異世界へ『traveler』してしまったとある旅人 作:オタクくん
ちなみにわたしはアルベド先生当てれなかった!天井前まで粘らないで欲しかった。
当てたい人の絵を描けばその人が当たるって言われていたからアルベド先生を描いたけど、当たらなかった…。
代わりにベネットが来てくれたからいいけどね。ベネットすらも来なかったらわたしは発狂している自信がある。
ここでアルベド先生引いていたら、心置きなくゴロー君を引けたのに…。
その後の雲菫と申鶴は性能次第で引くと思うけど…、Mihoyo様、岩パを推奨してそうだから鍾離先生の復刻来そうだし、魑様や甘雨の復刻が来たらわたしはそっちを優先するかな。氷サポーターが欲しい。(切実)
後は期末テストの勉強が辛い。その一言に尽きる。
今回は前書きが長いですが、まぁ、気を取り直して、本編、どうぞ!
私は旅人の蛍。今は中学三年生。高校進学について悩むお年頃だ。
「えー、お前らも三年という事で、本格的に将来を考えていく時期だ‼︎」
鐘が鳴ると、教卓の前に担任が立ち、話を始める。
「今から進路希望のプリントを配るが皆……大体ヒーロー科志望だよね」
そう言ってプリントをばら撒く。ように見せかけて、個性を使い、それぞれの机へプリントを運ぶ。
周りを見ると、みんなが皆各々の個性を発動させながら手をあげている。
「せんせぇーーー!『皆』とか、一緒くたにすんなよ!」
声を上げたのは、ボンバーマンこと爆豪勝己。ちなみに、ボンバーマンはパイモン命名。私がつけたとかじゃない。
「俺はこんな没個性共と仲良く底辺なんざ行かねーよ」
確か爆豪は雄英高校を受けるんだっけ?
「オイラ、あいつ苦手だ〜…」
「そう言ってても、パイモンはいつも正面から煽りに行くでしょ」
「オイラ煽ってないぞ⁉︎」
無自覚で煽っているのか…。いや、爆豪にとってどんな言葉も煽りに聞こえるから、私の言葉もそう聞こえているのかな?
「そういや緑谷も雄英志望だったっけ」
……?
今の言葉は、担任が発したのかな。ダメでしょ。個人情報の漏洩に繋がるよ。
しかも、そんな言葉をボンバーマンが拾ったら…
「こらデク‼︎」
「どわ⁉︎」
爆豪が個性を使って緑谷の机を爆破し、怒鳴る。…ほら、やっぱり。
「没個性どころか、無個性のてめェがぁ〜…、何で俺と同じ土俵に立てるんだ⁉︎」
「待っ…違う待ってかっちゃん」
椅子から転げ落ち、詰め寄ってくる爆豪から逃げるように後退りをする。
「別に…張り合おうとかそんなの全然!本当だよ!」
クラスの人に笑われ、震えながら緑谷は言葉を紡ぐ。
「ただ…小さい頃からの目標なんだ…。それに、その……、やってみないと分からないし…」
「‼︎」
私はパイモンと目を合わせる。
「なァにがやってみないと、だ⁉︎記念受験か‼︎……てめェが何をやれるんだ⁉︎」
爆豪は手をボンボン鳴らし、クラスの人達も個性を発動させながら、緑谷を追い詰める。
私はそんな爆豪の肩を叩く。
「はい、ストップだよ。それ以上はダメ、見過ごせない。リンチにでもするつもり?」
「旅人の言う通りだ。緑谷がかわいそうじゃないか!」
「はァ?何だよ金髪女とチビが……。おい、てめェ何しやがった⁉︎」
掌を爆破し威嚇するつもりだったのだろうが、今は絶対に爆破しない。なぜなら
「爆豪は私が風を操ることを忘れていたの?さっき肩を叩いた時に、手に纏わせてもらったよ」
「そうだぞ!今のお前は何もできないんだ。緑谷をいじめるのはやめて、さっさと席に着こうぜ!」
パイモンの言葉で担任が事態に気づいたようで、
「おい、もうそこまでにしろよ。さっさと授業始めるぞー」
と収集をつけてくれた。良かった。
授業が終わり、下校時間になった。今日はさっさと帰ろう、と教室を出る前、また緑谷と爆豪がもめている声が聞こえた。…いつも爆豪が一方的に言い募っているだけだけどね。
「『将来の為の…』まじか⁉︎く〜〜〜緑谷〜〜〜‼︎」
「いっいいだろ、返してよ!」
振り返ってみると、爆豪が緑谷の大切にしていたノートを爆破していた。挙句に窓の外へ捨てようとしている。
パイモンが取りに行けないかな、と思ったけど、今はちょうど消えている時みたい。私が取りに行こう。
この距離なら…、風元素を纏う必要はなさそうだね。素の身体能力で十分取れる。
「旅人さん⁉︎」
窓の外へ投げ捨てられるノートを回収し、校舎の2階から落下する。別に大きな怪我はしないと思うけど、一応受け身をとる。
「危ない…。このノート、あのまま落ちていたらこの池にぽちゃんしていたよ」
本当に爆豪は何考えているんだろう?
流石に校舎の壁にへばりついて登ることはしたくないから、風元素を使って飛び出した窓から中へ入る。
「はい、緑谷。ノート回収したよ。それと爆豪。人の大切にしている物を壊して捨てるなんて、もうやったらダメだからね?」
「アァ?うるせェよ金髪女!」
反省の気、無し!
