ウマ娘×仮面ライダー   作:名無し

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サイレンススズカ×照井竜

スズカ「…走れなくなるかもしれない?」

 

医師「ええ、このままいけばあなたは間違いなく直に故障します、私の推測では…おそらく、もう走れない体になるか…最悪は…」

 

スズカ「そんな…もう走れないんですか…?」

 

医師「ええ、走るのは、やめた方がいいと思います」

 

スズカ「嘘でしょ…」

 

医師「ただし…一つ、その事態を避ける方法が……」

 

スズカ「え…?」

 

 

 

 

 

 

照井「…ドーパントの目撃情報はこの近辺か…。

何のこともない郊外、風都市の外れの自然エリア……異常はなさそうだが。」

 

翔太郎「ああ…だが、ここでドーパントらしき怪人の目撃がされてる…。

また街を泣かせようってなら…財団Xだろうが誰だろうが容赦はしねえ…」

 

照井「二手に分かれるぞ、俺は西、左、お前は東からだ」

 

翔太郎「おう」

 

照井「気をつけろ」

 

翔太郎「そっちこそ」

 

 

 

 

照井「…ん?」

 

照井の背中を一陣の風が吹き付ける

 

照井「……なんだ、今…何かが…」

 

照井(気の所為かもしれないが、何かが通り過ぎた様な感覚…目で追えないほどの何かか?…だとしたら、なぜ攻撃されなかった…?

そういえば、今回のドーパントは被害は報告されていない、ただ目撃されているだけ…。)

 

照井「詳しく調べるためにも、見つける必要があるな」

 

Accel(アクセル)!』

 

照井「変、身!」

 

Accel(アクセル)Trial(トライアル)!』

 

素早くアクセルメモリからトライアルメモリへと挿し替えられる

レースが始まる時のような信号音とともに、仮面ライダーアクセルの姿が赤、黄、青と切り変わる

 

照井「…全て、振り切るぜ!」

 

 

 

 

 

照井「…やはり、居たか…!」

 

前方を走るドーパントを見つけ、接近する

偶蹄…キリンや牛のような、その中間のような姿のドーパント…

 

照井「待て!お前は何者だ!」

 

「っ…!?…っ!」

 

ドーパントがさらに加速し、アクセルを突き放す

 

照井「止まれ!……聞く気はないか…!なら!」

 

ドライバーからトライアルメモリを抜き取り、片手で振りながら変形させる

 

ピピピピピと電子音が絶え間なくなり始める

 

照井「捉えた…!」

 

「!?」

 

ドーパントの正面に回り込み、連続で蹴りを放つ

横に縦に放つその神速の蹴りは残像がTの形を作るほどに…

そして

 

Trial(トライアル)Maximum Drive(マキシマムドライブ)!』

 

照井「9.5秒…それがお前の絶望までのタイムだ」

 

ドーパントが弾き飛ばされ、茂みに落ちたのを確認し、メモリを抜き取り変身を解除する

 

 

 

照井「……ウマ娘…?」

 

スズカ「こほっ……っぅ…」

 

照井「…まさか、今のドーパントは君か?」

 

スズカ「どー…ぱんと…?……あ、れ…?無い!無い無い!…まさか、無くしちゃった…?」

 

照井「…君が探してるのは、こんなメモリか」

 

照井がガイアメモリを見せる

 

スズカ「…そ、そうです…けど…?」

 

照井「…ガイアメモリをどこで手に入れた、何をしようとしていた」

 

スズカ「…ガイア、メモリ…?」

 

 

 

 

 

スズカ「つまり…アレは人体に悪影響な物質を注入して超人的な力を得る道具で、それを使う事は違法…そして貴方は…それを専門に捜査する刑事さん…

あ、あの…私、逮捕されるんですか…?」

 

照井「…俺に質問しないでくれるかな」

 

スズカ「え、は、はい…」

 

照井「詳しい話は署で聞く、今はメモリが確実に砕けたことを……あれか…っ…?メモリブレイクできていない…!」

 

拾いあげたSと記されたメモリは壊れていない

 

照井「T2ガイアメモリか…!?全て破壊されたはず…!くっ?!」

 

照井が突き飛ばされ、姿勢を崩す

 

照井「誰だ!?」

 

ドーパント「知っているぞ、貴様…仮面ライダーアクセルだな」

 

照井「ドーパント…!しかもお前は…テラードーパント!…テラーのメモリは破壊したハズだ…!」

 

ドーパント「ククク…これは元々あったテラーのデータを流用し、新たに作った…TYPE:3…T3ガイアメモリだ…!」

 

照井「出どころはどこだ、財団Xか?それとも別か」

 

ドーパント「答えると思っているのか?バカが…貴様にテラーの恐怖を増幅させる力が効かないのは知っている、だが、そっちの娘はどうかな!?」

 

照井「なっ…!?」

 

スズカ「え…?な、何…?」

 

ドーパント「もう一度、これを使え…!そしてアクセルを斃せ、さもなくば貴様は二度と、走れない…」

 

照井「貴様…!」

 

テラードーパントが投げたガイアメモリをスズカが取る

 

