ウマ娘×仮面ライダー 作:名無し
ライス「良太郎お兄様!ライスね、この前落としたお財布戻ってきたの!
お兄様に言われた通りお名前とか書いてたおかげだよ!」
良太郎「良かった…僕も、よく物を落とすから…」
ライス「うん…でも、良太郎お兄様の財布…いつも中身も…」
良太郎「…まあ、でも大丈夫だよ、それよりも…あっ」
良太郎が一瞬俯き、眼鏡をかけて顔を上げ、微笑む
ライス「…良太郎お兄様?」
良太郎「……可愛いお嬢さん、ちょっと僕とお話ししない?」
ライス「ふぇっ!?ど、どうしたの!?お兄様!」
良太郎がライスシャワーの方に手を回す
良太郎「どうしたって…別にどうもしないさ、いや…キミの可憐さに…アテられちゃったのかもしれないね」
ライス「お、お兄様…また、変になっちゃったの?」
良太郎「また…?……はぁ…今回も一番乗りだと思ったのに…センパイ?それともリュウタ?…ねえ、この前は僕がどんなふうにおかしくなったのか、教えてくれる?」
ライス「え、えっと…この前は……一緒にお買い物行ってたら…途中で会ったウララちゃんに飴をあげたり…一緒に公園で遊んだり」
良太郎「…どんな飴?」
ライス「ほ、ほら、コレだよ」
…デネブの顔の張り付いたキャンディ…
良太郎「おデブちゃんか…」
ライス「あ、そう言えば…急に関西弁になってたよ」
良太郎「…キンちゃんの方かぁ…」
ライス「あ、あとはね、急にダンス踊ったり…」
良太郎「リュウタも居るんだね、じゃあ…」
ライス「こんなポーズしてたよ!」
良太郎「…俺、参上…ね…つまり今度は僕が一番最後ってわけだ、みんな酷いなぁ、僕だけ仲間外れなんて狡いよ」
ライス「…お兄様、泣いてるの?」
良太郎「え?まさか、僕が泣いたりするわけないでしょ?…良太郎、また後で……あ……ウラタロス…」
ライス「…良太郎お兄様?」
良太郎「…大丈夫、やっと、帰ってきただけだから」
ライス「…あ!そうだ!ライスね、マックイーンさんにお茶会に呼ばれてるの、それでね、ぜひお兄様もって!」
良太郎「本当に?……大丈夫かな…よし、行こうか」
ライス「うん!」
良太郎「…やっぱり」
ライス「マックイーンさん…?」
マック「何を立ち尽くしている?召使い…よもや私に菓子を取りに行けと言うのではあるまいな」
ライス「ま、マックイーンさんまでおかしくなっちゃった…!」
良太郎「やっぱり…ジーク…」
白いふわふわを首元に巻いて…優雅に紅茶を飲むメジロマックイーン…が、突如紅茶を吹き出す
ライス「マックイーンさん、どうしたの!?大丈夫?
ごめんね、ライスが変なタイミングで声かけたから…」
マック「…うるせえ!!耳元で騒ぐな!……あ?…お前この前の……って誰だこの体!」
ライス「え?ら、ライスはライスだよ?」
マック「ライス…米?旗たててやろうか?」
ライス「チャーハンじゃないよ!」
良太郎「モモタロス…何やってるの?」
マック「お!良太郎じゃねえか!最近暇しててよ、ひと暴れしようにも、相手が居ねえじゃねえか、それでブラブラしてたらディケイドに会って…ってお前は知らないか」
良太郎「ディケイド…?」
ライス「誰…?」
マック「あー……まあ、そんで遊びにきたんだよ!…でも違うヤツにくっついちまった…よっと」
良太郎「あ!待ってモモタロス…」
ライス「あ、お兄様、服に虫が…え?………俺、参上!…って…あら?あらら?…また間違えたか?」
マック「…ライスさん、何やって…」
ライス「……まアいいだろ、なあこの菓子食っていいのか?いただきまーす」
マック「…大変ですわ、ライスさんが変な光を浴びておかしくなってしまいました…」
良太郎「モモタロス、ちょっと…」
ライス「あん…?」
良太郎「…そんなに戦いたいなら、走ってみる?」
ライス「走るぅ…?なんでだよ、オレは別に…」
マック「それがいいです!ライスさんに取り憑いてる方!私が勝ったら出て行ってくださいますか!?」
ライス「おっ…競争か…そう言う事なら、いいぜぇ…!面白え!」
良太郎「じゃあ、芝、3000メートル…準備は良い?」
ライス「おう!薄紫の!言っとくがな、オレは最初からクライマックスなんだぜ!」
マック「薄紫…芦毛と言ってくださいますか!?…全く、ライスさんの身体でそんな勝手な事、やめさせてみせます!」
良太郎「よーい…ドン!」
ライス「行くぜ行くぜ行くぜぇ!!」
快速で飛ばすライスシャワー(モモタロス)
そしてそれを追いかけるメジロマックイーン
マック(…逃げ…ライスさんの脚質には合っていないと思いますが、酷い前例がある以上…油断はできません!)
