虚構少年の幻想入り   作:劉鵬 天翊

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虚構〜12〜

 

「レミリア、何を確信したんだ?まぁ俺にも何となく分かってるけど」

 「………悠の能力、繋がる程度の能力の副次効果よ。物理的な接触のある対象者の思念を読み取る効果もあるのね」

 「悟り妖怪の下位互換みたいですね………その代わり負担は殆どないみたいですけど」

 「多分そうだろうな………実際能力行使の疲労くらいしかないから、ほぼノーリスクだ」

 

 しかし、何というか………味方に使うならともかく、敵に使うのはほぼ不可能な能力だな。運動神経には多少自信はあるけど、流石に接触間合いまで寄るのは不可能だろう

 

 「取り敢えず、知りたいことも知れたし………お互い、一度拠点に帰りましょうか」

 「そうですね。神奈子様と諏訪子様に無事の報告をしませんと」

 「私も帰らないとね………明日また会議しましょう」

 「おう………それじゃ、レミリア、フラン。案内を頼むぞ」

 「は〜い!」

 「ええ………っと、その前に。咲夜」

 「はい、お嬢様」

 「ぬおっ!?急に出てきたな………」

 

 本当に何の気配もなく俺の横に並んだ咲夜に驚愕の声を漏らす………いや、本当に気配無かったのなんで?

 

 「パチェ達はここに居るのかしら?」

 「はい。皆様にもお嬢様と妹様の生還を報告しまして、館へ戻る用意をされていますわ」

 「そう。皆に伝えて頂戴………新しい仲間が増えるって」

 「っ………畏まりました。では、先に戻ってお部屋の用意をしておきますわ」

 

 嬉しそうに笑みを見せ、登場時と同様に気配もなく消える咲夜………う〜む、心臓に悪い

 

 「驚いてるわね、悠」

 「まぁな………あれ、咲夜の能力か?」

 「ええ。詳しくは本人に聞くといいわ………それじゃ、行きましょうか」

 

 レミリアの言葉に従い、俺はこの基地を後にする………そういえば、どうやって戻るんだろうか?まさか、また………いやいや、そんなまさかねぇ?

 

 

 外_

 

 

 「………もう夜になってたのか。こっちに来た時は太陽が天辺にあったくらいだったのに」

 「夜で良かった〜。日除けの魔法をしてもらわないと外に出られないからね」

 「そっか………吸血鬼だもんな。で、どうやって帰ると?」

 

 夜空となった天空を見渡して2人の吸血鬼に問い掛ける………多分、俺のイメージ通りなんだろうなぁ

 

 「当然、飛んで帰るわよ。悠も能力者になったんだから、飛べるはずだし」

 「だよねぇ………って、ん?今、なんと………」

 「ほら、お兄様!いっくよ〜!」

 「ちょっ!ま………!」

 

 フランに手を引かれて虚空に飛び上がり………まさか手を離されるとは思わなかった。ど、どうしろと〜!?

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