ウマ娘×仮面ライダー   作:名無し

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セイウンスカイ×木場勇治

スカイ「……くぅ………すぅ…」

 

いい天気のお昼寝日和、誰も邪魔しない、お気に入りの広い河原の原っぱの上で太陽をいっぱい浴びながら、風に涼みながら、ゆっくりと眠る

そして釣竿に当たりが来るのをじっと待つ

これほど幸せなことが他にあるだろうか…?

 

スカイ「むにゃ……ふふっ…」

 

ポキリと、グシャリと…花々が、草が、踏みおられる音がする

 

スカイ「……ふあ……?」

 

気怠げに目を開いたセイウンスカイは確かに何者かが近づいてくる気配を感じとった

 

スカイ「……んにゃ…?」

 

……灰色の、何か

人型ではありながら、なんなのか…まるで鎧を纏った様な姿見

大男と呼べるだけの体躯(たいく)でありながら、性別すら判断できない

 

スカイ(…あちゃー…寝ぼけてる?変な夢だこれ……)

 

早まる鼓動と額を伝う冷や汗は逃げろと警告をしていた

 

灰色の鎧の大男…のような何か、近づくたびにその威圧感が増し、恐怖と危険信号が脳を刺激する

もはや脚は動かない

 

スカイ「…っ…?」

 

タカラッタカラッと何かが走る音がする

何かが駆ける音が急速に迫り、目の前で灰色の物体が二つ、衝突して火花を散らす

金属がひしゃげるような、自動車事故の様な音と光景が視界を支配する

 

スカイ(…何が、起きて…?)

 

釣竿に引っ掛けた鈴がちりんと鳴って気づく

逃げなくてはと

 

そして、釣り竿を掴み、そこからただひたすらに走って逃げた

 

 

 

 

 

 

スカイ「はー…はぁ……な、何あれ…?……あれ?」

 

釣り竿に何かが引っかかっている

逃げる時に吊り上げてしまったのだろうか

 

スカイ「…アタッシュケース…?」

 

ケースを開くと、中には機械がいくつか

そして説明書…

 

スカイ「……ガラケーだ…こっちは懐中電灯、こっちはデジタルカメラ…これは……ベルト…?」

 

釣りをしていてガラクタが引っかかることは無い訳ではない

だけどこれは、今までのそれとは明らかに異質だ

 

スカイ「…これを、こうして…?」

 

ついつい開いた説明書の通り組み立て、ベルトを腰に巻く

 

スカイ「……携帯に5.5.5…それからEnterと…」

 

Standing by(スタンディング バイ)

 

スカイ「わ……ええと、それからこの携帯を…ここに…」

 

ガラケーをベルトに挿し込む

 

『Error』

 

スカイ「へ?…うわっ!?」

 

ベルトから発された衝撃波に吹き飛ばされる

 

スカイ「っ…たた……レース近いのにこんな所で怪我なんかしたら……あ」

 

顔を上げると、また灰色の怪人がいた

 

スカイ「うわあぁぁぁっ!?」

 

慌てて飛び退く

4本の足と、それとは別に両腕のある上半身

 

スカイ(ば、バケモノ…)

 

…一歩近づいてきたそのバケモノの前で、完全に腰が抜けてしまった

 

木場「ベルトを」

 

スカイ「…へ…?」

 

木場「そのベルトを渡して欲しい、そうすれば君は狙われない」

 

スカイ(…こ、これ…?)

 

バケモノが人間の姿へと切り替わる

 

スカイ「に…え?人間…?」

 

木場「早くそれを!さっきの奴が何処から狙ってるか…くッ!?」

 

木場が突き飛ばされ、もう一体の怪人が現れる

 

オルフェノク「クク…ふんっ!」

 

スカイ「うぁだ!?…あ!」

 

オルフェノクがベルトを奪い、装着し、携帯を操作する

 

Standing by(スタンディング バイ)…』

 

そして、ベルトに携帯を取り付け…

 

Complete(コンプリート)!』

 

赤い光に包まれ、怪人が姿を変える

 

ファイズ「…く…ハハ…!手に入れたぞ、これで、これさえあれば俺も新生ラッキークローバーに…!」

 