ライス「行くぜ行くぜ行くぜ…はぁっ…!」
マック(疲労が見えてきた…半分も走ってないのに、無茶な飛ばし方をしたせいです!)
良太郎「…逆噴射…」
ライス「…はぁ…!…はぁ…!なんだコレ!…あー…ゴールまだか!?」
良太郎「あと1000メートルだよ」
ライス「1000メートルゥ!?…はぁ…はぁ……つ、疲れた…もうダメだ!」
マック「……」
マックイーンがほとんど足の止まった状態のライスシャワーを抜き去り、ゴールまで走り抜ける
良太郎「…モモタロスの負けだよ」
ライス「わかってるって!…はぁ……体を返せば良いんだろ…あ?」
マックイーンかライスシャワーの手首を掴む
マック「待ちなさい、先程の行動…身体に合わない出鱈目な走り方、それがライスさんの体を傷つける危険な行為だとわかっていますか?
いいえ、それだけじゃ有りません、先程ライスさんの体でケーキを食べましたわね、私たちがどれほど体重管理に気をつけていると…
……どれだけあのケーキは美味しかったのですの!私も食べたかったのに1人で食べてしまって…!」
ライス「…す、すまねえ…食いたかったのか…」
マック「あんな最低な行為、二度と許しませんわ!するならせめて私の体でやりなさい!」
ライス「…え?」
良太郎「え?」
マック「こ、こほん…とにかく、謝るまで許しませんわ!」
ライス「…良太郎、オレはどっちに謝れば良いんだ…?」
良太郎「多分、ライスに謝るべきだと思うけど…ケーキは後で僕が買ってくるよ…」
ライス「ならオレが買いに行ってやるよ!お前が買いに行ったんじゃ、帰ってくるまでにペチャンコになっちまうかもしれねぇからな!」
マック「いえ、自分で買いに行きますので貴方は早く出て行ってくださいまし」
ライス「……あれ?」
マック「やっと元に戻りましたのね…」
ライス「…お兄様?」
良太郎「ううん、モモタロス…どこに行ったんだろう…」
マック「…ライスさん、疲れてませんか?お茶会を仕切り直しましょう」
ライス「う、うん…」
マック「ライスさんのトレーナーさんにも色々伺いたいことがありますから」
マック「まあ、あの方達はイマジンという怪人なのですね」
良太郎「うん、でも、悪い事は…あんまりしないと思う」
マック「悪意がないのは理解できますが、あんな事をして、よくわかりませんわ」
ライス「でも、何も考えずに走れたから…ライスも少し、楽しかったし…」
マック「…ライスさんが前向きになれたのは、あなたの影響が大きいと聞いています、友人として御礼申し上げますわ」
良太郎「…僕はやるべきだと思ったことをやっただけだよ…」
マック「だとしても、それは素晴らしいことです」
ライス「お兄様はね、ライスに勇気をくれたの…弱かったり、誰かを不幸にしちゃったり…何かをするのが怖くなったとしても…ライスが走らない言い訳にはならないって…」
マック「まあ、意外とスパルタですのね」
良太郎「そ、そうかな…」
ライス「あれ?…誰かこっちくるよ…」
ターボ「おーい!ケーキ買ってきてやったぜ!」
良太郎「モモタロス…また勝手に…」
マック「やっぱり悪い存在なのでは…」
ターボ「待てよ良太郎、今回はちゃんと許可取ってるんだぜ……うん!ターボ走るの好きだからいいよ!って言ったの!…あー楽しかった!」
マック「…まあ、そう言うことでしたら…」
ターボ「バイバイ!モモタロス!また一緒に走ろう!」
良太郎「ああ!オレ達に前振りはいらねえ、最初からクライマックスだぜ!」