てこなかった。
白い三角形の形をした耳、おしりの辺りから出ている細長く白いしっぽ。
そう、理由は分からないが、今シャルには猫耳としっぽが実在していた。
「…?なんだか椅子に座りにく…え?」
しっぽのせいで座りずらくなっていたシャルが自分から出ているしっぽを認識し、固まる。
「これ…しっ、ぽ?いやいや、そんなこと…」
どうにも現実を受け入れないようで、しっぽを凝視するシャル。
そんなシャルには悪いのだが、恐る恐る頭にも猫耳の様なものがある事を告げる。
「う、嘘…」
俺の言葉にシャルは手を頭に持っていき、猫耳に触れる。
耳の感触に再び固まり、無言でシャワー室に駆け込むシャル。
恐らくシャワー室の鏡で自分に生えた猫耳としっぽを確認しているのだろう。
暫くして、シャワー室からシャルの絶叫が発せられた。
◆
「うぅ…なんなの、これぇ…」
その後、シャルは俺のベッドでシーツに包まって猫耳としっぽを隠すようにしていた。
正直俺も理由が全く分からないので手の打ちようがない。
どうしたものかと頭を悩ませていると、
「すまん!助けてくれ!!」
「ひゃあ!?い、一夏!?」
凄い勢いで一夏が部屋に駆け込んできた。
そういえばシャルが来てから鍵をかけるのを忘れていた事を今思い出した。
取り敢えず俺は一夏がノックを覚えるのはまだまだ先になりそうだと思い、
一夏からシャルが見えないように後ろ手にシーツを持って立つ。
「あ、その声シャルロットも居たのか。
なぁ、もしかしてシャルロットにも猫耳生えてるのか?」
その言葉に俺とシャルは驚く。何故部屋に来たばかりでシャルを見てない一夏にそれが分かるのか。
「いや、その…助けて欲しいってのはそれが原因なんだよ」
少し躊躇うように一夏が事情を話す。簡潔に纏めるとこういう事らしい。
朝一夏が起きると、机の上に見知らぬボタンがあったそうだ。
ボタンに全く心当たりのなかった一夏だが、先程部屋で篠ノ之達と一悶着あった際にボタンを押してしまったらしい。
その瞬間、篠ノ之達が光に包まれ、光が収まるとなんと箒達の頭から猫耳が、
更にはしっぽのようなものまで確認出来たとのこと。
その事を指摘すると、箒達は猫耳と尻尾が生えた事でてんやわんや。
そうしてラウラが一夏の押したボタンに書かれた文の見つけた。
曰く、【女性を1日猫っぽくするボタン】と。
後はいつも通り、女性達がボタンを押した一夏に詰め寄っている、というのが現状らしい。
「頼む、今日だけでいいから匿ってくれ!」
そう言って手を合わせ、頭を下げる一夏。
もはや何からツッコめばいいか分からないが、一夏は分かっていない。
「へ?分かってないって、何が?」
一夏はそう聞いてくるが、音的にもうあまり時間がないから一言だけ。
こういった事態でお前が俺に助けを求めるって誰でも思いつく事だ、と。
「え?…そ、それって、まさかーーー」
一夏の声を遮るように、部屋のドアが乱暴に開け放たれた。
「「「「一夏ぁ(一夏さん)(嫁ぇ)!!」」」」
「んなっ!?」
