虚構少年の幻想入り   作:劉鵬 天翊

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虚構〜20〜

 

 翌朝_

 

 

 「………………案外、眠りが深かったな」

 

 陽射しを受けて、目蓋を開く。左右でいまだに眠り続ける吸血鬼姉妹を確認して、次いで空虚な感覚を確認する………咲夜、もう起きて仕事してるのか

 

 (やることも無いし、多少程度なら手伝えるかもな………)

 

 取り敢えず、両腕の自由を取り戻して起き上がる。起こさなかったと拗ねられることは無いだろう。なにせ、二人とも俺より長寿なのだから………

 

 

 応接室_

 

 

 「………おや?」

 「あら、もう起きてきたのね………」

 「おっす、悠。聞いたぜ、両手に花でも1輪余ったんだろ?」

 「魔理沙さん、ずっと質問攻めでしたよね………」

 

 妖精メイド達に問いながら辿り着いた応接室に、咲夜と霊夢、魔理沙、早苗が揃っていた………咲夜は赤くなって縮こまってるけど

 

 「魔理沙、詮索は無しだ………どうせ異変解決の相談だろ?」

 「ちぇっ、咲夜みたいな反応してくれねぇか………」

 「ま、まぁ………緊張は見て取れたけど、それだけだったし」

 「これでもポーカーフェイスには自信があるもんでな………それは良いとして、これからどうするかだ」

 

 話が本筋から逸れないように、多少強引に議題を進行させる事にした………昔から、こういう役回りばっかりしてるんだよなぁ

 

 「そうね………取り敢えず、悠が異変解決のキーマンであるのは間違いないから、敵に狙われないようにしつつ対処してもらうくらいしか無いわね」

 「でもよ、それだと何時までも後手後手だぜ?こっちから動いて敵を誘い出すのも方法だろ?」

 「そうですね………幸い、レミリアさんとフランさんも動いてくれそうですし、戦力的には申し分ないですし、動いてみたいです」

 「………………ま、俺も魔理沙と早苗の意見に同意だ。相手も俺を放置することはないだろうし、戦力の話をするならそこまで警戒しなくて良いと思ってる」

 

 今回の異変は、普通に調べるだけなら戦闘になる事を考慮しても難しいことはない………恐らく、戦闘面には一抹の不安があるから

 

 「異変の首謀者の手口は単純明快、対象者の能力に干渉して剥離する………言い換えれば、闇討ちでしか能力者に対抗できない。戦闘になる事はほぼ無いだろう」

 「………分かったわ。で、何処から行くつもり?」

 「それなんだよなぁ………土地勘無いから、何処からとか考えてないが、訪ねてみたい場所は幾つかある」

 「………土地勘、無いんだよな?」

 「まぁな………だけど、今までの被害者から何をしたら良いかは推理できる」

 

 そう言って取り出したのは、今までは“神隠し”の事を書き連ねていたノート。今では“失意異変”を解決する為のデータベースだ

 

 「それは………?」

 「異変の事を整理するためのノートだ………うん、こんなもんだな」

 

 新たに書き込んだ内容が全員に見えるように広げる。書き込んだ内容は次のとおりだ

 

 「一つ、神隠しの正体は幻想郷に作為的に通されたモノである。一つ、幻想郷に通された者達は発見に到らず、何かしらの被害にあっていると推察される。一つ、幻想郷に住まう者達にも被害があり、俺の能力で対処する事が可能。一つ、被害にあった人達は、その土地に縁の強い人物であると予想される………」

 「………………すまん、悠。よく分からん」

 

 魔理沙の言葉に呆れるが、どうやら咲夜以外似たりよったりの感想のようなので、俺は一番肝心な部分だけ説明する

 

 「例えば紅魔館ならスカーレット姉妹、博麗神社なら霊夢といった様に、各々の核となる人物が狙われているということだ………で、ここからは皆の知識が必要になる。ここ以外に要所になる場所は?」

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