木場「うああぁぁッ!!」

 

木場がホースオルフェノクとなり、ファイズに突進し、突き飛ばす

 

ファイズ「チッ…!まだ邪魔立てするつもりか!裏切り者め!」

 

木場「君たちの仲間になった覚えなんてない!」

 

ホースオルフェノクが剣を振り回し、ファイズを攻め立てる

 

ファイズ「ちぃっ…!」

 

ファイズがベルトに装着された携帯からミッションメモリを抜き取り、腰につけられたファイズシャッターに差し込む

 

Ready( レディ )…』

 

ファイズシャッターが展開し、ナックルとなり…そして、携帯のEnterが押される

 

Exceed charge(エクシード チャージ)!』

 

スカイ(え、あれ、デジカメじゃない…!?)

 

ホースオルフェノクへとファイズが駆け寄り、拳を振りかぶる

 

ファイズ「はぁっ!!」

 

木場「っ…!」

 

ホースオルフェノクはすんでのところで剣を盾にグランインパクトを受け止め、なんとか防ぐ

 

木場「ぐぁっ…!…くっ…!」

 

ファイズ「チッ…!耐えやがった…!」

 

スカイ(…剣が…粉々に…!)

 

木場「君!早く逃げるんだ!」

 

スカイ「えっ…あ…!」

 

ファイズ「……!」

 

ファイズがメモリを素早く抜き取り、ファイズポインターへと付け替え、それを右足に装着して携帯のEnterを押す

 

Exceed charge(エクシード チャージ)!』

 

木場(もう一撃来る!)

 

ファイズ「はぁ!」

 

足に取り付けられたポインターから赤い閃光が放たれ、それは…

 

木場「なっ…!?」

 

スカイ「えっ…」

 

セイウンスカイの方へと…

 

木場「危ない!!」

 

閃光とセイウンスカイの間にホースオルフェノクが割り込み、赤いポイントマーカーにロックオンされる

 

ファイズ「庇うと思ってたぜぇ!」

 

ファイズが飛び上がり、拘束(ロック)されたホースオルフェノクへと蹴りを放つ

 

木場「く…ぐ…!」

 

ホースオルフェノクへと、クリムゾンスマッシュが突き刺さる

赤い閃光とドリルが突き刺さり、ホースオルフェノクに深く、深くダメージを…

 

ファイズ「ぐ…っ!?」

 

木場「が…ぁ……はぁ…は、ぁ…!?」

 

ファイズに何か棒状の物がぶつかり、転がる

 

木場「…は……ぁ…」

 

ホースオルフェノクが膝を突き、人間の姿に戻る

 

スカイ(…逃げないと…でも…このまま逃げたら、この人は…)

 

木場「く…ッ…?…アレ、は…」

 

木場の視線の先には、先ほどファイズにぶつかったものと思われる地面に突き刺さった、黄色い刀身と、十字の持ち手の武器…

 

木場(アレを…アレさえ…!)

 

スカイ(どうしよう…いや……でも、うん…逃げるなら…追わせる!)

 

ファイズ「チッ!誰だ!邪魔したのは!」

 

スカイ(多分、あのベルトが外れれば怪人に戻る…そしたら、なんとかなる…!?)

 

スカイが釣り竿を振り、釣り針をファイズにぶつける

 

ファイズ「…あ?」

 

スカイ「あっちゃー…惜しいなぁ…目に当たったと思ったのに」

 

ファイズ「…先にお前から殺してやる!」

 

スカイ「やば、逃げろ逃げろー!」

 

セイウンスカイとファイズの追いかけっこが始まる

 

スカイ(思った以上に簡単に釣れたけど、本命はあのベルト、あの堅そうな剣を簡単に壊してたあたり…捕まったら命はないけど…!)

 

スカイ「このまま突き放して…!」

 

相手がスタミナを切らせば、釣り上げるチャンスは来る…!

 

ファイズ「逃がすか!」

 

スカイ「っ…!?」

 

…突き放すどころか、ファイズはもうすぐ後ろまで迫っており、今にも…

 

ファイズ「うおっ!?」

 

ファイズがスリップし、転倒する

 

スカイ(よし!…この河原のことなら誰よりも知ってる、足を取られやすい場所、茂みに隠れられる場所、日当たりのいい場所、全部…!)

