異世界へ『traveler』してしまったとある旅人   作:オタクくん

2 / 6
わーにん!わーにん!
 この話には原神のネタバレが含まれています‼︎読む時はお気をつけて!





一方その頃テイワットでは

「た、旅人⁉︎」

 

 ふと目が覚めたら、私の横で寝ていたはずの旅人が居なくなってる!私は慌てて坊ちゃまとディオにゃん、早柚ちゃんを起こす。

 

「なんだい、胡桃…。まだ夜明けじゃないか。起きる時間はもう少し先のはずだよ…」

 

「まだ寝てたいにゃ…」

 

「すぅ…すぅ……」

 

 皆朝に弱い人だからか、機嫌が悪い人がいる。早柚ちゃんに至っては寝ているよ…。

 

「ちょっと、起きてよ〜!旅人が居ないんだってば!」

 

「一人で何処かに行っているんじゃないか?」

 

「そうよ。そこまで心配する事じゃないにゃ」

 

「すぅ……すぅ………」

 

 そうなのかなぁ?私の堂主としての勘が、旅人は何かに巻き込まれているって言っているんだけど…。

 

「勘違い…なのかな?」

 

「そうだよ。旅人は強いし、トラブルがあってもすぐに解決して戻ってくるさ」

 

「あたし達が突っ込むべきじゃない」

 

「すぅ…すぅ……」

 

 何か気持ち悪いけど……旅人が戻ってくるのを待とうか!

 それで、何で居なくなっていたのかって聞こう。

 

 私は朝になれば帰ってくるだろうと考え、二度寝をした。

 

 

 

 しかし、朝になり、起きる時間になっても一向に帰ってくる気配がない。

 やっぱりおかしいと思い、一番早く起きていた坊っちゃまと一緒に辺りを見て回った。

 

「やっぱりおかしいよ〜…。連絡も無しに何処かへ行っちゃうなんて」

 

「胡桃の言っていた事は本当だったのか…。すまない、疑ってた」

 

 ちょ⁉︎行秋坊っちゃまは私の事を何だと思ってるのかな⁉︎

 

「変人」

 

「うぐっ。うぅ〜…その言い草はないんじゃない?」

 

「事実だろう」

 

 変人呼ばわりとは…。予想外。

 

 他の人にも一応聞いてみるか。

 

「ねぇねぇ、ディオにゃんはどう思う?旅人はどこにいると思う?」

 

「まず、ディオにゃんって呼び方をやめて!あなたに言われるとなんだか寒気がするにゃ!」

 

「ごめんね〜、ディオナちゃん。それで、どう思う?」

 

「それなら良いにゃ。旅人は…、そうね。案外近くで迷子になってたりしないの?旅人って変なところでマヌケだから」

 

「ううん。それはないよ。私がさっきお坊っちゃまと一緒に辺りを探索して来たから」

 

「そうなのね…」

 

 そう言ってディオにゃんは黙り込んでしまった。

 

 最後に早柚ちゃん!…は、まだ寝てる。

 

「早柚ちゃん!起きよ〜!」

 

 揺さぶりながら大声で起こす。旅人がいつもやっている事だ。彼女曰く、こうでもしないとまた寝るから、だそうだ。

 

「ん、んぅ……」

 

 あ、起きたかな。

 

「ねぇねぇ早柚ちゃん、旅人がどこにいるか分かる?」

 

「…旅人?そこに寝ているんじゃないの…?」

 

「いや〜それがねぇ、私達に連絡を寄越さずどっかへ行っちゃったんだよ〜。困ったもんだね!」

 

「…だったら、拙は知らない。ずっと、寝てた」

 

「ん〜、そっか、そうだよね!早柚ちゃんすっごい寝てたよ!」

 

「拙の身長、伸ばすために、たくさん寝る。…おや、すみぃ……」

 

 あ、寝ちゃダメだからね⁉︎

寝かせないように早柚ちゃんをゆする。

 

「さて、これからどうしよっか?」

 

「旅人がふらっと帰ってくることもあるし、ここに残る人と、リーユエとモンドに行って旅人と親しい人に聞く人とで別れよう」

 

「でも、この前二週間ほど旅人がいなかったけれど、ふらっと帰ってきたにゃ」

 

「その時居ない…分からない。……胡桃、拙、寝ない。起きてる。だから離して」

 

「あぁごめんごめん。それじゃあ、リーユエで聞く人、モンドで聞く人、稲妻で聞く人。で別れる、って事で良い?」

 

