「………今のが、異変と貴方の能力というわけね」
異変を収束させ、一息ついているとパチュリーが確認するように問い掛けてくる。流石知識に貪欲な魔女様だ………
「ああ………取り敢えず魔理沙、大丈夫か?」
「ま、まぁな………ただ、流石に身体がダルいぜ」
「パチュリー、何処かで休ませられないか?」
「こあ、仮眠室に魔理沙を連れていって」
「はい、パチュリー様」
2人を見送り、俺は少しだけ思考の海に沈む………あの時感じた悪意について、だ
「………悠、何を考えいるの?」
「………………いや、異変が起きたあの瞬間に感じた悪意というか敵意の塊についてな」
「フランと早苗が言ってたやつよね?それ程までに強い感情の元で動いているってわけね」
「まぁ、そうなんだけど………俺にはもう少し違うモノが見えたんだ」
「詳しく聞いても?」
「ん………」
さて、どう答えるのが良いんだろうな?感覚的な物事を言語化するって、本当に難しいからなぁ………うん、取り敢えず纏まり無くても言葉にしてみよう。話してたらハッキリする事もあるはずだ
「確かに悪意、敵意を感じたのは間違いないんだが………俺には、その奥底にある“希望”と“渇望”を感じたんだ」
「希望と渇望………?つまり、幻想郷を自分の思ったように創り変えようとしてるってことかしら?」
「なのかなぁ………いや、ちょっと違う。渇望のために幻想郷を利用してるって感じだろう」
「………随分自分勝手なことね。そんな事にこの世界を巻き込もうなんて」
「確かに、許せるような事じゃ無いわよね………確か賢者の読みなら、悠と同じ外来人の仕業なのよね?」
「うん………それも、多分だけど俺の近くにいた誰かだろうな」
「………どうしてそう思うの?」
「紫が俺を選んだ理由が、能力だけだと思えないからな………同郷で、俺の近くにいた人物が起こした事なら、どうにかしてやりたいし」
(………なるほど、こういう所が選ばれた理由ね)
さて………そろそろ眠くなってきたし、意図的に意識してなかった問題に目を向けるか
「で、レミリア………話はまとまったのか?」
「ええ。結論は………」
深夜、レミリアの部屋_
「………………どうしてこうなった?」
「あはは………」
レミリアの部屋にあるキングサイズのベッドで、俺は苦言を呈する。左右の腕をスカーレット姉妹に抱き枕にされてるのはまだ許容範囲だが………俺に覆いかぶさるようにして存在している咲夜は寝付けないようだ
「取り合いになるなら、4人で寝れば良いと話がまとまりまして、寝る場所についてはジャンケンで決まりました………」
「で、咲夜が奇跡的に一人勝ちしたと………寝れるか、これ?」
「な、なんとか………」
………………マジカイナ?