異世界へ『traveler』してしまったとある旅人 作:オタクくん
「ほんとうにしょうりせんせいがくるなんてきいてない。」
今の心情はこれに尽きると思います…。
次はこのまま復刻が順調にいけば神里や万葉が来るんでしょう⁉︎
てことで今回はテイワット側です。どうぞ
「ウェンティ、か?」
「そうだよ。ボクがモンドの吟遊詩人、ウェンティさ!」
っと、いきなり尋ねられて自己紹介しちゃった。
それで、尋ねてきたのは誰だろう。
「我は『三眼五顕仙人』――『魑』。ある方の命により、参上」
仙人…。モラクスからの伝言かな?
「へぇ〜、それで、モラクスからどんな事を言われているの?やっぱり行方不明になった旅人について?」
「鍾離様を知っているのか…。そうだ。旅人について言伝を預かっている。
『行方不明の旅人について、なるだけ早く話したい。そちらから璃月へ来てもらえないか?』
と仰られていた」
やっぱりか。でも、ボクはもう旅人にコンタクトを取っちゃってるんだよね…。
「だったらあのじいさんにこう伝えといて。
ボクはもう旅人に接触した。彼女は今、パイモンと一緒に異世界にいる。詳しくはボクが璃月についたら話すよ。
ってね。よろしく」
「……じいさん……。では、鍾離様にそう伝えさせて貰う」
あ、消えた。瞬間移動?凄いなぁ。
「さっさと璃月に行く準備をしないと!旅人のいる世界では、テイワットでの1日が、大体一年らしいからね」
【旅人が行方不明になってから約7日目】
「じいさん、来たよ〜!」
ボクは今、往生堂ってとこにいるんだ。璃月の葬儀屋らしい。モラクス…鍾離はそこの客卿みたい。案外うまく一般人として紛れ込んでいるみたいだね。良かった!
「ウェンティ、旅人はどの様な状況だ?魑から概要は聞いているが…もっと詳しく聴かせてくれ」
旅人との会話を面白おかしく「普通に言え」…普通に伝えた。
「なるほどな。俺も今日旅人に元素を渡した方がいいのか?」
「こっちでの1日が向こうでは一年だから、2日くらい待った方が良いのかな。風元素に馴染む必要があるからね。だからモラk「鍾離」…鍾離は、明日旅人に会った方がいいよ!」
「了解した。バアルには俺から伝えよう」
それが良いね。流石にボクでも稲妻に行けないし、行ったとしても今のボクはしがない吟遊詩人。稲妻の神様に合わせてもらえるわけがない。
「それじゃあボクはモンドに帰っていいかな?」
「あぁ。ありがとう、ウェンティ」
そうだ、せっかく璃月に来たから、璃月のお酒を貰ってこう!
「ねぇねぇモ…鍾離、ボクが持ち帰れるお酒ってある?なかったら何がおすすめ?やっぱりお酒買ってからモンドに帰るよ」
「はぁ…。向こうの部屋にある。一本好きなものを取っていくといい」
お、太っ腹〜!好きに選んじゃお!
「ありがとね、モラ…鍾離!」
ボクはモラクスの指した部屋へ向かう。どんなお酒があるんだろう?
【旅人が行方不明になってから約8日目】
「お前は…将軍の方か。旅人が行方不明になった。場所はもう分かっている。バアルゼブルから旅人へ連絡をして欲しい」
久しぶりに睡眠というものをしようとしたが…誰でしょうか?雷電将軍と雷電影を知っているなんて…。
「誰ですか、貴方は。なぜ私達のことを知っているのでしょうか?」
「む、俺は岩神モラクス…元が付くがな」
成程、岩神ですか。そうであれば私達のことを知っているのに納得です。
「先に旅人が…と言っていましたが、どうしたのですか」
「あぁ。旅人が異世界から来た、という事は知っているな?だが、突然その能力が発動したらしく、他の世界へ飛ばされた様だ」
旅人が異世界から来た、という事は雷電影から聞いたことがありましたが…。
「分かりました。雷電影には、私の方から伝えます。感謝します」
「よろしく頼む。旅人と話すのであれば、7日後当たりにしてくれないか?」
「……?分かりました。そう伝えておきます」
睡眠をやめ、一心浄土にいる、雷電影へ夢の中で話したことを伝える。
「雷電影、モラクスが旅人が異世界へ行ってしまったと言っていましたが、どうするのですか?」
『そうですね…。彼の様に私も旅人へ夢枕へ立つ…ということをした方が良いのでしょうか』
「モラクスは、まだ旅人とは話していない様でした。貴方が話すので有れば、7日後で、とも言っていましたね」
なぜ7日も待つのかは話してはいませんが、何か理由があるのでしょう。
そういえば、今日は九条家の当主が謁見を申し込んでいた日ですね。最近は連日立て込んでいたので、対応が出来ませんでした。
彼女の名前は…九条沙羅、でしたか。旅人の仲間でしたね。もしかしたら、旅人の事で申し込んでいたのでしょうか。
「将軍様、九条家当主、九条沙羅が謁見に参りました」
…もうそんな時間でしたか。
「入りなさい」
「本日将軍様へと謁見を申し込んだのはーーーー
【旅人が行方不明になってから約9日目】
「旅人が行方不明になった事を伝えたぞ」
「ありがとね、じいさん!ボクじゃあ伝えれないから」
いや、ボクだってやろうと思えばできるよ?でも、じいさんのほうが慣れてるからさ、時間かけなくて良いんだよ。
「彼女、夢枕に立つ、とかできるのかな」
「気に掛けておこう」
「できなさそうだねー」
「否定はしない」
変なところでおっちょこちょいだもんね。武の方に全振りしてるんじゃないかな。
「いつ旅人と話すの?」
「明日か明後日を予定しているのだが、どうだろうか?」
明日か明後日…てことはボクが話してから4年か5年経ってるのかな。
「それくらいならいいんじゃない。多分風元素は馴染んでいるだろうし」
「ふむ…、ウェンティ。旅人について話してくれたのはありがたい。だが、いつまでここで酒を飲んでいるつもりだ?」
「えへっ」
「えへじゃない」
仕方ないでしょ、璃月のお酒、モンドでは滅多に飲めないんだからね。
「じいさんの出したお酒が美味しいのがダメなんだ。しかもじいさんがモラを払ってるお酒でしょ?呑まないわけがない!」
「…………はぁ」
璃月のお酒はモンドとは違う風味がして美味しいな…。まぁ、モンドの蒲公英酒の方が美味しいんだけどね!