ウマ娘×仮面ライダー 作:名無し
戦兎「天っ才物理学者の桐生戦兎は職を求め、トレセン学園に就職、その結果として不要になったいろんなものを処分するためにフリーマーケットに参加する」
シャカール「つーかアレなンなンだよ、蜘蛛型ペットロボって、何処需要だよ、誰が買うンだよ」
戦兎「いや…犬とか猫はネタ被るでしょ…ほら、著作権とか怖いし…」
シャカール「ならせめてウサギとかその辺にしろよ!」
戦兎「まあ、とにかくその辺のいらないものを売るのを任せた相手が…」
万丈「なあ戦兎、全く売れねえんだけど」
シャカール「接客する気がねェ奴がやっても売れねェだろ…」
万丈「ってか普通に捨てろよ!」
戦兎「あー!もうさっさと26話始めちゃって!」
タンホイザ「あ!サンドイッチ!」
机の上に並べられたお弁当箱をタンホイザが持ち上げる
イクノ「ネイチャさんが持ってきてくれたんです、前々から言ってた通り、みんなでピクニックに行こうと」
タンホイザ「へー!どこまで行くの!?」
イクノ「向こう街の公園です、広い原っぱがあって、毎週土曜のお昼にはフリーマーケットもあるとか」
タンホイザ「フリマ!楽しそう!」
イクノ「さあ、準備してください」
タンホイザ「フリーマーケット楽しかったねー!」
ターボ「見て見て!これ!カッコいい!」
イクノ「みなさん、いろんなものを買いましたね」
ネイチャ「もう遅いけど、あんまり無駄遣いしてるとお小遣いなくなるぞーっ」
それぞれが戦利品を見せ合い、自慢しあう
分厚い本、キラキラのキーホルダー、まだ着られる古着
中でも一際目立つのは…
タンホイザ「ねー、見てこれ!クモさん!クモさんのロボットだよ!可愛いでしょ!」
ネイチャ「いやいや、タンホイザ…クモ苦手じゃん?」
タンホイザ「だ、大丈夫!この子と一緒に暮らしてクモさんを克服…!」
ネイチャ(無理だと思うなー、仕方ない、また腰抜かしたら助けてあげますか)
ターボ「ネイチャー!お腹減った!サンドイッチ食べたーい!」
イクノ「確かに、いい時間ですね」
タンホイザ「サンドイッチサンドイッチ〜♪」
ネイチャ「まあ、あんまり豪華じゃないけどー……あれ?タンホイザ、手」
イクノ「青いスライムみたいなものがついていますよ、洗ってきた方がいいのでは?」
タンホイザ「あっ、ホントだ!洗わなきゃ!」
イクノ「向こうに水道がありましたよ」
タンホイザ「行ってくるね!」
タンホイザ「さて、と…いただきまーす!…んー!美味しいー!」
イクノ「そうですね、このタマゴサンドが絶品です」
ネイチャ「いやー、あはは、そんなに喜んでもらえると照れるなぁ…」
ターボ「マチタンの手、さっきより汚れてる!」
タンホイザ「え?」
マチカネタンホイザの手から青いゲル状の何かが滴り落ちる
タンホイザ「…洗ったのに?」
イクノ「…どうしました?」
ターボ「マチタン…なんか変…?」
瞬きの間に、青いゲルは消えていた
ネイチャ「とりあえず、手洗ってらっしゃいな」
タンホイザ「うん…」
イクノ「…ついていきましょうか?」
タンホイザ「1人で大丈夫、ありがと!」
タンホイザ「〜♪…おや?」
タンホイザの靴に何かが当たる
タンホイザ「クモさんロボット!すごい!1人で動けるんだ!」
タンホイザの足から肩までクモ型ロボットがよじ登る
ロボット「……」
タンホイザ「わわ…すごい…」
そして、ロボットが何かを吸い取り…赤く変色する
タンホイザ「赤くなった!トマトみたい!…帰ってみんなに見せてあげなきゃ!」
そう言ってタンホイザはトレセン学園へ走り出す
ロボット「……」
フクキタル「おや!おマチさん、奇遇ですね、お出かけの帰りですか?」
タンホイザ「あ、フクちゃん先輩!そうなんです!この子をフリマで買っちゃいました!」
フクキタル「成る程フリマ…その子も良いですね!」
タンホイザ「ふっふっふっ…わかりますか!?」
フクキタル「…ハッ!?…シラオキ様からお告げが…おマチさんを占うように、と…!」
フクキタルの水晶玉がタンホイザとロボットを映し出す
タンホイザ「おお…!?して、私の運命やいかに…!」
フクキタル「……むむむっ!?…大吉と、大凶が一緒に…?!」
タンホイザ「え?それってどういうこと?…つまり、両方合わせて中くらい?」
フクキタル「…うーん…?うーん……?ラッキーアイテムは…コーヒーですが…むむむ…」
タンホイザ「コーヒー!よーし!カフェテリアに行かないと!」
