ヾ(*´∀`*)ノこーしんだよ
クラスメイトの「面白そう」という発言によって始まった除籍をかけた個性把握テスト。
これに対して最初のうちはみんな動揺していたもののすぐに気を取り直し気合いを入れていた。
さすがは雄英ヒーロー科と言ったところ、まぁ私もなんだがな!
という訳で1つ目は50m走からだ。
「おぉー、やるなぁ飯田」
トップバッターの飯田は『エンジン』という脚部異形型のスピードタイプでそのスピードもなかなかのものだった。
「爆速ッ!」
そこから何人か続いてあの不良君もとい爆豪の番、個性は『爆破』で両手から爆発を起こしてその反動で加速しながら飛び抜けて行った。
走んなくてもいいのかよ。あと爆発の巻き添えをくらってた葉隠って透明女子はどんまい。
「次、増田と緑谷」
お、私の番か。そしてもう1人はなんか慌てまくりな緑谷。
その個性は『ワン・フォー・オール』という、名前からはどんな効果なのか分からない個性だ。
そして『ステータス』で見た『ワン・フォー・オール』の説明で私は更に訳が分からなくなった。
個性『ワン・フォー・オール』
・力をストックし、他者に譲渡する事が出来る
・譲渡するにはその意志を持って自身の遺伝子を相手に摂取させる必要がある
・譲渡以外の方法で他者に『ワン・フォー・オール』を移すことは出来ない
・現在の譲渡回数は8回
・?????????
いや、マジで何この個性?訳が分からない。最後の部分とか完全に意味不明だしこんなん初めてだっての。
まぁ一応習得は出来たけど緑谷に直接聞いてみるか。
「よーい、どん」
「はっ…!」
緑谷の個性について考えていると相澤先生からスタートの合図が出ていて、隣の緑谷はすでに走り出していた。
私も遅れてスタートし、2歩目を出した瞬間に『身体強化』×7『脚力増強』×3『思考加速』を同時に発動、爆発的に加速する。
ついでに踏み込んだ地面も爆発した。
そして一瞬で緑谷を抜き去ってゴール直前で踏ん張り、地面にブレーキ痕を残しながら50mを少しオーバーした所で停止した。
「ふぅ、あぶないあぶないっと。あ、やっちまったか……、もっと上手くやらないとな」
各個性を解除しブレーキの摩擦でちょっと焦げ臭くなった靴と小さなクレーターが出来た地面を見ながら計測ロボにタイムを聞くと結果は1.06秒、考え事してて出遅れたのがかなり悔やまれる。
「首席やべぇ…!」
「地面爆発したよ!?」
その後すぐに緑谷もゴールしたので私は早速緑谷の個性について聞いてみることにした。
「身体が壊れる程の超パワーねぇ……」
緑谷曰く力が上手く調整できず全力を出すと身体が壊れてしまい、この個性把握テストでもどうしたらいいのかと悩んでいたそうだ。
入試の時にお邪魔ロボを壊した時も両足と右腕が壊れたらしいし。
とりあえずその話から緑谷の個性は全身・部分強化可能な増強型で『ステータス』で見た力をストックするという部分は身体能力の事だと予想できた。
つまり緑谷の個性には本人を含めて最低でもあのお邪魔ロボを破壊出来るだけのパワーがストックされていて、前の『ワン・フォー・オール』所持者達が鍛えまくっていた場合更にとんでもないパワーがストックされている可能性があり、更に緑谷自身が個性の反動でダメージを受けるという事は『ワン・フォー・オール』に肉体の防御力を上げる効果はないという事になる。
私だって『身体強化』系を使う時には自傷しないよう防御力の強化にも個性を割り振ってるというのに。
というか緑谷に譲渡した前の『ワン・フォー・オール』所持者はいったいどこで何してんだ?ちゃんと緑谷に個性の使い方教えてやれよ、そもそも他人の個性を感覚だけですぐに使えるようになる訳ないだろアホなのか!?
バキッ…!
「あ……。すみません先生、握力計壊れました!」
そんな感じに考察しながら『身体強化』『腕力強化』系を重ねて握力計を握るとイヤな音がした。
そっと音の発信源を見るとヒビの入った画面にERRORの文字が表示されていた。
「握力計壊すってどんなパワーしてんだよ」
「負けていられないな」
その後の第3の立ち幅跳びは『剛翼』で飛べるから無限判定を出して、第4の反復横跳びもこれまた『身体強化』系で残像が見えるレベルの速度でクリアしたけどその時に峰田ってチビが私の胸を見て「揺れねぇ…」って呟いたからアイアンクローで沈めた。
個性使わないだけありがたく思え。
「あ"た"ま"か"ぁぁぁ!?」
そして第5のソフトボール投げ、私の分はデモンストレーションで計測済みなので飛んで緑谷の番。
ここまで緑谷は大した記録も無く、また残りの種目的にもこれに賭けるしか無い状態だと私は思う。
土壇場で制御出来るならいいが今の所そんな様子が一切無いし相澤先生もそんな緑谷に注意してる様で目付きが鋭くなっている。
「緑谷君はこのままだとマズいぞ…?」
「ったりめーだ、無個性のザコだぞ!」
「無個性!?彼が入試時に何を成したか知らんのか!?」
「は?」
「何をしたかは私も知らんけどあいつ個性あるぞ?」
「はぁ!?」
緑谷の1回目の記録は46m。
本人はバリバリ個性を使うつもりだったぽいけど相澤先生の個性『抹消』で消されたみたいで結果平凡な記録に終わった。
雄英にはリカバリーガールって治療系個性持ちがいるからって自爆覚悟か?
「指導を受けていたようだが?」
「除籍宣告だろ」
「個性コントロール出来ないらしいしな」
「だからあいつは無個性だっつってんだろ!」
「SMASH!!」
そして2回目、緑谷はこれまでと違い明らかな記録を出した。
様子から見て指先のみに力を集中させた?なるほどそれなら壊れる箇所を最低限に出来るか。
にしても指先だけであのパワーか、すごいな。
「やっとヒーローらしい記録出したよーー」
「指が腫れ上がっているぞ。入試の件といい…、おかしな個性だ」
「どーいうことだコラ!ワケを言えデクてめえ!!」
「ちょ、爆豪!?」
ようやく記録を出した緑谷に対し何が気に食わないのか爆豪がキレて突撃していったーーが、即座に相澤先生に捕縛された。
『抹消』のおまけ付きである。
「ったく、何度も個性使わすなよ…、俺はドライアイなんだ」
強い個性なのにマジか…!あ、だから目薬か。
「時間がもったいない、次…準備しろ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
それから残りの種目、私は長座体前屈以外の種目を『剛翼』と『身体強化』系個性でトップの記録を出した。
さすがに長座体前屈にピンポイントで対応した個性は持ってないわ。
「んじゃパパっと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ、口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」
さて私はーーよっしゃ1位!
「ちなみに除籍はウソな」
「「「「「!?」」」」」
「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」
「「「「「はーーーーーーー!?」」」」」
おぉぅ、マジか。相澤先生ガチっぽかったけどマジか。
「そゆこと、これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ」
こうして除籍処分をかけた個性把握テストは、結局1人も除籍処分になること無く終了したのだった。
次回はオールマイトが登場するよ( ˙꒳˙ᐢ )ウィッ