虚構少年の幻想入り   作:劉鵬 天翊

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虚構〜10〜

 

 「あ、お兄様。お姉様と何を話してたの?」

 「だから………いや、いい。もう諦めた。ちょっとな」

 

 鈴仙とフランの元に戻ると、早速フランが詰め寄ってくる。置いて行ってしまったのが悪かったのか、めちゃくちゃ寄ってくるを通り越して左腕に抱きついてくる………うぅむ

 

 (フラン、随分彼を気に入ってるのね………まぁ私もだけど)

 「それで、レミリア。ソイツが紫の言ってた外来人よね?」

 「ええ。彼は神崎悠………“繋がる程度の能力”を使う、この異変の解決者よ」

 「おお、レミリアさんにそこまで言わせるとは………それに、フランさんも懐いてますねぇ」

 「まぁ、私もフランも相当危険な所だったからね………」

 「はは………フラン、そろそろ自己紹介とかもしたいから少しいいか?」

 「うん。ほら、お兄様」

 「はいはい………えっと紅白の巫女さんが博麗霊夢だよな?」

 「ええ、助けてくれてありがとう。博麗の巫女、博麗霊夢よ」

 「ついでに私は守矢神社の巫女、東風谷早苗です。悠さんと同じ、外来人です」

 

 え?俺以外にも外来人って居るんだ………一応八雲紫からは騒ぎを起こしてるのが外来人って聞いていたが、味方にも居るんだな

 

 「ついでに私もだな。私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだぜ」

 「普通のって付ける必要あるのか………まぁいい。今回の異変に関して聞いても良いか?」

 「ええ、お願い」

 

 さて、何から話をしようかな………俺もだけど、レミリアも何か話があるみたいだし、何処から話すべきか

 

 「今回の異変だが、外来人による人為的行為ってのは間違いないだろうな。一応根治させるために繋がりを強化してあるから、もう一度異変に巻き込まれる事はないと思ってくれて良い」

 「でも、何が理由なんでしょう?落とされる人に共通点があれば推察出来そうですけど………」

 「鈴仙の言う通り、推察してみた。最初は能力がどの程度なのかを調べるために無作為にやったんだろうな。下級妖精なら使い始めでも充分だったろう。で、感覚を掴めたから能力持ちを狙って動き出した………レミリアとフランが狙われた理由は分からないけど、霊夢を狙ったのは言葉通りのキーパーソンだからだろうな」

 「………博麗大結界を弱体化、更には破壊を狙ったということかしら?」

 「………破壊まではないと思ってるわ。それなら電撃的に、一気に破壊すると思うのよね」

 「………あの、私も少し気になることがあるんですけど」

 

 ん?早苗まで何かあるのか………それも、何か少し雰囲気が暗いんだが

 

 「その………落とされる瞬間、何か感じたりしなかったですか?敵意はないと思いましたけど、ドス黒い悪意を感じたんです」

 「………早苗もなんだ」

 「フラン………?もしかして、貴女も何か感じたの?」

 「うん………底無しの悪意みたいなのを感じたわ」

 (それ程までに何か達成したい事がある、ということか)

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