あと感想を元に今後の展開が1つ浮かんだのでそこまで行けるよう頑張りたい所存です
雄英入学が決まりあれやこれやがあったが今日は待ちに待った入学式の日。
私が首席という事もあって苦手なお堅い感じの演説原稿も用意した。
そして何よりも楽しみなのがクラスメイト達だ。
あの試験を突破したという事は皆使える個性を持っているはずだ。
個性集めが趣味な私としては本当に楽しみでしょうがない…!
「1ーA…、ここだな」
やたらとデカい扉に1ーAと書かれているのを確認してから中に入ると「こんどはどんなやつだ」というような目線が向けられた。
「皆おはよう、私は増田百合、首席合格者だ。これからよろしく頼む」
私としてもその気持ちはよーく分かるので気にせず、とりあえず簡単な自己紹介も含めた挨拶をした。
おそらくこれ以上無いくらいの簡潔かつ完璧な挨拶だと思う。
目線が一気に「なんだこいつ……」に変わった気がしないでも無いがそこまで気にする必要も無いな、うん。
「あーん?てめぇが首席だと?」
そんな中で1人あからさまに喧嘩腰な男子が1人。
机に足をかけガンを飛ばしお前どこの不良だよと言いたい。
ここってヒーロー科だよな?ヒール科じゃないよな?
「君ぃ!机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか!?」
「思わねーよ、てめぇどこ中だよ端役が!」
そして颯爽登場真面目めがね君。
君も合格してたんだな、おめでとう。
「ボ…俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ」
「聡明~~~!?くそエリートじゃねえか、ぶっ殺し甲斐がありそだな」
「君ひどいな!?本当にヒーロー志望か!?」
それについては私も同意だわ……ん?
「俺は私立聡明中学の……」
「あぁ、聞いてたよ飯田、よろしく。んでお前らは?」
「え…あ…その……」
「私は麗日お茶子!よろしくね!えーと……」
「私は増田百合だ、よろしくな。んで、そっちの緑頭は?」
「ぼ…僕は緑谷…。よ…よろしく!」
入口で立ちっぱになってた私にも律儀に自己紹介をしようとする真面目めがねこと飯田天哉、そしてさっきから私の後ろにいた2人、麗日お茶子と緑谷……んで、その後ろの……
「最後にそこの……」
「相澤消太だ。お前ら、お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここは…、ヒーロー科だぞ」
寝袋で転がりゼリー飲料をすするボサボサの男性、ここはヒーロー志望としてこの不審者を捕まえるべきだろうか?
「ハイ静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
「てことは…、この人もプロのヒーロー…?」
「改めて担任の相澤消太だ、よろしくね」
緑谷の呟きに返すように答えた不審者はまさかの担任だった。
「早速だが
そう言って脱いだ寝袋の中から取り出したのはパンフレットにもあった雄英の体操服。なんか生暖かそうでちょっと嫌なんだが……。
そして不審者もとい相澤先生は人数分の体操服を寝袋から取り出すと状況についていけてない私達を置いてさっさと行ってしまった。
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「「「「個性把握テストぉ!?」」」」
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「相澤先生、私は入学式で1年生代表挨拶しろって言われてたから原稿考えてきたんだけど」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ。雄英は自由な校風が売り文句、そしてそれは先生側もまた然り」
麗日に続いて私も学校側から言われていた事を伝えたが相澤先生にバッサリと切り落とされ、それと同時に私が考えてきた原稿はただの紙くずに変わってしまった。
せっかく400文字に収まるよう頑張ったってのに…!
「ボール投げ・立ち幅跳び・50m走・持久走・握力・反復横跳び・上体起こし・長座体前屈……、中学の頃からやってるだろ?『個性』禁止の体力テスト、国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる、合理的じゃない。まぁ文部科学省の怠慢だよ」
おぉぅ…ズバッと言うなぁ……、でもまぁ分からなくはないな。異形型とか個性使う使わないの話じゃないし。
そう思い私がうんうんと頷いてると相澤先生からこっちに来いと手招きをされた。私なんかしたか?
「増田、中学の時ボール投げ何mだった」
「え、あー、確か126mだったかな」
「じゃあ『個性』を使ってやってみろ、円から出なきゃ何してもいい」
「あー、そういう事ね……。りょーかい、いっちょやってやりますか」
なるほどなるほど、個性使って体力テストする訳ね。
しかも何でもありと。まぁ私の場合選択肢があり過ぎて困るんだがここは分かりやすく行くとするか。
「思いっきりな」
「はーい。んじゃまぁ『形状変化』からの『剛翼』っと、んでもって刺す!」
まず初めに『形状変化』で背中に翼を出す用の穴を開けて『剛翼』を発動、そこから羽根を1本引き抜いて渡されたボールに刺したら準備完了。
「よーし、行け『剛翼』!」
後はそのまま軽く放り投げてボールに刺した羽根を操作して距離を稼ぐだけの簡単なお仕事だ。
そうして操作可能限界まで羽根を飛ばし、これ以上は無理だ、となった辺りで羽根とボールが落下。
そして相澤先生の持つ端末に記録が表示され、記録は11.2kmと以前測った時よりも確実に操作可能距離が伸びている事に私は小さくガッツポーズをした。
「まず自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
「なんだこれ!!すげー面白そう!」
「11kmってマジかよ」
「『個性』思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」
私のデモンストレーションを見て個性把握テストがどういうものか理解しはしゃぐクラスメイト達、そんなクラスメイト達から飛び出した「面白そう」という言葉に相澤先生の雰囲気が一気に変わった。
「…………面白そう…か…、ヒーローになる為の三年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?……よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、『除籍処分』としよう」
「「「はあぁぁぁ!?」」」
「生徒の如何は先生の自由。ようこそこれが『雄英高校ヒーロー科』だ」
こうして私達は雄英初日にして除籍処分をかけた個性把握テストが始まったのだった。
ここまで読んでいただきありがとうございます
ヾ(*´∀`*)ノ