「いや、何かあるわけじゃ無いんだがな………何か忘れてるような気がしててな」
「忘れてる………?珍しいな、勇儀がそんなに気にするなんて」
「魔理沙は私をなんだと思ってるんだ………まぁ否定はしないが」
「まぁ初見でも豪放磊落って印象だからなぁ。で、忘れてるかもしれない何かって心当たりもないのか?」
勇儀の苦言を取り敢えず横に置いておき、忘れてる事に焦点を当てて話をする………その物忘れ、俺も気になるし
「あ〜………それが何も無いんだ。ただ何となく、何か足りない気がするだけで」
「ふむ………………霊夢と魔理沙はどうだ?ここに来て何か物足りない感覚とかは無いか?」
ここに来たことの無い俺には解らないが、もしかしたら二人ならと考えていたが………
「ん〜………確かに、何か欠けているような気もするけど」
「そうだな………記憶が抜け落ちてるとかじゃないが、何か足りてないよな」
どうやら、二人もダメみたいだな………ん?あれ?そういえばだが、俺達って
「………えっと、ここに来る理由が思い出せない?」
「異変解決の為じゃないのか?」
「それはそうなんだが………誰かに会いに来た筈なんだが」
………ダメだ、思い出せない。記憶にまで干渉してくるなんて、厄介な事だ
「………………取り敢えず、俺の能力を使いながら歩いてみよう。首謀者の悪意は記憶してるから、何か起きているなら感知に引っかかるだろう」
そうして、記憶の隅に引っかかりを感じながら取り敢えず歩を進める………捜査は脚で、なんて昔なら笑ってただろうけど
とある場所?_
「………ん?」
「どうした?」
霊夢と魔理沙を先行させつつ歩いていると、俺の能力に引っかかりを感じた………悪意ではないが、身に覚えがある感覚
「霊夢、魔理沙………ここだ」
「え?」
「ここって………何も無いぞ?」
そう、ぱっと見ではただの空き地だけど………俺はそこに手をかざして能力をフルで活用する
「………繋がりを此処に、全てを見通す。その名は真実」
玉鋼色の光が空き地を駆け巡り、巨大な洋館が姿を見せた。やっぱり、能力で隠匿されていたようだ
「………!これだ………」
「え?」
「私が忘れていた物の正体だよ………地霊殿。旧地獄の管理をしている古明地さとりの居住区だ」
「古明地さとり………あぁ、俺達が此処に来た理由もそうだ」
「なんで忘れてたんだ?これも首謀者の攻撃か?」
「それは分からんが………取り敢えず急ごう。何か起きているのは間違いないようだし」