ドーパント「走りたいのだろう?快感のために…だが、生身で走るのはもう脚が保たないのだろう?…それを使え、そうすればお前が恐れている事態は避けられる」

 

スズカ「…これを、もう一度使えば…」

 

照井「やめろ!耳を傾けるな!!」

 

Speed(スピード)!』

 

スズカ「走りたい…あの景色を、奪われたくない…!」

 

スズカがガイアメモリを突き立て、二本足で立つ偶蹄類に似たドーパントへと姿を変える

 

照井「くそっ…!」

 

Accel(アクセル)!』

 

照井「変……しぃん!!」

 

Accel(アクセル)!』

 

照井「…さあ……振り切るぜ!」

 

ドーパント「行け!ガイアメモリの力を失いたくなければそいつを殺せ!!」

 

スズカ「っ…!」

 

スピードドーパントが前脚を振り下ろすように繰り出してきた攻撃を、エンジンブレードで受けとめる

 

照井(重い…!だが!)

 

剣を持った手を切り返し、振り抜く

 

スズカ「あぁっ!?」

 

照井「少し辛抱しろ…!」

 

ドライバーに手をかけ、操作する

 

Accel(アクセル)Maximum Drive(マキシマムドライブ)!』

 

照井「…振り切るぜ!」

 

全身が炎に包まれた状態で飛び上がり、後ろ回し蹴りを放つ

 

照井「まだだ!!」

 

エンジンブレードにメモリを突き刺し、トリガーを引く

 

Engin(エンジン)Maximum Drive(マキシマムドライブ)!』

 

照井「はあぁぁぁぁッ!!」

 

相手を3度切りつけAを刻む大技…

 

スズカ「ああぁぁぁァッ!?」

 

ドーパント「ツインマキシマムか…見事な物だ…だが」

 

照井「…っ!」

 

スピードドーパントは…倒せていない…

 

ドーパント「T3ガイアメモリには難点があってね、最初は適合率が低い、だが時間が経つにつれて適合率が上がる……見た通り、耐久力も跳ね上がるというわけだ

そしてある一定のラインを超えると…メモリブレイクされた場合、死に至る」

 

照井「なんだと…!」

 

ドーパント「まあ、そもそも…ツインマキシマムですら倒せないようだが……

さあ、サイレンススズカ!逃げろ、恐怖の対象から逃げ出せ…!さもなくば殺す、メモリを奪われても、殺す…!」

 

スズカ「っ…は…ぁ…!」

 

スピードドーパントが逃げ出す

 

ドーパント「あのドーパントの適合率はかなり上がっているぞ、仮面ライダーアクセル…!」

 

照井「…クソッ!」

 

Trial(トライアル)!』

 

 

 

 

 

スズカ(逃げないと…!逃げないと殺される…!)

 

照井「待て!逃げるな!」

 

スズカ「嫌っ!死にたくない!!」

 

照井「落ち着け!ガイアメモリを取り除けば死ぬ事はない筈だ!」

 

スズカ「っ!」

 

スピードドーパントがさらに加速する

 

照井「止まる気はないか…!」

 

アクセルがエンジンブレードを前方に投げる

 

照井(もう一度ツインマキシマムをやるしか無い……いや!!)

 

トライアルメモリを抜き取り、代わりにアクセルメモリを差し込む

そしてトライアルメモリを展開する

 

照井「…全て……振り切るぜ…!!」

 

トライアルメモリを空中に放り投げ、ドライバーを起動する

 

Accel(アクセル)Maximum Drive(マキシマムドライブ)!』

 

自分で投げたエンジンブレードを追い越し、スピードドーパントに迫る

青い炎を纏って跳び、後ろ回し蹴り…

絶え間なく、何度も、何度も繰り返す

 

照井(まだだ…!)

 

飛んできたエンジンブレードを掴み、メモリを突き挿す

 

Engin(エンジン)Maximum Drive(マキシマムドライブ)!』

 

背後回し蹴りの勢いのままブレードを振り抜く

 

照井(8秒…9秒…!)

 

降ってきたトライアルメモリがアクセルの手に収まる

 

照井(……ぐ…間に合わない…いや、このまま!!)

 

メモリが砕ける音とともにスピードドーパントの姿が揺らぐ

それと同時にアクセルを電撃が包み、変身が強制的に解除される

 

スズカ「……ぅ…」

 

照井「…ぐぁあ……ぅ…!」

 

力を失い倒れるスズカを照井が受け止める

 

照井「っ…おい…!無事か…!?」

 

スズカ「…だ…れ…?」

 

照井「間に合ったか…!」

 

パチパチパチと拍手が響く

 

ドーパント「ツインマキシマムを超える、トリプルマキシマムドライブか…

素晴らしいが、貴様の体は耐えきれなかったようだな?