 

そして、スリップしたファイズに近づき携帯を取り外す

 

スカイ「よ、よし…!あとはこれ持って逃げ…」

 

スカイの足首がファイズに掴まれる

 

スカイ「ひっ…!?…あ"っ…!?」

 

ファイズ「それを返せ!」

 

スカイ「いっ!?」

 

スカイが足首を引っ張られてこけ、ファイズフォンを手放す

そして転がったファイズフォンを、木場が拾い上げる

 

木場「その手を、離せ」

 

木場がファイズフォンを操作し、ファイズの返信を強制的に解除する

 

オルフェノク「…まだ、動けたのか…!」

 

オルフェノクが立ち上がり、木場の方に向き合う

 

木場「……ギアを渡せ、そうすれば、もう攻撃しない」

 

オルフェノク「何…?そっちこそそれを…!」

 

オルフェノクが喋り終わるのを待たず、カイザブレイガンを取り出して銃撃する

 

オルフェノク「ぐ…な、なんだそれは!」

 

木場「言うことを聞かないのなら、容赦はしない」

 

ブレイガンから次々と弾丸が放たれ、オルフェノクにダメージを与える

 

木場「…っ…弾切れか」

 

カチッカチッと音がして銃撃が止み、オルフェノクが再び木場へ…

 

スカイ(今だ!)

 

オルフェノク「なっ…!」

 

スカイがオルフェノクの腰からベルトをもぎ取り、木場へと投げる

 

オルフェノク「貴様ぁ!!」

 

木場「…!…変身!!」

 

Standing by(スタンディング バイ) Complete(コンプリート)!』

 

素早い動作で木場がファイズへと変身し、オルフェノクを殴り飛ばす

 

オルフェノク「ぐ…」

 

そして、ファイズのミッションメモリをカイザブレイガンに挿し込む

 

Ready( レディ )Exceed charge(エクシード チャージ)!』

 

木場「はぁッ!」

 

カイザブレイガンから放たれた赤い斬撃がオルフェノクを捉え、木場が黄色い光を纏い、突進して斬撃を放つ

 

オルフェノク「ぐ…うわあぁぁぁぁっ!!」

 

オルフェノクが赤と黄色のラインで形成されたピースマークと共に青い包まれ、灰となって消える

 

スカイ「…た、倒した…?…っぅ…足…痛……」

 

木場「……う…っ……」

 

 

 

 

 

 

 

スカイ「まあ、こんな感じで我がトレーナーさんとは波瀾万丈な出会い方をした訳ですよ〜」

 

キング「…それ、何処までほんとなのかしら…?足の怪我の理由は川原で転んだだけって聞いてるけど」

 

スカイ「にゃはは〜、どうかな〜?3割くらいほんとかもよ?」

 

キング「呆れた…貴方のトレーナーも大変ね…」

 

 

 

木場「まさか、君が助けてくれるとは思わなかったよ」

 

草加「勘違いしてほしくないなぁ…。

俺は君を助けたんじゃない、オルフェノク同士の争いに無関係な奴を巻き込んだのに腹が立って邪魔しただけだ」

 

木場「……」

 

草加「それより、オルフェノクの君が…女の子と仲良くするって言うのは…どうなのかなぁ…?」

 

木場「…君は夢を持ったことはあるかい?」

 

草加「…だとしたら?」

 

木場「夢っていうのは、呪いみたいなものらしい…。

呪いを解くには夢を叶えなければならない…叶えられなければずっと呪われたまま…らしい。

俺のせいであの子は怪我をした、俺はあの子の夢を叶えなきゃいけない…!」

 

草加「……」

 

木場「…それじゃあ」

 

 

 

 

スカイ「でもさー、案外…危なっかしくって」

 

キング「そのトレーナーさんが?」

 

スカイ「そーそー、結構背追い込むと言うか、影響されやすいって言うか…」

 

キング「あら、そうなのね」

 

スカイ「だからセイちゃんもちゃんと見てあげなきゃなって…あ、トレーナーさんやーい」

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