異世界へ『traveler』してしまったとある旅人 作:オタクくん
それはさておき、魈(すだま)という漢字が変換で出てこないのですが…。ネットで調べてコピーで持ってくるしかないんですよね。
璃月は瑠璃の瑠をとって月をつけるだけなのですが…これもまためんどくさいのです。
変換でパッと出てくるまで打ち続けるしかないのでしょうか…。
私は旅人の蛍。緑谷の無個性事件から早一年。私はずっとテイワットに居る仲間達と連絡が取れない日々でした。
『でした。』…なぜ過去形なのかって?それは今、目の前に彼がいるからだ。
「――――旅人、聞こえるかな。ボクだよ、ボク。ウェンティさ!」
「聞こえてるよ、ウェンティ。姿もバッチリ見えてる」
ここは夢の中、だと思う。パイモンが言った通りになった…。
「それは良かった!それで旅人、今どこにいるんだい?君の仲間が心配していたよ」
「えっと、それはねーーーー」
私はウェンティに、今の状況を伝えた。
「成程…。旅人は今、異世界にいるんだね。ならテイワットにいないはずだ!ボクのところにはディオナって子が来てたけど、多分璃月と稲妻の方にも誰か行ってるんじゃないかな」
璃月…胡桃と行秋かな。みんなに迷惑かけちゃってるね…。稲妻は早柚ちゃん、かな。
「だから近いうちにじいさんーー、…モラクスからボクみたいに接触してくると思うよ。雷電将軍は、余り期待しない方がいいかな…。彼女、こんな風に夢枕に立った事がないんだ。それに、変なところでおっちょこちょいだからな〜。結構時間がかかりそう」
「そうだ、ウェンティ。私がテイワットからいなくなって、どれぐらい経ってるの?」
私は今年で六年なんだけど…。まさか、テイワットでも同じ時間が流れていたりするのかな?
「え?6日くらいじゃないの?…あ、もしかして、こっちとそっちでは時間の流れが違う…とか」
「うん。こっちでは六年くらい経っているんだ」
でも、こっちの時間の流れのほうが早くて助かった。テイワットでの時間で言う、一週間くらいで戻れるかな。
「あとね、こっちだと元素力が使えないんだ。出来るのは聖遺物と武器の装備だけ。だから、」
「うん、いいよ!それじゃ、風元素を旅人に纏わせるからね」
ウェンティが私の手を取った瞬間、一番最初に七天神像に触った時のような感覚、身体の中で風が吹いているような感覚になった。
「ありがとう、ウェンティ」
「ううん、礼は要らないよ。それよりも、なるべく早く帰ってきてね。旅人がいないと退屈なんだ!」
「あ、身体が……」
少しづつ、彼の身体が薄く、透明になっていく。
「あれ、もう時間切れみたいだね。…それじゃあ、また今度。旅人に風神のご加護が有りますように!」
「またね、ウェンティ!」
ウェンティの身体が完全に消えると同時に、私の意識も浮上していった。
「あぁ…、旅人!オイラの特大ステーキを食べるなよぉ…。うぅ…オイラの特大ステーキ…」
パイモンは相変わらず食べ物の夢を見ているね。底なしの食欲だ…。
「パイモン、起きて」
パイモンを起こしながら時計を見ると…
「8時⁉︎」
まずい!学校に遅刻する!
「パイモン、起きて!起きないと置いていくよ」
私はそう声を掛けると、パイモンは飛び跳ねながら起きた。
「うえぇ⁉︎オイラ、置いていかれるのは嫌だぞ、旅人〜!」
「それよりも、早く支度しないと遅刻しちゃう!」
バタバタと慌ただしく準備をしていく。着替えをし、パンを口に突っ込み、家のドアをくぐる。
「どうするんだよ、旅人。全力で走っても、このままだと遅刻だぞ!」
仕方がない…今朝ウェンティから貰った風元素を使おう!風を身体に纏わせて全力で足を踏み締める。
すると、今までのダッシュは何だったのか、と言いたいほどの速度で走る…滑る事ができた。
「おい、旅人!結局オイラを置いていくのか〜!」
遠くでパイモンの声が聞こえる。ごめん、パイモン!だけど、背に腹はかえられないの!
私はパイモンを置いて、学校へ向かって全力疾走した。
「旅人、ひどいぞ!オイラを置いていくなんて…」
「ごめん、パイモン」
風元素を纏い、全力疾走した私は、普通に走ったら絶対に遅刻しそうな時間でも5分くらいの猶予を持たせて登校することが出来た。
しかし、パイモンは間に合わず、朝礼の時に窓から飛び込んできたんだ。
本当に申し訳ないと思うよ…。
「ていうか旅人、お前元素力を扱えるようになってたんだな。突然どうしたんだ?」
「今朝…夜?まぁとにかく、夢の中でウェンティと話せてね……」
私は今朝、夢の中でウェンティと話した内容をパイモンに伝えた。
「おぅ、それは良かったな!それで旅人、個性届けはどうするんだ?」
個性届け…。私は今、公的機関には【収納・放出】という個性で提出しているんだけど…、風元素を纏う事に関して、どんなふうに誤魔化せばいいのだろう。
空気を収納して身体に纏わせていますって言ったら、大丈夫かな。
そんなことを考えていたら、授業開始の鐘が鳴った。1日の始まりだ。
【夢枕について……①】
蛍「まさか本当にパイモンが言った通りになるとは…」
パイモン「えへへ〜。これで旅人もオイラの事を見直してくれたか?」
蛍「まさか」
パイモン「え、ダメなのか⁉︎」
蛍「そういう事じゃなくて、元からパイモンの事を見下していたりしないよ」
蛍「パイモンは私の大切な相棒だからね」
パイモン「た、旅人〜…!」
蛍「非常食っていう意味合いもあるけど、ね」
パイモン「おい!」