ウマ娘×仮面ライダー 作:名無し
日本最大のウマ娘育成機関、トレセン学園で国内最大のレースイベントとなるトゥインクルシリーズの開催が宣言された。
北都の、仮面ライダーである……ん?…おい!誰だよ書き直す前の原稿持ってきたヤツ!…ヒゲかよ!しっかりしろよ…ったく!
東北からやってきた新人トレーナーの猿渡一海は入り口にて同じく新人トレーナーの万丈龍我と出会う。
アグネスデジタルのトレーナーである猿渡一海は自分に関する手続きを一通り済ませるために理事長室に向かうのだった…。
ん?オイ、誰だここに(夕飯はスペシャルパスタです)って書き置きしたヤツ!…ん?…おい!これ誰が作るんだ!?
おい!ヒゲは!くっ…事の顛末は第4話の中で!
猿渡「うス…猿渡一海です、よろしくお願いします。」
秋川「歓迎ッ!キミの活躍に期待する!!…しかし、トレーナーとしての経験がないというのは一抹の不安がある…。
よって先輩たるトレーナーをキミの教育担当として就ける!生徒会室に向かってくれ!話は通しておく!」
猿渡「生徒会室…俺堅っ苦しいのは……いや、まあ…行ってみるか…」
デジタル「どうでした?理事長とのお話」
猿渡「とりあえずセンパイに教えてもらいながらって事になった…で、とりあえず生徒会室に…あ、
窓から見えた万丈龍我とナリタタイシンは…どうにもギクシャクとしたベストマッチに見える
デジタル「生徒会室という事は…生徒会の方にお、教えてもらう…とか…!?」
猿渡「いやいやいや、流石にそれは…だって生徒会って言ったらアレだろ、皇帝シンボリルドルフ、女帝エアグルーヴ、シャドーロールの怪物ナリタブライアン…ヤベェ…まさか生で見れる…!?」
デジタル「ええ!ええ!そりゃあもう!」
猿渡(ヤバいテンション上がってきた、デジたんだけでもヤベェのにこれは…!俺の中のハザードレベルが上がっているのを感じちまう…!)
デジタル「ささ!此処です!」
猿渡「着いちまったのか…!…あ?」
今日はよくぶつかられる日だ、後ろから誰かにぶつかられる
まず一つだけ言おう、これは決してウマ娘ちゃんにぶつかられたわけじゃねえ、肩のあたりに固い何かが当たった
確かに肩は男女問わずに固いが女性なら衣服の上からでも柔らかい感触が…
氷室「何気持ち悪いツラして考え込んでんだよ、邪魔だポテト」
猿渡「ヒゲェッ!?お、おまっ…ヒゲかよ!!」
氷室「なんだポテト」
猿渡「ぶつかっといてなんだヒゲ」
氷室「それがセンパイに対する態度が、新人」
ヒゲが黒いジャケットのジッパーを下ろし中のプリント文字Tシャツを露にする
“ようこそトレセン学園へ!”
氷室「せっかく慌てて用意したというのに、お前なのか…」
猿渡「センパイって…お前がかよ…!つーか謝れよ!肩に固いもんが当たってんだよ!折れてたらどうすんだよ!」
デジタル「と、トレーナーさん落ち着いて!」
ルドルフ「肩に固いものが…か…フフフ…」
猿渡「ハッ…この声は…!」
デジタル「し、シンボリルドルフ会長!」
猿渡「こ、これが…あの伝説のシンボリルドルフ…!」
ルドルフ「トレーナー君が無礼な態度を取ってしまって申し訳ない」
氷室「気にする事はない、旧い中だ」
ルドルフ「その様だね、しかしそれならせっかくの再会なんだ、もう少しアプローチの仕方があると思うんだが」
猿渡「…オイ…ヒゲ」
氷室「…なんだ?」
猿渡「テメェ…まさか、シンボリルドルフの…トレーナーなのか…!」
氷室「だとしたらなんだ」
驚きのあまり廊下の壁に背中を打ち付けながら倒れ込む
猿渡「ありえねぇ…このファッションセンスが虫並みのヒゲが…?」
氷室「オイ」
猿渡「ピーマンが苦くて食べられないヒゲが…?」
氷室「此処は廊下だぞやめろ」
猿渡「8時間寝ないとパワーが出ないって理由でライダーをサボりやがったヒゲが…!?」
氷室「ポテトォ!」
ルドルフ「まあまあ、フフフ、しかし本当に旧い仲らしいね、この様子では私の知らない秘密も知っているのかな?」
猿渡「え?あ、たぶん」
ルドルフ「今度是非話を聞かせて欲しい」
氷室「おいルドルフ」