爆豪はそのまま取り巻き達と帰っていってしまった。
「緑谷、今日は一緒に帰れない。私帰りに商店街のセールに行きたいの。ごめんね、それじゃ!」
「…た、旅人さん!ノートありがとう!」
感謝される程では無いと思うけど…、勝手に体が動いたってやつだしね。
それよりもセール!この世界では何をするにもお金が必要だし、そのお金は使える額が限られている。テイワットの様に、その辺の敵を倒せばモラが落ちる環境ではないんだ。
パイモンの食欲が凄いから、いつもセールの時を狙って沢山食材を買い込んでいるよ。
さぁ、商店街に行こう!
「パイモン、今日のご飯は何が良い?」
「ステーキが良いぞ。なんせ旅人にオイラの特大ステーキを食べられたからな!」
「それは夢の中の出来事でしょ。私はそんな食い意地が張ってない……」
パイモンと一緒に夕食の献立を決めているけど、ステーキって結構お金がかかるんだ。テイワットでは狩りをすれば簡単に手に入る獣肉も、こっちではグラム単位で値段が決まっている。
普段の生活はこっちの方がいいけれど、食費に関してはテイワットの方がいいな。
「旅人、向こうのほうで何か騒ぎがないか?」
「ん、何?」
パイモンに先導してもらって騒ぎの元を見る。
「おい…あれってヴィランじゃないか⁉︎」
「そうだね。周りにヒーローが居るのに、何で捕まえないんだろう」
騒ぎの元となっていたのは、ヘドロなヴィラン。ヘドロの中から時々爆発が起きているけど…まさかね。
「中学生の子が人質になっているみたいよ」
「だからプロヒーローも手が出せないんだな…」
周りの野次馬達がそう噂をしていた。中学生……。
「旅人、聞いたか⁉︎人質がいるんだってよ。中学生で、しかも、爆破の個性……。もしかして!」
「十中八九そうだろうね。爆豪が人質になってる」
私は助けに行った方がいいのかな…。風元素を使えばヘドロを爆豪から引き剥がせるんだけど。
「旅人、助けに行こうぜ」
「うん。そうだよね。パイモンはここで待ってて……」
爆豪を助けようと一歩踏み出した時、
「馬鹿ヤローーー!止まれ!止まれ‼︎」
「え?」
あれは、緑谷⁉︎何でヴィランに突っ込んでいるの⁉︎
本当は普通に風元素で吹き飛ばす予定だったけど、仕方ない…。元素爆発は溜まっている。緑谷達に当たらない様に調節して打とう。
…身体の中で、風が起こっているのを想像する。爆豪を捕まえているヴィランを引き剥がすくらいの風を。
ありったけの元素粒子をそれに纏わせ、身体から外へ搾り出す様に力を込める。
「……風と共に去れ!」
私の掛け声と共に竜巻が起こる。
元素爆発で起こした風は、緑谷を避け、爆豪からヴィランを引き剥がし、ヘドロなヴィランを商店街の店の壁へと叩きつけた。
プロヒーロー達も一瞬何が起こったか分からない様だったが、直ぐに切り替えてヘドロヴィランを捕まえる様に動いている。
「旅人凄いな!テイワットの時より調節が上手くなってないか?」
「ありがとう、パイモン。細かい調節ができる様になったのは多分、ウェンティから直接元素を貰ったから、だと思うな」
「なんにせよ、本当にすごいぜ!流石はオイラの旅人だな!」
細かい調節ができる様になったから、ジン団長みたいに浮かすことができたり、ウェンティや万葉、スクロースみたいに集敵ができたりするのかな。練習しておこう。
「さっきの風を起こしたのはそこの子か?」
「そうだぞ!この旅人がやったんだ。すごいだろ!」
ちょ、パイモン…!
「あぁ、いい個性だ。本当は免許を持っていない者の個性使用は禁止なんだが…、ヴィランを捕まえたことに貢献したから、お咎めは無しだ」
「それよりも、プロになったら是非爆破の少年と共にうちの相棒に!この年からこんなに個性の制御が出来るなんて…才能の塊だ!」
爆豪と共に私も勧誘を受ける。私は別にヒーローになるつもりは無いけれど…。免許がなければ個性は使えないのか。今更だけど初めて知ったよ。
免許とやらを取るために、ヒーロー目指すのもいいかもね。
そして緑谷だけど……私達とは反対に、プロヒーロー達に叱られていた。無個性なのに突っ込むなって。
勇気を出して幼馴染である爆豪を助けに行ったのに…。これで折れないで欲しいな。彼は絶対にヒーローになれる器がある。緑谷は頑張れば行けるよ。そんな気がする。
【受験について……】
パイモン「雄英高校……ヒーロー科の最高峰で、最難関らしいな!」
蛍「個性を使った実技試験もあるみたい」
パイモン「え、てことは緑谷は筆記では受かっても、実技の方で落ちるのか⁉︎」
蛍「パイモン、ちょっとこれを見て……」
パイモン「それは雄英の受験要項…。あ、道具の持ち込みありなのか。だったら受かるかもな!」
蛍「でも、個性を使わなかったら、評価されると思う?」
パイモン「じゃあ、結局緑谷は落ちちゃうのか…?」
蛍「……緑谷は物語の主人公のような雰囲気があるから、どんでん返しがあるかも」
パイモン「?何だ、それ?」