どうだ仮面ライダーアクセル、貴様はまだ戦えるか?」

 

照井「……俺に…質問をするな!!」

 

照井がスズカを寝かせ、エンジンブレードを引き抜く

ジャケットを脱ぎ捨て、テラードーパントを睨みつける

 

照井「…っ…はぁ……!………振り切るぜ!!」

 

ドーパント「変身する体力もないくせにドーパントに敵うとでも思っているのか!!」

 

踏み込み、エンジンブレードを振るう度に照井が苦悶の声を漏らす

 

ドーパント「どうした!その程度か!」

 

ドーパントの攻撃を受け、照井が吹き飛ばされる

 

照井「っ……」

 

ドーパント「さて、そろそろトドメと行こうじゃないか…早くその実験台も始末せねばな」

 

照井「…なんだと」

 

ドーパント「メモリを壊されたそいつは用済みだ」

 

照井「……」

 

照井がテラードーパントの方を向き、エンジンブレードを両手で持ち上げる

 

照井「うおおぉぉぉッ!!」

 

ドーパント「無駄な足掻きを!」

 

スズカ「……」

 

 

 

 

 

 

スズカ「……っ…?…ここは…?」

 

スペ「スズカさん!心配しましたよ!」

 

スズカ「…え?スペちゃん?…このベッド……保健室でも、私の部屋でも…」

 

スペ「病院です、スズカさん、森で倒れてたって…」

 

スズカ「…森で…?」

 

スペ「はい、もしかして限界まで走り込んでたんですか?ダメですよ、無茶しちゃ…」

 

スズカ「…そう、だっけ……あれ?…それ、私の服?」

 

スペ「あ、はい、病衣に着替えてたのでまとめておいてくれたみたいです。

でも良かったですねスズカさん、怪我も何もなくて」

 

スズカ「…あれ」

 

スペ「どうしたんですか?」

 

スズカ「……この服、私のじゃ……あれ?」

 

スズカが赤いジャケットを手に取る

 

スズカ(…何か…何か、忘れてるような…)

 

スペ「あ、そろそろトレーニングに行かないと、じゃあスズカさん、明後日には退院できるらしいので!」

 

スズカ「あ、うん…ありがとう、スペちゃん」

 

 

 

 

 

 

スズカ「……」

 

カツ、カツ…

深夜の静かな病院に響く足音を、耳を澄まして静かに聞く

 

その足音はスズカの病室の前で止まり、扉がゆっくりと開く

 

医師「…ほお」

 

スズカ「やっぱり、あなたが私の体を…!」

 

脚の診察をした医師が、病室の入り口を塞ぐように立つ

 

医師「記憶も戻ったか、それともちゃんと消えなかったのか…T3メモリを破壊されれば使用期間の記憶は消える筈だが…。

まあ、そこも含めまだ開発段階といったところか?

ところで…私の正体に気づいた点は評価しよう、だがその服は?なんのつもりだ」

 

病衣から私服に着替え、その上から…赤いジャケットを羽織って…

 

医師「まさか仮面ライダーにでもなるつもりか?…いや、なんでもいい、長話は好きじゃない…」

 

Terror(テラー)

 

医師の姿がテラードーパントへと変わる

 

スズカ「…恐怖…私の恐怖心を操って…怪物にするだけじゃなく、人を襲わせる真似を…!」

 

医師「さあ、跪け、貴様の恐怖の対象はここにいるぞ!」

 

スズカが二歩下がり、窓に手をかける

 

医師「…ここは3階だ、無事では済まない…。

いや、二度と走れなくなるぞ?」

 

スズカ「一つだけ教えてください」

 

医師「ん?」

 

スズカ「このジャケットの持ち主は…」

 

医師「私に一太刀浴びせ、貴様を抱き抱えて逃げているところを後ろからグサリ…ってな

死体も滝に捨てたよ、本当はお前も一緒に捨てるつもりだったのに、通行人に見つかってて間に合わなかったが」

 

スズカ「…やっぱり」

 

スズカ(あの時のは、間違いなんかじゃなかったんだ…)

 

スズカが窓枠に足をかける

 

医師「本当に飛び降りるつもりか!」

 

スズカ「動揺しているようですが…もう、私は…恐怖に呑まれない、脚がすくんで動けなくなるようなことはない!」

 

 

 

 

スズカ「っ…はぁ……痛っ…!」

 

医師「惜しかったな?さすがはウマ娘、あそこからあんな速度で走り出すとは思わなかったが…」

 

スズカ「っ…!」

 

鳥のような鳴き声があたりに響く

 

Xtreme(エクストリーム)!』

 

医師「な、なんだ!」

 

翔太郎「風都の仮面ライダーだ」

 

フィリップ「テラーか…あんまり気乗りしないね、翔太郎」

 

医師「仮面ライダーW(ダブル)…!ここで戦うのは、マズイ…!」

 

テラードーパントが逃げ出す

 

翔太郎「あ、おい!」

 

フィリップ「いや、放っておこう、翔太郎。今はやるべきことが他にある」

 

Wがスズカの方を向く

 

スズカ「…あなたが…あの、刑事さんの言っていた…?」

 

翔太郎「なんの話だ?」

 

スズカ「…もし何かあったら、仲間が、ここで俺を待っている……あの人はそう言っていました」

 

スズカがジャケットからメモ帳に描かれた地図を取り出す

 

翔太郎「照井…」

 

フィリップ「翔太郎、どうやらこれは…」

 

翔太郎「ああ、アイツは照井の獲物だ」

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