ウマ娘×仮面ライダー   作:名無し

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トウカイテイオー×左翔太郎(2)

翔太郎(あれ以来、結局大した事件は起こらず、

ガイアメモリの破壊も順調に行われている…。

だが、すでに10を超えるガイアメモリがここで見つかっている、新たな組織の関与か、それとも財団Xの仕業か?

なんにせよ、俺のやる事は変わらねえ…俺は依頼人の期待に応えるだけ…)

 

石動「はいお待たせ、特製ブレンドコーヒー!」

 

翔太郎「…頼んでねえぞ」

 

石動「えー?カウンターに座っといてそれは無いでしょ!」

 

翔太郎「他にキマる席がなかっただけだ!…つーか、なんでここのコーヒーこんなに不味いんだよ…!」

 

石動「いやいや!毎日俺のコーヒーは進化してるの!ほら、飲んでみって!」

 

目の前に置かれたコーヒーが隣から伸びた手に取り上げられる

 

テイオー「うえぇ…ニガいよぉ…!」

 

翔太郎「バカ!何飲んでんだよ!」

 

テイオー「マスター!いつものにして!」

 

石動「はいはい、ハチミードリンク硬め濃いめ多めね」

 

翔太郎(行きつけ…!?)

 

テイオー「うええ…ニガかったぁ…翔太郎、返す」

 

翔太郎「返されても…お、俺は飲まねえぞ」

 

テイオー「……飲めないんだ?」

 

翔太郎「…なんだと」

 

テイオー「ブラックコーヒー飲めないんだ?ハードボイルド(笑)」

 

翔太郎「お前っ…!コレはコーヒーって飲み物じゃ…!」

 

テイオー「あ、ハーフボイルド(半熟茹で卵)だっけ」

 

翔太郎「…飲んでやるよ!……うぇっ…まっじぃ…!」

 

カフェ「お待たせしました、カフェラテ風ハチミードリンク、硬め濃いめ多めです」

 

テイオー「あ、きたきた!……ん〜!甘くて美味しい!」

 

翔太郎「…ほら!飲んだぞ!…ってお前!」

 

テイオー「えー?飲めて偉いねーって言って欲しいの?」

 

翔太郎「コイツ…!……いやあ…無敵の帝王様がそんなお子様の飲み物飲んでるなんて、ショックだなぁ…!」

 

テイオー「コーヒー味だからお子様じゃないもん!」

 

翔太郎「飴で喜んでたのは何処の誰だったか…あ!テイオーか!」

 

テイオー「ムカつく〜!ハーフボイルドのクセに!」

 

翔太郎「ハードボイルド!」

 

カフェ「そうだ…お二人とも…次のダービーのことは考えていますか?」

 

テイオー「…あ!ダービー!」

 

翔太郎「ダービー…日本ダービーか?」

 

カフェ「ええ、出られるのでしょう?トウカイテイオーさん」

 

テイオー「…出るよ」

 

カフェ「皐月賞も終わったばかり、まだ時間があるとは言え、相棒と喧嘩をしたまま…では、出せる力も出せません…」

 

翔太郎「相棒…?俺たちが?」

 

テイオー「…違うもん!翔太郎なんかもう知らないよ!ベーだ!」

 

翔太郎「あ、おい!ちょっと待てよ!」

 

カフェ「追いかける前に…少し話していきませんか?」

 

翔太郎「…なんだ?」

 

カフェ「あなたと彼女はよく似ています…憧れた背中を追い求める姿も、まだ、未熟なその姿も」

 

翔太郎「……俺はトレーナーでもなんでもない、ここには…仕事で来てるだけだ」

 

カフェ「でも、彼女にとっては違う…そもそも、彼女にはトレーナーがいない…」

 

翔太郎「居ない?」

 

カフェ「実力がありすぎるが故に、人間では誰も彼女を導けない…だからこそ、あなたなんだと思います…」

 

翔太郎「……俺が、導く…」

 

カフェ「テイオーさんと同じ物です、良ければ」

 

翔太郎「……甘いな…」

 

カフェ「ですが、粘り強い…あなた達同様に…」

 

翔太郎「…いけねえな、コレじゃいけねえ」

 

翔太郎が帽子を脱ぎ、カウンターに置く

 

翔太郎「少し預かっててくれ、すぐに戻る」

 

カフェ「席はとっておきますよ、もともとガラガラですが」

 

翔太郎「違う、今の俺は…帽子が似合う一人前とは言えねえ…それに……アイツとは、目を隠さずに話してえ…冷たい目も、優しい目も」

 

 

 

 

翔太郎「テイオー」

 

テイオー「…何しに来たの、今更」

 

翔太郎「お前は甘い」

 

テイオー「…お説教なんか聞きたくないよ!」

 

翔太郎「俺もそうだ!俺も甘い…俺達は2人揃って、半端者の半熟卵だ…!」

 

テイオー「…!…違う!ボクは半端者じゃない!ハーフボイルドなのは翔太郎1人で十分だよ!」

 

翔太郎「かもな…でもな、テイオー…俺はずっとハードボイルドを目指してる…俺はずっと、走り続けてるんだ」

 

テイオー「…走り続けてる…」

 

翔太郎「俺はトレーナーになるつもりは無え…でも、たまにこうして会いに来るくらいはしてやれる……俺はお前の全てに責任を持てるワケじゃない……でも、それでもいいなら…一緒に走ろうぜ…相棒」

 

テイオー「翔太郎…」

 

 

 

翔太郎(こうして、小さな小さな事件は幕を閉じた。

事件というのも大袈裟な、小さないざこざだったが、俺達は間違いのない、もう一つの形の相棒になった)

 

フィリップ「三人で変身するとどうなるんだろう、気にならないかい?翔太郎」

 

翔太郎「キャパオーバーだぜ…3つ…3つか、いつかに見た3色の仮面ライダーを思い出すな」

 

フィリップ「…翔太郎、そろそろ始まるよ、観なくていいのかい?」

 

翔太郎は柵に背中を預け、天を仰ぐ

 

翔太郎「観るまでも無え」

 

放送「一着はトウカイテイオー!これで2冠目!次の菊花賞が楽しみです!」

 

翔太郎「な?」

 

フィリップ「少し妬けるな…」

 

テイオー「翔太郎!」

 

ステージの方から聞こえてくる声に振り返り、帽子を取る

人差し指を突き立てるテイオーはとても眩しく見える

 

翔太郎「次は菊花賞だ!」

 

テイオー「わかってる!」

 

フィリップ「まるで、本物のトレーナーだね」

 

翔太郎「バカ言うなよ、俺はアイツに何も教えてねえって」

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