ルドルフ「ハハハ、ちょっとした冗談さ……さて、こんなところで立ち話をするのもなんだ、詳しい話を中でしよう」
デジタル「は、はい…」
ルドルフ「なるほど、その年齢でトレーナーとしていきなり抜擢されるだけの事はある…。
レースの基本的なルールさえ分かっていれば問題ないと思っていたが、担当ウマ娘への深い理解も有るようだし…案外、教えられる事はないかもしれない…。」
猿渡「え?そっすか?いや…ははは」
氷室「調子乗んなよポテト」
猿渡「んだとヒゲ」
デジタル「トレーナーさん!喧嘩しないって約束したじゃないですか!」
猿渡「はい!もうしません!」
ルドルフ「なるほど、アグネスデジタル、キミが目を光らせてる間は心配なさそうだね」
デジタル「い、いえ、とんでもないです…」
猿渡「すんません、一個聞いてもいいっすか」
ルドルフ「なんでも聞いてくれたまえ」
猿渡「なんでソイツがトレーナーに?」
ルドルフ「…あー…それは…」
氷室「…どうでもいいだろ」
猿渡「まさかコネか?またコネか?」
ヒゲ「……」
猿渡「またかよ!良いよなぁボンボンは!つーかお前首相秘書はどこいったんだよ!」
ヒゲ「…職業体験的なアレだ」
猿渡「学生か!」
ルドルフ「ま、まあまあ…ウマ娘に対する法律のあり方などを見直すに当たって官職の人間が出向して来てくれたんだ、言い方はアレだが何も間違ってはないさ。」
猿渡「だとしたら…服装それは不味くねえか」
氷室「心配するな、スカジャンでもOKだ」
猿渡「
ルドルフ「考え無しに許可を出した訳じゃないさ、彼の担当ウマ娘、ナリタタイシンの服装と類似点があったので許可したんだ。
お互いを高め合うという目的の為、些細な事でも役立てて欲しい、ウマ娘の自由を認めるなどの理由もつけられたしね」
猿渡「へぇ〜…」
デジタル「ウマ娘ちゃんの幸せを守ってる会長尊み…」
猿渡「尊みに浸ってる推しがヤベェ…」
氷室「チッ…気楽な奴らだ」
ルドルフ「ハハハ、まあ良いじゃないか」
氷室「おいポテト、ついて来い」
猿渡「んだよ」
氷室「…見せておくものがある」
猿渡「…農園か」
氷室「お前にどうにかしてもらいたい、できるか」
猿渡「……土が痩せてんな…しかもこの感じ、休む事なく野菜を作り続けてんだろ」
氷室「此処の食材の消費量はとんでもない量だ、国の何%かをこの施設だけで消費してると言っても過言じゃない」
猿渡「バカ言え、それよりも…あれはビニールハウスか…えらくデケェな…あ、この土地に使ってる肥料は?」
氷室「その辺のことは書類にまとめてある、任せたぞ」
猿渡「あ、オイどこ行くんだよ!」
氷室「食堂だ、そこでお前の担当と落ち合うことになっている」
猿渡「なんだ、なんかあんのかよ」
氷室「来ればわかる、特に…この国の食料自給率について…いや、この土地が痩せている理由について…か?」
猿渡「あ…?」
猿渡「…なるほどな、ウマ娘ってのは健啖家とは聞いてたが…」
見えるテーブル全て、成人男性以上の量を軽々と平らげてやがる…
氷室「あの通りでな、学園としてもなんとか支出を抑えるために常に野菜を生産し続けなくてはならない」
猿渡「それでちゃんとした野菜が育たなくなりゃ元も子もねぇだろうが、その辺はサイクル組み直すところから始めねえとな…と、こんなとこに立ってたら邪魔か…あっちのコーヒー飲めそうなとこ行こうぜ」
氷室「ああ」
猿渡「すんません!コーヒー二つ!…ん?」
隣で缶を開栓する音が聞こえる
猿渡「なんで缶コーヒーなんだよ…まさかここにはコーヒーは無えってか?」
氷室「飲みたきゃ1人で飲んでろ」
猿渡「んだとヒゲ…チッ」
目の前に置かれたコーヒーを口に含む
猿渡「ぶふぉっ!?…んだコレ…マッズ…!オイ!」
あまりの不味さにコーヒーを吹き出し、顔を上げて文句を言おうとした所に映ったのは…
石動「チャオ!」
猿渡「…石動惣一…?いや…エボルト…!」
石動「久しぶりだなグリス、元気にしてたか?」
猿渡「テメェこんなとこで何して…!」
石動「決まってるだろ?」
パンドラボックスの再生…いや、力を取り戻すところからか…!
