ウマ娘×仮面ライダー   作:名無し

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ライスシャワー×矢車想(2)

「……これは正しい事だと思うか?」

 

矢車「さァな…」

 

「俺は…間違っているとは思わない、それはお前もそうだろう?…矢車」

 

矢車「……俺から言えるのは…お前が気に入らないって事だけだ、天道」

 

天道「確かに気に入らないだろうな、自分が成し遂げられない事が、容易くこなされる様はとても見れたものではないだろう」

 

矢車「…チッ」

 

天道「…関わらない事が正しい事だと決めつけるな。

今度の女王蜂はお前を見捨てたりはしていない」

 

矢車「逆だ…俺が見捨てた……。

ライスに闇の道は歩けない…陽の光の落ちる道を歩けば良い…違うか」

 

天道「それはお前の考え方だ…おばあちゃんが言っていた、男がやってはいけない事が二つある。

女の子を…」

 

矢車「それはもう聞いた…それに、俺はライスシャワーを泣かせた覚えはない…フン」

 

天道「まるで、焼けた鉄板だな…。

冷ますには、時間をかけるか…何度も水をかけるか……好きな手段を選ぶといい」

 

「……」

 

天道「……」

 

 

 

 

 

矢車「……」

 

窓の向こう側、この薄いガラス板越しに見えるグラウンドの、小さな小さな少女と気弱そうな青年

…笑顔の絶えない少女、互いを思い遣り、寄り添って進んで行く二人

故障も、批判も、きっとあの二人には無いのだろう

 

薄暗い闇の中ではなく、陽の光の当たる道を歩けているのだろう

 

矢車「…この地獄の苦しみも、悪くない…」

 

…やはり、この道は1人で歩くほか…

 

矢車「っ…?」

 

…気配がした…俺と同じ、闇の世界の住人の気配が

俺と同じ、地獄を求めてる誰かの気配が…

そして、濃い…この感覚…

 

矢車「…ワームか…変身」

 

飛んできたホッパーゼクターをバックルに押し込む

 

『HEN-SHIN! CHANGE KICK-HOPPER!』

 

そして、気配の方へと振り向きながら蹴りを放つ

 

「お兄様」

 

矢車「っ…」

 

思わず脚が止まった

…違う、これは違う

 

矢車「……ライスシャワー」

 

なのに、名を呼んでしまった

 

ライス「そうだよ、ライスだよ…お兄様」

 

…これは、ワームだ、俺と同じ闇の住人の匂いだ、ライスシャワーは…

闇の道を歩かない、俺が歩かせない

…なんという…なんという嫌がらせだ

 

矢車「…やめろ」

 

ライス「聞いてお兄様…ライスね…」

 

矢車「やめろ!」

 

ライス「お兄様!」

 

…否定を遮られ、思わずたじろぐ

 

ライス「…お兄様、どうしてライスの前から居なくなっちゃったの…?お兄様はライスと…一緒に歩んでくれるんじゃなかったの…?」

 

矢車「…お前は、ワームだ、ライスじゃない」

 

ライス「…ううん、お兄様…ワームじゃないんだよ、ライスは…お兄様のライスだよ」

 

矢車「…何?」

 

ライス「…はいぱーぜくたー…だっけ……?

お兄様がライスを光に戻す為に、ライスの為に使った力で…ライスは…私は置いていかれた…」

 

矢車「…まさか…!」

 

ライス「でもね、お兄様…ライス、追いついたよ…!

ちゃんとお兄様のところまで走ってきたの…!だから、もう一度…ライスと一緒に、走ってくれる…?」

 

矢車「……ライス、だとしてもお前は…」

 

ライス「もうね、ライスは陽の光の当たる道は歩けないんだよ…だってほら」

 

ライスが歯を見せ笑う

赤く輝く眼、鋭い牙

 

ライス「…吸血鬼ドラキュラは…陽の光があたると砂になっちゃうの」

 

矢車「…名実ともに…闇の住人か……いいぜ…相棒…」

 

ライス「お兄様、どこまでも一緒だよ」

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