フクキタル「……もしかして、2人分…?あ、居ない!?」
タンホイザ「…あれ?今日はお休みだったかな…」
カフェテリアには誰もいない
まるで、この為に開かれた場所かのように、他に何の気配もしない…
タンホイザ「わっ!?」
タンホイザの肩の蜘蛛型ロボットがテーブルに飛び移り、前脚を振り上げ威嚇するような動作を見せる
ロボット「出てこい!エボルトォ!」
タンホイザ「わっ!?喋った!?」
ロボット「出てこないのなら…この学園ごと…!」
『
カフェテリアに派手な音が響く
『
エボルト「エボル、フェーズ1…」
物陰から、赤と金のライダーが物陰から姿を表す
タンホイザ「わっ!?ナニナニナニ!?」
ロボット「会いたかったぞ…エボルトォ!!」
ライダーに反応するように、クモロボットが前脚を振り回す
エボルト「オレは会いたくなかったよ、キルバス…お前はオレと万丈で消し去った筈だ」
キルバス「確かにあの時はやられかけた…だが!オレはこのアイテムに遺伝子を残し、復活の時を…」
タンホイザがキルバスを拾い上げる
タンホイザ「すごーい!どうやってお話ししてるの!?」
キルバス「放せ!このっ…」
エボルト「……ん〜…?」
タンホイザ「どこから声出てるんだろ…ここかな…そっちかな?」
キルバス「離せ!!」
エボルト「クッ…ハハハ!…なるほどな、無様だなァ、キルバス」
エボルトが大きく肩を落とし、椅子を引いて腰掛ける
キルバス「黙れ!下ろせ!!」
タンホイザ「うわわ、すごいすごい!AIとかかな…今おろすね!」
タンホイザがキルバスを床に置いた瞬間、カサカサと逃げ出す
タンホイザ「あ!待って!」
エボルト「おお…惜しい惜しい!いやー、惜しかったな!キルバス」
逃げ出したキルバスはあえなく捕まり、タンホイザに持ち上げられる
タンホイザ「逃げちゃダメだよ!メッ!」
エボルト「ちゃんと飼い主の言うこと聞けよォ?…クッ…ハハハハハハ!」
キルバス「エボルトォ!」
エボルトが両手を上げてぶらぶらと振る
エボルト「なんなら、まとめて吹き飛ばすつもりだったが……ツイてるなァ、キルバス…。
オレはお前が無様を晒す姿をもっと眺めたくなった…まさか、ウマ娘相手に成す術もないとは、本当に無様だなァ?」
キルバス「黙れ、エボルトォ!!」
エボルト「ま、用も無くなったし…オレはお
タンホイザがキルバスを地面に下ろす
タンホイザ「…あのー…?もしかして…この子の、前の飼い主さん?」
エボルト「…あァ、心配しなくていい、オレはそのクモに手出しはしない。
じゃあなキルバス、大事に育ててもらえよ?」
キルバス「ふざけるなァ!!…ッ!」
エボルトが手を翳した瞬間、キルバスの声が止む
エボルト「少しは大人しくしてるんだな、チャオ!」
エボルト「オイオイ、まさかずっと見てたのか?」
カフェ「もし、タンホイザさんごと攻撃するのであれば私が止めるつもりでした…。
しかし、そうしなかった…それは、何故ですか?」
エボルト「感情…ってヤツかねェ…」
カフェ「…キルバス…そう呼んでいましたが」
エボルト「あア…オレの故郷、ブラッド星の王にして…オレの兄貴だ…。
なんて言えば良いか…宇宙と心中しようとしてブラッド星を吹っ飛ばした、イかれた破滅型の快楽主義者だよ」
カフェ「見逃したのは、お兄さんだから?」
エボルト「半分はアタリだ、散々辛酸を誉める思いをさせられたんだ、ああやって弄ばれて苦しむサマをたっぷり見せてもらおうとなァ…。
そしてもう半分は……」
エボルトの姿がかき消え、赤いゲルが石動惣一の姿を作る
石動「…もう姿の維持も限界か…今のオレじゃ殺しきれない…ってのがもう一つの理由だ」
カフェ「…そのくらい頼りない方が、私は好きですよ」
ネイチャ「いやー、昨日は置いて帰られちゃったからね〜?」
タンホイザ「ごめんなさーい!…なんだかついうっかり…」
イクノ「早めに連絡してくれてよかったです、心配してたんですよ」
ターボ「あ!マチタンの肩にクモ!」
タンホイザ「うぇぇっ!?……あ、この子かぁ」
ネイチャ「…そんなに大きいロボット乗っけて重くないの?」
タンホイザ「全然!それに可愛いでしょ!?キルバスって言うんだって!」
ネイチャ「へー……」
ターボ「カッコイイ!」
イクノ「……どこか怒ってるように見えますね」
タンホイザ「むんむむ〜♪」
ネイチャ「タンホイザはご機嫌だけどね」
タンホイザ「よーし、今日も頑張るぞ〜!えい、えい、むん!」