なんにしても今のうちに…
石動「
猿渡「は……?テメェふざけてんのか、なんなら今…」
氷室「やめろポテト、その下りはもう3度目だ」
石動「正確には4回目だな、つってもまあ?ローグ、あの時お前は居なかったが」
猿渡「よその星に行ったんじゃねえのか、万丈からはそう聞いたぞ」
石動「移動が手間でねぇ、2日くらい経ったら帰ってきた、ほら、オレももう50手前だろ?移動に時間かかる旅行ってのもあんまりなぁ…って思っちゃった訳よ…。
それに…この世界でオレは特に悪事も働いてないし?そこんとこ目溢しする約束はもう戦兎達と締結済みだ、今オレを倒したら無実の一般市民をよってたかって殺した事になる」
猿渡「…ふざけやがって…!」
氷室「やめておけ、見られるぞ」
石動「ま、そういう事だ、コーヒーが飲みたくなったらまたきてくれ、チャオ!」
猿渡「……ところでよ、さっきサラッと流したが…戦兎もここに居んのか?」
氷室「ああ」
猿渡(どうなってんだよトレセン学園…)
カフェ「すみません、少し良いですか?」
猿渡「え、あ、はは、はい、俺の名前は猿渡一海29歳独身です」
カフェ「…ええ、聞いています」
猿渡「え?いや…照れるな、俺も早速有名になっちまったか…」
カフェ「いえ、知ってるのは私くらいだと思います…それより、安心してください」
猿渡「安心?」
カフェ「トレーナーさん…エボルトさんは、有事の際には私が押さえますので」
石動「おいおいカフェ〜…それは言わない約束だろ?」
カフェ「黙れ、エボルト」
猿渡「この声…火星の王妃…?!たしか…ベルナージュ…?」
カフェ「そうだ、お前は覚えていたか…何処ぞのバカはベルガモットなどと言い出したが…」
猿渡「…なんでマンハッタンカフェさんのお身体についてんだよ、やっぱお前アイドルオタクか」
カフェ「……はぁ…今の私は霊体だ、肉体は既に滅びている」
猿渡「やっぱ火星滅んでんじゃねえか!」
石動「オレを見るなって、違う違う、寿命だよ寿命」
カフェ「そうだ、私、ベルナージュの肉体は寿命を迎えた…ちょうど一年前になる…しかし、私の魂はエボルトの気配を感じ、引き寄せられ…再び地球へと降りた……そして、今の私の力は微力ではあるが…」
石動「オレを消すことくらい造作もない…って事らしい、ま、魂が消滅するまでに10年、その間はおとなしくするしかないって訳だ」
猿渡「なるほど…つまりあと10年はお前に気を取られずにウマ娘ちゃんと遊べ…んんっ!…仕事に精を出せる…って事か!いや!素晴らしい!うん!…あの、握手してもらって良いっすかね」
カフェ「…ああ?」
石動「ちょっと待った!握手券持ってないだろ?」
猿渡「チッ…!今なら合法的にマンハッタンカフェさんと握手ができるチャンスだったのに…!」
氷室「ポテト…」
石動「ま、握手したいなら5万ってとこだな」
猿渡「5万?思ったより安いな…」
デジタル「ちょっと待ったぁ!?な、何やってるんですかトレーナーさん!」
猿渡「え?いや、マンハッタンカフェさんと握手を…」
デジタル「今は確かベルナージュさんが表に出た状態の筈!では意識を交代して…マンハッタンカフェさん!お答えは!?」
カフェ「…お断りします…トレーナーさんも、私でお金を稼ごうとしないでください」
猿渡「くっ…」
石動「固い事言うなよカフェ、どうせお前と使う金なんだから」
カフェ「……仕方ないですね」
猿渡「デジたん良いって!」
デジタル「私が先です!順番です!」
猿渡(デジたんが先に握手するってこ、と、は……デジたんが触れたマンハッタンカフェの手に触れる!?)
猿渡「是非どうぞ!」
猿渡「あのデカいビニールハウスお前のかよ!」
石動「オレは豆から拘るタイプなんだよ、ほら、もう一回飲んだら気が変わるから…」
缶を開栓する音がまた鳴る
カフェ「……」
猿渡「誰も飲まねーよ」
石動「今月の生活費もカツカツなのに…」
カフェ「あの土地の使用料、このブースの使用料などがほとんどを占めてますけどね」
デジタル「あ、あの…マンハッタンカフェさんのためなら幾らでも…」
猿渡「デジたんその使い方は身を滅ぼすぞ…!」
氷室「お前が言うな」