ウマ娘×仮面ライダー 作:名無し
ここんとこの具体的なのは戦兎に聞いてみよう、おーい戦兎!
戦兎「いや、わかんねぇよ、俺達もいつの間にかこの世界に来ちまってたし、つーかエボルトが犯人じゃねえのかよ」
今のオレには殆ど力が残っていない、まァ、石動惣一に化けてた時の半分ってところか…。
もしかしたら、ここがオレの欲しかった新しい宇宙って線もあるかもしれないが…だとしたら火星は存在してないだろうなァ…。
あんな観光にも向かねぇ上にヤバいやつの居るおっかねえ星なんてオレの宇宙には欲しくないねェ!
カフェ「……」
猿渡「この目は完全にベルナージュ出てきてんじゃねえか!」
おっと、お喋りしてれば10年経つ前にベルナージュが力を使い切ってくれるかもな!
じゃ、第7話どうぞ!
カフェ「…今朝は随分と、頭痛が激しいような気がします」
石動「ベルナージュの影響かもな、美空の時は媒介にするバングルがあった、だが今回はそれが無い…。
火星の力を直接的に当てられるのは…ちょっと不味いかもな」
カフェ「……問題ありません、何かあれば私が貴方を止めます」
石動「そいつは怖い」
石動が小さなトランクを机に置き、開く
手慣れた動作で中からエスプレッソメーカーと小型のカセットコンロ、2組のコーヒーカップを取り出す。
エスプレッソメーカーを火にかけ、少しするとコポコポと音を立てながらコーヒーの香りが漂い始める
カフェ「…豆も上質な物、機材もAmazonで売ってる3000円程度の物…何が悪いのか」
マンハッタンカフェは悪態をつきながら、コーヒーカップに少量注がれたモカエスプレッソの香りを確かめる
カフェ「……はあ…」
カフェがソーサーごとカップを持ち上げ、石動をチラリと見る
石動「さ、て……不味っ…なんでだ…?」
カフェ「……まあ、そんなものに入れて持ち歩いて豆が酸化しているのは間違いありません…
しかしそれ以上に…単に作り方が下手なだけですね」
不味いコーヒーを飲み干し、ため息をつく
カフェ「セットを片付けて、その後でカフェテリアに行きましょう、私の言う通りにコーヒーを淹れてください」
石動「えー」
カフェ「いいですね?」
石動「……はい…」
カフェ「そうです、水の量はそこの印まで……せっかくなのでコーヒー豆も変えましょう、手挽きも悪くありませんが既に挽いてあるものを使いますよ」
石動「これじゃオレのコーヒーじゃ…」
カフェ「黙って続けてください」
石動「…はい……火星のお姫様無しでもこれかよ…」
カフェ「火加減は弱火でじっくりといきましょう……
あと少し、底の水が沸騰し、コーヒーを抽出し始めるのをゆっくりと……良いですね、抽出完了です、では飲みましょう」
2人でカウンターに腰掛け、コーヒーを口に含む
カフェ「…これです……久々に缶コーヒーじゃない、美味しいコーヒーが飲めました」
石動「まあ、不味くないんだけどなぁ…なんか足りないんだよなァ…」
カフェ「何か、言いましたか?」
石動「…いーえ…」
カフェ「モカエスプレッソはこれで良し、次は基本のハンドドリップかサイフォン、どちらにしますか、私としてはサイフォンがオススメですが」
石動「えっ、まだやるの!?」
カフェ「当然です」
シャカール「オイ、来たぞ」
ルドルフ「君たちが態々呼び出すなんて、一体何事だい?」
カフェ「カフェテリアのコーヒーの提供を、再開できるようになりました」
シャカール「帰る」
ルドルフ「ああ、私も…その、用事があってね……おや…足が、動かない…?」
シャカール「いや、普通に動くぞ…ン…?なんか、変な気配が…」
カフェ「どうか、試飲を…おや、残りの試飲担当の方も来てくれたようです」
戦兎「…試飲?」
万丈「なんだよ、なんの話だよ」
カフェ「トレーナーさん」
石動「はいお待たせ…特製ブレンドコーヒー…」
いつもの飄々とした雰囲気がすっかり死んだ石動惣一がコーヒーをカウンターに並べる
戦兎「……あ!あんな所にアジの開きが!」
シャカール「おー!今夜はご馳走だ!…おい、離せ、こっちはご馳走を食べに行くんだよ」
カフェ「飲んでください、特に桐生戦兎さん」
戦兎「…不味いのを知ってるコーヒーなんて…」
戦兎がコーヒーに口をつける
戦兎「え?…不味くないんだけど……本物の石動惣一!?」
石動「いやいやいや、オレはいつだって本物だから」
万丈「……なんでだ、不味くねえ…美味くもねえけど…」
ルドルフ「…普通に飲めるものだね…」
シャカール「あァ…」
カフェ「と言う事です、トレーナーさん、ちゃんと淹れ方を守って提供を…」
石動「それじゃオレのコーヒーとは言わないの!ったく…あ、ウマ…案外悪くないかもな…」
戦兎「ヤバイぞ万丈、エボルトを見分ける手段が一つ減った…」
万丈「…先にヤっちまうか…!?」
シャカール「オイ、暴れンなら外行け外」
戦兎「固い事言い為さんなって」
万丈「つーかカズミンはどうしたんだよ、アイツにも飲ませろよ」
ルドルフ「彼は農作業中だ」
戦兎「こう言うのはサイボーグの領分でしょ」
カフェ「紅茶しか飲ませてもらえないと」
ルドルフ「私のトレーナー君は首相官邸だ」
シャカール「だってよ、ウチのトレーナーさんよ」
戦兎「オレだって暇じゃないのに…」
ルドルフ「そう言えば、生徒会室の加湿器の修理、助かったよ」
戦兎「あ、そうだ、ついでに新しく頼まれてたロボット掃除機を…ほら」
シャカール「見た目もいじって一般販売もできそうな形にしてみた」
万丈「…サソリ?」
戦兎「そう、名付けてスコーピオンクリーナー!凄いでしょ?最高でしょ?天っ才でしょ?」
石動「なんでだろうねェ…それを見てるとキルバスを思い出しちまう」
ルドルフ「キルバス?」
万丈「コイツの兄貴だよ、だけど…オレもなんかイヤな感じがするからこれはねぇかな…
シャカール「…見た目がウケねえとは思わなかったな、ファインにはウケてたのに」
戦兎「これを使われたら…キルバスコーピオン…そう考えるとなんかイヤだな…」
カフェ「反対派多数という事で、今回の新発明はお蔵入りです」
戦兎「ただのロボット掃除機なのに…」
万丈「ただのペットロボットの筈がオレのドラゴンよりヤバい代物作ってたのは誰だよ!」
石動「ああ、そうだ戦兎、次作るときはコブラ型にしといてくれ」
万丈「お前もちゃっかり強化アイテムもらおうとしてんじゃ無えよ!!」
石動「心配し為さんなって、今のオレのハザードレベルは精々1.4、どう足掻いてもお前達には手も足も出ない…
それにまァ…今のお前達のハザードレベルを上げるような真似はデメリットしかないし…当分大人しくしてるって!
さて、カフェ、トレーニングに行くぞ」
カフェ「ええ、わかりました」
石動「それじゃ、Ciao!」
万丈「…エボルトのヤツ、すっかり馴染みやがって…」
戦兎「今回ばかりは、見守るしかないってトコか…」