先程の一夏と同じような勢いで部屋に駆け込んでくる箒、鈴、セシリア、ラウラの4人ーーー通称一夏ラバーズが部屋に突撃してきた。
まぁラバーズと言っても誰一人一夏の恋人ではないのだが。
一夏の話した通り、確かにシャルと同じく様に猫耳としっぽが確認出来る。
「そこに直れ一夏!その根性叩き直してやるっ!」
「やっぱりここだったわね!」
「一夏さんの考えなんてお見通しですわ!」
「嫁よ、観念しろ!」
ISを部分展開しながら一夏を追い詰める4人。
ちなみに俺はシャルを守るようにベッドの前で動かずにいる。
「わ、悪かったって、間違って押しただけなんだ!別にお前達の猫耳を見たかった訳じゃないんだっ!!」
きっと一夏は本心で言っているのだろうが、言い方が何故こうもピンポイントで地雷を踏むのか。
「「「「…馬鹿ぁ!!」」」」
「なんで更に怒ってるんだ!?」
そうして一夏は窓から逃亡、4人も一夏を追って部屋を後にした。
嵐のような襲撃だったが、何はともあれボタンに書かれた事が正しければ、この現象は1日で収まるらしい。
今日は不自由だろうが、大人しくしているのがいいだろう。
「そ、そうだね…」
そうして勉強の続きに戻ろうと席についたが、正直猫耳のシャルが気になって集中出来ずにいた。
「……ねぇ、聞いてもいい、かな?」
シャルが控え気味にこちらに聞いてくるので、
どうかしたのかとシャルの方を見ずに問いかける。
「一夏はああ言ってたけど、キミは、その…猫耳、好きだったり、する?」
何故最近のシャルはこうも答えにくい質問をするのだろうか。
今回の原因である一夏には今度学食か何か奢って貰おうと心に決め、
嫌いではないし、先程少し見てしまったシャルの猫耳姿はとても可愛かったと素直に答えた。
「ぁ…そ、そうな、んだ。なら、うん…よかった」
そう言ったシャルはベッドから出て、俺の隣の椅子に座った。
俺が驚いてシャルを見ると、その姿はやはり猫耳と尻尾がある。
何故か今は尻尾が大きくゆっくりとユラユラ揺れていて、猫耳もピクピク動いていた。
「べ、勉強しないとだから。その…あんまりじっと見なければ、僕は良いから」
シャルはそう言って俺の視線から逃げるように、参考書を開いて勉強を開始した。
俺もそれに習って勉強を再開したが、時折シャルの尻尾が腕に巻き付いてきたり、
ピクピク動く猫耳が気になったりと誘惑が多かったことを記憶しておく。
◆
「ごめんね、僕の分まで食堂へ食事とりに行かせちゃって…」
あれから集中を大いに乱される以外は普通に時間が過ぎ、現在は夕食を食べ終わった所である。
シャルがこの状況なので食堂へ自分が食事を取りに行ったのだが、
食堂のおばちゃんにも猫耳と尻尾が生えてるのを見た時は分かっていても驚いた。
しかも何故かその事を楽しんでいるのだから尚更だ。
シャルに気にしないでと言い、温かいお茶を渡す。
「うん、ありがとう。……っ!」
そうしてお茶に口をつけたシャルが驚いた様に口を離す。
どうかしたのかと声をかけると、シャルが口を手で覆って…舌を冷ましてる?
