虚構少年の幻想入り   作:劉鵬 天翊

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虚構〜16〜

 

 ………あれから一分程してようやく手を離してくれた咲夜。どちらかというと、レミリアとフランの視線に押し負けたってのが理由の大半だけど

 

 「こほん………さて、どうなってるかな?」

 

 2人の視線から意図的に意識を逸らしつつ、スペカを発動させる………ふむふむ、どうやら咲夜のスペカも使えるようになってるようだな

 

 「咲夜のスペカも登録されてる………どうやら、能力の影響を受けていたら何でも良さそうだな」

 「むぅ………」

 「………ま、これが咲夜だったからでないと良いけど」

 

 ………フランはともかく、レミリアまで不機嫌なのは調子狂うのよ。どうにかして話題を変えたい

 

 「………………ま、まぁとにかく。俺のスペカに関してはこれから実地で調べていく事にしてだ………レミリア、この館は咄嗟に使える空き部屋とか無いのか?」

 「あ〜、そうね………咲夜、その辺は何か考えているのかしら?」

 「あ、はい………その」

 

 おや、咲夜の顔が赤い………なんか話題変えられた印象が無いけど大丈夫か?

 

 「えっと………私の部屋でしばらくと考えていましたが」

 「いやいやいやいや………!」

 「咲夜!?」

 「え〜!ずる〜い!」

 

 三者三様に咲夜の言葉に驚きを示す………そりゃそうよ!なんで男女同室なのさ!?普通こういう場合は客室に案内でしょうが!

 

 「客室とかあるだろ!?」

 「最初はそう考えていましたが………その、部屋が空いてませんでした」

 「………………あ、異変の影響で妖精メイド達の避難場所にしてたんだわ」

 「だからって咲夜の部屋じゃなきゃダメとかは無いでしょ〜。だったらお兄様は私のお部屋で一緒に寝るの!」

 「フラン、そればかりは認めないわ。館の主として、私が悠をおもてなしする!」

 「いえ、それだけは私も譲れません。お嬢様と妹様を助けて戴いた恩義もありますので………」

 

 ………………あ、あれぇ?なんか状況悪化してません?これはむしろ火に油を注ぐ結果では………

 

 (こ、ここは一時戦略的撤退!)

 

 そう決めた俺は………限界まで気配を薄くして、言い争う3人の部屋から抜け出した

 

 

 図書館?_

 

 

 「………………ひっっっっろ!?というかデカすぎやろ」

 

 しばらく散歩していたら、俺は図書館に迷い込んだようだ………天井までどれだけの蔵書があるんだ?

 

 「これは………普通に数年で読み切れる量ではないな」

 

 取り敢えず司書を探すか………と、一歩踏み出そうとした瞬間の事だった

 

 「恋符“マスタースパーク”!」

 「火符“ロイヤルフレア”!」

 

 俺の眼前を、炎と光が埋め尽くした………片方の声は聞き覚えがある

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