「モンドはディオナ。璃月は僕と胡桃。稲妻は早柚。が一番良いと思う」

 

「わかったにゃ。各自行動、みたいな感じになるの?」

 

「そうだよ〜。それじゃあ、解散、かな?」

 

 それぞれの目的を確認し、各々場所へ向かおうと動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あたしが聞くのは、忌々しいアカツキワイナリーのオーナーと、あの呑んだくれ詩人。西風協会のバーバラさんに、騎士団のメイド騎士。後は図書館司書の人に、ウサギの人……って、聞く人が多いにゃ!」

 

 最初にエンジェルズシェアの、旅人が旦那旦那言ってたディルックさんから聞きに行くにゃ!

 ちょうど夜だし、絶対にいるはずにゃ。

 

 

「おや、ディオナちゃん。ここに来るなんて珍しいじゃないか。どうしたんだ?」

 

 お店の前にいた人が声を掛けてきた。

 

「アカツキワイナリーのオーナー…、ディルックはいるかにゃ?」

 

「あぁ。今日はいるぞ」

 

「ありがとう」

 

 そう言って扉を開けて店の中へ入る。

 中にはバーにいるディルックさんと、呑んだくれ詩人がいた。

 

「君は確か、キャッツテールの…」

 

「ディオナにゃ!今日は旅人の事できたの」

 

「なになに?旅人がどうかしたの?ボクにも聞かせてー!」

 

 旅人の話題を出したら呑んだくれ詩人がよってきた。酒臭いにゃ…。

 

「旅人が行方不明になったの。それで、旅人の知り合いに聞いて回ろうって、だから今あなた達に聞いているの」

 

「旅人が行方不明?旅人の事だし、ふらっと帰ってきそうだけど」

 

「5日位待ったけど、全く帰ってこなかったの。あたしたちに何も言わないでいなくなるって事は初めてだから、何かに巻き込まれたんじゃないかって」

 

「成る程…。事情は分かったが、僕に出来る事は少ないだろう。旅人は様々な場所を転々としているからな…。旅人の目撃情報があったらすぐに伝えよう」

 

「ボクも旅人の事を探してみるよ。吟遊詩人の顔の広さを舐めないでよね!」

 

 癪だけど…詩人の顔って結構広いのよね。癪だけど!

 

「それじゃ、よろしくにゃ」

 

 次は…協会かな。バーバラさんに旅人について聞いてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「旅人が行方不明、か」

 

 何かに巻き込まれているのだろうか?

 旅人のパーティメンバーに璃月の子達がいたから、モラクスにも伝えられている筈だけど…。妙な胸騒ぎがするんだよねぇ。

 夢の中で旅人に出会うことができれば良いけど、難しいかな?ボクはもう神じゃないし。

 風元素の縁を辿っていけないかな…。

 

「今夜、やってみるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずは鍾離さんに聞いてみよう!あの人なら絶対いつもの場所で講談を聞いてるよ。

 

「あ、鍾離さ〜ん!聞いてよ〜」

 

「む、なんだ?」

 

 ほら、やっぱりいた!

 

「旅人がね、行方不明になっちゃったんだ。それで旅人の知り合いに聞いて回ってるんだけど…。鍾離さんはどこに行ったか知らない?」

 

「旅人が、か。俺は知らないな…。いつものように宝箱を求めて彷徨っているんじゃないか?」

 

「ん〜、そっか。他の人を当たってみるよ。ありがとね、鍾離さん!」

 

 他は、仙人に聞いてみるかな?……いや、仙人には彼から言われそうだね。だったら辛炎とか七七ちゃんに聞いてみるか。香菱は坊っちゃまが聞くはずだし、私が行かなくても良いよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ……」

 

 胡堂主が去って行った後、俺は人気の無い所へと移動し、そこで彼の名を呼ぶ。

 

「魑」

 

「お喚びでしょうか、鍾離様」

 

 呼び掛けとほぼ同時に現れた魑に、使いを頼む。

 

「先程堂主が来てな…旅人が行方不明になったみたいだ。そこで、モンドに居るウェンティという吟遊詩人にこの事を伝えてくれないか?それと、今度この事について話したい、とも伝えてくれ」

 

「ウェンティ…。承知しました、直ぐに行って参ります」

 

「あぁ。よろしく頼む」

 

 バルバトスへは伝わっただろう。…後はバアルゼブルへ伝えるだけだ。

 

 ただ、稲妻は俺達とは違い、神によって統治されている国である。故にその統括となる雷電将軍……バアルゼブルとは、凡人の鍾離では通せない。

 もしモラクスとして行こうのならば、偽者として捕らえられるだろう。なぜなら岩神は死んでしまったとされているからだ。

 

「どうしたものか…」

 

 ならば、夢枕に立ってみるか?