「あ、あひゅい…」
どうやら猫化の影響で猫舌になってしまっていたようだ。
急いで冷たい水を準備してシャルに渡す。
「あ、あいがと」
…少しだけ舌足らずな喋り方のシャルが可愛いと思ってしまった。
更にさっきからずっと猫耳がピクピク動いているのも凄くいい。
「……ひょっとして、猫耳触りたいの?」
そんなシャルの言葉にはっとしてシャルの顔を見ると顔を赤くしてこちらを見ていた。
先程から猫耳を注視していたことを気付かれたようだ。
「勉強中も時々見てた、よね?その…そんなに気になる?」
どうやら勉強中に見ていたこともバレていたらしい。
気になるかと言われれば、それは勿論気になる。そもそもシャルに猫耳という時点で気にならない方がおかしいだろう。
「えっと…なら、少しだけ、触ってみ、る?」
シャルから思わぬ提案がされる。だが、それは、その、良いのだろうかと戸惑ってしまう。
「だ、大丈夫!僕もキミ以外にこんな事、絶対言わないから!」
シャルの不意打ちの言葉に胸が高鳴る。
こんなにも自分を信頼してくれているという事実に、シャルのことを更に好きになる。
そうなるともう自分を抑えられず、シャルからも提案されたので触りたいと口に出た。
「う、うん…その、優しく、してね?」
そうして傷つけない様にゆっくりとした動作で俺の手がシャルの猫耳に触れる。
「…んっ…」
触れた猫耳は、ほんのり暖かく触り心地がとても良かった。
それでもシャルが嫌がらない様に優しく撫でていく。
「ふぁ…んっ…ぁ…」
猫耳の付け根辺りを触ってみたが、確かに頭から直接生えているようだ。
一体どんな技術を使っているのか多少気になるが、この触り心地に比べれば些細なことに思えてしまう。
「…んぁ……ぅ…んっ…」
猫耳の内側も軽く触ってみるが、こちらは外側よりも柔らかい。
ぷにぷにしており、こちらも外側と違った意味でずっと触っていたくなる。
「あぁ…んっ……ふぁ……あ…ん…ね、ねぇ…」
そんな猫耳の感触に夢中になっていた俺はシャルからの呼びかけで我に返る。
夢中になりすぎていたと反省し、シャルに謝ろうと顔を見ーーー
「んっ…」
る前に顔を掴まれ、シャルにキスされた。
突然の出来事に驚く俺に、シャルはそのまま何度も口づけを行う。
暫くしてようやく満足したのか、シャルが顔から手を離しお互いの唇が離れる。
「ご、ごめんね。でも、僕、もう、我慢出来ない…!」
そう言ってシャルは俺をベッドに押し倒した。
そんな状況に俺は思考が停止しそうなのを必死に抑え、解決策を考える。
勿論シャルとはいずれそういう事をしたいと思っている。
だがこんななし崩し的な感じでなく、大切に行いたいと考えている。
如何にも素人の考えではあるが、それだけは守りたいのだ。
「そ、それじゃーーーんっ!?」
シャルが何かしようとする前に今度は俺からシャルにキスをした。
キスをした瞬間は驚いていたシャルだが、すぐに受け入れ俺に身を任せてくれる。
そんなシャルをキスしたまま抱きしめる。
「んっ…ふぁ…ど、どうした、の?」
抱きしめてから何もしない俺に疑問を持ったのか、耳元に甘い声で囁いてくる。
恐らくではあるがシャルがこういう状態になったのは俺が猫耳を触ってしまったからだろう。
だからこそ、ここで
「っ!……うん、キミならそういうよね。本当に、優しいんだから」
呆れたようにシャルは言うが、その声には嬉しさも含まれているように俺には聞こえた。
「なら、せめて今日は、その…このまま、一緒に居たい」
寮の規則で別部屋に泊まるのは禁止である。それに男の部屋なんて尚更だろう。
だが、それでシャルの気がすむのなら、処罰くらいシャルの分含めて甘んじて受けよう。
「うん、ありがとう」
俺が了承したと同時にシャルの方も抱きしめてきて、ピッタリと密着する。
今更だが、シャルの身体の柔らかさを全身で感じ、これは今日は寝られないかもとぼんやりと思った。
ーーー翌日。
目覚めた俺とシャルは猫耳と尻尾が消えていることに安堵し、シャルは運良く誰にも見つからず部屋まで戻れた。
その後、朝食を共にした一夏から、例の押したボタンはあのISを創り出した篠ノ之束製だったと聞かされた。
なんでもボタンにガッツリ書いてあったそうな。
何故そんなことをしたのかは謎であるが、取り敢えず猫耳発生事件はこれにて終息した。
ーーーその事件からしばらくの間、あの時のことを思い出してしまうという理由で、
シャルはお気に入りの猫耳パジャマを着れなくなるのだが、事はシャル以外誰も知ることは無い。
読んで頂きありがとうございます。
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それではまた!
シャルの心の準備が……
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出来た(R-18作成)
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まだ出来てない(本作のみ)