 雷電将軍やバアルゼブルが睡眠をとるかどうかは分からないが、やってみる価値は有る。

 

 もし出来なくとも、旅人の知り合いに天領奉行の者が居た筈だ。何とか伝わるだろう。

 

 

 

 

 

 

「旅人の知り合いに、天領奉行の者がいたはず……。確か、九条、沙羅?だったっけ…」

 

 彼女にいえば、雷電将軍様へと話を通してくれる。多分だけど…。

 

 天領奉行の場所へ、いつも移動をする時みたいにぐるぐるまわる。拙の技の一つ、嗚呼流・風穏急進だ。

 

 

 しばらくぐるぐるしていたが、天領奉行についたのでやめる。

 

「九条沙羅はいるか…?拙は、社奉行の終末番、早柚だ。九条沙羅に話がある。通してくれ」

 

 もしも、拙達が札を持っていれば、将軍様への謁見が楽になっていたのだろうが…、旅人が持ったままだ。

 

「終末番?なんだ、それは」

 

「子供はここに来ちゃ行けないんだぞ、さっさと向こうへ行け」

 

 あ、そっか。終末番は知られてないんだった。……子供扱いは、やめて欲しい。やっぱり背が高く無いと、ダメだな…。

 

「九条沙羅に、旅人について、で話があるって言ってくれ。そうしたら許可が降りるはずだから」

 

「九条様は忙しいんだ。お前の様な者で手を煩わせるわけには行かん」

 

「そうだ。諦めろ」

 

 この人達、全く拙の話を聞かない…。ここに九条沙羅がいたら楽なんだけどな…。

 

「おい、騒がしいぞ。何があった?」

 

 九条沙羅が天領奉行の屋敷から出てきた。それ程煩かったのか…?

 

「九条様!早柚と名乗る者が九条様に話があると、ここで我らに言われましたが…九条様の手を煩わせる訳には行かないので、引き返すよう言っておりました」

 

「そうか…。して、早柚。何の用だ。話があるんだろう?」

 

「旅人が行方不明になった。そこで、九条さんに将軍様へ話を通して欲しい。後は旅人の目撃情報があれば教えて欲しいんだ」

 

「ふむ、旅人が行方不明になったのか。将軍様も確かに、旅人の御友人であったな。分かった。私の方から話を通そう」

 

「ありがとうございます…!」

 

「礼には及ばん。友として、当然の事だろう」

 

 九条沙羅、かっこいい。確かに、天領奉行を纏めているだけの事は有る。凄い。

 

「それでは、拙はこれで…」

 

 次は宵宮の所…。苦手だから、さっさと済まそう。

 

「遁走の極意…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「先の話は聞いていたか?」

 

「はっ。聞いておりました」

 

「なるだけ早く将軍様へと謁見をしたい。手配をしてくれないか」

 

 早ければ、明日には謁見出来るだろう。私の方でも旅人について、調べておかなければならないな…。

 

 船の出航状況について調べれば、稲妻を出ていない、という証拠が出るはずだが、どうなのか…。

 

「私も、私に出来ることをやろう」

 

 そう決意を固めたのは良いが…、明日までに仕上げなければならない書類が山程ある。一つずつ、地道に片付けて行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――旅人、聞こえるかな。ボクだよ、ボク。ウェンティさ!」

 




稲妻にて。浮浪武士と相敵。

ディオナ「ターゲットロックオン!」
行秋「裁雨留虹!」
胡桃「さよなら〜!てあれ⁉︎全くダメージ出ないんですけど!」
行秋「おかしいね。まるで聖遺物をつけていない時のような感覚…」
ディオナ「‼︎ちょっとみんなも確認して!あたしの聖遺物がないにゃ!」
胡桃「私のもないんだけど⁉︎」
行秋「僕のもないね…。旅人はいったいどこで何をしているんだろう?」


早柚「聖遺物…何?拙は旅人に何も渡されてない…」




旅人「早柚ちゃんは移動用に入れているだけだよ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。